ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)
あらすじ・内容
ローマ人の物語――グラックス兄弟の悲劇、若き護民官の挑戦と挫折。

紀元前2世紀半ば、強大国であったカルタゴを滅亡させ、ローマは地中海世界の覇者と呼ばれるようになっていた。しかしそのローマも次第に内部から病み始める。名将スキピオ・アフリカヌスの孫であり、若き護民官となったティベリウス・グラックスは、改革を断行すべく、強大な権力を握る元老院に挑戦するが、あえなく惨殺される。遺志を継ぎ護民官となった弟ガイウスの前にも「内なる敵」は立ちはだかる。

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ローマ人の物語 ― 勝者の混迷(上) 6巻はこんな本です

ローマ人の物語 ― 勝者の混迷(上) 6巻の感想・レビュー(1128)

内乱の1世紀の前半。塩野氏お気に入りの大理石像の「若者」は誰がモデルであったのだろうと、まじまじと見つめている。品の良さと意志の強さ、憂愁漂う青年は、ティベリウスか、それとも苦悩しているローマ人の姿なのか。
★4 - コメント(0) - 3月14日

カルタゴに勝ったらして、一風満帆に見えたかなように思えたがそこに国が不安定になる要素があった。グラックス兄弟は少し残念だった
★5 - コメント(0) - 3月10日

「内なる敵」に興味を惹かれて通読。内なる敵では「同胞」が相手なのでかなり厄介ですね。だから憎しみや残虐性も増しているのかもしれません。また、著者の「まったく、“混迷”とは、敵は外にはなく、自らの内にあることなのであった(p113)」という記述は印象的でした。
★57 - コメント(0) - 3月5日

★★★★★
- コメント(0) - 2月18日

再読
★2 - コメント(0) - 1月14日

経済発展に伴う、中産階級の没落・格差の広がり。Brexit、アメリカ大統領選が示唆する現代社会に重なる構図が、正に繰り広げられている。ハンニバルの言葉(いかなる強大国と雖も、長期に亘って安泰であり続けることはできない。国外に敵を持たなくなっても、国内に敵を持つ様になる。外からの敵は寄せ付けない頑健そのものの肉体でも、肉体の成長についていけなかった故の内蔵疾患に苦しまされる)を乗り越え、ローマは、一皮剥けることが、いよいよ求められる。
★5 - コメント(0) - 2016年12月28日

43巻中第6巻。ポエニ戦役後の内政問題でローマ内の内乱が起き始めた時代にグラックス兄弟やマリウス、スッラが登場し、連合戦役が終わるまでの話。この時代の元老院は保守的で、自分の利権を脅かす新制度には強硬に反対します。そのため、大局を見据えて、ローマの弱体化した基盤を回復するための制度を実現しようとした者を排除し、長らく共に戦った同盟諸国が反旗を翻したときにやっと過ちに気がつく始末。権力は人の目を曇らせますね。護民官として変革を促したグラックス兄弟と、執政官として事に臨んだマリウスの違いは興味深かったです。
★26 - コメント(0) - 2016年12月6日

ローマの内乱の経緯を見ていると、平等ってなんだろう?って考えさせられます。ローマ市民権の価値があがればあがるほど、ローマは同盟諸国にローマ市民権を与えたがらない。さらには、新しい騎士という立場のものもでてくる。この状況に適合するために、改革をすすめていくわけですが、それが外部からしようとするか、内部からするかで結果が変わってしまう。やはり、内部から変革したほうがいい結果を残せるのかもしれない。その内部からというやり方を進めたマリウスという人物はすごいと思う。なあなかできることではないよなぁ。。。
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

銀の匙をくわえて生まれてきたと言われた、名門中の名門グラックス兄弟の運命が悲しい。歴史上の有名さはポエニ戦役には適わないけれども、同盟者戦役も同じくらいローマにとっては危機だったのではないか。その芽をいち早く見出していたグラックス兄弟、若すぎる死がとても惜しい。革新と保守、歴史は繰り返すとは名言かつ的確なのだなと思いました。人間は何千年も前から同じ事をしているのだと。六巻、派手さは無いけれどこれも凄く面白かったです。
★25 - コメント(0) - 2016年11月16日

