花のれん (新潮文庫)

花のれん (新潮文庫)
あらすじ・内容
大阪の街中へわての花のれんを幾つも幾つも仕掛けたいのや――細腕一本でみごとな寄席を作りあげた浪花女のど根性の生涯を描く。

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陸王
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花のれんの感想・レビュー(633)

山崎豊子作品を読むのは白い巨塔に続いて2作品目だ。文章が読みにくかったものの、商売一筋でいきる女性のど根性精神には学ぶものが多かった。商売で成功するものの商売から逃れられない人生か、 仕事と余暇を楽しめるが大成しない人生、どっちがいいんだろうな。山崎豊子は栄枯盛衰を描くのがうまい。
★12 - コメント(0) - 3月20日

借財を残し、妾宅で死亡した道楽夫。その通夜の席での決意から、運命に導かれるまま商売の世界に生きた女傑・多加の半生を描く一代記。女性が活躍する小説を求めて読了。小気味いい大阪弁が飛び交い、多加の努力と発想に富んだ商いの才がいかんなく発揮されていく物語は間違いなく成功譚。けど一方で多加の本当の“幸せ”を思うと…。誰でも手に入れられるものじゃないものを得られても、それが本当にその人が望む幸せかというと難しい(´・_・`)多加が強ければ強いほど、魅力的であればあるほど、哀しさを覚えずにはいられなかった。
★45 - コメント(0) - 3月4日

山崎豊子の直木賞受賞作品。放蕩亭主を早くに亡くし、そこから商才を発揮しのし上がる女商人を描いた物語。吉本興業の創始者がモデルらしい。その敏腕ぶりは目を見張るが、その下地として、織物店時代の彼女の惜しみない努力が輝いでいる。
★23 - コメント(0) - 2月28日

reo
ここ半年くらいかけて山崎豊子を、再読も含め読破したいと思い、最初がこの花のれんです。この物語は、言わずと知れた吉本興業の創業者、吉本せいをモデルにした一代記なのですが、二代目の実弟林庄之助らしき人物が登場してこないので、作者の創作もそれなりにあるのだと思われます。ただ船場商人の生きざまを、多加に投影し。気風の良さと、素寒貧さ加減が程よく調和され、男でも尻込みする興行の世界を、ぐうたら亭主を支えながら、成長してゆく多加の姿は千両役者です。1958年の作品ですが、古いことも何ともおまへん。多加に力貰えまっせ。
★47 - コメント(0) - 2月24日

大阪女商人の半生を描いた直木賞受賞作。夫亡きあと、女手一つで寄席を切り盛りし、通天閣まで買い取ってしまう凄腕ぶりに驚かされます。なりふり構わず金儲けに驀進するヒロイン、気配りも完璧で、その生き様に爽快さを感じます。彼女が生涯を閉じるラストの場面、涙目になりながら読みました。
★10 - コメント(0) - 2月23日

 吉本興業創業者の吉本せいがモデルらしい。  吉本せいの弟で経営の実権を握っていたとも言われている林庄之助らしき人物が出てこないのはやや意外だが、なかなか面白い小説である。  いい芸人に舞台に出てもらおうとお金をばらまいくところや関東大震災のときに東京の芸人にお見舞いに行くところなどが印象に残った。  後の『白い巨塔』や『華麗なる一族』みたいに善玉悪玉が登場する紙芝居的な人間ドラマではなく、がめつい大阪商人ばかりが出てくるので大衆性では少し劣るかもしれないが、なかなか味のある小説である。
★34 - コメント(0) - 2月19日

商売に一生を捧げた女性のお話。この主人公多加、度胸があって義理人情に厚くて、とにかくかっこいい…!彼女の生き様は、現代女性に勇気を与えるはず。寄席の専門用語が多くしかも大阪弁調なので最初は少し読みづらかったけど、それを感じさせないほど展開が面白かったので苦にならなかった。心から、読んでよかったと思う!!!
★15 - コメント(0) - 2月15日

子どもを産んだ後も全力で働く女性を同性として心の底から尊敬しています。私にはできなかった。仕事も家事も育児も中途半端にしてしまい、育児を最優先する選択をしました。この本の主人公は商売を人生の最優先に据えた。良くも悪くも凄まじい。私は甘ちゃんや。
★21 - コメント(0) - 1月31日

実在した人をモデルにした、大阪女商人の半生を描いた小説。舞台は戦前でしかも1958年の作品だが、商売に対する考え方は今も通じるところがある。200円のツケを払えず頭を垂れていた多加が借金してる芸人を見舞いその場で借用書を破るシーンには泣きそうになった。男を捨て金儲けのことばかり考えていても、金に執着しないかっこいい生き様に惹きつけられた。
★20 - コメント(0) - 1月30日

