ギンイロノウタ (新潮文庫)

ギンイロノウタ (新潮文庫)
あらすじ・内容
少女の顔をした、化け物が目覚める。戦慄の女子小説、誕生! 川上弘美さん、角田光代さん、瀧井朝世さん大注目! 野間文芸新人賞受賞作。

極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。アニメの魔法使いみたいに杖をひと振り、押入れの暗闇に銀の星がきらめき、無数の目玉が少女を秘密の快楽へ誘う。クラスメイトにステッキが汚され、有里が憎しみの化け物と化すまでは……。少女の孤独に巣くう怪物を描く表題作と、殺意と恋愛でつむぐ女子大生の物語「ひかりのあしおと」。衝撃の2編。

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ギンイロノウタはこんな本です

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ギンイロノウタの感想・レビュー(339)

ひかりのあしおと、ギンイロノウタの二作からなる本。うまく表現出来ないが、どちらも「欲望」のようなものを感じた。 どちらもとても異質な作品で、完全一人称の作品。特にひかりのあしおとはですますの語り方で無機質感があって不気味。 ギンイロノウタは常に起承転結の転という感じがした。二次性徴、イジメ、殺人欲。掴みどころがあまり無く、淡々と話の内容が変わっていく作品。 読みながらに、読み終えた後に残ったのは恐怖でした。この作品はうまく伝えにくく、感想にしにくい。自分には難しい本でした。
★10 - コメント(5) - 1月8日

でも大丈夫、という蛍の一言がとても心強くて、どうしようもなくなった時にまた読もうと思います。
★1 - コメント(0) - 1月8日

読んでいて辛くなった…… 一作目でどんよりした気分になり 二冊目でどん底に突き落とされた気分に。 ひかりのあしおとは、主人公も恐いけど母の動揺も不審で気味悪かった。トラウマは直接的なダメージだけではないのだな……と。 ギンイロノウタは、バイト上手くできないところとか、自分を見ているようで辛かった。アカオさんって名前だけで狂気が感じられる。
★3 - コメント(0) - 1月8日

あー。共感。赤黒い混沌、ぐるぐるとどろどろと渦巻く殺意。久しく感じていなかった狂気。懐かしくも生々しい。
★2 - コメント(0) - 1月6日

面白かった。 コンビニのバイトしながらだと、色んな人にたくさん出会えるから、その分たくさんの人生を想像しながら、少しずつ自分の考えを織り込んで物語が書けるんだろうな~。
★2 - コメント(0) - 1月5日

村田さんの異様な世界観が詰まっていました。 ただただ眺めることしかできなくて、圧倒されました。
★8 - コメント(0) - 1月3日

ううん、狂っている……気味が悪い。しろいろの…は面白かったのに、他がなかなか合わない。
★1 - コメント(0) - 2016年12月25日

読んでてうわーってなった。胸がドキドキして怖かった。なんとなく気持ち悪くてリアルで迫ってくるような感じがして。誉と有里はずっとずっと心の中で叫んできたものがぶわーって溢れてきたんだなと思った。
★4 - コメント(0) - 2016年12月21日

村田さん5冊目。いつも意味わかんないんだけどすごく理解できる。ひかりのあしおともやばかったけどギンイロノウタは読んでてため息がたくさん出た。アカオさん。村田さんの本を読ん読むたびに自分の両親に感謝してしまう。幸せを感じてしまう。
★4 - コメント(0) - 2016年12月16日

生々しい、凄い本でした。
★3 - コメント(0) - 2016年12月1日

根暗で孤独なまま狂気に走ってしまう人の気持ちがナチュラルに描かれているのがすごくいい。他の人の感想を見ると「グロい」とか「吐き気がした」とかあるけど、キャラを演じているようなわざとらしさが無いのがすごい。あまりにも素で語られているので、そういう気持ちになるのも納得がいくし共感してしまう。ゆっくり一言一句読むのがじれったいレベルだった。本当に読ませる人だわ。
★5 - コメント(0) - 2016年11月30日

「呪縛」された娘たち。少女みたいな母親から頼られてばかりの娘と、母親から否定ばかりされていきる娘。どちらも、母親という存在から逃れられずに、自分という存在意義を見失いながら生きています。母の呪縛から解き放たれるために、何か別のものに依存する少女たち。がんじがらめに縛られた自分を解放するために、少女たちは声にならない叫びを発し、周りの人たちを取り込み始めます。その情景はとても異様であるにも関わらず、どこか馴染み深い光景…。誰にでも起こり得る可能性を秘めた突出した世界に、私は生きていることを実感させられます。
★53 - コメント(1) - 2016年11月29日

