黙阿弥オペラ (新潮文庫)

黙阿弥オペラ (新潮文庫)
あらすじ・内容
柳橋のそば屋で偶然知り合う不遇を託つ男たち。文明開化に右往左往する、黙阿彌と仲間たちの明治維新!

江戸も末の師走。狂言作者の河竹新七は、我が身を嘆き入水を試みるが果たせず、柳橋のそば屋で不遇を託つ仲間たちと偶然出会う。意気投合した五人は、捨て子のおせんを育てるため、株仲間を始める――。やがて御一新。文明開化に五人の命運が変転する。株仲間は国立銀行に、おせんはオペラ歌手に、新七は新作狂言で一世を風靡する……。時代に翻弄される黙阿彌と仲間たちを描く評伝劇。

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黙阿弥オペラはこんな本です

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黙阿弥オペラの感想・レビュー(33)

狂言作者・河竹新七が明治維新をまたぎ,仲間たちと共に時代に翻弄されながら生きた28年間。どこへ転がるかわからない展開で大いに笑わせながら,時代の空気,新七の葛藤をきっちり描いている。「(新政府の)お歴々も,日本という大桟敷を,その大桟敷にいるご見物衆を拠り所にしていない。…もっともそれぞれの思いのたけや願いのたけを大桟敷いっぱいにふくらまして,お歴々の拠り所になる力にしようとしない御見物衆,つまりわたしたちも怠け者ではありますが…」西洋に倣えという新政府を新七が評した言葉はそのまま今の日本にも当てはまる。
★29 - コメント(0) - 2015年8月21日

文庫本1冊のお値段で、井上芝居を1本心行くまで堪能できる。それほどに臨場感に溢れる戯曲だ。テンポも実にいい。時は幕末の嘉永6年の師走からご一新をまたいで明治14年の初冬まで。処は柳橋裏河岸。河竹新七(黙阿弥)と4人の男たちの、侘しくもまた爽快なお芝居(演劇というより、芝居という言葉が似合う)だ。そして、お芝居のキーコードは「御恩送り」。芝居小屋の作者部屋から新七が見た新政府。そう、新七はまさに井上ひさしそのもの。ここからしか見えない世界があるのだ。あると信じて井上ひさしはお芝居を書き続けた。感謝!
★187 - コメント(1) - 2015年4月9日

劇をテレビで見たので読みました。 明治維新の前後を舞台に数人の大人たらが株仲間を作ってある少女を育てようとする話。 と言ってもその他にもさまざまなエピソードが交えられててなかなか説明が難しい。 その中でも印象深いのは主人公の1人の狂言作家である河竹新七の話す「芝居は誰のためにあるのか?」という話。 劇では藤原竜也がとても生き生きしていて印象的でした。
★1 - コメント(0) - 2014年3月8日

初めて井上ひさしの公演を見に行ったのが追悼公演だったから、2010年。となると2年半ぶりにこの作品に触れたことになるらしい。声に出して、セリフを楽しみたくなる。読むと舞台が眼に浮かぶのだけれども、それが記憶の中の舞台なのか、描かれている文字から想像する舞台なのか判別がつかない。丁寧で細やかな感覚に、他の作品も読みたくなる。
★2 - コメント(0) - 2013年1月13日

テレビで放送されていた舞台を面白く観たので、戯曲を手に取った。こちらも見事に引き込まれる。江戸末期から明治初期という時代背景、アンサンブルの登場人物、時間の推移、話題の流れ等、見るべきところが多い。
★2 - コメント(0) - 2012年5月2日

舞台を先に見たんだけど、やっぱり「ご恩送り」と「木戸銭」のくだりはグッとくるわ~。
★3 - コメント(0) - 2012年2月18日

「御恩送り」という素敵な言葉に出会いました。
★2 - コメント(0) - 2012年2月13日

企画の立て方が面白い。人情の江戸から個人主義拝金主義の明治へ、表層的に新しいものを無分別に取り入れながら今まであったものをただ古いものとして切り捨ててゆく様は空恐ろしい。
★3 - コメント(0) - 2011年4月27日

168
演劇は科白だということをつくづく思い知らされる作品でした。そして御見物衆あってのお芝居ということですね。昨年の追悼公演を見に行っていればよかったと残念でなりません。
★2 - コメント(0) - 2011年4月10日

☆☆☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2010年9月5日

7月末に追悼公演を観に行ったのでおさらいがてらに読んでみた。美しい言葉とリズムで綴られた台詞の数々は役者さんの声で発せられるのを鑑賞するのも良いけど、字面で見るのもゆっくり味わえて良いなぁと。五郎蔵の台詞とかテンポいいから電車の中じゃなかったら口ずさんでみたくなっちゃうんだが♪ト書きを読んだら、時代と共に変化する小道具の設定をちょいちょい見落としていたことに気付き凹む(泣)親しい仲間が集まってあーだこーだとダベる…緻密に計算された筋書きだろうけど、とても自然で癒しを感じるわ~。
★4 - コメント(0) - 2010年9月1日

井上ひさしの追悼公演になぜこの戯曲を井上ひさしは「選んだ」のか、ずっと考えていた。この戯曲の初演は1995年1月。バブルが弾けた跡の荒野が広がっていたときである。金が金を生む。そんな幻想が弾けて、失業者が広がっていた。世間に回るのは金じゃない、気持ちじゃなければいけない、という主張は現代だからこそ訴えるものがあるのだろう。労働組合が金にもならないのに派遣切りをされたホームレスを助けるのは、金が回るからじゃない。気持ちが回るからだ。派遣村に数日で予想以上の物資とカンパが集まるのは、そのことをみんなが知ってい
★4 - コメント(0) - 2010年8月29日

★★★★ 追悼公演に向けて再読。井上先生が最期に、「木阿彌オペラ」の再演を希望したとは、感慨深い。
★5 - コメント(0) - 2010年7月5日

9月に舞台を見に行くので、予習がてら。テンポが良くて、文章でも面白いけれど、実際に演じられるのが楽しみ。図書館。
★4 - コメント(0) - 2010年7月2日

本当に大切なものは何か。それを考える事が出来た。気持ちが良い日本語の台詞と面白い物語。良い戯曲。
★1 - コメント(0) - --/--

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