大地のゲーム (新潮文庫)

大地のゲーム (新潮文庫)
あらすじ・内容
大震災と学生運動をモチーフに、極限状態における人間の希望を描いた異色の青春小説。

二十一世紀終盤。かの震災の影響で原発が廃止され、ネオン煌めく明るい夜を知らないこの国を、新たな巨大地震が襲う。第二の地震が来るという政府の警告に抗い、大学の校舎で寝泊まりを続ける学生たちは、カリスマ的〈リーダー〉に希望を求めるが……極限状態において我々は何を信じ、何を生きるよすがとするのか。大震災と学生運動をモチーフに人間の絆を描いた、異色の青春小説。

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大地のゲームはこんな本です

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大地のゲームはこんな本です

大地のゲームの感想・レビュー(192)

未曾有の震災、恐怖と興奮、あの混沌とした日々に一気に引き戻された。マリ以外の固有名詞を排除しているから、現実感を持たない疾走感がやけに刺さった。最近読み始めた綿矢りさ作品とは少し違う印象を受けた。大学内というある種閉ざされた空間における混沌はあそこに残された人にしか分からない。故郷にも帰れず、あの日からしばらく大学に残ったわたしは久しぶりにあの怖いほどまでの熱量を思い出してしまった。
★8 - コメント(0) - 3月25日

その世代の人には怒られてしまうだろうが、 学生運動というと「僕らの七日間戦争」を思い出す。 陰惨で切実なものではなく、 どこか冒険心をくすぐられる大人に対抗する立てこもり。 綿矢りさは僕の10歳下となる。 その世代には、学生運動は震災と結びつくのかもしれない。 世界の終わりと学生運動、親和性が高いような高くないような。 面白いのだけれど、なかなか読む進められなかった1冊。
★1 - コメント(0) - 3月6日

いつもとは異なる社会派なテーマで,意欲作って感じでしょうか。大震災がモチーフですが,やはりあのレベルの震災を経験して何か思うところがあったのかな?(村上春樹は阪神淡路大震災に影響を受けて作風が変わったと言われてるし。)いつもの綿矢りさを期待して読むと違和感はありますが,中編なので一読するのもいいかと思います。
★8 - コメント(0) - 1月22日

うーんうーん、いつものどこかこっぱずかしい感じ、あおい感じはあるけれど、どこにも振り切らない物足りなさ、そういう意味合いにおいてはいつだって野次馬根性で手に取るのだから、身勝手な読者です。
★2 - コメント(0) - 2016年12月13日

ちょいちょい女の思考が理解しがたい。非常時と学生の合宿感がいいかんだ。
- コメント(0) - 2016年12月4日

とても新鮮感がある読書体験だった。世界観がおもしろくて震災と学生運動がモチーフなんだ。個人的には展開がおもしろいとは言えないが、心理描写は印象に残って鮮烈だった。とにかく不思議な雰囲気がある……(舞台はおそらく綿矢りささんの母校早稲田だろう。確かにその大学は早稲田っぽいところがあると思う。
- コメント(0) - 2016年11月1日

少し違った感じの綿矢りささん。近未来とは言ってもそれほど未来に感じないのは震災がモチーフにあるからか!?震災によって色々なものを奪われた若者の極限状態が起こすお話でもあるけど、心の拠り所はそれぞれ何処にあるのか!?という問いかけが感じられました。 男がいてもリーダーに心酔する「私」、痛手を受けても男を惹き付けて渡り歩くマリ。綿矢さんっぽいこの2人がカリスマに色をつけていたのかな? ラストに生死が分かれるけれども、マリが放った「生きてる者が勝ちだよ」にタイトルと人の絆が響きました。
★100 - コメント(0) - 2016年10月27日

大地震後の混乱した後の大学が舞台。マリ、私の男、リーダー、兄、その元恋人などの登場人物が出てきますが、短いのでなにがなんだか…のうちに終わってしまいました。兄の元恋人のエピソードとか、集団リンチのところとか、マリへのやっかみとか女のどろどろしかところや、集団の起こす狂気など若い頃や若い人たちに見聞きしたことがオーバーラップして恐ろしかったです。主人公のスカしたかんじ、現実だったら嫌われそう…
★3 - コメント(0) - 2016年9月30日

世界観が他の作品と比べると珍しくて最初ははまれなかったけど、マリとかは らしくておもしろくなった。極限状態で、秩序がなくなるとこういうことがあり得るんだ。自分だったらどういう行動を選ぶのか。人間で居られるのか
★8 - コメント(0) - 2016年9月30日

大地震によって都市が破壊された近未来の日本を舞台に、生き残った大学生の姿を通じて、極限下での人間心理を描いたSF小説。行動を起こす者、何かに縋る者、壊れてしまった者。心の拠り所を失った中で現れた本性は、綺麗なものばかりではないものの、求めているものは皆同じ。地震という災害から決して逃れられない日本という国で、大きな災害を目の当たりにしても生きていこうとする私たちへのメッセージだと解釈した作品です。
★17 - コメント(0) - 2016年9月28日

