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武士の紋章 (新潮文庫)

感想・レビュー
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Kokopelli
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久しぶりに池波正太郎氏の作品を読んだ。池波氏初期の時代に、「小説倶楽部」「歴史読本」などに掲載された短編8篇からなるものである。NHK朝ドラ「らんまん」の牧野富太郎氏が描かれているのが手に取った動機であるが、これが書かれたのは昭和32年で牧野氏が存命の時である。池波氏の筆で牧野氏の生涯が活き活きと描かれている。他の7篇も初期とはいえ池波氏の筆致は鮮やかで、どれも読み応えがある。若い頃「鬼平犯科帳」「剣客商売」など夢中になって読んだが、手に取っていない池波作品はまだまだある。ゆっくりと味わっていこうと思う。
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tokotan
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ネタバレ池波正太郎さんが『武士(おとこ)』と認めた人達を書いた短編集。滝川三九郎・真田昌幸・真田幸村は『真田太平記』を 読んでいたので面白く読めました。有名な人物が多かったですが、三根山という力士の話は初めて知りました。怪我や病気に 悩まされたけど黙々と相撲に取り組む三根山。だから池波さんを始め惹かれる人が多かったのでしょう。最後は前朝ドラ主役モデル牧野富太郎。 なんと池波さん、最晩年の牧野富太郎に会っている!しかも伝記劇の脚本を書いていたとは驚いた。 しかし何度死にかけても復活する牧野富太郎さんすご過ぎ。
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Die-Go
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改めて読んでみると、朝の連続ドラマ小説『らんまん』の主人公牧野富太郎を主人公に書いているではないか!つまみ食い気分ではあったものの、こんな方だったんだなと、妙に納得。他の小編も満足でした。★★★★☆
へいすけ

そうなんですねー 牧野博士って幕末の土佐藩の生まれでしたもんね

10/25 07:01
Die-Go

へいすけさん>味があって良かったですよ。

10/26 00:21
4件のコメントを全て見る
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スタティウス
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滝川三九郎と牧野富太郎の話が読みたくて購入。池波正太郎が牧野を取材した、という事実が何かすごい。
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イプシロン
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天道を歩め。己の本姓に生きろ。汝自身を知れ。あるいは過剰のなかの無などなど、言辞は様々あるが、結局は人生の奥義はこれに尽きると確信している。『論語』を用いて言うなら、人の道は「克己復礼」であると。そして、そのことを歴史上の人物を題材にして語っているのが本著、といっていいだろう。では、池波は克己復礼をどう表現しているのかといえば、以下がそれに当たろう。「川の水の流れるごとく環境にさからわず、しかも三九郎は一度も自己を捨てたことがない」。あるいは、「この殉死の決意は、むろん信之も知っている。(そんな馬鹿な
宵待草

イプシロンさん こんにちは 『自然でいて美しい所作の人を見ると、清々しい気分になる。そんな人徳溢れる情緒で暮らしたいものである。』 本当に!💫 何時も、学びを頂くレビューや呟きの掲載を感謝です。🍀 素敵な週末をお過ごし下さいね✨ 宵待草

