ゴッドスター (新潮文庫)

ゴッドスター (新潮文庫)
あらすじ・内容
世界の果てのこの場所であたしの最後の戦いがいま始まる――圧倒的スピードで疾駆する比類なき小説世界。

ここは東京湾岸の埋め立て地。あたしと息子のカリヲと地霊メージの住む場所。社会から隔絶された埋め立て地では時空も歪んで、人間と地霊の不思議な邂逅さえ実現するのだ。けれどここに犯罪者のリアルな暴力が侵入してきた。戦いが始まる──。ナイフの如くシャープな文章が、現実と幻想を華麗に融合させる。多彩なイメージと圧倒的スピード感に溢れた古川日出男ワールドがここに!

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ゴッドスターはこんな本です

ゴッドスターの感想・レビュー(230)

あぁ速い、速い…速度が高速で光速で、ノーマルだって光速で、ぎゅんぎゅん進む。あたしは誰か?ママだ。名前は?それはいえない。ここにあるのは?愛と希望と絶望と信じることと、明治時代には海だった地面。それから記憶。語られて騙られて、描写されて歴史になる。それでも襲いかかる恐ろしいもの、いらない真実、安全を奪うもの。ああどうする。いらないものはころしますから。大事なものを守るために時代を戻らなきゃ、信じるメージの時代に。戻って、それからどうなったかって?それはいえない。意味不明に胸がつまる本。
★39 - コメント(4) - 2月6日

確かに、男性の必要性が皆無と言って良いのかもしれないです。現に「ママ」は「カリヲ」を子として持ったのですから。本作からは現代的問題を彷彿とさせる描写が所々にありましたが、筆者が読解を不必要と言うであれば、それは間違いなのかもしれません。現代と過去の交錯をメージやゴーストたちからの言葉が、象徴しているように感じました。これも無意味なのかもしれませんが。日時の経過、過去から現在、高速、光速、これらが疾走感を感じる所以でしょう。
★8 - コメント(0) - 2016年12月10日

◯◯ワールドと解説される作家の作品を理解できたためしがない。感性が鈍っているのだな
- コメント(0) - 2016年8月13日

意味のない本。解説の人の文章も意味がない。
★3 - コメント(0) - 2016年6月28日

言葉やイメージがスピード感あふれて流れていく、音楽をきいてるような文章で読むのが楽しくなります。カリヲが信号やポストなんかを観察した経験をあたしがじゃんじゃん取り込んで、カリオとあたしが一体になっていく様子が母子の強い絆をあらわしてるようにも想いました。短編なので、いきなり2回連続で読んでしまうくらい惹き込まれました。
★1 - コメント(0) - 2016年5月19日

読解はいらない、というか、読解するほどの中身も無い。速度だけが魅力。
- コメント(0) - 2016年4月21日

★6 - コメント(0) - 2016年1月15日

東京湾岸埋立地に住む主人公の女性。妊娠中の姉を亡くし記憶を持たない血の繋がっていない子供カリヲと出会う。その後虚構の母と息子の関係になり独特の世界観が小気味よくシュールに綴られる。2人で指先確認を行いながら世の中の仕組みを学んで行く姿。明治天皇と名乗る謎の男と犬のイトウヒロブミとの出会い。現実の暴力が発生。宅配便業者?への発砲。リアリティを意図的に欠落させて現実と幻想化が一体。この描写はまさに村上さん文学を思い起こす。途切れる事なく現実世界から隔離された世界が淀みなく進む。古川さん以外描けない作品と思う。
★38 - コメント(0) - 2016年1月8日

あ~意味不明。解説も意味不明~!
★4 - コメント(0) - 2015年12月29日

偽りの母と子の物語。読解不要、文体の流れに身を任せ、その速度に振り落とされないように注意すべし。東京湾岸の埋め立て地を舞台に繰り広げられる偽物達の相互理解。偽り(?)の明治天皇、犬のイトウ・ヒロブミが登場したあたり、情報の密度と速度がぐっと増します。偽りを真実へ改竄しようとするあたしと記憶の水底に沈めていた記憶が浮上してきて、怯えるカミヲは正しく精神的親子という位置づけにぴったり嵌まろうとします。ただ、この小説世界は著者自身読解を不要と断ずるため、見えていた人物の位置関係は改竄されているおそれがあります。
★1 - コメント(0) - 2015年7月28日

大変なものを読んでしまったな…、というのが正直な感想だ。本来であれば敬遠するはずの文体。急き立てるような短文と圧倒的な反復、無限にも思える自問自答。時折生々しく差し挟まれる現実。文体の速度はびゅんとかびゅいーんって速くなるばかりで、あたしはあたしの内側の速度を合わせるのに必死だった。それなのに、不思議とクセになってしまって振り落とされないように必死で読み切ってしまった。独特な浮遊感や酩酊感が心地良い。希望と絶望、理解と許容、真実と記憶。それらはいつだって不確かで、でも生きるしかない。
★10 - コメント(0) - 2015年7月8日

