不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)

不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)
あらすじ・内容
これが商社マンとしての最後の仕事だ――。乾坤一擲のイラン油田への賭け。シベリアに始まる長い戦いも終幕へ。

油田開発を商社マンとしての最後の仕事と思い定めた壹岐は、社内の反対を押し切り、イランのサルベスタン鉱区に賭けた。政官界からの逆風をかわし見事採掘権の落札に成功するが、灼熱の大地からは一向に原油の噴き出す兆しはなかった……。シベリアと中東、二つの「不毛地帯」を彷徨する一人の日本人の戦いを、戦後史を背景に圧倒的な筆致で描ききった一大巨編、ここに完結。

あらすじ・内容をもっと見る
592ページ
1475登録

不毛地帯 第5巻はこんな本です

不毛地帯 第5巻の感想・レビュー(1253)

最終巻に入ってから、あまりにもドロドロとした内容に読む速度が落ちてしまったが、最後まで読んで良かったと思えた。ただ、壹岐の千里への曖昧な態度はどう考えても解せないし許し難い。その点でスッキリできない。
★1 - コメント(0) - 2月24日

丸一ヶ月ほどかかって読み終わった。壱岐正の人生を追体験するかのようなボリュームだった。
★4 - コメント(0) - 2月15日

新潮文庫版を基にした大活字版で埼玉福祉協会より発行された図書館本全16巻で読み終えました。 ほぼ毎晩1冊を寝不足も覚悟で一心不乱で読み進めました。 年末より「二つの祖国」「約束の海」そしてこの「不毛地帯」と続いた山崎豊子シリーズはいづれの作品も外れはなく、重厚なテーマをストーリ豊かに展開し、なんでこんなに良い小説を今まで読まなかったのかなと反省させられました。 もう、迷わずこの作者の作品を過去に読んだものもいとわず全部読んでみようと思っています。
★4 - コメント(0) - 2月10日

ここ数日は寝るのも惜しんで1時や2時まで読んだ。解説者が書いていたように社会的現実を「調べた」芸術、正しく同感である。シベリア抑留、戦闘機や石油開発商戦における商社間、国間、政治家の謀略等々膨大な調査に基づく作品なだけに、ノンフィクションとも思ってしまう。いや、ノンフィクションでもここまで書けないかも知れない。主人公壹岐のストイックな振るまいにも、何とも言えない深みがあり、全体を通して素晴らしい作品だった。次は沈まぬ太陽が本棚で待っている。
★3 - コメント(0) - 1月25日

書く方も、読む方も疲れが出たのか、たまに?があったにせよ、大きな傷もなく、発刊以来、版を重ね、老若男女に読まれ続けたベストセラーだけはあり、時代背景は異なれども、有史以来の普遍のテーマは、ぜい肉のない研ぎ澄まされたクールとも言える筆致と相まって読む者の心に直接突き刺さる。覆面作家だったら、誰が女性と思うだろう?5巻と読むうちに、確かにご都合主義だなという箇所もなくはないが読む手を遮る要因にはならず、ご都合主義ゆえのエンターテインメントと昇華させてしまう山崎豊子は素晴らしい。読めたこと、ただひたすら感謝!
★10 - コメント(0) - 1月24日

女流作家にしてよくぞここまで調べ抜いたものだ。著者の取材力が、作品に重厚感を出している。ソ連抑留と油田開発という二つの不毛地帯を戦い抜いた壱岐正だが、その人生を振り返ると、なんとも言えない虚しさがある。自分の人間性全てをぶつけて勝負する商社の世界は、今の自分の生活とは程遠く、商社マンとして激烈に働く日本人に対し尊敬の念を覚えた。
★7 - コメント(0) - 2016年12月30日

yu
数ヶ月に渡り、数百億円を投入した石油開発は5回目のチャレンジにして遂に、石油を掘り当てることに成功した。読者としても、長く見守ってきたこのプロジェクトの成功にはほっとするような感動を覚えました。全編を通して、この長さの物語をこんなにも事細かく描くのは並大抵ならぬ苦労の成果でしよう。タイトルもさることならが、素晴らしい出来の超大作でした。企業に関しても多くのことを学ぶことができました。
★2 - コメント(0) - 2016年12月6日