07/08 13:48
イプシロン

コメント、ありがとうございます。宵待草さんも、素敵な週末をおすごしください🌻

07/08 13:58
8件のコメントを全て見る
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LaVieHeart
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タイトルにある「武士」=「おとこ」には、武士だけではなく、力士も植物学者も含まれている。さまざま時代の「おとこ」の生き様が描かれた短編集。 三根山が「人間というものは、生まれたときから“死“に向かって進みはじめる。この行程が人生というものである以上、世の中へ出て、自分の力で食べている人間なら、苦しみのない者はない筈である。」と、病気やケガをおして相撲を取り続ける姿は、まさに「おとこ」である。
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きなこ
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おう、牧野富太郎!と読んでみたら再読であった。その事である。
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Aya Murakami
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地元図書館の(多分朝ドラに合わせての)牧野富太郎特集の棚の本。 牧野富太郎に限らずまさしく男の戦いという短編集。全体的にいうと徳川家に振り回されている主人公多め…かな?滝川三九郎の名前ははじめて聞きました。真田太平記にも出てくるらしいのですが、いつか読んでみたい。 牧野は尾瀬でのやらかしは意外にも描写されてなかったです。学者とはやらかす職業なのです。
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優希
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再読です。小説のような小説でないような空気感を感じました。己の生き様を貫いた武士たちを独特の視点で描いていたからでしょう。各々を紹介しているような感じと言えば良いですね。面白かったです。
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水戸
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あとがきに「歴史エッセイ」とあって、なるほど! 小説のようでいて小説ではないような、各作品の主人公の生きざまを紹介しているような雰囲気。中には,著者の視点から書かれた、著書のエッセイ、というものも。小説とは、また違った意味で,おもしろかった。
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宇和島太郎
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特に感想はなし
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優希
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面白かったです。時代物中心の短編集。それぞれの武士が己の意志を持って生きていたのですね。各々の生き様が格好良いです。その信念に惹かれます。
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金吾
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時代物主体の短編集です。武士として己を持っている人たちの話であるため面白いですが、著者の他作品とかち合っている部分もありました。「武士の紋章」「三根山」が良かったです。
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Kira
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図書館本。八篇収録のうち、時代もの六篇だけを読んだ。真田信之について書かれた「三代の風雪」がとてもよかった。池波氏は真田信之に魅了されていたのだと知って、池波小説の真髄は真田ものにあるということを実感した。大作『真田太平記』と『獅子』のラストシーンは、信之がいかに優れた領主であったかを象徴している。その信之を主人公にした小説を書いた数少ない作家が、池波氏なのである。
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さぎいく
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相撲取りや学者の話など、読んだことのない池波先生の話だったので新鮮
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あまね
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先日、神木隆之介さんが朝ドラで牧野富太郎役に挑むというニュースが出ていたので、こちらの本を読んでみました。本書を読んで、池波先生が牧野富太郎氏の舞台の脚本を書いてらっしゃったのを初めて知りました。こちらの短編でも、牧野先生のお人柄が分かり、(そして例に漏れず天才の周りの人はとても大変!)奥様に至ってはよく尽くされたなぁと感心しました。他の短編も、なかなか面白かったです。大好きな真田信之のお話も久しぶりに読むことができたし、大満足です。
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えみ
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この小説に取り上げられた武士(おとこ)たちは、己の人生を生きてきた者たちだった。「自分」を決めたらその信念を曲げずに生きる。言葉でいうほど簡単じゃない。どうしても世渡りの為に自分を殺さなければならない時はある。他人を思えば我慢しなければならないこともある。だけど彼らは違った!根本的に優先しているものが違う。まず己の信念があっての世の中。一本筋が通っていて、頑固だけどどこか憎めない愛嬌もある。正しいは自分で決める武士たちの物語。無駄な装飾はされていない文章なのに一節一節、記憶に残る。8人の男を描いた短編集。
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かぶき者
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時代小説の大御所であることは知っていたが、鬼平犯科帳シリーズにはで出す気にはなれず、初読み。 作家初期の連載からの短編で、小説というよりエッセイで読みやすい。時代物より短編最後の牧野富太郎の物語が何より面白かった、まるで知らない人物だったが、大正から昭和にかけて植物を愛し続けた研究変人で、死にそうで死なない晩年も面白い。この方の物語をもっと読みたくなった。
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よひとかっぽ
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武士(おとこ)の人生譚八編。 黒田如水、晩年の九州でひと暴れ/滝川三九郎、表題作、己を貫く人生/真田信之、老いてなお/真田幸村、大阪の陣奮戦記/堀部安兵衛、高田馬場の決闘/永倉新八、新選組生き残り組/三根山、ケガ多い相撲人生/牧野富太郎、植物研究に明け暮れた生涯。人生訓ちょい読みに最適な一冊かな。
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とん大西
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人生の勝者か敗者か-いやいや、それらを超えた男の生きざまというべきか。修羅場に真摯に向き合った武士どもはやはりカッコいいのです。司馬さんの「播磨灘物語」でも鮮やかな黒田官兵衛の出処進退。本作では老境に差し掛かった官兵衛の明鏡止水ぶりが水際だっていて爽快。幸村と信之-真田兄弟のドラマチックな人生はもはや説明不要。大河をなぞるように楽しめました。表題作「武士の紋章」の主人公の滝川三九郎のことは知らんかったょ。世は戦乱から泰平へ。流れに身をまかせながらも己れを貫く自然体。三九郎、そのダンディズム、天晴れです。
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大喜多さん
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有名無名の人物を描いた短編集。戦国から江戸期を自由に生きた滝川三九郎や、植物学者の牧野富太郎はよかったです。家庭を顧みないで、研究ばかりしてた牧野富太郎は、現代では評価がわれそう。だが、植物研究一筋の一生は、ちょっと羨ましい。
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鵺
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戦国の真田一族や大正、昭和の植物学者である牧野富太郎氏など、様々な人の人生を描く短編小説。一人一人の人物を丁寧に描いている。特に近代の人の描写はその人の人生を俯瞰で眺めているような読感を受ける。
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Cinejazz
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戦国時代から幕末明治にかけての時代小説と、近代の実在した人物を綴った【池波正太郎】の、何れも興味をそそる八編の物語。お気に入りは、若き日の中山安兵衛(堀部安兵衛)が恩義ある菅野六郎左衛門の助太刀に馳せ参じる『決闘高田の馬場』。ケガと数多の病気に苦しみながらも、昭和29年3月場所で幕の内最高優勝した大関・三根山隆司(本名:島村島一)の人生に肉薄した『三根山』。東京帝国大学の教授らの軋轢の狭間で苦学研究を続け、日本の植物学の父と謳われるようになった『牧野富太郎』の苦難の人生に、強く惹きつけられた。
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Admiral2009
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『信濃大名記』『碁盤の首』『錯乱』『獅子の眠り』『真田騒動恩田木工』『真田太平記』と続く池波正太郎の真田戦記を読み切ると著者は昌幸・幸村を介して書くほど家康嫌いではないような気がしてなりません。但し、秀忠は心底嫌いだったのではないでしょうか。
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どらんかー
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三根山が特に良く感動した。池波先生の作品は本当に人を上手く描いている。
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さざなみ
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おせんに続いて短編で男性を描いた池波正太郎を読む。 扱われた8人の男性たちは名前だけを知っていた三根山と牧野富太郎のほかは他の小説等での知識から二番煎じであった。高田馬場の中山安平衛が大酒のみであったことが協調されてるのは作者の同様の酒飲みだったのかな。 三根山は私が中学生のころ人気力士であったので未だに顔を覚えている。懐かしい力士名も出てくる15日間でした。
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tnyak
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黒田如水、真田信之、真田幸村、滝川三九郎、中山安兵衛、永倉新八というラインナップが気に入りました。表題作の滝川三九郎、まさに武士の紋章でした。三根山は本書で初めて知りました。植物をこよなく愛した牧野富太郎、貧しくともやりたいことを貫き通した人生に感動した。
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cava
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「武士」と書いて「おとこ」と読ませる。黒田如水、真田ものでおなじみの信之、幸村、滝川三九郎、そして新撰組の永倉新八、珍しいところでは、相撲の三根山、植物学者の松野富太郎が取り上げられている。戦国時代には三九郎を除いては、女性の影というか「内助の功」のようなものは一切出てこない反面、三根山、松野富太郎と現代に近いところでは妻あっての男の物語となるのは時代の流れなのかな・・。
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i-miya No2
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2018.04.15(2017.10.12)(つづき15)池波正太郎著。  (P)  今までの人、黒田如水、滝川三九郎、真田信之、幸村。  ◎高田馬場決闘、つづき。  絶望の女。  安兵衛。  ぐずぐずするな、はやくせんか。  二人の女は森へ連れ込まれた。  こんなことをしにきたのではない。  何をする安兵衛。  中津川祐範。  旅の老武士、祐範に手裏剣を撃つ。  許せ、逃れようとする安兵衛。  けだものと人との境目、すれすれだ。  伊予、松平家家臣菅野太郎左衛門という。  剣か、学問か? 
i-miya No2

