暖簾 (新潮文庫)

暖簾 (新潮文庫)
あらすじ・内容
信じておくれやす、暖簾は商人の命だす――。大阪商人の気骨を描き切った山崎文学の原点。

一介の丁稚から叩きあげ、苦労の末築いた店も長子も戦争で奪われ、ふりだしに戻った吾平の跡を継いだのは次男孝平であった。孝平は、大学出のインテリ商人と笑われながら、徹底して商業モラルを守り、戦後の動乱期から高度成長期まで、独自の才覚で乗り越え、遂には本店の再興を成し遂げる。親子二代“のれん”に全力を傾ける不屈の気骨と大阪商人の姿を描く作者の処女作。

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暖簾はこんな本です

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陸王
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暖簾の感想・レビュー(419)

昆布で商いする大阪商人の父子二代のお話し。時代が変われば、働き方や考え方も今と物語の中では違っていて当然なんだけど、その底にある根本的な、大事にしないといけない信念みたいなものを考えさせられた。
★30 - コメント(0) - 2月5日

デビュー作品。大阪船場 老舗昆布商人親子のお話。読んで良かったです。暖簾分けして事業拡大するが、戦争でお店が焼けてしまう。そこからお店を立て直す。暖簾を担保に銀行から融資を受けるなど、大阪商人として変貌を遂げたのが印象深かったです。昆布作りについて知ることが出来ました。
★6 - コメント(0) - 2月3日

これが処女作…!恐るべし山崎豊子。災害や戦争で何度立ち行かなくなっても、挫けず再起し信念を貫く吾平と、戦後の新しい時代に伝統を守りながらも時代の波を捉え乗って行く息子孝平。大阪商人の意地が凄まじい。暖簾に強くこだわる気持ちが伝わって来た。本当の意味でカッコいい男達でした。
★9 - コメント(0) - 1月18日

初めての作品とは思えない完成度。 新聞記者だったというのもよくわかります。
★7 - コメント(0) - 1月16日

今は亡き山崎豊子さん。原点の「暖簾」まだ読んでへんかったから読んでみた!浪花屋吾平と息子の孝平、どっちも一から身1つで、始末に始末かさね、血にじむほど頑張りまくって立派な店構えて暖簾はるまでに!吾平さんが旦那さんにゆわれはった「何事堪忍」かあーほんま大阪商人の真髄やねー!いまの大阪人として、「堪え忍ぶ」こと、人ができない苦しいことや立派なこと頑張らんとって思った!それにしても山崎さんて、ほんま大阪好きやったんやねー
★15 - コメント(0) - 1月9日

やはり山崎豊子さん!素晴らしいストーリーと読みやすい文章 大阪商人の商い魂は興味深い!
★2 - コメント(0) - 2016年11月24日

今さら、山崎豊子って感じもあるが。書かれたときから、時間も流れ、暖簾の価値も軽くなったのかも。三井も住友も、そごうも。阪神、阪急のような新興も。大丸、高島屋、暖簾じゃ食えないことか。サラリーマンは気楽な稼業かもしれない星四つ
★3 - コメント(0) - 2016年11月19日

反骨精神からの日本人の良心を描く山崎作品の文字通り原点といえる作品。統制経済をきっかけに官主導で肥大化した東京中心経済に対するアンチテーゼとも読める。今、求められているのはかつての大阪商人が持った気骨かも。「何事堪忍」。
★4 - コメント(0) - 2016年10月11日

山崎豊子さんの処女作。大阪商人の生き方を描く。今時このような商人魂を持った人が実際にいるのか、自分は会った事が無いので分からないが、心の中から共感し、沸々と沸き上がるものがある。
★19 - コメント(0) - 2016年10月6日