いやぁ、実に長い。読んでも読んでも紙が厚くなくならない。途中、紙が薄いのに気付き納得。それでも、長いが読みごたえがあります。本当、軽い気持ちでは読めないですよ。そして、最後の結末も壹岐らしくかっこいいですね。山崎豊子、素晴らしい作家です。
★11 - コメント(0) - 2016年12月1日

終わった。あっという間だった。シベリア抑留に始まり、商社でのFX戦、自動車の外資との提携、イランでの石油掘削といった国際商戦を、怒涛のように駆け抜けた。シベリア抑留中の過酷な労役から抑留者内での軋轢もあれば、商戦の過激化に伴い深まる政官財界を巻き込む暗部。壹岐はこの過酷な「不毛地帯」を生き抜く中で、大切な人を何人も亡くしてしまうわけだが、最後に商社を辞してシベリアで亡くなった戦友の墓参に赴く姿に、清々しさを感じた。それにしても商社マンの生き様とはかくも苛烈なのか。商社に就職した同期たちはすごいわ。
★3 - コメント(0) - 2016年11月7日

★★★☆☆
★2 - コメント(0) - 2016年10月18日

山崎豊子祭り開催中。最後まで酸欠になりそうな息苦しい物語でした。主人公壱岐の長男との確執や、恋人である千里との男女間の機微にはやや理解に苦しむ場面もありましたが、最後はスパッと着地させました。山崎氏の徹底した取材と圧倒的な筆致には感服するばかりです。次は『沈まぬ太陽』に向かいます。
★45 - コメント(2) - 2016年10月2日

疲れた。ところどころ不思議なところがあったりしたけれど、基本的にグイグイ読ませてくれるし楽しい。先が読めない展開も面白いし。
★26 - コメント(0) - 2016年9月28日

ソビエトと中東の二つの不毛地帯が描かれているが、商社は人間関係をもまっさらにする不毛地帯であるような気がする。商社で壹岐は揉まれ尽くして成長していくと同時に人間性を失ってきた。それは冷徹な心を持つと同時に温情をなくしてしまった兵士の末路である。
- コメント(0) - 2016年8月3日

"不毛地帯、やっとこさよみ終わりました。最近読書をサボっていたので、読むのに時間がかかってしまった…。山崎豊子の長編を読むのは久々。読書メーターの記録を確認したら、大学一年の時以来でした。恐ろしい…。ついでにそのとき読んだのは、華麗なる一族と、白い巨塔。どちらも、当時私がドラマと原作を読み比べるのがブームだった頃です。しかも、どちらのドラマも、再放送やら録画してたビデオテープやらをひっくり返してみていて、流行に乗っかってはいなかった(笑)
★2 - コメント(4) - 2016年6月8日

シベリア抑留・軍需産業・自動車・石油そして組織の問題。どれも衝撃的だった。男の生き様を描きながら、最後は当時のワンマン経営に一石投じたのだと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年6月6日

大正生まれの作者が、昭和、戦後の一商社マンの半生を描ききった大作。感動の完結。タイトルの不毛地帯とは、シベリアだけではなく、中東の砂漠も合わせて表現されていたのかな?と、5巻の表紙を見て、ふと気づいた。でも、副社長になった壹岐が自分から退任したのはかっこいい。もしも、山崎豊子が生きていたら、次は何を書いただろう?興味がある。そして、ラインで「遅刻しマース」と平気で上司に連絡できる、ゆとり世代にはぜひ読んで欲しいなと思える作品でした。
★20 - コメント(0) - 2016年5月6日

ついに完結!軍人の壱岐さんが、戦後のシベリア抑留時代から商社に入り、右も左もわからない中戦闘機や自動車、石油など徐々に商社の中核にのめり込み、大切な人たちを失いつつも副社長にまで上り詰める。第2の人生は人としての彩りあるものにしたいと思うが、結局は商社の仕事もシベリアと同じ不毛地帯。。壮大なドラマでした。谷川さんが亡くなり、石油が当たり、最後は予想していたけど感動。賢澄さんの静謐な生き方が印象的。
★5 - コメント(0) - 2016年4月24日