住み慣れた土地と災害のリスクを秤にかけても、答えは難しい
★1 - コメント(0) - 2016年9月19日

学生運動の感じが前面に出てるのかと思ったけど、ちょっと違った。不思議な世界観でありながら、著者独特の女の感情表現が、綿矢りさを読んでることを思わせる。短編で纏める内容だろうか。もっと肉付けして、丁寧に、拘ってほしい。
★5 - コメント(0) - 2016年9月12日

今まで読んだ著書と雰囲気が違う気がした。未曾有の大震災の中、大学に立てこもる学生達はカリスマ的リーダーに希望を見出している。その中で学生達が葛藤したり、複雑で暗い感情を持ったりしている描写はリアルだった。少し近未来的だけど、恋愛小説のような、不思議な印象。
★6 - コメント(0) - 2016年8月8日

今回も、主人公の思いが叶わない感じと、オーソドックスなハッピーエンドがないのがとても良かったです。 いつも主人公は一番好きな人とは結ばれなくってそれが最高に切なくて、少女漫画にも普通の恋愛小説にも動かない私の心が動いてしまいます。 好きな人の好きな人と仲良くなってしまう感じは『ひらいて』と似ているなと思いました。
★5 - コメント(0) - 2016年8月3日

普段の著者の作品とは異なる雰囲気だが、葛藤する若者を描いている点はやはり上手いなと。取り扱っている地震という題材は、この国に住む以上他人事ではない。学校で寝泊まりをするのは少し楽しそうだというズレた感想も持った
★4 - コメント(0) - 2016年7月31日

未曾有の大地震の中を生きる大学生たち。 混乱の最中に現れる新たなリーダー。懐疑論を唱え自分達の自尊心を頼りに生きる。 綿谷さんて、混乱の中で足掻く人を描くのが上手いなと。
★9 - コメント(0) - 2016年7月31日

うーん…あんまり共感できなかったかな。
★4 - コメント(0) - 2016年7月17日

綿矢作品二冊目。今回は評価の低い本を読んでみることに。確かに設定や背景の書込みは今一つだけど、やっぱり綿矢さんは人の心を捉えて昇華させる言葉使いは天才的でとても好きな作家だと確信した。まだまだ読んでない綿矢作品がたくさん残ってる今が幸せに感じる。
★4 - コメント(0) - 2016年7月5日

YH
うーん。ちょっと微妙。リーダーのどこに惹かれて皆がついて行くのかイマイチわからない。マリのしたたかかつしなやかな感じは好きだけれど。綿矢さんは女性が魅力的で、男性はいまひとつな気がする。
★2 - コメント(0) - 2016年7月3日

面白かった。綿矢さんの描く女性目線のセンチなエロさは凄い好み(キモい)。震災とは恐怖であると同時に究極のカタルシスでもある。社会が混乱したときこそリーダーのような人間が現れたり恋愛が燃えたりする。リーダーも不思議な人だ。厳密には私から見たリーダーの印象が不思議だ。カリスマのセコい一面を知ると幻滅して相手を憎悪しそうなのに私は変わらずリーダーを崇拝している。理屈ではない本物のエネルギーと集団をケアできるマメさが彼にはあったのだろう。リーダーも私の男も男らしくて凄くかっこいい。こういう男性が描けるのは凄いな。
★17 - コメント(0) - 2016年6月29日

綿矢先生には失礼だけれど、こういうSFであったりディストピア風の小説よりももっとリアリスティックな作品しか書けないと勝手に思っていたのでこういう設定の作品は新鮮だった。とはいえ描写を拾えばああやはり綿矢先生だなと思う作品ではあった。中盤までどう終わらせるんだと不安はあったけれど思っていたよりも希望のある終わり方ではあった。学生運動とはまた違うけれどある種のフラストレーションが蔓延するとリンチであったりアジテーターが求められしっかりとそれが登場するんだよなと思い綿矢先生の想像力に驚かされた。
★9 - コメント(0) - 2016年6月26日

"連載打ち切り"のような終わり方でした。とりあえず、「私の男」が大浴場で欲情するくらい元気になって、良かったです。
★13 - コメント(0) - 2016年6月9日

大地震の後、大学に残って生活し始めた学生「私」や「私の男」や「リーダー」の数週間。「勝手に震えてろ」でも感じましたが、意図的にキャラに固有名詞をもたせない感じがすごく好きです。名前があると先入観持っちゃいますが、それがない。
★5 - コメント(0) - 2016年5月15日