自尊感情の低い女の子の、 第二次性徴以降の、 こじれを 生々しく描いている。
★2 - コメント(0) - 2016年11月26日

「殺人出産」→「コンビニ人間」→「ギンイロノウタ」という順番で読み進めた。おもしろかった
★2 - コメント(0) - 2016年11月17日

消滅世界を読み、マウスがいいと聞きながら、図書館で本書があったので、先にこれを読んだら、正直君悪かった。しかし、女性はこの作品を読み理解し、共感できるとしたら、もっと気味悪く感じた。消滅世界は、その近未来的な世界観に衝撃も受け、面白いと思ったけど、この作品は外ではなく、うちへと入っていくので逃げ場がなく困りました。それでも最後まで読んでしまった。そこがこの作家さんの凄みなもかも。。しかし、この作品に共感し、救いを得ている人がいると思うとなんだかいたたまれない気持ちになりました。
★26 - コメント(1) - 2016年11月7日

光を怖れる女子大生の歪んだ感情を描いた『ひかりのあしおと』。極端に憶病な少女が銀ステッキによって救われるも、それを汚されたことによって孤独な怪物になっていく表題作からなる小説2編。2人の主人公に共通するのは孤独だ。孤独を突き詰めると狂気となり、やがて凶器になっていくんだなと思った。『ひかりの~』に出てくる主人公の母親や同級生の男子・蛍は無垢な存在で、2編の主人公とは対極だなとも思った。孤独も無垢も突き詰めるとある意味怖い。2人の主人公は今後どうなるのだろう?幸せになれるのか?誰もが怪物になる要素がある。
★11 - コメント(0) - 2016年11月6日

「殺人出産」で覚悟はできてたはずなのにね(苦笑) 女性が描いた、女性じゃないと共感できないところが多分にある小説だとは思います。でも、この淡々となされる筆致から溢れ出る悲痛な「叫び」にはきつく突き刺さるものがありました。有里はずっと「声なき叫び」を続けていたんだよ、それが逃げ場を失って、あとは狂気が顕現するしかなかったんだ。こんな時期が自分にもあったかもしれなくてもしかして紙一重だったかもと思いながらの、ひどくしんどい道中となったのでした。これが著者が流し込んでくる「毒」なのかも、とも。
★19 - コメント(1) - 2016年10月29日

可愛い表紙とは裏腹に、非常にヘヴィな読書だった。それでもひとつめの「ひかりのあしあと」は好きだな。ふたつめの表題作「ギンイロノウタ」は、体調の悪さも手伝ってか気分の悪さと薄っすらとした吐き気が治らず、しばらくこの本は読み返せないなとぼんやり思った。
★18 - コメント(0) - 2016年10月26日

2本の中編を収録しているが、表題作は凄絶で狂気を突き抜けている。凄い!「女」としての未成熟に怯え、諸々の不安に押し潰され葛藤する思春期の少女の歪な心象風景が描かれる。物語は、完成された狂気の化け物へと変貌するに至る少女の心情が、強烈に一人称で語られる。女子の禁忌な部分にも容赦なく踏み込み、後半にかけては怒濤のように情けも手加減もない毒を含む言葉が降り注ぐ。はじめて出会う文章表現は、デフォルメというよりユニークさの極み。自分も次第に少女の心の中に囚われて逃げ場がなくなり、その狂気を共有してしまいそうになる。
★65 - コメント(0) - 2016年10月21日

グロくはないんだけど、えぐいと思った。 2編とも、主人公の女の子には共感できずにいたのですが、なんだかんだと一気読み。 おそらく文章のリズムがよかったのであろう。 途中、内容に吐き気がしたが。
★4 - コメント(0) - 2016年10月13日

小説という表現方法があってよかったな、と言いますか、表現ということがこの世にあってよかったなと思いました。多くの普通の読者にとってではなく、誰よりもこの村田という作家にとって。二本の短編。テーマは似通っているように思うけど、何しろ執拗で、目を背けたくなるほどの描写に、なんと嫌味がない。てらいもなくて、たぶん工夫もない。書いている文字と、考えている思考が、たぶん、ほぼ同じスピードなんだろうと思わせる感じです。性と死をこの人はぐるぐる回るのだと思う。すごいです。。⭐️4.5
★6 - コメント(0) - 2016年10月5日

表題作を含む2編の作品集。どちらも村田さんらしいヤバさ。よりインパクト強いのは表題作の「ギンイロノウタ」。性と家族に押しつぶされた少女が孤独に頭の中で繰り広げた妄想の末誕生したのは宗教ともいうべき異形の思想。そしてそれを作り出した主人公がそのまま信者へと成り果てる。孤独を欲しているようでいて、その実、コミュニケーションを欲望する。ただし、歪な形で。この狂想曲は誰にも止められない。
★18 - コメント(0) - 2016年9月22日

溢れる狂気にイッキ読み。クレイジーさやかと呼ばれる所以が分かった。中毒性がありますね。
★6 - コメント(0) - 2016年9月13日

この作家さん中毒性があります。読みおわったあと書店に走っている自分が怖い。蓋をしてきた自分の少女時代を思いだし共感したいのかも。
★5 - コメント(0) - 2016年9月11日

怖かったw。今回は笑って一気読みができなかった。なんかドン引きしてしまった。見ちゃいけないもの除いてみちゃった感。女子は怖いよ
★5 - コメント(0) - 2016年9月10日

