残虐記 (新潮文庫)

残虐記 (新潮文庫)
あらすじ・内容
私を監禁したケンジと真実に死を。作家は事件を巡る衝撃の手記を残して消えた。柴田錬三郎賞受賞作品!

自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。黒く汚れた男の爪、饐えた臭い、含んだ水の鉄錆の味。性と暴力の気配が満ちる密室で、少女が夜毎に育てた毒の夢と男の欲望とが交錯する。誰にも明かされない真実をめぐって少女に注がれた隠微な視線、幾重にも重なり合った虚構と現実の姿を、独創的なリアリズムを駆使して描出した傑作長編。

あらすじ・内容をもっと見る
255ページ
3043登録

残虐記を読んだ人はこんな本も読んでいます


残虐記の感想・レビュー(2508)

再読。初め読んだ時は途中で閉じるくらい怖かった覚えがあります。2回目は、すごく面白かった。色々納得と言おーか、理解出来てしまったような。理不尽な事には、たしかに想像力で闘っている気がする。書けばいいのか、どーにもできない思いを(笑)
- コメント(0) - 3月10日

虚構でしか埋めることができないものがある、んだな。
- コメント(0) - 2月27日

読後として、こんなに面白い作品だったとは!が第一声になりました。プレミアムフライデーに手にしたら、一息で読んでしまいました。まるで実際にあった事件のようで、少女とケンヂとのイビツな関係や後に明らかになった遺体につながる、怪しい関係者たち。独白に綴られる人間模様に息苦しさを感じるほどなのに、読まずには居られない魅力に引き込まれました。桐野さんって魅力的な作家さんだとあらためて知りました。もっと読みたい!
★1 - コメント(0) - 2月24日

手記のような被害者の告白記。締め付けられるみたいに息が詰まる。小学生の時に犯人に部屋に閉じ込められて暮らした女性の設定が苦しい。
★4 - コメント(0) - 1月29日

挑戦的な作品
★1 - コメント(0) - 1月19日

う~ん。なんて感想を書いていいのかわからない…。小学4年生で誘拐監禁された少女の話。一年間の犯人との交流、解放後の生活。ある意味ストックホルム症候群?その一言ではまとめられないんだけど…。だれの心境も理解できなくてただただもやもやした。
★51 - コメント(0) - 1月12日

何が凄いって、作家さんは頭の中をさらけ出している仕事だという事。こういった小説は勝負してるなと思う。「男の性欲」だけは「女の私」には分からない。犯罪を犯す人が沢山いるくらいだから相当なものなのだろうと想像することくらいしか。ファイト男子!いや、そんな軽いノリの本ではないのだけれども。
★23 - コメント(2) - 1月9日

誘拐監禁された少女に残るしこり。無事に戻ってきても周りから好奇の目でみられ、両親は離婚。それにしてもなんだかモヤモヤするのは気のせいか。手記を残して失踪した理由は。そしてその後は。ちょっと消化不良。でも、フィクションとはいえ、妙にリアリティは感じた。
★23 - コメント(2) - 1月9日

性的な欲望は理屈を超える。モラルも現実も飛び越えた想像の世界なのだろう。
★2 - コメント(0) - 2016年12月28日

「小説」なのに、「事実」と思わせるようなリアリティ。もやもやとしたままの結末に、ちょっと違和感。
★2 - コメント(0) - 2016年12月6日

うーん、何ともかんとも!言えない!この作家さん!ハマってます。
★1 - コメント(0) - 2016年12月6日

再読。すごくもやもやする。真実は一体何だったのか? 一年間もの間見知らぬ男の部屋に監禁された少女と加害者であるケンジとの間には、やはりなんらかの形で愛情が存在していたのかとか、色々考えさせられた。架空の話なのにどこか奇妙な生々しさが漂っていて、こういう事件が実際にあったと言われても納得してしまいそう。
★31 - コメント(0) - 2016年12月1日

hal
う〜ん。すごい話とは思うが、いろんな意味で真相がモヤモヤしたまま。 やっぱり感情移入で出来ない小説はちょっと苦手
- コメント(0) - 2016年11月25日

シバレン賞(笑)
- コメント(0) - 2016年11月12日

監禁生活。助け出されたあとも周りの好奇心の目や心無い言葉、普通の精神じゃいられないとか、映画のルームを思い出した。いや〜濃い内容でした。本当にあるような事件だから、何度もフィクションだよね!?これは小説なんだと思いながら読み進めた。夫にはびっくりした。失踪やこの物語の真実がぼやかしで終わり、それを色々想像させる、作者も変態だな〜笑
★5 - コメント(0) - 2016年11月11日

