聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫)

聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫)
あらすじ・内容
人はなぜ、違いを憎み、殺しあうのか。あなたの胸に問いかける感動巨編。

長き眠りから覚めた古文書は、須貝たちの胸を揺さぶった。神を仰ぎ慎ましく暮らしてきた人びとがなぜ、聖職者により、残酷な火刑に処されなければならなかったのか。そして、恋人たちの目前で連続する奇怪な殺人事件。次々と暗号を解いてきた須貝とクリスチーヌの行く手には、闇が顎を開けていた。遥かな過去、遠きヨーロッパの地から、いま日本人に問いかける、人間という名の難問。

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聖灰の暗号〈下〉の感想・レビュー(279)

上質なダン.ブラウン小説。歴史、宗教、言葉。700年分のドラマがぎゅっと詰まった一冊。自分にとって、今年読んだ本のナンバー1かも。
★1 - コメント(0) - 2016年10月8日

聖書をどう解釈するか、信仰をどう実践していくか。 そして、最期のときを迎えたとき、どうふるまうのか。 信仰があるからこそ、異端の信仰には身分を越えて、さらに老若男女に対して苛烈な火あぶりを宣告できる。 信仰があるからこそ、異端の烙印を押され、弾圧され虐殺されても、山に潜み布教を続ける。 どちらの行動も、自分が神を信じているからこその、行為なんだと感じた。
★1 - コメント(0) - 2016年10月5日

どこまでが真実でどこからがフィクションか判別できずちょっと混乱しました。カタリ派自体は存在していて迫害されたけど、多くは謎なのね。こんなにヴァチカンを悪者にして大丈夫かしら、と要らぬ心配…。でも、謎部分をこんなにも壮大なミステリに仕立て上げちゃう手腕がすごいですね。偶然見つけたカタリ派の手稿、そこから始まる謎解きの旅と、周りに潜む不穏な影や殺人事件。ピレネーの山々を仰ぐ南仏を舞台に、信仰の在り様も問いかけるような作品でした。
★3 - コメント(0) - 2016年6月29日

★★★★☆全く知識のナイ時代の 小説てしたが、ひきこまれました。 読後も良いです。
★7 - コメント(0) - 2016年4月20日

読了。無信仰の人が圧倒的に多い日本においても、そう遠くない時代にあった異教徒の迫害。八百万の神がいる日本にいると宗教弾圧とか信仰の違いによる紛争とかは不思議でならない。宗教はビジネスでしょ?と思う。自分の信仰を人に強要するのはどうなの?と思う。世界で一番売れている本を手にとる日は無い。
★1 - コメント(0) - 2016年1月17日

よく構成されて組み立てられているなぁと感じました。 大変な説得力と、情景描写には唸りましたが、肝心の謎解きのとこが字足らずだと思う!!もっとこう・・・さぁ!!もっとこう!あったじゃん!と。
★3 - コメント(0) - 2016年1月5日

ナイス不要。感銘を受けるも犯人捜しについては、ちょっと・・引きます(☆☆☆)
- コメント(0) - 2015年12月17日

★★★
- コメント(0) - 2015年12月8日

宗教の問題って本当に奥が深くて、どこから糸口を見つけて会話するべきなのかと思ってしまいます。ただ、足しかにその教えに救われた人もたくさんいるのも事実でしょうし……また何年かして読み返してみたい作品。
★1 - コメント(0) - 2015年10月14日

宗教の名のもとの虐殺。このことにつきる。今現在も変わらず行われている。「神」とは。それを信じ行う行為とは。改めて、無宗教に近い私にとって、やはり原始仏教や初期キリスト教に帰依したいと思ってしまう。
★1 - コメント(0) - 2015年10月14日

★★★★★
- コメント(0) - 2015年9月23日

とにかくすごいの感想。その中でも手稿の内容には、圧倒されます。キリスト教の一派である滅ぼされたカタリ派とは何か。十字軍はなぜ、イスラムでなくフランスに潜むカタリ派を滅ぼさなくてはいけなかったのか。それもなぜ、あんな悲惨な火炙りなどで殺さなくてはいけなったのか。そこには、キリスト教の尊厳にまで思いをはせなくてはいけない。生涯の一冊に出会えた。そんな感動を今味わっています。
★23 - コメント(8) - 2015年8月31日

何度、眉間にしわを寄せたか…の一冊。カタリ派、最後の灯の手稿が大半をしめた下巻は読んでいて、哀しみと怒りでいっぱいだった。ただ、静かな信仰生活を送りたかっただけのカタリ派。あの時代、弾圧がそんなに必要なことだったのか…。宗教にこれが絶対正しい、はないし、いろいろな考え方があって当然だと思う。宗教が悪魔に変わるような間違った使われ方だけはして欲しくないな。
★38 - コメント(6) - 2015年7月7日