理想に死んだグラックス兄弟。軍隊叩き上げの執政官マリウス。マリウスの補佐として台頭するスッラ。各者各様の政治劇が描かれている。
★1 - コメント(0) - 2016年11月11日

第3章,カルタゴとのポエニ戦役を勝利し地中海の覇権を握ったローマが抱える事になる内憂に迫る今章。上巻はグラックス兄弟の改革,マリウスとスッラまで。ポエニで勝利したローマは地中海の覇権という強権と共に失業者という難問も抱え、それを改革しようとしたティベリウス,ガイウス兄弟は利権を危ぶむ元老院に誅殺されてしまう…。革新を進める人間の苦戦と保守派による謀略による悲劇の結末はいつの時代もというかこの頃からこういう運命なんだね…。それに対しマリウスは悲意識的にも失業者問題を解決してしまうというグラックス兄弟と→
★14 - コメント(2) - 2016年11月7日

グラックス兄弟の改革からマリウスの勢力弱体化まで。グラックス兄弟の改革は元老院や市民の反対に会い頓挫するが、マリウスは違う方法ですんなりと実現させる。マリウスが意図していたかどうかは別問題として。この巻は前巻までの戦争シーンが少ないため、おとなしい印象を受けるが、グラックス兄弟とマリウスの改革の比較などはとても面白い。もう一つ。ハンニバルの敗因となった「ローマ連合の結束の強さ」が完全に崩れたのが正直ビックリ。とはいえ冷静に考えると、この時代が帝政ローマへの移行への契機になるのだから、さもありなん、か。
★12 - コメント(0) - 2016年10月25日

元老院への権力の集中によって、貴族のみに富を独占し始めたローマ。民衆派のグラックス兄弟の市民救済も、扇動による暗殺によってその芽を摘まれる。平等な権利を取得できない同盟者たちがついに『同盟者戦役』を起こし、ローマ市民の権利を獲得する。まるで今の時代を切り取ったかのような、遠い昔の話でした。
★5 - コメント(0) - 2016年10月16日

6/43。カルタゴとのポエニ戦役をへて地中海の覇者となったローマ。でも、栄華はいつか衰退するもの。『ローマ史』からの引用で、ハンニバルがのこした言葉と、滅びゆくカルタゴを前に、涙したスキピオのエピソードから始まる本巻は、あとの為政者・グラックス兄弟、マリウス、スッラの時代をたどる内容です。まず『仁王経』にみえる「盛者必衰」の四字が頭に浮かびました。初の国内(ローマ人同士)の争いに、心がざわついています。政治システムについては理解難でしたが、後半にいくとカエサルの名前も出始め、次巻が待ち遠しくなりました。
★38 - コメント(2) - 2016年10月14日

マリウス、スッラ、そしてポンペイウスもカエサルも、義理人情の重要性を理解した男たちであった。彼らと兵士たちの関係を、近現代のほとんどの研究者が「私兵化」であると一刀両断してすませるのは、その人々が人間関係における義理人情の重要さを解さない、いや解そうともしない欧米のインテリだからである。塩野七生
★3 - コメント(0) - 2016年10月8日

一言で言ってしまえば実力主義対年功序列制。現代の会社でもしばしば見られる問題ですが、古代ローマも似たような問題を抱えていたというのが興味深い。(と言っても会社と国家では規模が違いすぎますが。)既存の政治形態では問題に対処しきれなくなった時現状の価値観から脱却し新しい価値観を取り入れる柔軟性を持った国こそ栄えるのだとつくづく思い知らされます。しかしスッラ程の男でも保守主義から脱却できなかったぐらいなのでこれは本当に難しい。
★3 - コメント(0) - 2016年10月8日

