貧困旅行記 (新潮文庫)

貧困旅行記 (新潮文庫)
あらすじ・内容
「これは最高に贅沢な旅だ。」文藝評論家・川本三郎さんオススメ!

日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい――やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える……。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。

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貧困旅行記はこんな本です

貧困旅行記の感想・レビュー(252)

漫画も憂鬱だがこの紀行文も矢張り憂鬱。漫画よりは作者の人の良さが出ていて好感は持てるが憂鬱。でも紀行文として読めるのか?と問われると、つげ義春だから憂鬱としか言えない。
★1 - コメント(0) - 3月19日

漫画読んでつげ義春ってやばそうな人だなと思っていて、この本の冒頭でもいきなり上から目線で嫁探ししててやっぱりやばい人だなって思ったけど、すごく子煩悩でめっちゃ印象よくなった。歯に衣着せぬ物言いで、読み心地よかった、面白かったです。
- コメント(0) - 1月27日

yui
初のつげ義春。出会ったことのない女性と結婚しようとする序盤に度肝を抜かれながらも、さらりと進んでいく物語に気がつけば溺れていた。「侘しい」という言葉が印象に残ってる。ところどころに散りばめられた写真が、彼の言葉の温度に近い哀愁と温もりがあった。
★4 - コメント(0) - 2016年10月30日

SGM
★★☆様々な温泉地などを巡る旅行記。どことなく懐かしいような、風情のある作品。面白いが、とくに何かの事件が起こるわけでもないので、やや飽きるかな。。ちびちび読むのがいいかも。
★16 - コメント(0) - 2016年10月7日

観光名所を巡る旅ではなくて、見知らぬ土地の、人間の生活を感じる旅が好きな人に最適な本です
★4 - コメント(0) - 2016年9月23日

再読。
★2 - コメント(0) - 2016年9月11日

とても面白かった。世代と地域的な相性もあるんでしょうが、昭和的な藁葺き屋根の町の写真や千葉県大原と富浦に宿泊した家族旅行の話、あと、九州のバツイチのファンの女性に会いに行く話が中途半端だったのが残念。
★32 - コメント(0) - 2016年8月18日

冒頭の『蒸発旅日記』がものすごくいい。特にストリップ小屋を訪れる場面の侘しさがなんとも。あと、『秋山村逃亡行』で土建屋さんと相部屋になる場面も味わい深い。
★16 - コメント(0) - 2016年8月17日

つげ義春による紀行文。昭和40年代から平成に入るまでにかけての日本の鄙びた、というか本当に貧しくて寂しい宿場町や宿屋の様子がてんこ盛りでたまらなくなる、と雨宮処凛が書いていたので読んでみたが、まず冒頭から「一面識もなかった」結婚相手の女性と会いに九州に出かけ、しかも途中で帰ろうとするのである。わけがわからん。強烈な世界観に引き込まれて一気に読んでしまった。後半はほのぼのと(とはいえ行くのは貧しくて寂しい場所なのだが)夫妻と一人息子、また隠居先を探すつげの孤独な旅が描かれる。読後のやるせなさといったら無い。
★4 - コメント(0) - 2016年8月2日

観光目的ではなくて、いつもとは違う場所へふらりと出かけるというスタイルの旅日記。旅行先の女性と結婚しようとか、旅行先にあった空き家に移り住もうとか考えているのが独特。載っている写真もいい鄙び感を出していて、その中でも口絵にある、お面をつけた女の子が写っている写真が不思議な雰囲気を出していて見飽きない。
★3 - コメント(0) - 2016年5月17日

「佗しい、鄙びた」これらの語句が2ページに一度のペースで現れる。 『みすぼらしくて佗しげな部屋にいる自分が何故かふさわしいように思え、自分は「本当はここにいたのかもしれない」というような、そんな気分になるのだ。』 旅同様に清貧で淡白な文体が癖になる一冊。
★4 - コメント(0) - 2016年5月16日