異端とされたカタリ派。慎ましく静かに暮らし、嘘をつかない人々が火刑となる。人間の大罪を見た。 空は青く大地は緑。それなのに私は悲しい。・・・このマルティの詩は胸に刺さります。凄い物語を読ませて頂きました。
★62 - コメント(2) - 2015年7月6日

手稿の内容にただただ圧倒されるばかりでした。カタリ派信者達の言動があれほど力強く感じられるのはやはり信仰の強さなんでしょうか。著者マルティ氏のその後もまた考えさせられるものでした。繰り返し出てくる詩が悲哀を誘います。隠れキリシタンの話を被せてくる辺り、日本もこういう宗教の話に無関係では無いのだと思わされました。あとちょくちょく出てくる郷土料理が美味しそうで是非食べてみたくなります。
★8 - コメント(0) - 2015年6月10日

Filed.
- コメント(0) - 2015年6月10日

信仰を守り抜いて死んでいった貧しい市井の人々と権威増大のため合法的な虐殺をし尽くした権力側との対比が哀しく虚しい、人間としてどう生きるべきか考えさせられる。
★3 - コメント(0) - 2015年5月10日

【図書館】聞きなれないフランスの地名も片仮名も戸惑ったのは最初だけ。須貝とクリスチーヌ、エリックと共に古文書発掘の旅に出ました。冒頭から最後まで繰り返し出てくる詩はじわじわくる深い哀しみで、何とも言えません。
★9 - コメント(0) - 2015年2月27日

上巻に引き続き再読。この巻の圧巻な所は大司教とカタリ派の全き人の宗教問答だと思うが、それを含めた冒頭の80ページ以上にわたるマルティン修道士手稿、中間に同じマルティン修道士の手稿が60ページ以上入り全部で140ページ以上のモノローグとなる。此処を読むのは辛く苦しいものがあり読むスピードが遅くなる。宗教の名の下に人間はここまで非情に成る事は最近の事件が証明してしまった。それでも神は許すのか?そんなことを考えてしまった。人は神の心中を慮る事は出来ないはず。宗教は変わることができるのか?映画にしてほしいが…
★25 - コメント(0) - 2015年2月22日

迫力あり
★1 - コメント(0) - 2015年1月11日

信仰とは何か、カタリ派の人々が命をかけて教えてくれます。 カタリ派の指導者と、カトリックの司教の神学論争がすばらしく、聖書の引用の量が半端ではない。作者は信者なのかな?ものすごく聖書を読み込んでいると思うし、中世の歴史の勉強にもなります。おいしいそうな郷土料理もたくさん出てきて、お腹がすくぞ。 力作だと思います。 キリスト教に少しでも興味のある方は、きっと唸ると思いますよ、お勧め。
★24 - コメント(0) - 2014年12月9日

後編は、手記の拷問や火刑シーンがつらくて、読むのに時間がかかってしまった。それは私の問題で、作品としての勢いは前半から衰えていず、小説としても歴史ルポとしても読ませるものになっています。解説にありましたが、ぜひ仏語訳をしてほしい。もちろん英訳も。こういう歴史がありえたことがもっと広まるといいな。そうそう家族が春にカタリ派の痕跡を追うツアーに参加するらしい。少なくともツアーが組まれるほどには興味持つ人がいるのね。
★4 - コメント(0) - 2014年12月3日

すいすい読めました。いろんなシーンの描写が目に浮かぶようで、ピレネー山脈やオキシタン地方に行ってみたくなります。また、クリスチーヌの作る料理やラ・タウラの料理などはとても魅力的。ミステリーというよりは歴史家が、古文書のなぞを読み解いていく...ロマン感じました。
★13 - コメント(0) - 2014年11月15日

本筋とあまり関係のない3件の殺人事件が無いほうが深みが出たのでは。
★2 - コメント(0) - 2014年9月8日

思えば、実際に危機にさらされたことがあんまりなく、盛り上がりという意味でも、帚木さんの水神を読んだ時にあった感動なんかもなかったけど、国産ダ・ヴィンチ・コードっぽくて、興味深く読めたかな。この作家さんは最後をきれいに収めてくれるから、安心して読めるのがうれしい。
★6 - コメント(0) - 2014年7月10日

カタリ派なんて全く知らなかったけれど、背景が話の流れで自然に説明されていて、とてもわかりやすかった。帚木さんの凄いところだと思う。ただ、ラストはちょっと雑な感じがした。犯人簡単に名乗り出すぎだよ。カタリ派の迫害と日本での隠れキリシタンがリンクしているところも、非常に興味深かった。時代背景としては、魔女狩りとかとも関係あるのかな?世界史苦手なのでそこまではわからなかった。
★10 - コメント(0) - 2014年5月3日

☆☆☆☆★ 中世ヨーロッパにおいてローマカトリックから迫害を受けたカタリ派の秘密を追うお話。同じキリスト教なのに、異端としてここまで迫害(というか最後は絶滅)を受けたカタリ派の悲劇に驚くとともに、これを単なる解説本ではなく小説としてダヴィンチ・コード的なエンターテインメントとして仕上げている、帚木さんの力量に脱帽。
★7 - コメント(0) - 2014年4月14日