継いだ呉服店を己の寄席道楽で潰すような頼りない夫に嫁いだ多加。いっそのこと道楽を商売に、と夫婦で寄席を商い始めるが、肝心の夫が妾宅で死亡してしまう。多加の、ど根性一筋、大阪女商人の人生が始まったー。船場の御寮人さんあがりの多加が、24時間寄席商売のことだけを考え続け、知恵を振り絞ってのし上がっていくその姿に惹きつけられて一気読み。再婚もせず子どもとの関わりも薄くひたすら商売に邁進し続けた人生。最期の光景も花菱亭の花のれん。フィクションだけれども、漫才などの始まりと戦前の大阪の街の様子も知れて面白かった。
★12 - コメント(0) - 1月14日

節約(しまつ)はきっちり。種まきは大胆に。大阪で大胆に商売をして成功をおさめる多加さん、かっこよかった。
★6 - コメント(0) - 1月2日

山崎豊子さんの初期の作品。どうだろうなと思いながら読み始め引き込まれました。やっぱり山崎豊子はすごい。取材力、筆力、構成力。本当に秀逸。お前が言うなの私です。
★8 - コメント(0) - 2016年12月13日

女商人の半生。頗る商才はあったが、私生活では夫や子どもに悲しい思いをしてばかりだった。人の幸せとは何なのか。
★22 - コメント(0) - 2016年11月29日

吉本興業の創業者吉本せいがモデルと言われている。昭和33年直木賞。 来年のNHK朝の連ドラが、その吉本せいを主人公にするらしい
★7 - コメント(0) - 2016年11月25日

商いは運鈍根だと言われるが、まさに大阪商人の、そして大阪のオバはんのド根性物語だ。ただ耐えるだけの女ではない。修羅場、土壇場、正念場。ここ一番で大見得を切る胆力はどこから生まれるのか。風に抗い続けた生涯。凄まじいとしか言いようがない。とても真似できないし、こんな激しい人生は御免被る。
★32 - コメント(4) - 2016年10月30日

直木賞受賞作。大阪の女商人の半生を描く。読後に言葉にはうまく出来ないが、心にずしんと来る印象を与えることが出来るのは、このテーマの重さにもよるが、やはり著者の力量によるところが大きいのではないかと思う。山崎さんの小説も多くは読み終え、彼女の作品に出会えてよかったなと思う。
★25 - コメント(0) - 2016年10月27日

映画「横堀川」を見て読みたくなった。一行も目を離させない山崎節を堪能。吉本が戦前から東京でも大きな存在であったことは初めて知りました。
★8 - コメント(0) - 2016年10月17日

読書会課題本。米朝、枝雀の落語に親しんできた人間にとって、「ごりょんさん」「おなごし」などの船場言葉の漢字がわかったことが嬉しい驚き。吉本興業の女主人がモデルとされているらしいのですが、呉服問屋の風流放蕩夫と見合い結婚し、呉服屋から寄せ小屋へ鞍替え、夫の死後(妾宅で痴死)は細腕繁盛記とばかりに失敗らしい失敗もせず大阪でえげつなく成り上がっていくも戦争でほぼ全てを失う主人公、多加が少しも幸せそうに見えず、次々とのし上がって行く姿にもカタルシスを感じられず。まさにそれが作者の狙いだったのかもと思いました。
★8 - コメント(0) - 2016年10月16日

河島多加。呉服屋の放蕩息子の吉三郎と結婚。店を畳んだ金で寄席小屋を買い吉三郎の好みの芸、寄席で生きる事に。吉三郎の友人ガマ口の協力。妾宅で亡くなる吉三郎。白い喪服。ニヒルな市会議員伊藤との出会い。小屋の買い増し、通天閣の入手。出雲の安来節を客寄せとするための強引なスカウト。伊藤の死。震災、戦争被害。芸人の借用書の返還訪問へ。周囲に看取られて息を引き取った多加。夫の棺を見送った白い喪服を着た自分を見る。風にそよがれた花のれん。才覚と知恵とど根性で寄席小屋を大きくした戦前の大阪商人。吉本興業の原点が見えた。
★70 - コメント(0) - 2016年10月1日

