乱鴉の島 (新潮文庫)

乱鴉の島 (新潮文庫)
あらすじ・内容
絶海の孤島、火村と有栖を「魔」が襲う。精緻な推理、瞠目の真実、傑作長編ミステリ。

犯罪心理学者の火村英生は、友人の有栖川有栖と旅に出て、手違いで目的地と違う島に送られる。人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ暗鬱なその島に隠棲する、高名な老詩人。彼の別荘に集まりくる謎めいた人々。島を覆う死の気配。不可思議な連続殺人。孤島という異界に潜む恐るべき「魔」に、火村の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。本格ミステリの醍醐味溢れる力作長編。

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乱鴉の島の感想・レビュー(1398)

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
★2 - コメント(0) - 2月23日

作中にもあるとおり、奇妙で哀しい事件。烏飛ぶ孤島という舞台設定にしては、不穏さはなくある種の清さを突き詰めたような動機でした。電話線を切ったのは事件の発覚を遅らせるためですが、真の目的はそっちか!と驚き。やはり火村先生はどこまでも論理的で唸らされますね。警察の介入が今回はなく、敵の多い中で真相を手繰り寄せようとする姿にはハラハラしました。今のところ、作家アリス長編では今作が暫定1位です。
★3 - コメント(0) - 2月10日

2人が間違えて烏島に訪れ、そこで事件に遭う。 島の謎、犯人、トリックと色々推理するものがあって面白かった。全然わからなかったけど。 でもヒントがたくさん入っていて近いところまで予想できたし、種明かしされたあとなるほど!って思えてスッキリした。 結末は予想出来そうでできなくて、ちょっと切なくてよかった。 でも、推理に対する野次が多くてあまり進まないせいで少し読みにくかった。
★1 - コメント(0) - 2月9日

火村の孤島もの。なかなか島にいた人々の秘密に迫れずもどかしい思いをした。いなくなった、という時点で彼は生きてはいないのだろうなとは思ったが、そんなことになっていたとは。最後に島を離れるアリスの言葉がなんとも切ない。
★5 - コメント(0) - 2月9日

謎が、もっとおぞましいものを想像していたので、現実的に感じました!
★1 - コメント(0) - 2月4日

頭の良いスケベじじいと、ゲスの極みスケベじじいのお互いの欲望が織り成す、あんましロクな事考えるもんじゃねえなとか思ってしまう高潔vs下賤なお話。どっちのじじいが高潔かゲスなのかは分からんけどな。
★1 - コメント(0) - 1月27日

孤島での連続殺人事件、と聞くと横溝正史のようなおどろおどろしい話を連想するけど全体的に見ると意外とサッパリ系(笑) ストーリーの軸に常に鴉が存在するけど「悪の教典」みたいなおぞましさはない 火村&有栖シリーズらしいサックリしたストーリーがいい。
★2 - コメント(0) - 1月25日

火村先生も有栖川くんもほかに友達がおらんのだろうか…
★1 - コメント(0) - 1月17日

W-G
この作品は初読。舞台設定は火村シリーズにしては異色だが、読んで見ると安定の作家アリス物。読者が期待するような不穏な空気やサスペンスは若干足りない気もするが、電話線が切断された理由は面白かった。良くも悪くもこの作者は、地に足のつくところに落ち着こうとし過ぎる傾向があるが、この作品の空気感と現実的な解決のギャップは嫌いではない。ただ、もっと視界が一変するような工夫も欲しかったと感じるのは贅沢だろうか。島に集まった人たちの秘密も、盛り上げ方の割にはちょっと肩透かし。そこまでひた隠しにするようなものではなかった。
★358 - コメント(4) - 1月16日

以前図書館で借りて読んだので、読むのは二度目。ですが、ストーリーはほぼ忘れていたので、初めて読む感覚で楽しめました。子供たちと火村・アリスの交流が微笑ましい。
★5 - コメント(0) - 1月11日

