小川未明童話集 (新潮文庫)

小川未明童話集 (新潮文庫)
あらすじ・内容
なんどもなんども読み返す──そんな素敵なお話を知っていますか。

人間はこの世の中で一番やさしいものだ──ひとり寂しく生きた人魚はそれを聞いて、自分の娘を人間界に産み落とします。夢と希望を託して。美しく成長した娘がたどる運命は、いったいどんなものでしょうか? 数ページのお話のそれぞれがあなたの心の新たなページになる。とっても優しいのにとっても意地悪。そんな25編の小川未明の童話は日本が世界に誇れるすばらしい作品です。

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小川未明童話集の感想・レビュー(1129)

小川未明作の童話が25編とたっぷり収録されている。一読して驚くのは、あまりのバリエーションの豊かさ。教訓的な話もあれば、力強い想像に支えられた幻想的な話もある。特に心に残ったのは『港に着いた黒んぼ』という短編。現代においてはそのままでは発表できない題名だが、この話が非常にいい。二人だけで生きてきた姉弟の姉が少しの間、弟から目を離してしまったばかりに離ればなれになってしまう物語。弟がとても辿り着くことが出来ないほど遠くに行ってしまったことを後に知った姉の後悔の言葉があまりにも痛烈。その残酷さに心ひかれた。
★9 - コメント(0) - 3月9日

童話や少年少女向けの本、ヤングアダルト作品などとても好きです。いつのまにか本が好きになり、貪り読んだ日々を思い出します。そして、とても身に沁みる。いろいろな経験をした今だからこそ、楽しさや、喜びだけではなく、悲しみや虚しさほど人に変化をもたらすということも実感できる。人は忘れていく。その事で救われることがたくさんある。でも鈍くなる事と忘れる事とは全く別物だと思う。思う事、感じる事を私は大事にしたい。教訓だけではなく人間の根本に響くような童話集だと思いました。
★13 - コメント(0) - 3月4日

子供の頃を思い出させるというか、しみじみと心に訴えてくるというか、うまく言葉に表せないけど、25編の童話はどれも心に残る感じがしたよ。童話なので読み返すと深く味わえるんじゃないかなぁ。
★22 - コメント(0) - 2月19日

小川未明の童話24篇を編んだ宝石箱。教訓めいた話から怪談色のある話、物悲しい話、ハッピーエンドで幕を閉じる話など、話の傾向はバラバラ。結末部を暈したような話は想像を掻き立てられる。これこそが小川未明童話の魅力なのだろう。一気に読んでしまったので、次は就寝前に「一日一篇」のペースで読んでみたい。「赤いろうそくと人魚」が特に心に残った。
★5 - コメント(0) - 2月10日

暗く哀しい話もあるけれど、それでも優しい静かな気持ちになる。小川さんは人にだけでなく、自然や物に対しても愛情が溢れていると思う。傷ついたもの、憐れなものたちに優しい。わたしは解説で第四リアリズムに分類されている作品が好みのよう。それとは別に「野ばら」は特に好き。
★28 - コメント(0) - 2016年12月19日

すがった神仏をすら簡単に拒絶する弱く頼りない人間から、地に足つけて日々をつつましく生きてゆく力強い人間までが、ときにはそれそのままの姿で、あるいは声なきものの姿をとって描かれる。道徳めいているようで、ひねているようにも見える。未明という作家に興味がわいた。赤いろうそくと人魚、野ばら、負傷した線路と月、千代紙の春、牛女、あたりが今響く作品だった。
★4 - コメント(0) - 2016年12月9日

とある本屋さんでおススメとして紹介されてた本。たまにはこんな童話集もいいですね〜。書かれた当時の時代背景が感じられる作品もありました。「月とあざらし」「小さい針の音」が心に残ったけど、どの作品も良かったです。
★33 - コメント(0) - 2016年11月14日

あまりに透明。冷たいと感じる透明という言葉なのに(あくまであたしの主観ですw)ほんのり温かい。そして美しい。一話一話じっくり読みました。おかげで今月の読書ペース落ちまくりwww 童話だからっておろそかにすると、これからの人生きっと損しますわん。
★16 - コメント(0) - 2016年10月13日