大坂船場の老舗昆布商人親子二代の物語。走馬灯のごとく書かれておりアッという間に読み終えてしまう無駄のない描写であった。父親の吾平が丁稚から暖簾分けを貰うまでに業容を拡大。主人の姪を嫁とするが戦争で全てを無くす。戦後、大学を卒業したインテリの次男孝平が戦地から帰国し昆布屋を継ぎ東京進出まで実現する。戦争、高度経済成長という時代変化の中で逞しく生きる大坂商人の不屈の気骨と魂が力強い。暖簾を担保に銀行から融資を受けた吾平の根性と合理的な考え方をしていた孝平が徐々に真の大坂商人に変貌していくシーンが印象に残った。
★72 - コメント(0) - 2016年9月25日

約60年前に刊行された山崎豊子の処女作。著者と言えば大長編だが、本作は文庫で240ページと短い。著者出身の大阪船場の商人を描いたもので、時間軸に沿って描かれる二人の主人公の人生模様の分量と比較するとダイジェストのようだ。東京とは違う大阪の商いが戦前戦後を通して生き生きと書かれており、「暖簾」と言うものはオブジェクトとしてよりも大阪商人の魂の象徴としての存在なのだろうと感じた。物語は丁度執筆時期で終わりとなるが、末尾の東京への対抗心が著者の中でどうなっていったか聞いてみたい気がした。あぁ昆布食べたい。
★8 - コメント(0) - 2016年9月24日

山崎豊子さんのデビュー作。一部と二部に分かれていて、一部では父である吾平が35銭を持って大阪に来、そこで出会った昆布屋の旦那の家で奉公をしながら商いを覚え「のれん」を分けてもらう。最初は上手くいっていたが戦争によって店が焼けてしまい息子達も帰ってこなく隠居生活をしながらほそぼそと昆布を作っている。二部では次男が帰ってきて昆布屋を立て直す。大学で学んだが昆布については素人と同じであるために最初は学ぶことから始める。徐々に頭角を現し、大阪だけではなく東京にも進出し、父が最初「のれん」を掲げた場所にも店を出した
★40 - コメント(0) - 2016年8月27日

井上荒野さんの「ベーコン」という短編集に"えびすめ"が出てきて、なんだろうと検索したら、山崎さんのご実家に関係があるとわかり読んだ一冊。ウチの祖父も苦労した商売人だったので、そのことを思い出しました。まだえびすめは食べた事がないです(笑)
- コメント(0) - 2016年8月18日

期せずして昆布の勉強になった。北へ行くほど品質は落ちると言われていたのか。今もそうなのかしら?
★1 - コメント(0) - 2016年8月1日

父子二代に渡っての大阪商人の姿を通して、戦前~戦後の日本経済の様子を感じとることができた。特に息子の孝平は終戦直後の何もないところから立上がり、新しい商人のスタイルも見つけ出していくところに逞しさを感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年7月10日

大阪商人の力強さ、たくましさを感じる事ができました。また、商売の基本や考え方を改めて認識でき、参考になりました。 作者は本当に大阪が好きなんですね。
★4 - コメント(0) - 2016年6月9日

昆布商人の生涯を描いた山崎豊子のデビュー作品です。文章が硬めな感じがしますが、さすが取材の鬼。山崎豊子自信があたかも昆布商人であるかのような精密な描写やデータが柱となって、少しも弛い箇所が見当たりません。昆布という地味な商品を扱ってはいますが、大火や軍による商売の規制、やっと手に入れた工場を接収されるなど、苦しみや絶望に襲われるたびに立ち上がる大阪商人の意地と魂がこの本にはあります。自分の仕事に自信を持てる人は、本当に格好いいですね。
★51 - コメント(0) - 2016年5月28日

戦前の船場商法を伍平から、孝平からは戦後の激動時代の大阪商人の逞しさが心地よく伝わってきた。昆布の事がやたら詳しいと思ったら生家が「小倉屋山本」で実家がモデルとの事、納得です。商いの原点に感銘を受けた。
★11 - コメント(0) - 2016年5月28日

山崎豊子さん初読了。大阪商人の二代記を描いた青春小説。テンポのいいストーリーと歯切れのいい大阪弁で一気に読んでしまいました。。序盤の昆布加工の説明が無性に昆布を使った料理が食べたくなる文章でした(笑)
★12 - コメント(0) - 2016年5月6日