ついに完結。 前半のシベリア編とはうって変わって、後半は中東を舞台に石油業界の話。山崎豊子さんの小説は本当に知見を広げられる。この話を書くために取材した人数が390人だったかな?感服。 壱岐さんの生き様、凄まじく、かっこよかった。色々な業界を知れたし、色々な人の生き方を感じた。
★6 - コメント(0) - 2016年4月5日

☆☆☆☆☆
★2 - コメント(0) - 2016年4月2日

最終巻を読了。第4巻までストーリーが中途半端な感じで次に移り、不完全燃焼感が残っていたが、最終巻で一気にすべてが収束に向かって納得。壹岐の不器用だが一途な生きざまは、戦後の経済成長を支えたビジネス戦士だった多くの日本人が共感し郷愁を覚えるものではないだろうか。読了後、強烈な読後感にしばし圧倒された。
★3 - コメント(0) - 2016年2月26日

最高に面白かった。 1巻でシベリアで取調官が囁いた「人間は運命を押し曲げることは出来ない、運命が人間を押し曲げるであろう。」っていうゴーリキーの言葉が全てを物語ってると感じた。 壹岐や大門、里井、鮫島ような商社マン、川又や谷川のような軍人、そして佳子や直子、秋津千里といった家族たちが運命に翻弄されていく様がとても面白かった。 運命といえば歯車に例えられることも多いけど、機械みたいに設計通り組み立てれば回り出すんじゃなくて、どこかで(しかも思いもよらぬところで)狂いが生じていく人間模様が面白かった
★2 - コメント(0) - 2016年2月26日

遂に最終巻です。商社マンとしての全てに乗り出した壹岐。シベリアに始まった長い戦いがいよいよ終わりを見せてきます。油田開発を最後の仕事と決意したのはまさに大きな賭けでした。不毛地帯に信念を持ち続けた壹岐の姿にが圧倒的でした。白から赤へと不毛地帯を渡り歩いた道は孤独の道だったと思います。不毛との戦いの物語はドラマチックで面白かったです。重厚感ある大河ドラマでした。
★94 - コメント(0) - 2016年2月11日

S
岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流れる
★1 - コメント(0) - 2016年2月7日

前半のシベリアから始まる白い不毛地帯、後半の石油開発を中心とした赤い不毛地帯の両方を常に信念を持ち続けて乗り越えていった壹岐の姿には圧倒されるばかりだった。最後に大門社長の退陣を求める場面はそんな壹岐らしさが最も現れている場面ではないかと思う。そんな壹岐だからこそ彼の部下も兵頭や八束をはじめとした魅力的な人間が集まるのであり、彼らがその後の近畿商事を引っ張っていくのだろうと思わせてくれる。商社マンとしての壹岐のライバルである鮫島は壹岐と対照的な性格がまた魅力的でライバルとしての存在感が素晴らしかった。
★4 - コメント(0) - 2016年1月26日

★★★★ 長かった。が終わってみると寂しい。大門社長の引き際も気持ちがよく全てが壱岐さんの策士的でカッコよかった。山崎豊子の小説は、本当に詳しく調べてあるので時代背景や知らない世界を知る事ができるので面白かったです。
★5 - コメント(0) - 2016年1月12日

執念の石油採掘の後、大門社長に退陣を求めるのは、大本営参謀の時に負け戦を止めることができなかった積年の思いが伺える。 圧倒的な取材を経て、ドラマチックに語られた物語もこれにて完結。 読み始める前は大長編小説に躊躇したけど、読了後は重量感ある大河小説に出会えたことに感謝。
★3 - コメント(0) - 2016年1月3日

長かった、だが早かった。シベリア抑留から入社、FX・自動車・石油へと続く壹岐の道は孤独で不毛な道だった。近畿商事時代の壹岐は無機質で人間味に欠ける気がしたが、去り際の英断は恰好よかった。一貫して悪役が憎たらしくて、醜くて、その勧善懲悪的な部分がスカッとしたが、一番の悪役である鮫島の懲らしめ方が足りないように思う。ビジネスマンとして以上に人間性が醜い彼にはもっとギャフンと云わせてやって欲しかった。
★21 - コメント(0) - 2015年12月20日

白から赤い不毛地帯からまた白い不毛地帯へ 不毛地帯をぬけた先には極寒のシベリアが広がってたのか
★3 - コメント(0) - 2015年12月11日

タイトルの意味が、最後の方に余韻とともに感じられるいい本でした。2週間ほど仕事以外の時間はだいたい読んでた。
★2 - コメント(0) - 2015年12月10日