一冊の小説の中で夢の中に行ったり、厳しい現実を見せられたり、どこの国かもわからない不思議な港に、山に、路に連れて行かれる。それなのに一貫した何かがバラバラになりそうな作品を一冊にまとめている。何かとは何なのだろう。何となく掴めているけれど言葉にできなくてもどかしい。中でも「野ばら」「月夜と眼鏡」「月とあざらし」「飴チョコの天使」「千代紙の春」「殿さまの茶わん」「牛女」「小さい針の音」「二度と通らない旅人」が今回は胸に残った。
★15 - コメント(0) - 2016年10月9日

きっかけは能登さんの朗読番組「おはなしNOTE」での「野ばら」から。「飴チョコの天使」など切ない作品が多い中で、「しいの実」は読んでいてとてもほっこりした。
★2 - コメント(0) - 2016年9月19日

カバー装画のキッチュさに惹かれ購入。童話集ということで、少しは童心に帰れるかと思ったが、さすがにもう無理があった。だけどもし、私が7歳くらいであったなら『飴チョコの天使』に泣いたかもしれない。飴チョコの箱に描かれた天使達は、子供達の手に渡り空き箱になった後、どんな運命が待ってるだろうと期待に胸を膨らませ工場から旅立つ。しかしそれらの空箱は溝に捨てられたり、破られたり、犬のおもちゃにされてしまう。実は私、食料品の袋等に印刷されてたキャラクターが捨てられるのが悲しくて、切り取って保存してた時代ありましたw
★8 - コメント(0) - 2016年9月17日

ブックオフで掘り出し物を探していた時に、小川洋子さんの作品だと勘違いして買った1冊。解説が詳しくて、「リアリズムを交えたロマンティシズム」という点に納得。人間の汚い部分を描いて、正しさ、善を際立たせている。 こういう、少し昔の本を読むと口調や暮らしの違いが分かって面白い。
★6 - コメント(0) - 2016年9月3日

EDX
美しい絵本という感じのお話集。一番好きなのは 赤いろうそくと人魚。
★1 - コメント(0) - 2016年8月31日

いい意味での“寝落ち本”。一晩一編のペースで読了。めでたしめでたし♪となるものもあれば、「怖っ!」と思わず声が出てしまったものも…。静かで幻想的な美しさが漂う世界観で、いつもベッド横に置いておいて寝付きの悪い時に一編ずつ読み返したい。
★20 - コメント(0) - 2016年8月13日

美しい絵本が20冊以上も入った単行本という感じです。感受性高い若い時にこのような美しい本をひねることなく読む経験が大事だなあと思いました(^^)いや、ひねた大人でも素直に感じ入ることができるかもしれません(^へ^)美しい詩のようなお話から、少し風刺など含ませたお話まで。どういったところが風刺なのか、どういったことがオチなのか、あるいはオチなどないのか、解釈は人それぞれなので大人も子供も同じ土俵で楽しめる本だと思います。挿絵がないので、自分で挿絵を描いても楽しいかも。西洋の童話のようにグロい話はないので安心
★3 - コメント(0) - 2016年8月3日

よく言えば素朴、悪く言えば世界が狭くて独りよがりな主人公が多く、これといった勧善懲悪がなされるでもない静かな物語世界に、なんだかモヤモヤした。以下、一番印象に残ったお話の詳細ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「殿さまの茶わん」薄い陶器は高級品だから、殿様の家来の注文に職人は腕によりをかけて薄い茶碗を作る。しかし当の殿様は、茶碗の薄さ故に中身の熱さが手に伝わり苦痛に感じていた。使い手のことを考えない、親切心のない陶器は役に立たないということを知った職人は恐縮した。
★3 - コメント(0) - 2016年8月3日

