ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)
あらすじ・内容
なぜ彼らは「悪」と断罪されたのか。

帝政を構築した初代皇帝アウグストゥス。その後に続いた、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロの四皇帝は、庶民からは痛罵を浴び、タキトゥスをはじめとする史家からも手厳しく批判された。しかし彼らの治世下でも帝政は揺らぐことがなく、むしろローマは、秩序ある平和と繁栄を謳歌し続けた。「悪」と断罪された皇帝たちの統治の実態とは。そしてなぜ「ローマによる平和」は維持され続けたのか。

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ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち 1巻はこんな本です

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち 1巻の感想・レビュー(734)

2代目ティベリウスの巻。派手さがないだけで、財政健全化・国境整備・外交どれも素晴らしい実績。初代皇帝が残したゲルマンの課題を有耶無耶にしながら片づけるなど、本当に意味でローマ帝国が盤石になっていく。特に情報の集約化・通達の迅速化は2000年前なのに凄いな。
★4 - コメント(0) - 2月21日

第2代皇帝ティベリウスの統治開始からティベリウスの隠遁前まで。ここまで見ると、とても現実に則した、手堅い統治をしているような印象を受ける。確かに、派手さはないし、支出抑制のために庶民の楽しみである剣闘士の大会を実施しないなど、庶民から人気がないのはわかる。しかし、あの時代にローマ不在で統治し、それも問題無く治めるなどと、なかなかできるものではないのではないか。では、なぜこのティベリウスが「悪名高き皇帝たち」の1人なのだろうか?次巻で明らかになるのかな・・・?
★9 - コメント(0) - 1月21日

オクタヴィアヌスの後を継いだ2代皇帝ティベリウスの物語。元老院体制の変革を進めたカエサルやアウグストゥスに対し、名門出身のティベリウスは皇帝の身でありながら極力元老院を立てようとしていたようである。しかし、不毛な議論に現を抜かす元老院は、ティベリウスの期待を裏切り続けた。
★2 - コメント(0) - 1月5日

孤高の二代皇帝ティベリウスの苦労が伺われる17巻。特に、ゲルマニクスの謎の死、そして、ゲルマニクスの葬儀に出席しなかった冷淡な態度に出てしまったティベリウスに、ゲルマニクスの妻でありアウグストゥスの孫娘でもあるアグリッピーナに、ティベリウスの陰謀であると思わせるに充分な印象を与え、後々までの家庭内の禍根に繋がってゆく。ゲルマニクスの死において、毒殺の疑惑を掛けられた総督の名が、ピソ。キケロのピソ弾劾においても、ピソが弾劾されていたが、ピソとはどのような一族か興味を抱いた(笑)
★39 - コメント(0) - 2016年12月29日

ローマ帝国第2代皇帝ティベリウス(在位 紀元14~37年)。庶民からの評判の悪かった皇帝とのことだが、塩野七生は皇帝を弁護している。どうも皇帝はストイックな人物だったようである。どうもストイックな人物というのは真面目で着実なのだが、華がないからまわりからの人気がない。派手なパフォーマンスを行う政治家が庶民の人気を集めて、地味な手堅い実務を行う政治家は人気がない、というのは現代の日本でも同じである。実際の政治手腕としては元老院を尊重して、初代皇帝の後という難しい立場の中で着実に政治を行っていたという。
★30 - コメント(0) - 2016年12月23日

これで「悪名高い」んだっけ? そういうことなんだと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年11月26日

再読。
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

カエサルが設計図を描き、アウグストゥスが作り上げた帝国統治システムを、地道にメンテナンスしたティベリウスに関する巻。派手な活躍は無いながら誠実・実直に公務に取り組んだ皇帝ですが、真面目過ぎてウケが良くなかった様です。日本だったらきっとこう言うタイプのトップは尊敬・評価されたのではないかと思うのですが…。
★4 - コメント(0) - 2016年11月6日