昭和35年の作品ながら大変親しみやすい本でした。ご実家が昆布で有名な小倉山本だけに昆布についてやたら詳しく愛もあふれている。山崎スペシャルで林真理子さんがオススメだったのがよくわかった!晃平がお金を借りに行く加島銀行は最近終わった朝ドラのモデルになった銀行で暖簾を抵当に借りる、貸すあたりがドラマにリンクしてて興味深かったです。孝平の商才と吾平のたたき上げっぷりに山崎作品としては短い物語とはいえグイグイ引っ張られて2日で読了。この勢いで次なる「ぼんち」に進みます。船場ってすごいところだー!
★6 - コメント(0) - 2016年4月13日

山崎豊子の処女作ということで。激動の時代の大阪商人がたくましく描かれていて、明るく描かれているところに励まされる思いだった。
★3 - コメント(0) - 2016年4月11日

tkr
大阪商人の力強さを感じた。暖簾。戦前から戦時中、戦後と親子二代にわたっての船場商人の物語。吾平さんの最期が哀しかった…今の大阪をかたちづくってきたようなものを知れた。もちろん昔と今じゃ様相が変わってしまってるけど。昆布。大阪の昆布はおいしい。
★4 - コメント(0) - 2016年4月4日

はなのれん ぼんちなどの今までに読んだ「船場もの」は非常におもしろく、本作品も読みたかったが、古本でもなかなか手に入らず、先日の大阪高島屋で行われていた山崎豊子展においてやっとの思いで購入。見つけた時には小躍りしました。処女作にもかかわらず文体は他の作品と変わらず、完成度が非常に高くて驚いた。。おおさかことば、船場など近代の大阪の情景が浮かび上がり、さらに大阪が好きになった。戦後すぐでも「今の若いもんは辛抱が足りん」と言われたようで、いつの時代でもあるんだなあとふふっと笑ってしまった。
★3 - コメント(0) - 2016年3月27日

船場を舞台にした大阪商人のお話。大阪商人の雰囲気がわかって良かった。関西に赴任して営業したらこんな雰囲気もあるのかと想像しながら読んだ。
★2 - コメント(0) - 2016年3月20日

以前読んだ「ぼんち」が面白かったので最初の作品を、と読んでみた。威勢のいい男性の物語は読んでいて気持ちがいい。
★2 - コメント(0) - 2016年2月23日

今更にして、初山崎豊子さん本です。とりあえず1作目からということで。大阪人として、馴染みの地名が出てくるのはいいですね。「銀二貫」とも通じるような、浪速の商人ストーリーです。もちろんこっちの方が何十年も早いんですけど。
★2 - コメント(0) - 2016年2月14日

生粋の商売人のお話。苦労しても報われる世の中は健全ですね。
★4 - コメント(0) - 2015年12月26日

あまりにも有名な作家さんで映画やドラマは観ていたが原作は初読み。山崎氏レビュー作である「暖簾」は、浪速言葉や親子二代の昆布屋としての商人(あきんど)人生に引き込まれる。生き馬の目を抜き取るほどの厳しい世界でありながら、金策で銀行の店長宅へ通い詰め、吾平の抵当として流れた家や工場も無いままに、「暖簾は商人の命だす」と抵当出しし、それを引き受ける金融屋や、二代目息子の孝平が吾平亡きあと海千山千の先輩たち揉まれ乍らも「合理的な計画と緻密な判断の上にたって、あとの頑張りだけは原始的な丁稚精神でやる」と→
★39 - コメント(4) - 2015年12月14日

デパートでよく見る小倉屋山本のはなしだと思うと興味深い。小説になっておらず、生い立ちの記みたいなのはデビュー作だから?昆布食べたい。
★2 - コメント(0) - 2015年11月25日