その前までのストーリーを踏まえると「勝者の混迷」というタイトルは、読む前までは「なんで?」という思いがある。問題は、内と外を繰り返して現れる例と思えば、理解できる。そして、最も印象的な一文を引用すると「失業者問題が福祉の充実では解消しきれない問題であることは、またその理由が、失業とは生活手段を失うだけでなく、人間の存在理由までも失うことにつながるとは、グラックス兄弟の項ですでに述べたとおりである。」 グラックス兄弟もマリウスも、同じことを思いながら、それぞれ表現方法が違ったのだと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年10月2日

カルタゴを破り、地中海世界の雄となったローマの内なる問題。グラックス兄弟の改革は挫折、マリウスの軍制改革は皮肉な事に平和によって効果を削がれてしまうという正しく混迷たる状況で、ついには内戦に突入。普通であれば国家が瓦解しかねないところですが、ローマは普通ではなかった様です。危機を糧として立て直してしまうローマの優れた点は、冷静な視点に立った戦後処理の巧さでは無いかと思います。現代でもなかなかこういった国は無いですねぇ。
★4 - コメント(0) - 2016年8月29日

再読
- コメント(0) - 2016年7月4日

ローマ人の物語第6弾。 カルタゴが滅亡し、地中海の覇権を握ったローマ。共和政にも様々な問題が噴出し、乱れが出始める。権利関係、富の集中など、いつの世も人間の欲に関するところから争いは始まる。 スキピオの失脚。グラックス兄弟の台頭と改革の断行。そして挫折。正しさは受入難しか。 この時代の歴史的知識は皆無に等しい。その中で、ローマを代表するような名前らしきものが続々と出始める。ハンニバル、スキピオ亡き今、次の英雄たちの登場には期待感が高まる。 「ローマが生んだ唯一の天才、ガイウス・ユリウス・カエサル」
★26 - コメント(0) - 2016年6月29日

 暴力により地中海を制圧し、今や覇権国家となったローマ。その実態は自分たちが持つローマ市民権という特権階級・既得権益を守るためなら何でもするゲスの集団であった。改革をもたらそうとしたローマの良心、グラッスス兄弟・ドルーススらは暗殺という卑劣な手段で除かれた。この蛮行でとうとうキレたイタリアの都市国家群は、かつての盟友ローマに絶縁状を叩きつけた。お前たちとの蜜月もここまでだ。我々のいないローマなど、味の薄いワイン程度の価値しかないと思い知るがいい! 次回『ユリウス法、成立』――私もあなたもローマ人
★2 - コメント(0) - 2016年6月11日

再読。グラックス兄弟が果たせなかった改革を,のちにカエサルが果たすことを考えると,兄弟の改革が当時のローマにいかに必要なものであったかがわかる。いつの世も,既得権益を持つ有力者が社会を歪めている。
★8 - コメント(0) - 2016年5月21日

S
(再読)カルタゴ滅亡後に起こる、ローマの内紛を描く。どんな大国もそれを維持するのは難しいというハンニバルの言葉通り、次第にローマは内側から病みはじめ、軈て不満が爆発してしまう。既に本シリーズは全て通して読んでいるので、後の時代のことはある程度知っているのだが、この混迷期にバタバタと有能な人物が倒されていく様子は、衰退期のローマを彷彿とさせる。ここから立ち上がっていく為に現れるカエサルを思うと、やはりただ者ではないと感じてしまう。
★20 - コメント(0) - 2016年5月13日

地中海の大半を収めたあとの内政悪化時代。国が大きくなれば、どうあがいても権力争いは起きるんだな。初期の共和制ローマと同じとは思えない愚暗っぷり。
★5 - コメント(0) - 2016年5月7日

やっと6巻なので、まだ先が長い。
★2 - コメント(0) - 2016年5月4日

カルタゴ滅亡後のローマの内紛時代。制度的・資本の論理的に「ムリゲー」状態に陥った市民たちの不満が爆発。それに対する既得権益を守ろうとする元老院側。そこに両陣営の指導者層の個人的な信念や権力欲もからみ内紛となり、隙を狙ってゲルマン民族やイタリアの諸部族が蜂起。 「市民の不満はお金・経済の問題でなく、人間としての尊厳の問題である。そのことを理解せよ。」という著者の言葉が印象的だった。
★6 - コメント(0) - 2016年4月17日