いろいろ詰め込んで結局すっきりとはまとまらない、挑戦的というか実験的な作品。『もうすこしです』。巨大地震から半年、同程度の地震が再度おこると予見されている状況下の大学に集う学生たちのなかにひとりのカリスマが現れる。極限状況のなか、行動力とその思想で学生たちを魅了してゆくカリスマのはずなのだけれど、本文中に描かれる演説からそれほどのカリスマ性は伝わってこないところが残念。彼に惹かれながらも一歩引いた立場の主人公の視点からの描写なので、なにかとアラ探しが多くて熱狂しきれない感触。アングラな演劇っぽい。
★88 - コメント(1) - 2016年5月15日

261冊目綿矢りささんはエネルギーみたいなものが好きなのかなと思う。良い方向に向かうものだけではなくて善にも悪にも進む、荒々しいエネルギー。若さの発散。汗の匂いや獣くささみたいなものを描ききるのに、震災後の混乱した大学というのはうってつけだったのではないかと思う。舞台が先だったのか、描きたいものが先だったのかは私の知る由はないけれど。
★5 - コメント(0) - 2016年5月4日

dai
大震災が「大地のゲーム」だとすれば,後に何が残るのだろう。再生か?うーん。
- コメント(0) - 2016年5月4日

難しかった。設定や話の筋は難しくないのですが……。ちょっと消化不良。
★3 - コメント(0) - 2016年4月30日

偶然にも故郷で大きな地震が起こった時にこの本を読み始めた。秩序が崩壊し、極限状態にになったときの人間の姿を詳細に描き出す筆力に舌を巻きつつ、主人公の弱さを持ちつつもしたたかで、それでいてどこまでも人間臭い姿の描き方にいつもの綿矢りさを感じる。彼女の作品としては他と毛色が違いつつも、根本的なところで通じていたのはそのようなリアルさと、それから最後の、生き残ったみずみずしい生命力を感じさせるシーンの力が大きいのかもしれなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年4月20日

Z
綿矢りささん好きだけれど、この作品はあまりよくないのでは。内容は、21世紀後期、震災が襲い、経済も衰退した国のとある大学、震災で大学機能麻痺したなかで、学生たちの自立した秩序を書くといった感じ。人間同士の対立はあまり書かれず、大きな枠として人間と自然との対立があるので、sfなり科学者でも登場させないと書くのむずかしいのではないかと思う。今までの小説、男女の関係を書くのがすごく絶妙だったが、今回、その関係をより社会的に広げようと意図を感じた。新しい著者の作風。次回の作品でまたこのテーマにとりくむか、楽しみ。
★7 - コメント(0) - 2016年4月17日

何だったんだ、と拍子抜けしないでもない。頂点を目指し理想を極め獰猛に進みゆくのだけれど、結局みな、ぬかるみ湿った大地を無視せずにはいられないでしょう
★9 - コメント(0) - 2016年4月11日

なかなかに理解しづらい話だった。私の男との出会いが印象的だった。
- コメント(0) - 2016年4月1日

綿矢りさにしてはなんだかなぁという感想。結局何やねんという読後感。たぶんリーダーに設定ほどのカリスマ性を感じないからか。
★5 - コメント(0) - 2016年3月30日

Aya
日常が奪われた時に自分は、周りは、どうなるか。起こり得る。非現実ではない。
★4 - コメント(0) - 2016年3月22日

毒っぽい綿矢りさが好きなので、ちょっと物足りないかも。それでもいつものごとく読みやすさ抜群でした
★6 - コメント(0) - 2016年3月20日

大地震のあと、近未来のどこかの国で新たな地震におびえながら大学に立てこもる学生たち。狂乱状態になった彼らは学生運動を始める。時代が一回りしたのだな。そんな感想を持った。古いのに、新しい。綿矢さんはおそらく、表現の次の地平をご覧になっている。
★58 - コメント(0) - 2016年3月19日

不思議な世界観、
★1 - コメント(0) - 2016年3月8日

人智を超えたなにか大きな力によって、生かされていると思いたい。でも実際には、世界に起こるすべてのことは完全にランダムだ。そしていざというときにほど「自分の意志」は力を持たない。奮い起こして、絞り出して、やっとエネルギーになる程度のもの。なにか大きな力、そんなものがあるのだとしたら、身勝手な祈りも期待も無駄かもしれない。それならば、ただ身を任せていようと思う。そちらがそうなら、私のほうも好きに生きよう。私たちは意志を持てる生命として創られたのだから。
★12 - コメント(0) - 2016年3月5日

いつもの綿矢さんと違う印象の作品。大地震直後の荒廃した世界を描いていて、内容も文体もずっしり重かった。あまり想像したくない内容だけど、日本に住む以上関わりのないことではないから、その点は妙にリアルだった。200ページ弱だったけど、重たく読むのに苦労した。
★19 - コメント(0) - 2016年3月2日

大地のゲームの 評価:74 感想・レビュー:80
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