この小説は、山崎豊子のデビュー作品であると同時に、企業小説というジャンルを一般大衆向けに広めた永遠の名作です。戦後12年目1957年、山崎豊子33歳の時に出版。丁稚奉公から叩き上げで暖簾(のれん)分けを勝ち得た先代と、戦後焼け野原から裸一貫で再興した二代目、長男の血の滲む努力と商才が描かれています。ところで就活で奔走中の読友さんに向けて、エールとして小説の中の文を紹介しますね。「わいはどんな辛うても卑劣な騙し打ちの儲け方ようせん、↓続く
★93 - コメント(6) - 2015年11月22日

初めての山崎豊子さんでした。すごくリアルに商人の姿を描くんだなぁと感心していたら、生家がモデルになっているのですね。時代や業種は違いますが仕事や商いに関する考え方は非常に感銘を受けました。日頃の仕事の糧に出来れば、と考えています。明日から真面目に働こう。
★15 - コメント(0) - 2015年11月7日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2015年10月27日

裸一貫で事業を起こした父親。戦災の影響ですべてを失ってしまうもそこから暖簾を受け継いだ息子が事業を立て直す。著者の生家がモデルになっているだけあってとてもリアルで面白い。商売の最前線というものがよくわかる。
★26 - コメント(0) - 2015年10月12日

今からちょうど30年前、生まれて初めてアルバイトをしたのが大丸百貨店の「小倉屋山本」でした。「いらっしゃいませ」の声が震えて緊張していた子供の頃の自分と、四ツ橋で拾われた泣き顔の吾平に恐れ多くも自分を重ね合わせ夢中で読みました。商売に対する甘さ、才覚の無さ、気の弱さ… 自分を恥じ、そして勇気を貰えた一冊です。
★12 - コメント(0) - 2015年10月12日

著者の処女作。ご実家の昆布屋さんをモデルに著者の理想の大阪商人を描いた、とのこと。とても面白かった。後年の作品のような重みはないが筆はこびはなるほどここがベース、という感じがして心地よかった。『暖簾』を担保に融資をうけたくだりで『暖簾』の本質を見た気がする。そして全編とおして商売に近道無しという事を改めて思い知らせてくれた。この精神は当時とはさまがわりした現代だからこそ今の商人にも絶対必要だと思う。終始伝わってくるのが大阪愛。今度行った際にはぜひとも船場を訪れてみたいのでよろしくお願いします。
★6 - コメント(0) - 2015年10月5日

 親子二代の、浪花屋の暖簾を、明治から戦後まで必死に守った物語である。  山崎豊子の処女作ということで、これからこの作者の作品を、どんどん読めるかを試す意味で読んでみた。  戦後のどさくさを、孝平が力強く生きていく姿が、とても強く印象に残った。
★9 - コメント(0) - 2015年9月26日

話の展開が早い!丁稚時代があっという間に終わってドンドン出世。馴染みのある地名(若旦那の疎開先がなんと千里山!)がいっぱい出てきた。NHKの朝ドラになりそうなお話でした・・・なってた?
★6 - コメント(0) - 2015年8月14日

親子二代の大阪商人の物語。「のれん」に対する考え方が、時代と共に変わるなか、不屈の精神で難局を乗り越えていく、典型的な展開です。しかし、山崎豊子の圧倒的な強さに、なかなか感情移入が出来ないまま読了。私の力不足か。
★18 - コメント(0) - 2015年8月13日

裸一貫、無一文から根性と知恵で銭稼ぐ大阪商人の二代記ですわ。一代目の吾平はん、丁稚奉公から成り上がって財を築くけども、戦火によってパーになってまう。そっから二代目任された孝平はん。一代目の財を二代目が放蕩で崩すってのがまあ物語の鉄板というか定石やけども、この設定がほんまに達者で、あつうなってしまいましたわ。船場のど根性、浪花のあきんどをどえらい力量で描いてくれはった。これが処女作とはまいった。山崎センセ、ほんまにおもろいでー。
★8 - コメント(0) - 2015年7月8日

暖簾の 評価:84 感想・レビュー:120
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