久しぶりの有栖川有栖氏作品。孤島の殺人という本格ミステリーの王道をいく長編ミステリーであるが、意外と殺される人は少ない。島に集まっている人たちの本当の目的がはっきりせず、モヤモヤとした中での火村・有栖の謎解きとなる訳であるが、殺人事件の解明よりも、集団の真の目的の解明の方に頭を使わされた。題名の烏(鴉)ももっと意味を持つのかと思っていたが・・・ でも、久しぶりの本格ミステリーにワクワクドキドキしている自分に気付き、これが自分の読書の原点なんだなぁと再認識させられた読書となった。
★7 - コメント(0) - 1月10日

孤島ものミステリー、面白かった。この島での集まりが抱える秘密に対して、秘密と事件がそこまで関連していなかったから、謎解き自体は割とあっさりしていた気もする。
★2 - コメント(0) - 1月10日

数年振りに再読。お話の背景は覚えていたものの、犯人や動機、その解明に至る道筋等はすっかり忘れていたのでまるで初読のように楽しめた。けれど、後半やけに物語の雰囲気が殺伐としたものになり、人物がギスギスし出してからは読むのがちょっと苦痛に。火村アリスにとってアウェイなのはわかるんだけど、議論を戦わせるのならともかく、相手を陥れるかのような貶すかのような応酬には正直辟易…。皆それだけ秘密を守りたかったってことなんだろうけど。お話自体は好きなだけにそこがちょっと残念。
★2 - コメント(0) - 1月9日

孤島ものではあるが、電話線が切られた理由が出色。雰囲気も良い。願わくば、同じようにロジックだけで真犯人を指摘した著者の最高傑作である双頭の悪魔のように、派手に脳ミソが揺さぶられるようなどんでん返しポイントを用意してほしかったが。著者自身も、あとがきからその点に気付いていることが伺える..4/5
★5 - コメント(0) - 2016年12月29日

面白かった~。ミステリなのになかなか人が死なないのでどんな感じの話なのかと思ったけど、導入部も普通に面白かったので無問題。火村先生が意外に子供相手がうまいのが新鮮。(真樹ちゃんの時もそうだったか)登場人物が多いわりに書きわけされていて混乱しないのも読みやすい。意外に動機が唐突な感じもあり(伏線あった??)ますが、それはそれとして(途中全然わからなくて面白かったし)謎解きとは別に、考えさせられる内容だった。エピローグ部分のアリスの独白がいい。
★7 - コメント(0) - 2016年12月15日

実は初有栖川作品です。孤島。不思議な集まり。偶然訪れる、ホームズとワトソン役といった舞台としては古典的(そこが好き)。島の雰囲気に酔うだけでも、ちょっとした旅行をした気分になれるので、忙しいときにはお得な気分をする本…というと中身に触れていないけれど、探偵小説として十分面白かったです。作品に触れていない自分でも聞いたことのある登場人物は十分にキャラが立っていて、他の作品にも手を出したくなります。あ、でも、個人的に作者の名前と登場人物の名前が同じというのは、割と引きますw
★5 - コメント(0) - 2016年11月29日

火村先生シリーズ...内容が気になってましたがやっと読み終わりました。生者のエゴなのか、、、 事件とは別なところで考えさせられました。 読みやすかったです。
★2 - コメント(0) - 2016年11月25日

文庫で購入。これの前に読んだ『鍵の掛かった男』は物語開始時点で既に事件は起こっていたけれど、こちらは半分近くいかないと事件が起こらない。が、事件が起こるまでの過程もそんなに退屈でもなかった。火村とアリスが子どもたちと戯れるので微笑ましかったり。でもやっぱり事件が起こってからはテンポが良いのでサクサク読めた。『鍵の〜』より読みやすいかも。
★1 - コメント(0) - 2016年11月21日

シリーズの中で一番のお気に入りになりました。本題の殺人が起こるまで大分かかりますが、全く飽きません。誤解されそうですが、殺人事件以外の背景が興味深く魅力的で面白かったです。背景に絡んでくる科学技術自体については執筆当時の古いものですが、問題点や倫理的な面は今尚解決されていないことなので物語に問題はありません。本題の殺人事件についても勿論楽しめました。こうだろ!と推理したことが見事にアリスと一致してやられました。まさに奇妙でありふれた作品です。やっぱり有栖川先生は長編が好き!
★5 - コメント(0) - 2016年10月16日

