ぼんち (新潮文庫)

ぼんち (新潮文庫)
あらすじ・内容
放蕩を重ねても、帳尻の合った遊び方をするのが大阪の“ぼんち”。古い暖簾を誇る足袋問屋の一人息子喜久治は「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。男に騙されても女に騙されてはあかん」という死際の父の言葉を金科玉条として生きようと決意する。喜久治の人生修業を中心に、彼を巡る五人の女達、船場商家の厳しい家族制度、特殊な風習を執拗なまでの情熱をこめて描く長編。

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ぼんちはこんな本です

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陸王
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ぼんちの感想・レビュー(311)

reo
作者はあとがきで「ぼんちの誕生は、船場という数百年の歴史を持った街を母胎にして、産み出されたものです。そこにある厳しい家族制度や、特殊な風俗、風習を一つひとつ掘り起こし、探り出していくことによって、ぼんちという、ひとつの人間像に触れることが出来ました」といっています。しかし何といいますか…、女遊びは体力も要りますし、財力もたんと掛かりまんな。嫁はんひとりでも持て余しているのにハァ…。「女系家族」と併せ読めば、一層興味が湧きます。
★23 - コメント(0) - 3月11日

戦前から戦時混乱期にかけて、大阪・船場大店の若旦那の女道楽・放蕩一代記を今回も一気に読まされた。金は天下の回りもの的な豪快で粋な遊びと船場大店のしきたり・女のしがらみの間で翻弄される若旦那=ぼんち。豪商の後継・妾(大阪では「てかけ」)が四人、と言うと一般人には別世界の話だが、勢いに任せて荒ぶる二十代が三十・四十と齢を重ねて「枯れて」くる様は普通すぎて読み進める内に徐々に親近感。★4
★3 - コメント(0) - 1月3日

大阪商人のぼんちと尊称された人の生き様がしっかりと描かれた。次々と、今で言う愛人を囲うという生活をし、敗戦を機会にまっとうな生活を始める。 てかけを認めた世界であり、今風の不倫とは違う。茶屋遊びが甲斐性だったのであろう。 大阪商人の世界、しきたりをしっかり残した貴重な書であることには間違いない。
★3 - コメント(0) - 2016年12月6日

羽田空港の国際線搭乗口で購入したら、消費税免税の扱いを受けた。 放蕩を重ねても、帳尻の合った遊び方をするのが大阪の「ぼんち」。船場の老舗における風習と家族制度。読み始めたころは、どれだけ昔の話かとおもっていたが、あくまで1920年代あたりを起点とする話。書き手が惜しみなく力をこめた長編小説で、読む側としても体力と根気を要した。それでも、読んでよかった。
★2 - コメント(0) - 2016年11月21日

ちょうど古いしきたりが壊れていく過渡期にありますね。喜久治さんの女性たちに対する態度も祖母&母に対する対抗意識と船場のしきたりに守って付き合っていくことの心地よさとの間で揺れている。その象徴的存在が女たちのにおい。とにかく母達からは嫌なにおいが漂ってくる。対して愛人たちからは綺麗なにおいがした。それらが終盤の空襲で一度に吹っ飛ぶさまは「ぼんち」としての喜久治の生き方に新しい視点を与える役割だったといえます。
★7 - コメント(0) - 2016年11月9日

tkr
喜久治をとりまくおんなたち。おんなは愚かで金の面では男に頼る。けれど強い。
★2 - コメント(0) - 2016年9月20日

戦争は人生を大きく変えるのね〜。大正、昭和はある意味、持ってる男は優遇されてたみたいね。
★2 - コメント(0) - 2016年9月18日

小説として、というよりは、資料としても楽しめるような。生まれも育ちも大阪ですが、船場にこんな風習があったのかというのが驚きです。話としてはかなり長いです。読了まで時間かかりました。
★3 - コメント(0) - 2016年8月9日

大阪の豪商の栄華と終焉が描かれていました。5人の妾の生き様と喜久治の気持ちが丁寧に描かれていてこのあたりが女性の作家らしいな、と思いました。結局のところ商売の繁栄と妾を切ったのも戦争であり、戦争への行き場のない怒りが喜久治を通して描かれていたということもあるかもしれません。
★14 - コメント(0) - 2016年8月6日

大正~昭和の戦後すぐまでが描かれていたけど、このころの船場の大店ってこんな風習があったの?と驚き。主人公は5人の妾をもったけど、公認の妾、非公認の妾、妾が産んだ子は男の子と女の子で扱いが違ったり、すぐに里子にだしたりと、いちいち驚いた。主人公の祖母と母の女の業の強さにも主人公の気持ちになって辟易してしまった。結局、最後は「戦争」という時代の流れで老舗のお店も主人公の放蕩も終焉を迎えてしまうけど、もしこのころに私が生きていたら、5人の妾のうちどの人の人生を選ぶだろうか?そんなことも考えてしまった。
★3 - コメント(0) - 2016年6月14日

