花紋 (新潮文庫 (や-5-7))

花紋 (新潮文庫 (や-5-7))
あらすじ・内容
夭逝したはずの女流歌人、本当の姿は? 社会派作家の眼が捉えた荊の生涯

ろうたけた美貌とたぐいまれな才を宿し、大正歌壇に彗星の如く登場し、束の間の輝きを放って突如消息を断った幻の歌人御室みやじ。河内長野の大地主の総領娘として、苛酷な因襲に抗いながら、国文学者荻原秀玲との宿命の恋に全てを賭け、略伝に夭逝と記されたように、自らの生をまで世間から葬り去った、激しい情熱と苦悶に貫かれたその半生を重厚な筆致でたどった長編小説。

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花紋 (新潮文庫はこんな本です

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陸王
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花紋 (新潮文庫の感想・レビュー(184)

読むのは二度目。前回は、数奇な運命の郁子があまりにも御室みやじとして崇高すぎて理解し難かった。誰とも共有できない孤独を抱える郁子が気の毒だった。今回は、郁子の旦那さんに感情移入した。親の決めた縁談とはいえ(葛城家の資産にも惹かれただろうけど)、郁子を愛そう、郁子に振り向いてもらおうと必死だった旦那さん。誰しも自分を必要としてくれる存在がないと生きていけない。郁子に頑なに拒否され、そんな中で妹の付き人(美代)に、自分の存在意義を見い出したかったのだろう。皆が皆孤独で、深い悲しみが残る読後だった。
★2 - コメント(0) - 2016年12月22日

同じものを愛する人と一緒になり、添い遂げられたならと願うのは当然だろう。それが叶わない時代の風潮、自らと相手方の出自、そして目に見えぬままに強いられる残酷な運命の導き。こんなにも自由な時代に生きる私達には、思う人を諦め、愛するものを捨て、子に先立たれ、憎むべき相手と結婚生活を営み続けなければならなかった彼女の苦悶など理解できるはずはない。では彼女の人生を自分の心に投影して、今生きている人生が本当に心のままなのか、もっと自由に生きることはできないのか、考えてみたところで私は安易には変われないだろう。
★3 - コメント(0) - 2016年9月24日

yk
素晴らしい長編小説。山崎豊子先生の日本語とその文章は凄くすきなので大事に読みたい一冊です。
★1 - コメント(0) - 2016年9月19日

行間と言葉の力。全体説明より、その一頁の世界。読中、確かに引き込まれていた。読書の醍醐味。
★4 - コメント(0) - 2016年6月20日

引き込まれる文章。さすがの山崎豊子!歌人みやじの半生を描いた大河小説でした。なんだか、白蓮を彷彿とさせられましたよ、女性歌人だからかもだけど。
★36 - コメント(0) - 2016年5月19日

山崎豊子さんが描く大正時代の歌人である女性の半生。ある女性のたくましさや苦悩が伝わってきました。波乱万丈に時代を駆け抜けた主人公。山崎豊子さんというと白い巨塔や華麗なる一族、大地の子などの大作を思い浮かべますが、本作品はそれらとは趣が異なりますが、山崎さんの思いが伝わってきており読み応えのある作品でした。窮屈な環境の中で凛として生き抜く姿には感銘を覚えました。実際、歌については全くわかりませんが、彼女が詠む歌はどんなものであったのかな、なんて想像しました。きれいなことばかりではなく、この時代は大変ですね。
★23 - コメント(0) - 2016年3月13日

最後まで息つく間もなく読ませる筆力はさすがだけれど、どこにも救いのない話なので読後感は重め。
★2 - コメント(0) - 2016年1月16日

Yamazaki Toyoko knows how to grab readers' mind and carry a story. As I was into Japanese literature, I couldn't help being curious about background of poets. I couldn't put it down till the end. It was a worth reading.
- コメント(0) - 2015年7月26日

ナイス不要。異質の作品ですが、文体は作者そのもの。引きこまれました。(☆☆☆)
★2 - コメント(0) - 2015年5月31日

友人から借りて読了。普段の自分なら絶対に選ばない本。それだけに興味深かった。山崎さんの本も今回が初。読んで思ったことー書き方がうまいなぁ・・・、と。過去の回想があったかと思うといいところで現実に戻ってきて、続きが気になってどんどん読めてしまった。ただ普段読みなれない文章でそれがちょっと苦労した。
★2 - コメント(0) - 2015年2月11日

時代物なんだけど、話の進み方も内容も浮世離れしていて。心の中で後ずさりしながら読み進めた。特に船場商人の力強くてカラフルな人生を扱った初期の作品の後に読んだので、がんじがらめの大地主の令嬢の生涯と激動の家内…は暗くて消化が悪い感じ。でも、知らない「日本」の姿を知れるという意味では、毎度本当に勉強になるし面白かった。
★2 - コメント(0) - 2014年8月2日

★★★☆☆約10年ぶりくらいにじっくり読んだ山崎豊子作品。沈まぬ太陽や白い巨塔のような作品も好きだが、この作品も割と好きだと思った。河内長野の大地主の総領娘として産まれた主人公の、気高くて一見華やかだけど実らぬ辛い恋に翻弄された一生の話。本人の口からでなく、老婢や日記など客観的な立場から語られるから切なくて辛くても読めるんだと思う。
★2 - コメント(0) - 2014年5月21日