作家アリス初の孤島ミステリ。休暇で鳥島に行くはずだった火村とアリスは手違いで烏島に連れて来られる。著名な詩人を囲む会にお邪魔する形となり、さらなる闖入者が舞い込んだ後お約束の殺人事件に巻き込まれる。全体の印象はやや地味です。犯行動機はありふれたもので、謎の集まりもそれほど突飛なものではありません。しかし全体のテーマである時間について登場人物達に語らせたりアリスに思考させたりと読んでて不思議と飽きがこなかった。本格ミステリとしては小粒だけど有栖川ファンなら満足できる作品かな。
★42 - コメント(2) - 2016年10月14日

★★★☆☆ ・作家アリスシリーズ・火村英生シリーズ
★1 - コメント(0) - 2016年10月12日

火村&アリスシリーズの長編。文句なし面白かったです!まず舞台が孤島というところが文句なしにいい。事件が起きるのは3分の1を過ぎたあたりと助走がかなり長く、人物相関や舞台設定の説明にページを多く割いていますが、まったく飽きることなく読み進められます。事件の方も、やたらたくさん死ぬわけでもなく、派手ではないのはいつも通り。謎解きの鮮やかさも顕在で、ファンなら間違いなく楽しめる安心の一冊だと思います。
★6 - コメント(0) - 2016年10月8日

薄気味悪いものをそこかしこに感じさせながらも、蓋を開けてみれば人間らしい感情が溢れていて…!とても面白かった。最終目的に向かってひた走る擬似家族的な集団の結束力がどこから来るのかが、正直この物語の一番の謎。今回の火村さんは警察がいない分、アクティブだった印象。
★6 - コメント(0) - 2016年10月5日

作家アリスの孤島もの。島に来た理由には失笑してしまいました。微笑ましい子どもたちとのやりとりと大人たちの怪しさが対照的。無理がある気がしたところもなくはないですが、電話線のところなどは思いもよりませんでした。鴉の暗い雰囲気はあまり感じないながらも、クローン関係の部分が印象に残りました。
★6 - コメント(0) - 2016年10月3日

読みやすかった。話に入りやすかった。
★2 - コメント(0) - 2016年9月28日

火村シリーズの孤島ものと言うことで、期待して旅のお供に連れて行きました。島に集った人たちの理由はちょっと苦しいかなと思いましたが、自分なりに犯人捜しを楽しみながら読むことが出来ました。海老原に何故こんなに狂信的とも言える信者が集まるのかは謎。あまり魅力的な人物には思えなかったなあ。存在感もなかったし。火村・アリスコンビと子供たちの交流が微笑ましかったです。火村シリーズも未読本が少なくなって来ているのが寂しい。このコンビの活躍をまだまだ沢山読みたいものです。
★5 - コメント(0) - 2016年9月18日

今までに読んだ作家アリスシリーズの中で一番好き。不穏な空気の中話がどんどん進んでいき、読み終わったあとは切ない気持ちになった。火村とアリスのコンビはやはり読んでいて面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年9月16日

秘密、犯人、動機、自分なりに推理しながら読んだけど、そういうことか〜!と思いました。切ないというか、可哀想というか…色々考えさせられる作品でした。
★1 - コメント(0) - 2016年9月12日

孤島ものが大好きなので、とても楽しめた。それにしても島を間違えてしまうなんて。あり得ないことをしでかしてしまうアリスに爆笑。烏が舞う島に閉じ込められた人々、そこにある秘密、起こる殺人。色々な謎が火村によって一気に暴かれ、収束していくのは爽快だった。電話線が切られた理由には意外すぎて驚かされた。全体的に切ない雰囲気が漂うストーリーだったが、子供たちと遊ぶ火村とアリスにはとても和まされた。子供とキャッチボールする火村…想像するだけでなんだか微笑ましい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月5日

久しぶりの有栖川作品。 やっぱり火村シリーズ大丈夫!
★1 - コメント(0) - 2016年8月31日

犯行動機そのものより、海老原瞬とその来客達で共有している秘密に最後まで持って行かれます。また、物語りの本流でないところに多くのトリビアが隠されています。294頁から始まるヒトの受精に関する内容は神秘としか思えません。
★2 - コメント(0) - 2016年8月30日