どちらも。  それから三年、牛込住まいの安兵衛。  なら、堀内波太左衛門に参れ。  剣が先だ。  知り合い。  三。

04/15 09:40
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トトロとろとろ
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三根山、牧野富太郎がよかった
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なななな
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いつもの池波先生ですが、相撲取り⇒植物学者でしめられている短編集というのが、ちょっとかわっていてシブいです。自分を持って生きている様が、どんな時代でも(環境でいろいろ影響を受けたとしても)やはりすがすがしいということのように感じました。
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Bibliobibuli
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はじめて、池波正太郎氏の本を読みました。真田の事が取り上げられており、真田太平記を読むのが楽しみになりました。
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DEN2RO
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滝川三九郎、真田信之、真田幸村など実在した8人の男たちの人生を、限られた紙数の中で活写したエッセー風の物語集です。中に、同時代の三根山という力士、牧野富太郎という植物学者を描いた二つの文章は、作者の最も早く商業雑誌に発表した作品であり、貴重だと思います。
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ヒカリ
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黒田如水、滝川三九郎、真田信之、真田幸村、中山安兵衛、永倉新八、三根山、牧野富太郎 久々の池波正太郎短編。 一番面白かったのは、植物をこよなく愛した牧野富太郎。貧しくもやりたいことを通した人生、奥さんとの関係が美しい。
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ドナルド@灯れ松明の火
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初期習作に近い三根山、牧野富太郎は人物をあらゆる面から描くために書かれたものか。真田太平記や幕末遊撃隊の前章となる作品が多く、興味深い。タイトル作では滝川三九郎を描き、正に武士の紋章であった。
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しらたまはなこ
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己の道を貫く武士達。川に水のながれるがごとく環境にさからわず生きる、真田太平記で印象深かった滝川三九郎、負けると妻に心配をかけないように機嫌よく振る舞う相撲取りの三根山。強いだけでなく、生き方も素晴らしい。
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i-miya No2
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2017.02.22(2015.03.11)(つづき14)池波正太郎著。  02/20 (P154)  ◎決闘、高田の馬場。  徳川の天下になって七十余年。  食いっぱぐれの牢人が増えて困る。  元禄二年、夏のある朝。  二人の浪人、中山と鉤鼻の男。  中山安兵衛と中津川祐範。  中山は故郷の越後を飛び出し放浪生活1年。  この2か月まえ、知り合った。  道場破りに喧嘩の仲裁。  腕は確か。  官能の魔力。  大磯まで足を伸ばそう。 
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tomo
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真田太平記の流れで読了 真田家由来は興味深かった。
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こに
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今年、大河ドラマ「真田丸」で俄然注目された真田一族の3人、真田信之、幸村と幸村の妹を娶った滝川三九郎を描いた3編+5編。著者34歳(1957年)から44歳(1967年)にかけて書かれたものです。長編にも挑戦してみましょう。中井貴一さん主演で放送されていたドラマが良かったので「雲霧仁左衛門」にしょうかな。
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