ローマが成熟期に向かう前の混迷期間。ローマが都市国家を超越した国家形態となるためには、やはり犠牲者が必要か。
★4 - コメント(0) - 2016年4月16日

カルタゴ滅亡後、地中海世界の覇者となったローマ。 スキピオ・アフリカヌスの孫でもあるグラックス兄弟の改革は、 兄、ティベリウスはわずか7ヶ月、弟ガイウスも2年という短さで 惨殺されて終わってしまうが、残ったものもあった。 このあたりから、元老院が害悪に見えて仕方がないな。 最終的にはカエサルが全部いいところをもっていくんだろうか?
★8 - コメント(0) - 2016年4月13日

ティベリウス・グラックスとガイウス・グラックスは2人続けざまに改革を試みる。無残な死が待っていたとしても、それは無駄に終わらなかった。その後に、マリウス、スッラ、そしてカエサルと天才が続いていく。
★14 - コメント(0) - 2016年3月15日

地中海の覇者となり大国となったローマ。その中の改革派と保守派の争い、市民派と元老院派の抗争が述べられている。登場人物はグラックス兄弟、マリウスとスッラなど。途中に出てくる民族移動に関するコメントが面白い。「人間は食べていけなくなるや必ず、食べていけそうに思える地に移動するものである。これは古今東西変わらない現象である。この種の民族移動を、古代では蛮族の浸入と呼び、現代ならば難民の発生という。」振り返れば、大規模な民族移動はいつも歴史を動かしてきたように思う。 現代では欧州のシリア難民か。歴史は繰り返す。
★6 - コメント(0) - 2016年2月14日

再読。同盟市戦争を「嫁さんの反乱」的表現をする、塩野さん。面白いし解り易い。で、最後はローマの寛容さで包み込む。かくありたい…が、熟年では元鞘に戻らんのかも…。
★6 - コメント(0) - 2016年2月1日

一挙に殺伐としだす うっかり政治活動をすると反対勢力から殺される時代に
★3 - コメント(0) - 2016年1月9日

外に敵がいなくなると、国の中の腐敗が目立ってきてしまう。戦時下の特権のはずが、既得特権になったりして。それを正すことは難しい。正そうとした有能な人物は、殺されてしまうし、まさに混迷だった。
★5 - コメント(0) - 2015年12月10日

ローマ、不寛容時代。
★4 - コメント(0) - 2015年12月3日

組織が大きくなっていくときには国家でも会社でも問題がおきるが、 それを解決していくのはやはり人であると再認識。
★8 - コメント(0) - 2015年11月29日

カルタゴを退けたローマは、戦時の体制を平時になっても維持し続けたために、病み始めます。改革を行おうとしたスキピオの孫、グラックス兄弟の悲劇と、結局は兄弟の死後、改革を余儀なくされるローマの混迷を語っています。
★5 - コメント(0) - 2015年11月23日

昔も今も変わらないのだなというのが実感。やっと平和の時代が訪れるのかなと思いましたが今度は内なる敵との戦い。貧富の差、既得権益の確保、改革、軍事システムなど、どれもが現代と共通する問題。考えさせられます。
★28 - コメント(0) - 2015年11月2日

内患。建国から700年経過し、世界の覇者となった人々には避けられない道なんだろうな。貴族と平民の対立ではなく、貧富の対立だということが、なおさら人間が未だに解決できない問題にローマ人たちが直面したんだなと。
★5 - コメント(0) - 2015年10月29日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2015年10月12日

再読。
★1 - コメント(0) - 2015年10月7日

ローマ人の物語 ― 勝者の混迷(上) 6巻の 評価:64 感想・レビュー:237
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