村田さんの小説はすごくいい。この本も、狂気に近いと思う。それでいて、目を背けることなく読んでしまう。それは、私たちにも昔、若しくは今も継続して社会に対して、周りの人に対してぶちのめしたいという感情があるからなのではないか?ギンイロノウタはクレイジー。でも、何故だか共感してしまう。いや、村田さんに共感させられてしまう。結局、銀色のステッキが鍵となり、有里さんは扉を開いたのだろうか?その扉とは、精神的なものなのか?肉体的なものなのか?考えさせられます。あと、村田さんのコンビニの描写はさすが!コンビニ店員さん!
★16 - コメント(0) - 2016年9月8日

★★★☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年9月7日

ずいぶん長く読んでたぜ、まったく。いや、世界観。最後わからん。
★3 - コメント(0) - 2016年9月5日

極端に臆病で、友人どころか家族にもビクビクしてしまう有里。彼女の心の拠り所は、文房具屋で買った銀色のステッキだった。アニメの魔法使いのように、ステッキを一振りし、銀色の扉を開けて、黒い部屋へと行くのを夢想する有里。だが、中学3年生の時、担任とクラスメイトの取った行動が、有里の中に強い闇を生み出し・・・
★23 - コメント(1) - 2016年9月3日

『ひかりのあしおと』譽も母親の愛菜も父親も間違いなく狂ってしまってます。でもこの世の生き辛さや生き難さをやり過ごすために、ある程度は妄想の世界で狂うことでバランスを取れてる部分もあるのかな。そう思うと、逆にまとも過ぎる蛍には共感出来ず、自分は間違いなく狂気側の人間として素直に主人公たち狂人に迷わす共感できて中毒のように読んでしまいました。『ギンイロノウタ』こちらの作品も化け物のような狂った家族が出てきます。救いがないが読んでいる自分は大いに救われるとても正常な作品です。
★4 - コメント(0) - 2016年9月2日

初めて活字から目を背ける感覚を知った
★2 - コメント(0) - 2016年9月1日

近年の村田さん作品に比べて閉塞感が強いなと感じました。ひりひりしていて、読んでいて胃が痛くなるような感じが面白いです。特に、無神経な教師が、気の弱い主人公の精神を、無自覚に踏みにじり続けるシーン。表題作にコンビニが出てきましたが、『コンビニ人間』とは違うアプローチで、ここも興味深かったです。頭に残った台詞は、「ノーが苦手な人間は、イエスを腐らせるしかない」という箇所。あと花つみが、花殺しと捉えられているところは、他の作品にも繰り返し出ているので、作者さんがよく感じられることなのかなと。
★4 - コメント(0) - 2016年9月1日

二作収められていますが、いずれも殺意をテーマにしています。ただ、それは狂気だとかというよりも切実で、自分自身を解放し、生きていくために必要な祈りだとか叫びだとかといったものとして生じているという印象が強く、グロテスクさや怖さより、静かな悲しさや苦しさを感じさせる作品たちでした。
★8 - コメント(0) - 2016年8月31日

まただ……と、思いながら「清潔」と「光」を指でなぞる。
★4 - コメント(0) - 2016年8月31日

2篇とも他の本で読んでいた…再読になってもおぞましい狂気っぷり、どろどろとした不快感は変わらず。それでも読んでしまうんだよなぁ。
★12 - コメント(0) - 2016年8月30日

素晴らしい。 赤津のウザさ! すごい。。
★4 - コメント(0) - 2016年8月27日

極度な内向的だと本当に周りから責められやすい。その想いがやがて狂気を呼び覚ます。この作家さん自分と同じソシオパスかな?
★2 - コメント(0) - 2016年8月23日

解説に、村田沙耶香の本は 怖い。容赦がない。気味が悪い。と書いてあったがその通り。
★4 - コメント(0) - 2016年8月21日

「ひかりのあしおと」と「ギンイロノウタ」タイトルだけ聞くと綺麗な印象ですが、とんでもないです。登場人物が皆ヤバいです。「コンビニ人間」なんて全然甘いです。でも簡単にヤバいとか言っていいものか…どこか妙にリアルだから怖いのです。 好みが分かれる作家さんですね。私は好きです。
★2 - コメント(0) - 2016年8月20日

表題作と、「ひかりのあしおと」の2編。どちらの主人公も、人とうまく関係を作れず、不器用。「ひかりのあしおと」の誉の母親はいつまでも可愛いを享受し、いくつになっても周囲を「見守る者」に仕立て上げるし、「ギンイロノウタ」の有里の母親は父親に媚びへつらい突如態度を変え有里の卑屈さに拍車をかける。この母親の負の影響を多分に受けた誉と有里、2人の少女の狂気が苦しい。全て理解できたとは到底思えないけどぐぐぐっと心に分け入ってくる毒気がある。どちらかといえば「ひかりのあしおと」の方が好き。
★6 - コメント(0) - 2016年8月17日

ギンイロノウタの 評価:80 感想・レビュー:134
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