大阪船場の老舗足袋屋のお坊ちゃんの奮闘記に、嫁と姑のバトルなどが織り込まれる。亡き父の遺言は、「男に騙されても、女には騙されるな」だった。だが、ぼんちは女遊びにはまり、祖母と母に注意を受ける。まるで、ギャグのない吉本新喜劇を見ているようだった。あと、舞台の船場で、船場吉兆のささやき女将を思い出した。あの事件を取材して、小説にして欲しい。タイトルは「囁く女将」
★15 - コメント(0) - 2016年5月13日

船場の老舗旦那の放蕩生活が書いてあるんだけど、あまりにも自分と別世界で。100円やら1000円やらで大層な遊び方だけど、今の金額で言うとどれくらいなんだろう。 それにしても芸者遊びってつまらなそう(やったことないけど)。5人も愛人作って生活の面倒見る気になんてならないわ(できないけど)。この世界の人達に言わせればつまんない男になるんだろうけど(^^;)
★1 - コメント(0) - 2016年4月30日

船場シリーズその2、昆布のように超詳細な足袋のくだりは少ししかなくて官能的な部分が多かったです。源氏物語のようなドンジョバンニのような。。リッチなボンボンのやりやり物語。ぴしりと帳尻のあう遊び方をする人をぼんちというってなってますがお時さんの部はちょっと違うと思った。お父さんがこっそりおめかけさん持ってたのはびっくり。昆布のほうが面白かったかな~男の一代記として。。ぼんちは風習が事細かで勉強(雑学)になりました。従業員同士の恋愛はご法度で見つかったら夜にはだしで追い出されるなんて!
★3 - コメント(0) - 2016年4月16日

KAZ
*+ 嚊にあらすじを話してやったら、「源氏物語みたい」と言われた。まあな。「華麗」といい、これといい、貴顕社会のことを取材だけで得たのかな?と思って調べたら、氏もそういう出自だった。1603
★2 - コメント(0) - 2016年3月30日

長いので途中からは飛ばした。そして秀助が出征してから再開。最後は爽快でよかった。
★3 - コメント(0) - 2016年2月28日

「ぼんぼんになったらあかん。ぼんちになりや」という父の言葉に従うような、一見放蕩三昧の主人公喜久治ですが、作者の大阪への愛着が詰まった作品です。大阪・船場商家の風習がよくわかります。彼を取り巻く5人の女性の生き方も興味深く、とくに祖母と母の強さに、業の深さを感じます。
★10 - コメント(0) - 2016年1月4日

日本の小説を評するのに適切な語彙なのかどうか、ちょっと自信がありませんが、このむせ返るような『スノッブ臭』に圧倒されます。主人公・母・祖母ともに、「何の能力もなさそうなのに生まれが良かっただけでハッピー全開」な生き方を貫いてますな・・・
★2 - コメント(0) - 2015年11月8日

『大阪もの』三作目。物語に引き込まれ作品にも重みが出てきた感じがしてとても面白かった。大阪の船場商人の様々な家族制度、風俗、風習等が細かい筆はこびで描かれていた。解説にもあったがかなり綿密な取材を元に書かれている、とのことであり当時の大阪の街が目に浮かぶようで面白くかつ勉強になった。そしてやはり著者の大阪愛をとても感じる。最後はやはり大戦の空襲によってお店が焼かれてしまうのだが描かれていたその辺の悔しさ虚しさは著者の以後の執筆活動へ繋がるもののような気がした。今度大阪訪れるのが益々楽しみになりましたッ♪
★4 - コメント(0) - 2015年11月4日

☆4.5 主人公には全く共感できなかったというか、現代にこんな人がいたら恐ろしい(笑) その反面、大正や昭和初期の大阪商人の風俗がわかり、大阪ことばの勉強にもなった。船場や新町が今のイメージと異なり、大阪について勉強したいと思った。次の休みには歴史博物館に行こうかな。
★3 - コメント(0) - 2015年9月13日

座布団に座った恰幅のいい男性の和服からほのかに漂う日本酒の香り。和室の新しい柱から漂う木の香り。替えたばかりの畳から漂う草の香り。本を閉じ目を瞑るとどこからかそんな香りが漂ってくるような……。そんな雰囲気に浸れる小説です。そして、船場の伝統を病的に守ろうとする母親と祖母がとにかく怖い。怖すぎて気持ちが悪くなるほど。
★2 - コメント(0) - 2015年8月23日

初めての山崎豊子。大阪商家の独特の風習と若旦那の放蕩ぶりを描いた小説。読んでいるだけで目が回りそうなほどの活気。そして時代の流れの中で終焉を迎えつつある文化の翳り。『白い巨塔』も『沈まぬ太陽』も読んでいないワタクシですが、いやはや面白かったです。
★10 - コメント(0) - 2015年8月14日

「種馬狂奏曲」という言葉しか思い浮かばない。
★2 - コメント(0) - 2015年8月1日

This was well written. Quite interesting to see how ぼんぼん struggled and finally grew into ぼんち. It was also interesting to know old merchants life in Osaka.
★2 - コメント(0) - 2015年6月27日