先月読んだ「女系家族」も金金金の女の話だったがこちらは商いを極めて通天閣まで買ってしまった猛女の話。甲斐性がない旦那の稼ぎの無さを嘆くばかりだった主婦が生き馬の目を抜く大阪の寄席ビジネスで一から叩き上げ頂点まで上り詰める。読みながら実在のモデルが居るのではという予感があって読後ググってみたら吉本興業の創業者がモデルなのではと(By Wikipedia)。ハズレ無しの山崎作品・人情物語。★4
★10 - コメント(0) - 2016年9月22日

大阪商人の女版。文中は気を配る御りょうさんだけど、ホントの商いはもっとどぎつい(きれいでない)のでは…と思いました。 それにしても一人息子の甲斐性なしっか、母親を越えられないでいるのは、最近の芸能人の親子のような感じ。 直木賞を受賞した、60年前の作品とは思えないほど、山崎豊子さんの作品は、色あせずに生き生きしています。出会えて良かった本でした。
★8 - コメント(0) - 2016年9月2日

聽說這部小說是改編自吉本興業創辦人吉本勢的奮鬥故事。明明很常看他們旗下藝人的節目(例如「ロンドンハーツ」),卻對公司本身的歷史不甚了解啊...下次有機會來研究一下好了!(笑)
★5 - コメント(0) - 2016年8月11日

直木賞受賞作品です。吉本興業の女主人の吉本せいがモデルであると言われている。甲斐性のない夫は商売を引き継いだ途端、自分の道楽のために食いつぶしてしまう。このままではいけないと、夫が好きな道楽を本業として始めるが…結局夫は妾の家で亡くなってしまう。そこから多加は商才を発揮して店を切り盛りしていく。小さな成功では満足出来ずに、次から次へと更に大きな事業をなしていく姿は執念さえ感じました。
★38 - コメント(0) - 2016年8月8日

第39回直木賞。エンタツ・アチャコや春団治が登場してえっと思ったけど、多加のモデルが吉本興業創始者の吉本せいと聞いて納得。多加の商売感覚は今の時代でも十分に通じる代物。大変勉強になりました。
★26 - コメント(0) - 2016年8月3日

夫の作った借金を全て返済、女手一つで寄席を仕切り、とうとう通天閣まで買ってしまった女傑の話でした。楽な商売は無いといいますが、人様を笑わせてお金を頂くことが、こんなに奥 の深い商売だったとは、、、。師匠への接待を始め、番組表の組み替え、お得意さんへの気配りなど、今の時代にも十分通用するノウハウが盛りだくさんで、勉強させていただきました。節約に節約を重ねてきて、一生に一度の贅沢があれだったなんて…三千円は忘れられない場面になりそうです。
★54 - コメント(0) - 2016年6月2日

強烈な印象を残す作品です。大阪の街を舞台に腕1本で見事に商売をやりのけた女性の物語というだけで凄いとしか言えません。借財を残して亡くなった夫に代わり、なりふりかまわぬ金儲けに走る多加の根性と心意気が痛快です。身を捨てたと言ってもいい力強さ。商売をするためにはここまで体を張らなければならないのかと思うと唸らされます。その生き様からは活力をもらえそうな感じでした。活気あふれる難波風情も伝わってきます。直木賞受賞も頷ける面白さです。
★99 - コメント(0) - 2016年6月1日

ここまで なぜ頑張れるのでしょうか?
★4 - コメント(0) - 2016年5月9日

日露戦争後、6年とあるので、1911年頃の大阪船場の暮れの老舗が舞台。 一応、番頭1名、丁稚も2名いる小さいお店を切り盛りするのは実質、嫁の多加である。年末は集金も多いが払うお金にも困っているのに、旦那の吉三郎はのんきだ。展開としては、落語の人情話を読んでる気がしてきた。そして、芸者遊びの末、死んでしまう吉三郎。思いの他多かった旦那の遺産で寄せを初めて懸命に頑張る妻多加の生き様が読んでて元気が出る、当時の大阪の活気が伝わってきて、他の作品も読みたくなる。
★23 - コメント(0) - 2016年5月6日

山崎船場作品3冊目、これが一番面白かったというか強烈だった。公衆トイレ・銭湯待ち伏せ、震災で地震見舞いに上京、出雲遠征、などなどどれも唸らせる話ばかりでした。商売とはこういう体の張り方をするもんでっせと教えられる逸話ばかり。昆布よりも印象に残った一冊です。3冊に共通して大阪大空襲が描かれてますがこちらは神戸で焼かれる大阪を目撃しています。山崎さんは大阪の焼かれる姿を何が何でも残しておきたかったのですねぇ。3千円で恋しい人を救う話とガマ口のみとるシーンははかない大人の恋です。直木賞ってすごい!
★10 - コメント(0) - 2016年4月19日