二代目皇帝・ティベリウスの時代。軍事、政治の才能を備え敵ですら笑わせてしまうユーモアを持つユリウス・カエサル、偽善的態度で表は共和制、裏では帝政の礎を着々と築いた老獪なアウグストゥス、その後に即位した、剛健・潔白・清廉なティベリウス。神格化されるほどの業績を残した二人の後継ぎは辛抱我慢の道。他国部族、駐屯兵士の反乱、元老院との微妙な権力関係、後継者争いと、組織の中はローマだろうが日本だろうが、二千年前だろうが変わらない。古代ローマはここから東西分裂まで350年も存続し続ける。逸脱の歴史。
★13 - コメント(0) - 2016年11月4日

悪名もなにも、予備知識なしのティベリウスさん。目立ちたがりでなく地味っぽいけど、芯がしっかりしてて好感持てます。はっきり言って大好き。大きな会戦もないし 、『パスク』じゃ悪名高い悪い奴らの裏が書いてあるのかと思いきや、良い奴です。
★5 - コメント(0) - 2016年9月12日

真面目なティベリウスによる「平和」の盤石固め:元老院への協力依頼、サーカスなしの緊縮財政、ライン河防衛の確立、ロードス島への家出の理由。
★1 - コメント(0) - 2016年6月29日

本巻のタイトルは「悪名高き皇帝たち(一)」であるが,ここまでは「賢帝」ティベリウスについて描かれている。この第二代皇帝に対し,古代の歴史家とは異なる評価をしている塩野さんが書いたものを読むのだから当然であるが,ティベリウスという人は自分自身に厳しく,清廉であり,何より有能であるところに強い魅力を感じる。人間らしさが欠けていたことにより(堕落した)元老院との距離感を深めてしまったのかもしれないが,彼がおこなった「リモートコントロール」の見事さ,そして隠遁したくなった気持ちには賛意を覚えずにはいられない!
★4 - コメント(0) - 2016年6月21日

S
(再読)神君となったカエサル、アウグストゥスの後に現れたティベリウス。この三人を並べて塩野氏の「笑い方」の考察が興味深かった。カエサルは呵呵大笑、アウグストゥスは微苦笑、しかしティベリウスには全く笑顔のイメージが湧かないという。読めば読むほど確かにケチで人懐っこさからは程遠い人物像だ。しかし、彼のおかげで帝政の地盤は固まり、後の栄華へと繋がっていくと考えれば、タキトゥスや他の歴史家たちの批判は公正ではないと思えるのだが、それは私が帝政ローマの様子を、塩野氏の手によるものでしか読んだことがないからだろうか。
★34 - コメント(0) - 2016年6月15日

2代目皇帝以降は、全く知識がないので、どんな悪政を行ったのかと思っていたが、ティベリウスは、帝政の地盤を固めており、どこが悪いのかよくわからなかった。
★2 - コメント(0) - 2016年6月12日

ティベリウスという人は基本的にはマジメな人なんだなとつくづくと感じる。二代目ゆえに、偉大な初代の不備な部分をこつこつと修繕するという地味ながら大変な仕事を、こなさざるをえない。だがそれを着実に実行していく彼もすごい。能力があるからできることだが、それゆえの苦労も多かろう。ちょっと硬すぎる部分もあるし、自分が決めた基準を元にビシッと線引きしすぎるところもある。人間の好き嫌いも強そうだし、硬すぎるゆえの失策もある。しかしそんなティベリウスに僕は好感を持った。
★5 - コメント(0) - 2016年6月10日

初代皇帝アウグストゥスから帝政ローマを引き継いだティベリウス。カエサルと違いユーモアや文書のセンスはなく、アウグストゥスのように老獪さもない、キャラ的には孤独で真面目一本やりという感じだ。ただ、この3人のキャラは帝政ローマの構築を進める各段階で最適だったようだ。元老院との関係、家族との関係からか、とうとう彼は68歳の時にローマ皇帝でありながらナポリ湾のカプリ島に引っこんでしまうが、驚く事にそこからローマの統治を継続する。
★5 - コメント(1) - 2016年5月4日