「赤い蝋燭と人魚」印象的でした。
★1 - コメント(0) - 2016年7月11日

どのお話しもそれぞれに良く、1話ずつ感想を書きたくなる。「金の輪」赤い夕焼け空、光る金の輪をまわす少年の微笑み、記憶の底にあるイメージと重なり合う。自分はこんな物語をどこかで聞いたことがあったのだろうか。太郎は少年に輪を分けてもらって一緒にどこかへ行ったのか…。月、波、やまばと、レールや汽車、チョコの箱の天使にまで思いを馳せる視点が優しくも慈愛に満ちている。童話の持つセピア色の感触が良い。時を置いて読み返したらその時はどんな宝箱になっているかな…。
★28 - コメント(0) - 2016年7月4日

子供の頃に読んで、話の筋は忘れたけどその雰囲気は覚えていた「赤い蝋燭と人魚」。いかにも子供向きの童話、というわけではないけど、こういうひねりのある世界観のほうが子供は惹かれて影響を受けたりするものだ。
★7 - コメント(0) - 2016年6月22日

定期的に何度も読み返してるけどやはり独特の世界観が面白い
★8 - コメント(0) - 2016年6月21日

小川さんの世界に引かれつつも、どうもあまり共感できない。良い子のための童話という気がしなくもない。綺麗すぎる。しかしその綺麗さのなかで人間あるべき姿的なものをつよくさだめてしまっている。私は汚いものが好きだったりする
★10 - コメント(3) - 2016年6月6日

大家の作品集。恐い話も教訓話もあるけれど、何より善い話に飢えてるんだなぁ・・・と自覚しながらの読書になりました。『港に着いた黒んぼ』と『小さい針の音』が感動的です。
★1 - コメント(0) - 2016年5月29日

小川さんの童話はどれも強い印象を残していくものばかり。ずっと後になっても思い出してしまう。やっぱり、「金の輪」や「港についた黒んぼ」などのファンタジー色が強いものが好きなんですが、批判的な意味も含む作品も、批判しているだけでは終わってないというか、これからも残っていくに値するものなんだろうなあと思いました。
★1 - コメント(0) - 2016年5月29日

河合隼雄『ファンタジーを読む』で引用されていた『金の輪』を始めて読む。▼太郎が出会った少年は一体だれなのか? 最後の一行にもかかわらず、この世を超えた美しさ、静けさに、憧憬や懐かしささえ感じてしまう。▼ひょっとしたら太郎が生まれる前の世界に置いてきた半身が、死の間際に迎えに来たのかも、などと。
★1 - コメント(0) - 2016年5月16日

過去本掘り起こし
- コメント(0) - 2016年5月1日

「もっと厭な話」というアンソロジーに「赤いろうそくと人魚」が取り上げられていたので読んでみた。かなり良かった。勧善懲悪や教訓めいたものを呈示している感じがなくて、何を思っても良い、何を得ても得られなくても良い、というスタイルなのが、作品の伸びやかさと現実の卑近さを両立させている。それが子供だけでなく大人も惹きつける一因だと思う。「赤いろうそくと人魚」のほか、「百姓の夢」「千代紙の春」「二度と通らない旅人」が好き。
★15 - コメント(0) - 2016年4月29日

2016年(15)読了小川未明の童話をちゃんと読みたくて読みました。有名な「月夜と眼鏡」だけでなく、こんなにもバラエティー富んだ短編作品を書かれていることに驚きました。作品の中にはオチがないようなものもありましたが、不思議な世界に没頭しました。特に「飴チョコの天使」「小さい針の音」「殿様の茶碗」「負傷した線路と月」が良かった!
★28 - コメント(0) - 2016年3月29日

童話集だが作者の主張が結構強い。がなんとなく心に残る小川未明作品が好きです。「金の輪」は作者自身の救済のための作品だと思います。
★12 - コメント(0) - 2016年3月20日

「大きなかに」「飴チョコの天使」「金の輪」「小さい針の音」がよかった。「大きなかに」の不気味さは尋常じゃない。
★2 - コメント(0) - 2016年3月5日

優しくて、温かくて、浪漫に満ちた作品の数々に胸を打たれた。その丁寧な描写は、夢のように鮮やかな風景を想像させる。それは同時に、冷たく、厳しい現実をも描き出している。そのどちらもが真実であって、浪漫だけの世界はあり得ないし、冷たい現実だけの世界もあり得ない。大切なことに気づかされる作品集。最後の解説も、自分の感情を丁寧に解剖してくれるようで満足。
★6 - コメント(0) - 2016年2月26日