改めて大阪は商売人の街なんだと実感。大阪弁、それも心地よい船場ことばを背景に主人公多加の人生が進んでいきます。その心意気にすっかり惹きこまれてしまいました。哀しくもあり、痛快でもあり、なんし面白い。大阪の街と人とを好きになれる、そんな楽しい一冊でした。
★9 - コメント(1) - 2016年4月17日

tkr
商いに生涯をかけた女主人、多加のはなし。花のれんに捧げた、力強い多加の生き様。回り続けた独楽が止まったようなラストシーンに泣いてしまった。伊藤やガマ口とか男も出てくるけどねっとりしたラヴはなくて潔かった。吉本の女主人がモデルなんや…落語やらお笑い見に行きたいおもた。大阪の力強さを感じさせる話でした。
★6 - コメント(1) - 2016年4月17日

暖簾に続き読了。少し前に詠んで感想をメモするのを失念。。商売人同士の関西弁での会話は、関西の商売の雰囲気を知りたいという本著を読んだ目的を満たしてくれるもので、とてもリアルに感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年4月10日

友達から。版が古いためか表紙の色味が違います。この表紙、芹沢けい介なんですよね~、しかも題名が芹沢が「大好きな仕事」といっていた「のれん」。なかなかです。内容は船場の御寮人が夫に先立たれてやむにやまれず商売を始め、思いのほか才覚と度胸があって事業を拡張しがんばっていく話。すごいね~、よくがんばるね~、と思う反面、家族にも、愛情にも恵まれず、贅沢もせず、さびしくない?という気も。昔の文庫本は文字が小さい~。
★12 - コメント(0) - 2016年4月10日

吉本興業創業者をモデルにした話。凄い女性の一生の話です。こういった戦中戦後の話は、ノンフィクション、フィクションに関わらず大変な話が多いですね。今読んで思うことは、やっぱりこういう時代と比べまだまだ恵まれてるなと、仕事の些細なことで文句言っててはいかんな、ということですね。
★7 - コメント(0) - 2016年3月9日

山崎豊子さんの初期の作品で、船場生まれの彼女でなくては描けない戦前の生き生きとした興業の世界に触れることができました。多加という、まさに浪花ど根性の女性のエネルギーに魅了されるうちに、多加と作者は重なって見えてきます。一昔前の大阪の魅力にも出会える貴重な本です。
★7 - コメント(0) - 2016年2月29日

最後まで読んだとき全身が粟立つのを感じた。ここまで一人の女性が全てを投げ打って商いに身を投じられるものなんだろうか。多加の女性に対する視線はいつも冷ややかで芸人たちに対するそれとは真逆にある。確かに彼女は一代で途方も無い財を築き上げたのだが、それって本当に幸せだったのだろうか・・・と考えてしまった。女手ひとつの成功譚などとキラキラした言葉でくくってはいけない様々な悲哀が描かれた素晴らしい作品だった。『白い巨塔』、『華麗なる一族』の次に私の山崎豊子お気に入り作品にランクイン。
★11 - コメント(0) - 2016年2月17日

「わての燃やした花火を、もっとどんどん打ち揚げたい、大阪の街中へわての花のれんを、打揚げ花火みたいに幾つも、幾つも仕掛けたいのや」(139頁)。吉本興業の創業者がモデルの浪速女のど根性一代記。時代は明治の末期から昭和20年代まで。「人間、どんな死に方(生き方)が幸せなのか」と考えさせられた。緻密な取材を小説に昇華させる山崎豊子さんの小説技法の確かさがデビュー二作目で既に表れている。世界大恐慌や関東大震災、太平洋戦争などがどう商売に影響したのかもよく分かった。第39回昭和33(1958)年直木賞受賞作品。
★69 - コメント(4) - 2016年1月27日

女性の逞しさを描いています。いざというときに出るバカヂカラは、うちのカミさんだけじゃないのね。山崎豊子の作品には、関西の事が良く出てます。この作品は大阪が舞台になってます。大阪が昔みたいに活気ある街に戻って欲しいとふと思った。
★8 - コメント(0) - 2016年1月4日

続きが読みたくて、読みたくて、車の運転中も信号待ちの時間のたびに読みました。 ど根性の女の一生。 伊藤さんとの男女の行方。ガマ口との腐れ縁。博打と言いながら、頭の中のそろばんは常に細かく計算して、限りなく正解に近いパーセンテージを引き出す商いの神様みたいな女性です。 今の自分の生ぬるさに、辟易しそうになりながら 面白く読ませていただきました。
★11 - コメント(0) - 2015年12月17日

花のれんの 評価:86 感想・レビュー:168
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