ぼんぼんになったらあかん ぼんちになりや 名言だね♪
★5 - コメント(0) - 2015年6月1日

父の本棚より。「ぼんぼん」じゃなく「ぼんち」。変わった(特殊?)習慣のある船場を舞台に、しかも女系の家に生まれた喜久治の人生と喜久治と関わっていく様々な女性陣。同じ女性ながら、えげつないことしますな。女性の強かさで終わり。
★6 - コメント(0) - 2015年6月1日

再読。初期山崎豊子昨のなかではもっとも好きな一作。ぽん太やお福、祖母や母などの女性陣も魅力的だが、すべては主役の喜久ぼんを光らせるため。幕切れの一文の鮮やかなこと!
★4 - コメント(0) - 2015年5月14日

クライマックスを読んだら、有吉佐和子の「三婆」を思い出しました。「ぼんち」の最後なのに、ぼんちな男より女のほうが印象に残るとは。
★4 - コメント(0) - 2015年4月24日

s
ぼんぼんではない、肝の据わった“ぼんち”。女系家族に生まれたひとり息子の女道楽。妾ひとり持つにも、月々の払いから本宅伺いの作法まで、大阪・船場の商家のしきたりや風習が過剰なほど書き込まれていて興味深い。火事の最初見舞など、商人同士の義理堅い関係も今読むと新鮮な驚きがある。後半、戦争の足音とともに船場も花街も変わっていき、やがて大阪大空襲が街とともに文化も焼き尽くす。“失われてしまった大阪”が丁寧に描かれていて、長く読み継がれてほしい作品。
★7 - コメント(0) - 2015年3月16日

あっけにとられるくらい見事な喜久治の『ぼんち』ぶり。今の時代にも、これぐらい大物の人いるのかな〜。次々と金と立場にモノを言わせて女を落として行く話といえばそれまで。でも話が魅力的なのは、その時代の船場の独特な文化や風習が興味深いのと、女と男という基本的な付き合い自体は今も昔も変わらないから。それにしても、きのと勢以のコンビがすっごく怖いわ〜。
★27 - コメント(3) - 2015年2月26日

BOX
"「しきたり通り、おしやすよりほか、仕方ありまへん、昔からのしきたりほど、怪我が無うて、始末ぎれいなものはおまへん」"
★3 - コメント(0) - 2015年2月6日

ぼんぼんでなくぼんちになれと言われた、大阪商人の息子。厳しい母と祖母に教えを受けながら、船場のしきたりを踏まえ女道楽を行う。商売を繁盛させながら5人の妾を世話していく足袋問屋の喜久治。そういう時代は過去のものであろうが、力強さや小粋さを感じた。戦中、軍部は宝石商に売り台帳を提出させ、誰が宝石を隠し持っているのかを調べ上げていたことに驚かされた。丁寧な下調べを感じた著者らしい作品。
★24 - コメント(0) - 2015年1月26日

こういう時代なのか、こういう世界なのか、主人公のぼんちも含めて登場人物の誰のようにも生きられない!無理だわー!大変だわー!
★6 - コメント(0) - 2014年10月28日

☆☆☆☆☆
- コメント(0) - 2014年10月2日

煌びやかな世界、粋な遊び。昔はこんな時代も有ったのか。。遊ぶ為に仕事を頑張る。仕事をして遊ぶ。。同じ話の展開が続くので途中多少だれて来るが、最後にかけては話は盛り上がるので、我慢して読まなければならない。
★4 - コメント(0) - 2014年8月14日

『放蕩を重ねながらも、どこかで人生の帳尻を、ぴしりと合わさねばならぬ時機がある。』
★12 - コメント(0) - 2014年7月27日

ぼんち、ええなぁ。甲斐性ある男ったら、うらやましいばっかりや。
★2 - コメント(0) - 2014年6月30日

ここまで来ると、喜久治爽快!わたしも妾の一人にしてもらいたいわ。お福のポジションがいいなー。船場の独特な社会と、女たちのえげつなさがほんとに丁寧におもしろく書かれていました。
★17 - コメント(2) - 2014年6月26日

最初は金に任せた妾文化にあなりの疑問を持って読み進めたけど、読み終わってみると、今までに見たことも出会ったこともない男の生き様を垣間見るとこが出来て勉強になったといえるかもしれない。仕事にも女にも矜恃をもって一生懸命。こんな生き様かっこいいかも。
★5 - コメント(0) - 2014年6月9日

山崎作品のベストはどれか?と問われたとしよう。個人的には、初期は暖簾、中期は白い巨塔と応える。公式には、本書になる。それだけ完成度が高い。初期の大阪モノの集大成的な作品。大阪を中心とした近代日本の歴史を十分に伝える教科書。船場商家の古いしきたりは秀逸に描写する。英訳版もある。
★7 - コメント(0) - 2014年4月14日

ぼんちの 評価:74 感想・レビュー:75
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