シベリア拘留の「白」で始まり、商社マンとして石油開発の「赤」で終わる不毛地帯。会社の今後の為に壹岐を見初め、育ててくれた大門社長を退陣へ導き、自らも辞職。それは大本営参謀として祖国を憂い、その時の仲間を重んじる変わらぬ思い。立派だけれど、千里はまだ待たされるの?読み応えある長編でした。
★20 - コメント(0) - 2015年12月7日

大本営高級参謀が11年のシベリア抑留を耐え抜き日本へ帰還後、大手総合商社の経営の中枢へ…。彼が帰還した昭和31年は、経済白書の序文に「もはや戦後ではない」という有名な言葉が登場した年だ。その言葉と帰還後の主人公のボロボロの姿は、皮肉な程に対照的だ。事実をモチーフに、徹底的な取材・資料調査を元に構築されたこの小説は、最高に読み応えがあり、戦後経済史の一端も垣間見れる。…重々しい題名を冠したこの小説の終結は、色々な意味で象徴的で印象に残った。心持ち1つで不毛な大地(人生)に光を見出せる。そんな事をふと思った。
★3 - コメント(0) - 2015年12月6日

全体的に壹岐正がかっこ良すぎ。 インドネシアの女性と結婚する長男の誠や女性陶芸家の秋津千里との感情的なやりとりが人間的で良かった。 シベリアでの抑留、強制労働を描いた第1巻が一番印象に残り、もっと詳しく知りたいと思った。
★4 - コメント(0) - 2015年12月4日

長かった…面白くて読み始めればどんどん進むんだけど合間に他の本を読んだりしててやっと5巻読了。シベリア抑留のところが一番好きだけど、手を汚しながらも信念を貫き通す姿が素敵だった。読んでよかった。
★3 - コメント(0) - 2015年11月19日

中盤から島耕作風味な展開が入り始めるのは若干興醒め。前半のシベリアの話、戦闘機の話が面白すぎたとも言える。とはいえ全編一気読み!山崎豊子作品、他にも色々読んでみたい。
★4 - コメント(0) - 2015年11月18日

全5巻通して面白かった。ボリューミーだけど飽きない展開。シベリアがハード過ぎて好き。昔の人の仕事量って、また今とは違うけど、ハンパなかったのかなって時々思う。
★3 - コメント(0) - 2015年11月17日

不毛地帯5 ついに読了。作者の迫力が伝わる超大作、一字一句大事に読んだ。シベリア抑留から、商社マンに転身し、数々の困難に正面から立ち向かい難事業を成功に導いた壱岐正の人生は正に激動と言うしかない。良くも悪くもこういう男達が昭和を引っ張って行ったのだろう。権力にしがみつく社長大門に勇退を進言するシーン、元大本営参謀壱岐の信念に震えた。
★16 - コメント(0) - 2015年11月8日

後書きによればシベリア抑留と石油商戦を2本の柱にしたプロットだったということだが、それ以外にも中東戦争やFX、自動車についてのエピソードも重厚で、筆者の取材力の高さに驚かされる。解説の「調べた芸術」という講評が、まさにぴったりの作品だった。壹岐の最後の戦いといえる社内人事攻防戦の結末は、予想した読者は多かったのではないだろうか。その決断に、壹岐にとっては商社マンとして国益に敵う仕事をすることには人生を賭す価値があったが、自身の栄達は微塵も求めていなかった(むしろ嫌悪していた)ことが、よくあらわれていた。
★5 - コメント(2) - 2015年11月6日

K
最終巻に入ってから、あまりにもドロドロとした内容に読む速度が落ちてしまったが、最後まで読んで良かったと思えた。ただ、壹岐の千里への曖昧な態度はどう考えても解せないし許し難い。その点でスッキリできない。
★2 - コメント(0) - 2015年11月1日

このいさぎの良さ、とても綺麗でした。ところで大門の後継者は誰に…。
★5 - コメント(0) - 2015年10月12日

最近、涙もろくていけない。
★2 - コメント(0) - 2015年10月7日

不毛地帯 第5巻の 評価:52 感想・レビュー:222
ログイン新規登録(無料)