イヤミス・・ですね!
★2 - コメント(0) - 2016年10月18日

結局いろいろ謎のまま終わってしまった。現実と虚構が入り混じって、現実っぽいけど、フィクションなんだな。なさそうでありそうで、小説。おもしろいっていったらなんか違う。娯楽じゃないなら、文学?
★3 - コメント(0) - 2016年10月9日

10年以上前によく読んだ作家さん。 世間では時が経って忘れ去られそうな事件をモチーフに独自のミステリーに仕上げるところは、久しぶりに読んでみても変わっておらず、安心して読めた。
★3 - コメント(0) - 2016年10月1日

いろんな季節があるはずなのに、とにかく寒く感じた。気温を感じる秀逸な作品。胸糞悪い内容ではあるが。。。
★6 - コメント(0) - 2016年9月28日

図書館本。読み出してすぐに、突然誘拐された少女の監禁生活が始まり、あまりの怖さに読むのを止めようかと思った。どうやって助け出されるのだろう、早く助けてあげたいと思いながら読んだ。救出後にわかった隣人ヤタベさんの事、ケンジとヤタベさんの関係、小説家になった少女の夫の正体。次々とこれでもかと意外な真実が続き、読後にぐったり。でも、この毒が桐野夏生さんの魅力だと思う。桐野夏生さんが描く女性のドロドロした部分は毎回すごいけど、今回は少女が主役のせいか、いつもと微妙に違っていた。それにしても怖すぎる。
★6 - コメント(0) - 2016年9月17日

半日で読了。今日が日曜日で良かった。景子がケンジを好きになっていたという告白は衝撃的(フィクションかもしれないが)。夫が宮坂と知り、なぜかほっとした。☆4.3
★1 - コメント(0) - 2016年9月11日

高校の時に図書室で読んだ本の中で、当初一番衝撃をうけて「図書委員長のオススメコーナー!」にでかでかとポップ付きで置いてて、先生にずっと「違うの飾ろう?」っていわれてたやつ。これ読書感想文にするのは確かに難易度強敵レベルやもんね。譲らんかったけどw性、同性愛、犯罪、妄想、異常者。ストーリー上でどかん!って積み上げて読ませておいて、最後は全部バラバラにして後は自分で組み立ててくださいねって渡された感じ。どれが真実なのかどこまでが妄想なのか謎い。何回も読んで毎回色んなオチ想像して。桐野さんの初読みでした^^!
★79 - コメント(0) - 2016年8月30日

ある作家にとっての真実を綴った手記的小説。青年に拐かされ一年以上監禁されていた少女が作家となり、二十年以上経った頃に出所した犯人からの手紙に影響され、一つの原稿を残して失踪したーーこれだけのあらすじで手に取った大半の人は強めの想像力を持つ外部の人間なのだなと読了してから思う。罪深いけど、それがないと保っていられないのが人間なんだなと突き付けられました。事件の真相は当事者でも把握しきれていないのは一つの自然の摂理とも言うべきか。現実と夢の狭間を江戸川乱歩の著作、人間の愚かさを貫井徳郎の著作に連想しました。
★4 - コメント(0) - 2016年8月24日

jin
やっと救出されても、少女の心は解放できない。もう心が歪んでしまったから、普通の生活に戻したがっても一生に付き纏ってしまう。確かに悲しいよ!自由になった体は空っぽみたい。そして被害者だけではなく家族も苦痛を受け止めさせられてる。さすが桐野夏生さんのスタイル、結末は読者の想像に任せながら、余韻も脳の中に残ってる。
★5 - コメント(0) - 2016年8月24日

被害者に対して、可哀想に…とか無責任な想像をしたりとか、逃げられそうなもんだけど…とか思ってしまうのは正直、わかる。それを責められてる気もした。話の雰囲気的には、あまり好みではなかった…
★2 - コメント(0) - 2016年8月16日

少女誘拐監禁事件の被害者と加害者。幼い頃に重大な事件に巻き込まれたら、その心はどうなってしまうのだろう。保護された少女に向けられる無責任な想像。きっとそこから逃れることはできない。最近あった事件でも少女が何をされていたのかという下衆な想像が横行していたように思う。監禁時どう過ごしていたのかっていうのはみんな気になるんだよね…。人間てどうしようもない。でもそんな人間にも想像力がある。少女を落とすのが他人の想像なら、少女を救うのは彼女自身の想像。なんだかとても考えさせられる作品だった。
★5 - コメント(0) - 2016年8月10日

実は読んでなかった、の一冊。 タイトルから勝手に「残酷(グロ)」な物語を想像してましたが、物理的な表現なんてごく僅かで実際には、人の想像力や経験、考え方や真実に対する「残虐記」で、ラストに進むにつれ引き込まれていく感じに一気読みしてしまいました。 すっきり終わらない。 洗っても洗っても落ちない汚れみたいな、そんな気味の悪さと後味の悪さが、この暑い日にはピッタリです。
★4 - コメント(2) - 2016年8月5日