女が主人公だと、いきなりトーンが下がる山崎作品。本書はその典型例。しかも舞台が短歌の世界となると、いくら河内でもアウェイで戦う様なものです。作者としては一度挑戦してみたかったのでしょうね。気持ちは分かるが成功作とは言えない。一般人には馴染みない世界だし、戦前の地方豪農を知るには良いテキスト。短歌業界は今でも変わらないのかなあ。
★1 - コメント(0) - 2014年4月15日

女が主人公だと、いきなりトーンが下がる山崎作品。本書はその典型例。しかも舞台が短歌の世界となると、いくら河内でもアウェイで戦う様なものです。作者としては一度挑戦してみたかったのでしょうね。気持ちは分かるが成功作とは言えない。一般人には馴染みない世界だし、戦前の地方豪農を知るには良いテキスト。短歌業界は今でも変わらないのかなあ。
★2 - コメント(0) - 2014年4月15日

設定はともかく、戦前にこのような大地主の階級があって、今では想像すら出来ない程の暮らしぶりがあった事は確かなのでしょう。著者がこの作品で何を訴えたかったのかは、今一つでしたが良し悪し含めて重く暗い世だったんだ。次は、著者の真骨頂である社会に何か訴求する作品を読みとうございます。
★2 - コメント(0) - 2014年2月28日

おそらく初期の作品。「女系家族」に見られた、明治から大正にかけての、旧家の因習を引き摺った女主人公の生き様が現実離れしていて、現代のわれわれの想像を超えた別世界のフィクションの感がある。後期作品に見られるスケールの大きさが感じられないが、緻密というか細かい、細かすぎる。
★2 - コメント(0) - 2014年2月23日

歌人石上露子をモデルとして書かれたのではないかと、推測されている作品です。 馴染みのない短歌ですが、心情や風景を思い浮かべることができました。
★2 - コメント(0) - 2013年12月4日

山崎豊子の作品としては珍しい文学を題材にした作品。相変わらずのドロドロ感、それでいて映像にしたいと思わせる美しさが同居。壮絶な女流歌人の生涯。それにしても主人公の強烈な個性に比べ、登場する男たちのなんと影の薄いことか。
★3 - コメント(0) - 2013年10月27日

- コメント(0) - 2013年9月17日

関西の嫌なエリートを好んで書く山崎豊子、河内の大地主を書く、の巻。今回もしっかり嫌な選民ぞろいでした
★2 - コメント(0) - 2013年9月4日

大地主の総領娘として生まれたものの悲しくも凛とした人生を見たかのうような。一人の女の生涯を、あたかも現実に存在していたであるかのように描いた作品。そしてその周りの者たちをも同時に描き出している。郁子の話す「お許し下さいまし」。そのやわらかい口調の中にある強い意思がわたしは好きだ。数奇な運命。できることならば、連れ去ってあげたかった。
★3 - コメント(0) - 2013年9月4日

★★★
- コメント(0) - 2013年4月15日

巻末の解説に「男たちのかげのうすさ」が指摘されていたが、いかにも。しかしヒロインー幻の歌人。怖い。ホラーみたいだ。恐ろしいまでの自意識。身分って、自分も他人もズタズタにするものなんだね
★2 - コメント(0) - 2013年4月15日

御室みやじ…壮絶な人生
★1 - コメント(0) - 2013年4月13日

非常に特殊とはいえ、家がこんなにも個人を縛り付け、ゆがめていく時代もあったのだと、現代の庶民の生まれであることに歓びを感じる。また山崎豊子と主人公を重ね合わせ、作者の並外れて優れた取材とはこんな風であったのかと、感嘆し、あきれもする。郁子のすさまじさも小説を読むうえでは面白く、いろいろな意味で興味深い作品であった。
★2 - コメント(0) - 2012年5月18日

読みながら美しい絵が浮かび、かつミステリーな感じで面白い ある階級の特別な女性の特別なお話
★2 - コメント(0) - 2011年11月15日

YH
一人の女性歌人の生涯の話にも関わらず、その生涯が謎めいているからか上質のミステリーを読んでいるかのような気持ちで続きを読んだ。身分、家に縛られる、ままならない恋と好きなアイテムが散りばめられており、非常に満足。
★3 - コメント(0) - 2010年10月2日

初・山崎豊子。何巻もつづく長編が多いので、一冊にまとまってるという理由だけで花紋を選んだけれど、素晴らしかった。四季を始め朝、夕、室内、山、火事、雑踏、色々が鮮やかに描かれていて、感動した。人間関係どろどろお家騒動大好きなのでとっても満足した。耽美だなぁ
★5 - コメント(0) - 2010年9月26日

中上
- コメント(0) - 2010年5月23日

昔の嫌らしい因習や実在のモデルもあり、かなり生々しい。外の明るい世界より総領娘のプライドから抜け出さない(出せない)主人公に歯痒い思いがした。
- コメント(0) - 2010年1月20日

再読。今読むとちょっと仰々しい文章に笑ってしまう部分がある。国文学の研究をしている人を語り手にしなかったのはなんでかな?こういった特権階級のいやらしさや上から目線を書くのがとっても上手。
★1 - コメント(0) - 2009年11月11日

☆6
- コメント(0) - 2009年7月15日

短歌を始めるきっかけになった本。文学的な題材で山崎作品には珍しいなと思った。
★1 - コメント(0) - --/--

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