ティベリウスはカエサルのような華はないが、フェアで真面目な男で尊敬できる。
★3 - コメント(0) - 2016年4月8日

ティベリウス、評判悪いんですか、知らなかったけど。皇帝としての評価って何なのか...ってことですね。
★4 - コメント(0) - 2016年4月1日

ティベリウスの話。宗教や安全保障の問題に取り組む点は、現代の世界情勢と似ていると思った。
★12 - コメント(0) - 2016年3月23日

わたしの望みは、神々がこのわたしに生命のあるかぎり、精神の平静とともに、人間の法を理解する能力を与えつづけてくれることのみである(p213)
★5 - コメント(0) - 2016年3月8日

初代皇帝アウグストゥスの死後、二代皇帝ティベリウスから続く、悪名高き皇帝たちを語っていきます。本巻はティベリウスの治世から。アウグストゥスと比較すると、娯楽に興味が薄く、質実剛健でストイックなティベリウス。仕事人間、といったイメージで読み進めました。真面目に政治をやっているのに、周りから評価されず、挙句の果て、悪女の嫉妬に振り回される様子を読んで、どこらへんが悪名高いのかピンと来ないままでした。最後の一行を読むまでは。
★15 - コメント(0) - 2016年2月28日

ティベリウスのやった事についての記述。 物語としては面白みに欠けるが仕方ない。この後の皇帝に興味がある。
★8 - コメント(0) - 2016年1月28日

3代目皇帝ティベリウスの政治が主な内容。 スーパースターな初代皇帝から用意周到で演技上手な二代目に続くティベリウス 「華」がない。 しかし、彼がローマ帝国を盤石にしたともいえるという目線で執筆されている。 教科書や別のローマの物語を読んでいるひとからすればコペルニクス的回転な解釈なんだろう。 経緯は異なるけれど徳川家康に近いものを感じる。 家康後の日本はとかく農耕民族一辺倒に傾斜していくけれど。
★6 - コメント(0) - 2016年1月22日

ディベリウス時代の治世。悪名高き皇帝という割には全然悪くはない。そういう描き方をされているせいもあるだろうけど。あまりアップダウンがないので、ちょっと面白味には欠ける。しかし、いつの時代でもアグリッピーナみたいなのはいるんだなと感心する。
★8 - コメント(0) - 2016年1月22日

2代皇帝ティベリウス。歴史家タキトゥスに酷評されていることが随所に引用される。しかし、カエサル、アウグストゥスの後を受けて、ローマの体制を未来に続くようにしていった彼は悪とは思えない。誇り高い人とは、何よりも自分自身に厳しい人である。ティベリウスは共同統治者もいない中で、方を武器に戦い続けた名君だと思った。そして家族運がないのは、アウグストゥスと同じだと思った。2016-19
★48 - コメント(0) - 2016年1月19日

「悪名高き皇帝たち」と言う割りにティベリウスは人間性に問題はあるけど、皇帝としてはしっかりとした2代目だと思うな。ティベリウス自身と言うよりも周囲の血縁者たちがゴタゴタを起こしてる感じ。結果引きこもってしまう気持ちも分からないではないし(笑)しかし登場する名前が同じだったり似ていたりと、時々混乱してしまった。
★27 - コメント(0) - 2015年12月23日

偉大なるアウグストゥスからローマを任された(任されてしまった)連れ子ティベリウス。パルティア含むオリエント問題やら、ゲルマンの問題やら、苦労が耐えない上に、亡き弟の息子ゲルマニクスの急死から始まった、アウグストゥスの実の孫(かつ亡きゲルマニクスの嫁)アグリッピーナ(ネロの母アグリッピーナの実母)の敵対と。これじゃティベリウスじゃなくても引きこもりたくなるわね。
★5 - コメント(0) - 2015年11月15日

ティベリウスの孤軍奮闘といった印象です。人名の種類が少ないため同姓同名が多数登場するのでゆっくり読み進めないと誰が誰やら・・・
★19 - コメント(0) - 2015年11月6日

この巻を読んだ限りでは、アウグストゥスの後を継いだティヴェリウスが悪名高いとかさっぱり理解できないです。次巻からいきなり悪堕ちするのか、悪と評価している人たちの価値観になんらかのバイアスがかかっているのか。現代の日本に宗教てきとーに育って普通教育受けた身としてはこの件疑問でいっぱい。
★6 - コメント(0) - 2015年11月5日