火村先生の長編。やっぱり面白い。今作は孤島が舞台と言うのと馴染みの警察の面々もいない為か、なんとなく江神部長のシリーズを思い出しました。ほぼ半分近くまで殺人が起きなくて、今回は殺人事件の解決ではないのかな?とか思ってしまいました。財津さんにはイラッとさせられたなぁ。犯人が意外な人物でびっくり。今回は、アリスも火村先生も少し感情的になるシーンが多かったのかな、と思います。クローン技術、私は要らないと思う。でも、拓海君と鮎ちゃんの今後も気になるなー。
★8 - コメント(0) - 2016年8月12日

図書館。作家アリスシリーズの長編小説。クローズドと呼べる作品ではないでしょうか。作家アリスシリーズでおなじみの警察面子が一切顔を出さず、謎解きは火村とアリスの二人だけ。登場人物はそんなに多くなかったので、ひとつひとつシーンを思い描きながら読み進めることができました。 物語中にたびたび登場するポーの作品も、時間を見て少しずつ読んでいきたいと思います。どんな作品でもそうですが、やはり引用されている他作品や登場する文献も並行して読み進めたいと思うのが読書好きの性。手一杯にならないよう気をつけます。
★6 - コメント(1) - 2016年8月10日

孤島ミステリと聞いて次々殺人が起こる話をイメージしたけど違った。トリックよりも全体の雰囲気を楽しむミステリでした。
★23 - コメント(0) - 2016年8月7日

第一の事件の真相にやや納得の行かない部分があるものの、ロジカルで実に面白かった。電話線が切られた理由についてはなるほどと思わず膝を打つ。かなり長いのだがそれを感じさせないのは、迫力ある解決編(これまた長い!)によるものか。
★6 - コメント(0) - 2016年8月6日

再読。この作品では火アリの漫才は少なめですこしカナシイのですが、代わりにかわいい少年と少女が登場し、彼らとアリスたちとの交流が子猫がじゃれ合うみたいにほっこりしててとおっても和みます。一緒にキャッチボールをしたり小説を考えたりと、ふたりとも案外子守が似合うんですよねえ。そうそう少年から「変化球、投げられる?」との無邪気な問いかけに火村氏が「俺は曲がったことが嫌いだ」と大人げなく答えるところもなに気にくすり。それにしてもいつか読んでみたいなあ。火村英生でこれ以上ないくらいのコテコテの孤島もの。
★53 - コメント(0) - 2016年7月21日

話の展開が結構ゆっくりだった印象。海老原先生の存在感が重要人物かつ高名なかたの割にはあまりなかったような。犯人の動機がちょっと弱いかな。トリックがメインというよりストーリー重視。今回アリスさんが好戦的でいつもより容赦ない。命の洗濯に来たのに手違いで違う島に送られ、器用に事件に巻き込まれ、犯人探しの箇所ではお集まりの方々に散々言われまくったアリスさんと火村先生まじ不運。科学には当たり前のように明るくないので話に入り込みにくかったけれど子どもとキャッチボールをする火村先生が読めて満足!
★27 - コメント(0) - 2016年6月25日

最後まで犯人が見えてこなくて気になって気になって、一気に読みました。小学5年生のアリスファンがおりましたよ。
★1 - コメント(0) - 2016年6月19日

烏舞う忌まわしい雰囲気に満ちた孤島、秘密を共有し鉄壁の絆をもつ容疑者達。外界と連絡手段が途切れたり、鳥葬まがいの死体を発見したりと、気味悪さが最高に効いている作品。ある意味古臭い設定を、クローン技術やインターネットで現代風に味付けし、新たな孤島ミステリの可能性を見た気がした。二人の魅力もたっぷりで、前半は「命の洗濯」中のリラックスした火村とアリスが楽しめるし(キャッチボール!トランプ!)、後半はマレー鉄道以来の警察の協力が得られない状況下で、二人のバディ力が光る。温厚でないアリス、いいですね!
★10 - コメント(0) - 2016年6月18日

乱鴉の島の 評価:74 感想・レビュー:377
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