なんかよくわからんかった。ラストも『それで?』みたいな終わり方で消化不良…真相は読者が考えて、みたいな話しはあんまり好きじゃない。というより謎を追求したい!と思えるほどの内容ではなかった。残念。
★4 - コメント(0) - 2016年8月5日

え?失踪って何 本当にケンジの元に行ったの?。。(°Д°)誘拐されてる時、犯人に情が湧くものなのだろうか。ヤタベもケンジも皆変態。真相は謎のまま('~`;)
★10 - コメント(0) - 2016年7月31日

小説を書く人のオススメで読んだのですが、すごく濃い内容でびっくりしました。これを読む前にモデルにした事件のことをネットでも読んだのですがすごく胸糞悪くなったので、この本を最後まで読めるか不安でした。だけど小説という事と文のせいかミステリ小説のようにさらさらと読めました。個人的に景子とケンジと宮坂は似ているのだと思う。江戸川乱歩の「現世は夢、夜の夢こそまこと」と言うものにも通じる気がした。「許さない」の意味が自分なりに解釈できたので、今度自分のサイトで感想を書きたいです。
★6 - コメント(0) - 2016年7月23日

人ってやっぱり想像して生きていくものなんだと痛感しました。極限状態でも想像できるからこそ踏ん張れるのであって、想像が希望であり、反対に絶望にもなる。
★4 - コメント(0) - 2016年7月21日

読んでいて恥ずかしかった。私は作中に出てくる想像する外野の人間そのものだったからだ。想像というものがまったく悪質な凶器になるとは思ってもみなかった。自分という人間の下衆具合をばしーんと叩きつけられた。じゃあどうやったらこの下衆の勘繰りをせずにおられる人間になれるのかって、それが全く分からない。ツマラン人間である。
★1 - コメント(0) - 2016年7月18日

どうも上手いこと誤魔化されたような気がする小説。
★4 - コメント(0) - 2016年7月3日

主人公は実際のところヤタベの姿を見たことがなく、ケンジが逮捕される場面も見なかった。ゆえに、主人公がケンジだと思っていたのはケンジを名乗るヤタベであり、逮捕されたのは部屋をただ覗いていただけのホンモノのケンジだという推測も成り立つ。しかしラストが藪の中のような作りになっているこの物語においては、あらゆる可能性が肯定され、同時に否定もされるのである。
★4 - コメント(0) - 2016年6月27日

読解力も妄想力もない私にはモヤモヤが残る本でした。
★3 - コメント(0) - 2016年6月23日

aya
とても考え深い小説でした。テーマは『想像』だと思います。監禁され、助かった少女はのちに周りからのあらゆる想像に苦しみ、夜の夢という想像によって自分を守り、小説家になります。少女の小説『泥のごとく』を読んでも、ここに真実はありません。彼女の想像でしかないのです。結末にガッカリする人もいるようですが、それが果たして真実かどうかもわかりません。真実がどこにもない小説でした。それは、現実に起こる不可解な事件のように、真実は真実を知る人しかわからないんだということを考えさせられました。
★9 - コメント(0) - 2016年6月19日

おーもしろかったー!だがしかし疲労(^ω^)
★3 - コメント(0) - 2016年6月17日

つい先日救出された誘拐監禁事件でも世間は被害者への悪意ある想像で溢れ返ったが、ここで綴られる悪意の辛辣さはその比ではない。圧倒的な文章力で随所に人間の真理が鏤められているため、現実の事件の真相までもがこういうことも有り得ると思われかねない内容。実際の被害者は報道された以外にも多数存在することも考えられ、そういった心的外傷を抱えた人には噴飯ものだろう。そう思いつつ、それでも自分を含め多くの人間が頁を捲る手を止めることが出来ない現実こそ「残虐記」たる所以なのだろうか。予想通りの結末といつも通りの最悪の読後感。
★8 - コメント(0) - 2016年6月15日

桐野さんワールド炸裂。10歳のときに誘拐されて25歳の男と1年過ごした女性の話。35歳になった彼女は小説家を生業として、ある日夫の前から突然と失踪する。「残虐記」という回想小説を残して。フィクションとノンフィクションのはざまに、欲望と想像との戦いが存分に絡む。人間関係もどんでん返しが散りばめられ、ミステリーとしても秀逸。     いやぁ桐野さんの作家力半端ないです…人間て罪深い。この本に魅了された自分も罪深い一人かもね★
★16 - コメント(0) - 2016年6月9日

女性としても母親としても数多の事件の傍観者としても叩きのめされました。この本を読もうと選択した自分の脳裏を振り返り……無言
★3 - コメント(0) - 2016年6月8日

残虐記の 評価:56 感想・レビュー:576
ログイン新規登録(無料)