これも図書館に行って、何気なく手に取った一冊。推理ものは人がやたらと死ぬのでいやだなと思っていたが、目を背けてはいけない殺人もあるものだ。異端、正統、見かけ、真摯、、、最近、いい小説に巡り会う。
★4 - コメント(0) - 2013年12月24日

歴史上、弾圧側の記録しか残っていない中、山村の職人のイエにより二十代以上、代々縷々、引き継がれてきたカタリ派側の記録。歴史的想像力によりフィクションとして形にされた作中のレイモン・マルティの手稿は、信仰の原点を教えてくれ感動的だ。その存在故に、ミスリテリーとしての脆弱性(殺人犯の情けなさ)やプロットのご都合主義(偶然に頼りすぎる)などの欠陥など、どうでもよいと思ってしまう。かえってその通俗性がリーダビリティを高めているので。でも一番印象に残ったのは、アリエージェのうまそうな伝統料理だったりして。■89
★11 - コメント(0) - 2013年11月15日

カタリ派の話 初めて知った日本の隠れキリシタンとおなじようにもしくはそれ以上の弾圧同じ人間でありながら 悲しい
★4 - コメント(0) - 2013年10月4日

ふつう
★1 - コメント(0) - 2013年9月16日

帚木さんすごい。ここまで書ききれるなんて、あなたは良き人本人ですか?と聞きたくなります。大司教との審問でのやり取りは圧巻。カタリ派の揺らぎない清らかな精神に心が揺さぶられて、手稿の中の最期の場面は私まで胸が締め付けられるようでした。徹底的に抹殺されたカタリ派の人々のまさに最後の灯と言えるこの手稿を、さまざまな妨害に遭いながらもまるで運命に導かれるように見つけていく主人公。研究会での最後のやり取りも爽快。これだけ重い内容にも関わらず、読了後に心が救われた気持ちになりました。心に残る素晴らしい本でした。
★5 - コメント(0) - 2013年8月18日

生まれたときからの宗教をもたない自分にとって、盲目的な信仰も、改宗の難しさも理解できないが、神学者・聖職者それぞれの解釈と、農民にとっての信仰の温度差についての描写が面白い。この本を読めば自然とカトリックよりカタリ派を受け入れてしまうが、カトリック側の言い分は?異端の弾圧が全てだろうか。いずれにしても一気に読ませる筆力が心地よい。
★2 - コメント(0) - 2013年8月12日

箒木氏のミステリやロマンスにはご都合主義的な展開が多く、この作品もミステリとしてはいまいちだが……それでも読者を物語に惹き込み、一気に読ませる筆力はさすが。特にレイモン・マルティの手記部分が秀逸で、彼が見た光景と彼の心情に胸が苦しくなった。正義の名の下に人が人を迫害してきた歴史への箒木氏の批判が強く印象に残る。キリスト教に関しては一般以下の知識しかないが、ローマ・カトリックよりも異端とされたカタリ派の教えほうが人を支え人に寄り添う宗教としてごく自然に思われたのは、良い意味で作品に毒されたからか?
★4 - コメント(0) - 2013年7月6日

下巻はほとんど一気に読みました。著者の発想がすごいです。完全に引き込まれました。
★6 - コメント(1) - 2013年5月24日

『薔薇の名前』のほうがあらゆる点でおもしろく、残念。
★3 - コメント(0) - 2013年2月2日

改めて作者の知性に圧倒される。この本も医学と史学と地理、そして食事と美術への深い造詣なくして無理だろう。 かなり分厚いがだれることなく須貝の歩きについて行ける。挿入された手記や審理官とのやり取りは難解と云うよりキリスト教に詳しくない私には??だらけで読み続けられない。 キリスト教自体、十字架の遺骸の下にひれ伏した信者らが後世、何故にこう対立し、血で血を購う抗争が絶えないのかも解らない。 題名から「ダビンチ・・」を思い出したが、似ていて非なり。私には、こちらの方が面白く、興奮した。
★10 - コメント(1) - 2013年1月3日

私は悲しい。この小説をすごいと思えるほどの教養が私にはないからだ。
★2 - コメント(0) - 2012年12月25日

カトリックとカタリ派の宗教問答がすごい!!読みながら、聖書が手元にあったので確認しながら読んでしまった・・・私的にはお薦めの一冊です。
★10 - コメント(0) - 2012年12月15日

上巻でカタリ派の文献を探すことは、命がけであり、また探し出すための暗号を解いていく困難さ。しかし、偶然の出会いにより、ち暗号は解ける。しかし、肝心の証拠となるものを敵に奪われてしまう。そこで、主人公がした最後の大仕掛け、どんでん返しが面白く、読後感がスッキリすると同時にカタリ派のその後が気になる作品である。
★3 - コメント(0) - 2012年11月13日

聖灰の暗号〈下〉の 評価:76 感想・レビュー:83
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