落ちてはいけないのだ。垂直に。つまり外側のスピードに内側のスピードを合わせられなくなって。だからあたしは速度を上げる。ぎゅんぎゅん速度を上げて。展開を描写する。あたしは。だから。
★2 - コメント(0) - 2015年5月31日

福島県立図書館で、古川日出男さんが福島県出身の作家だと知る(そういう展示をされていた)。それ以来気になっていて、ついに紀伊國屋でこの本を購入。目が回った。スピードのある文体にめまいがする。姉と姪/甥かはわからない子供を亡くし、叔母になるはずだった「あたし」も亡くした女性。女性とカリヲの出会い、カリヲとヒロブミとメージの出会い。カリヲの街の悪者たち。誰もが謎を抱えていて、謎の解答はされずに駆けていった。どこまでが現実でどこまでが幻想なのかわからない。でもこれが現実なのかもしれない。濃い小説。
★7 - コメント(0) - 2015年4月12日

まいった。
- コメント(0) - 2015年3月5日

奇をてらった文体の凡庸な作品
★1 - コメント(0) - 2015年2月21日

一気読みすればよかったと読み方で後悔。リズム感は流石の古川さん。
★2 - コメント(0) - 2015年2月20日

一度手をつけると引き返せない。読むことを、止めることはできない。
★2 - コメント(0) - 2015年1月4日

神謡を今この時代に書き起こすと、こうなるんだな。畳み掛けるような短文と反復。姉とその子供を失った“あたし”が、謎の子供と出会ったことで始まる壮大な建国神話と私は読んだ。閉じた平和な小さな世界。しかし自称明治天皇を騙るメージの登場によって一変、暴力が始まり東征のようなレジスタンスに発展しそうな展開で唐突に終わる。神代篇はここまでということか。
★9 - コメント(0) - 2014年10月18日

普通の本ならば、2行や3行、時には半ページくらい読み飛ばしたところで大勢に影響はありません。判らなければ戻ればいいのですし。ところがこの本はそうはいきません。比較的薄い一冊ですが、段落と空白はかなり少なめで、2行飛ばして判らずにまた戻るということ、しばしば。文章高密度注入という感じ。 http://thomap.blog.fc2.com/blog-entry-691.html
★3 - コメント(0) - 2014年2月27日

s_n
初古川。この人の吉増リスペクトを現代文学の俎上に乗せたような言語的スピード感と緊張感に溢れた前衛的な作品。この手の作品が嫌いなわけじゃないのだが正直退屈してしまった… 小説というより現代詩。
★5 - コメント(0) - 2014年1月15日

独特なリズムと文章。句読点が・・・読点(、)まで句点(。)になってて最初は読みにくかったけど途中で慣れてきた(おまけに解説まで同様)。でも、リズムと文体には慣れたけど、内容は僕にはついていけなかった。たぶん再読してもダメっぽい(-.-;)
★7 - コメント(0) - 2014年1月8日

記憶についての物語。そして、男性である著者が女性の語り口(というか思考のスタイル)に近づこうとした努力の痕跡が見受けられる。
★14 - コメント(0) - 2013年12月3日

妊娠中の姉を亡くた“あたし”が記憶を持たない“カリヲ”と出会う。 独特な文体に、読み始めはリズムに乗り切れず、少しまわりくどく感じられたが、なれてくると独特のリズム感が妙にクセになる。一人称で書かれた“あたし”と“カリヲ”の詩的世界観を醸し出す作品。
★11 - コメント(0) - 2013年11月18日

ねえママ。カリヲはこの文体が好きですママ。
★3 - コメント(0) - 2013年11月9日

なんだこの文体は。揺れながら走るジェットゴッドスター。ちがう。垂直に落ちるブランコ。これもちがう。わからない。意味も。ちがう。何もかも。クセになるなぁこれ、ドラッグのイメージはこういうのだな。で、こういうのがやっぱり好きなんだ。あたしは。
★12 - コメント(0) - 2013年9月9日

「姉を亡くした女の心情を描いた作品」というだけならK帯小説だが、さらに純粋無垢な男の子が現れてそれに愛想を尽かさずずっと付き合うからもう読者の身にもなってみろっての。繰り返される倒置と反復、自問自答。文章の書き方次第で人をこんなに楽しませてくれる。情景描写、心理描写とはまた違う表現方法。こんな書き方が許されるのは古川さんだけだと思う。携帯小説やラノベみたいと言われても否定はできないが、存命中の好きな作家さんである。
★13 - コメント(0) - 2013年9月5日