「赤いろうそくと人魚」の作者、小川未明さんの童話集です。 童話集とありますが、大人でも楽しめる作品ばかりです。むしろ、大人が楽しめる童話……かも知れません。 とても幻想的で読者に考えさせるお話が多いので、人によっては「だから何?」という感想を抱くこともあるかもしれませんが、私は大好きです。白黒はっきりつけるお話でなくて、中庸の美を貫いて読者にその後の判断を任せる、こころの広いお話達だなあと感じました。 小川洋子さん、川上弘美さんのお話が好きな方ならお気に入りの一冊になること間違いなし! と思います。
★5 - コメント(0) - 2016年1月29日

ひさしぶりに童話の世界に浸りました。文章から絵や情景を想像しながら読んでいる時間が、ちいさい頃の自分にもどったような感覚になり、貴重な時間でした。綺麗な絵が想像できた、「月夜と眼鏡」「ある夜の星たちの話」。心に響いた、「野ばら」「しいの実」「眠い町」「千代紙の春」。忘れてはいけない大事なことに気づかされた、「負傷した線路と月」「殿さまの茶わん」「とうげの茶屋」「小さい針の音」。訴えてくるものがある小川未明童話集。家族の愛情や人情が童話集の芯にあるように感じました。
★19 - コメント(6) - 2016年1月28日

童話の奥深さを感じることのできる本。空想的・幻想的で、不思議な話が多いけれど、登場するものたちやその世界の優しさや悲しさがとても胸にしみる。ですますで語られる柔らかい文章だけれど、重たく苦しい状況を描いていたりもして、児童文学がけっして幼稚なものではないことが分かる。読んでいて想像がふくらみ、ふだんは考えもしないようなことに思いを馳せ、優しい気持ちになれるような話が多かったように思う。「赤いろうそくと人魚」「月夜と眼鏡」「大きなかに」「殿さまの茶わん」「金の輪」「二度と通らない旅人」などが大好き。
★4 - コメント(0) - 2015年11月23日

小川未明、★★★★★好きです。/野ばら★、月夜と眼鏡★、眠い町、雪くる前の高原の話★、月とあざらし、負傷した線路と月、とうげの茶屋、港についた黒んぼ、小さい針の音、が好きです。「とうげの茶屋」と「小さい針の音」が特に心に残ります。
★3 - コメント(0) - 2015年11月17日

読んだことがあるのは、「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「殿さまの茶わん」。童話と銘打ってるけど内容は子どもには難しいのでは、と思うものがいくつか。どの話も優しく包んでくれるようなぬくもりがあり、少し突き放されるような切なさがあり……。度々読み返すことになるだろうなぁ。
★16 - コメント(0) - 2015年10月24日

童話集とは言うものの、大人向けです。とても短いお話が25編入っています。優しいも暖かいも悲しいも寂しいも苦いも、少しばかり残酷なものも、ただそのまま、あるままに淡々と語られ、色で例えるなら白でも黒でも色とりどりでもなく、どことなく灰色を連想させるような雰囲気は、色々な意味で好き嫌いが分かれるかもしれません。私は好きでした。
★10 - コメント(0) - 2015年10月21日

登録以前に読了
- コメント(0) - 2015年10月2日

野ばらが読みたくて手に取りました。道徳の時間に読んでグループワークをさせられた記憶があります。重たすぎる童話集でした。ぴかぴかする夜が北陸民としてちょっと気になりました!今年も雷と雪が同時に襲ってくる季節やってきますね(´゚ω゚`)
★5 - コメント(0) - 2015年9月21日

新幹線内で読了  短大で学んだ児童文学が役立った。  港に着いた黒んぼが、個人的なベスト  
★3 - コメント(0) - 2015年9月20日

小川未明童話集の 評価:68 感想・レビュー:331
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