★★★☆☆ ティベリウス
★1 - コメント(0) - 2015年10月13日

悪名高き皇帝と評されながら磐石なローマを維持した皇帝。なにが悪で善なのか、この先が気になります。やはり自身の系統を守ろうとした時に綻ぶのか、、。ローマ人の物語読書再開。
★13 - コメント(0) - 2015年8月20日

有能で規律正しく真面目だけど、ユーモアのセンスに欠けるティベリウスには、当時のローマ市民だけでなく、筆者も興味を惹かれなかったということがよくわかる
★3 - コメント(0) - 2015年7月16日

カエサルのようなユーモアやアウグストゥスのような老練された政治手腕を持たないティベリウスですが、その先代二人の路線を確実に継承するには地味だけど誠実な三代目が必要なのは洋の東西を問わず政体を盤石するのに必要なのかもしれません。…しかし、17巻目にして作者の筆に翳りが見えたような…どうなんでしょう。
★13 - コメント(0) - 2015年7月5日

タキトゥスの史料を引き合いに出して「しかし」と繋げる書き方がやたらと目立った。歴史書ではないので独自の考察による推論を展開するのは大いに結構だが、自説を持ち出す度に他書の否定を書き綴っているので良い印象は抱けない。
★8 - コメント(0) - 2015年6月19日

ユリウスカエサルから数えたら3代目はスーパー真面目な人という印象。彼にお追従やおべっかを言った人は冷たくあしらわれたという事ですが、お追従を言った人は相当不安になって冷や汗かいたことでしょう。そういう人の弱さにもっと寛大であったなら人気も高くなったのでしょうが、3代目の任務とその任務を遂行するための責任感がそれを許さなかったのでしょう。話は変わって、ディレッタント。初めて目にする言葉でしたが、調べてみるとなるほど。このローマ人シリーズを読んでいる人はみなディレッタントってことですね。
★5 - コメント(0) - 2015年6月2日

この「悪名」4冊を積読にしてしばらくこのシリーズから離れておりましたが(あまりに面白いので他の本を手に取らなくなってしまうので)久々戻ってきました。やはり面白い。ティベリウス(これまで名も知りませんでした)がまた素晴らしい役者ですね。帝政は元老院と上手くやっての事だった、というのも実にローマ的で面白いですね。
★6 - コメント(0) - 2015年4月17日

時代はアウグストゥスからティベリウスの時代へ。皇帝と言っても中国の皇帝とは異なり、実験はあるものの、元老院による承認が必要で、とりわけティベリウスは元老院が責任ある判断をする事を期待していた。しかし、共和制の中心であった元老院の側が責任ある重大な事項ほどティベリウスに丸投げするようになり、元老院の劣化が帝政への移行を決定付けたように思う。
★13 - コメント(0) - 2015年4月15日

古代ローマの「皇帝」というものがわかってきました。元老院と市民に認証されないといけないので、戦果や実践見せないといけないし、大変だ。血縁にも拘るし、政略離婚再婚連れ子、実子、養子…ややこしい。同じ名前多いし。
★30 - コメント(0) - 2015年4月15日

2代目皇帝ティベリウスとは、一般的にどのような人物として認識されているのかわからないが、著者の見解だと、なかなか立派な皇帝として描かれているような気がする。なので、どちらかというと好感が持てるのだが、悪名高き皇帝ということになっているので、この後、変わっていくのだろうか?18巻に続く。
★12 - コメント(0) - 2015年4月14日

ローマ帝国二代目皇帝ティベリウスについて書かれた巻。 題名に「悪名高き皇帝たち」とありますが、この巻のティベリウスを見る限り、悪い皇帝という印象はありません。むしろ帝国の礎を築いたと言ってもいい。 なのに、人気がないのは塩野七生が書くところだと、人気取りに見向きもしなかったからとのこと。今の世界でも大して変わらないような気もして、ローマ時代を身近に感じる。 長く続く組織には知名度・人気は無くとも重要な仕事をした人物がいることを再認識した。
★7 - コメント(0) - 2015年3月31日

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち 1巻の 評価:70 感想・レビュー:162
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