DK
あらすじ詐欺。姉が死に、姉に宿っていた子供も死んだ、から始まるのは あたしが出会ったあたしの息子とあたしの物語。真っ白な存在に世界を教える行為は同時に自らの世界を再構築する行為と言える。二人の関係は親子ではなく、一心同体になる過程にも思える。途中からの軌道変更が凄まじい。唐突に強引に幕を下ろす。そう、読者が共有できる彼らの世界はここまでだ。
★3 - コメント(0) - 2013年8月11日

まさにロックンロール・ノベル!本作主人公の「あたし」が 〜あたしには頭でわかることと頭でないところでわかることがあって。〜 と語る。メージが登場してからの混沌だらけなのに、シャープでスピード感溢れる展開は、文学ってよりも限りなく音楽的、それも純度の高いロックンロールを聴いてるような恍惚感があった…頭で理詰めに理解するんじゃなくて、五感でリズムを感じ取るような、頭でないところで読むような…そんな作品だった。活字のみでこれだけのリズムやグルーヴを感じるコトって…あまり経験したコトがないような気がする。
★3 - コメント(0) - 2013年5月24日

postの文体が崩れていると思ったら古川日出男を読んでいるというわけ。例のごとく。「体験」すればいいという類のものだったのだと思うのだけど、それにつけても凄まじいのは、読者(多分)全員の中に全然これまでとは違った言語を、言語宇宙を築き上げていってしまう古川日出男の文章である。でも我々はこれを体験してもすぐ忘れてしまうから凡人なんだぁなぁ。/ちなみにどうでもいいけどカバー裏あらすじは詐欺。
★4 - コメント(0) - 2013年4月11日

u1
ストーリーの核(設定)を確固たるものにし、後は一文一文が薄い膜を覆い被せていくように重ねられていく。次の一文が外に向かっていることが分かっているからグイグイ引き込まれる。結果出来上がったものは空間的なグラデーション。浮遊感溢れる読後感が得られます。
★4 - コメント(0) - 2013年4月4日

古川日出男炸裂っ!て感じの本。疾走感というか文体が今まで以上にスピードあり過ぎて、振り落とされないように読みした。この物語を別視点、もしくは「あたし」の語りでない形でもう少し展開を読んでみたい。
★5 - コメント(0) - 2013年4月3日

駆け抜ける思考の先には追い付けない何かがあって、きっとそこに辿り着きたくて加速する思考は妄想になる。辿り着きたい「そこ」こそ出口で、いつしか入口は見えなくなって、妄想という光速に出口もぼやけて現実と幻覚の境も薄れて、そうしたらきっと、出口じゃない何処かに辿り着く。かもしれない。振り切りたい思考から逃れる術は光速を超えたゴッドの領域。古川さんのリズムはいつもながらステキです。袋小路を駆け抜けろ!
★5 - コメント(0) - 2013年3月31日

一気読み。違和感というか座り心地の悪さが続き、それに慣れたかと思うとさらに・・・という雰囲気を楽しめる作品でした。
★3 - コメント(0) - 2013年1月24日

言葉の奔流、加速、減速、語るあたしと語られるあたし、そこに巻き込まれてゆく読者。ふしぎな物語だった。そこに解釈は要らないし、入り込む余地などないのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2012年11月7日

スピード感があるといえばそうなのかもしれない。高速。そして光速。だけど。そのスピードについていけないって、あたしは思う。ずっと全速力で。息切れ。嘘。理解できないだけ。だから。読解力の不足。そうかも。・・・って、つい真似たくなるこの文体。。。というか、読んだ後しばらくこんな感じの思考回路になちゃって、就寝前に読むと寝つきが悪いことこの上なし(笑)意味は良く分からなかったけど、なんだか印象には残るお話でした。
★11 - コメント(0) - 2012年10月16日

紀伊国屋のほんのまくらで出会った本。最初は慣れなかったけど、後半は作品の持つスピードに乗れた気がする。終盤は本当にビューっと一気に読んでしまった。なんか気づいたらこの世界に引き込まれている不思議。
★5 - コメント(0) - 2012年10月5日

記録
- コメント(0) - 2012年9月11日

新宿紀伊国屋の『ほんのまくら』で購入。読点すらない細切れの語り口調で、『ママ』になった『あたし』の人間讃歌がうたわれる。と思いきや、埋立地を掘り出すあたりから何かおかしくなってくる。終盤はかなり展開がはやく、ぐいぐい引き込まれる感じでおもしろかったが、いまいち腑に落ちなかった部分も。
★3 - コメント(0) - 2012年9月7日

ゴッドスターの 評価:86 感想・レビュー:85
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