猫町紀行が気になって読んでみた。次は萩原朔太郎だな。 しかし読んでると、旅に出てぇ……つげ義春みたいなうらぶれた漂泊の旅に……ってなった。巻末の旅行録を見るに、身軽な独り身時代の旅行ペースと1回あたりの宿泊日数が超羨ましい。奥多摩、檜原、上野原、大月、道志、秋山……割と知った地名が多くて親近感が(笑)。それにしてもことあるごとにボロボロボロボロって……悪意で言ってるわけじゃないのはわかるけどさ。それと、写真も結構上手い?良い写真を選んで掲載してるんだろうけど。
★2 - コメント(0) - 2016年4月26日

猫町紀行の不思議さが好きです。酒饅頭食べたくなりました。写真も豊富で、お面の娘や霊場の老婆の写真に惹かれました。現在、旅した場所はどうなっているんだろう。明治史料館とか、侘びしい温泉宿とか。著者の感受性に共感してみたり、ふらりと日常から離れて旅をしたくなりました。
★10 - コメント(0) - 2016年3月5日

数年前に読んだ文庫本を思い立って再読。冒頭の「蒸発旅日記」が抜群に面白い。昭和40、50年代の写真や作者自身の挿し絵もいい味を出している。手放すのは止めておこう。
★16 - コメント(0) - 2016年2月25日

古びた宿屋さんの雰囲気は良いなと思うけど、そんなに旅をしたいと思える内容じゃなかった。感想→ http://ameblo.jp/yuki2yuki4/entry-12131718596.html
★1 - コメント(0) - 2016年2月23日

漫画以外のつげ義春はどうかというとやっぱりすごいことになっていた。本気で蒸発することを計画し会ったこともないファンの女性と結婚するつもりで九州まで突然おしかけ、その時間つぶしに行った温泉でお座敷ストリッパーと侘しくまぐわう。そこに旅情を漂わせてしまうのはつげ義春だからなんである。氏の漫画にたびたび登場する奥方とご長男の笑顔で写る記念写真が本文のひもじさに反射して不憫でたまらない。漫画ではデフォルメされているだろうがそこはかとなく感じてしまう幸薄さ加減が実像と合致しすぎていて私の憐憫をこれでもかと搾り取る。
★10 - コメント(0) - 2015年11月18日

この本は漫画では無いが、書かれた文を読んでいると漫画が頭の中に浮かんでくる。文章であってもあの独特の間や雰囲気は普遍なんだろう。あった事も無い女性ファンに結婚するつもりで会いに行き、ブスでも多少は我慢しようなど勝手な事を考えていたり、床が抜けボロ布の様な老婆が呻く様にお経を唱え続ける線香臭い宿に文句を言いながらも何度も宿泊してしまうエピソード等とてもつげ的であり、あー…つげ義春は本当につげ義春なんだなぁと面白く思った。
★3 - コメント(0) - 2015年10月3日

序盤のキテレツさが陰をひそめる中盤以降は、筆者が自身との折り合いをつけ始めたからでしょうか?噛みしめると色々と味が出て来そうですが、私には少し難解でした。とは言え、うらびれた雰囲気は大好きですので、写真も含めて楽しめました。
★6 - コメント(0) - 2015年9月25日

旅ってこれを見なきゃ食べなきゃって決まりは無いはずだから、これでいいんだよなあってニヤニヤしながら読みました。私も自分の興味のままに旅をするので、せっかくあそこに行ったのにあれ見てないの?食べてないの?ってよく言われるんですけど、そんなことよりも、自分がどんな体験して感じて帰ってくるかなんですよね~。つげさんの独特のこだわり溢れる旅行記を読んで、久しぶりに旅に出たくなった。
★5 - コメント(0) - 2015年8月30日

いい本だった。このような旅にひたすら懐かしさを感じる。しばらく、こんな旅はしてないが、またぶらりと、出掛けてみたくなる。
★4 - コメント(0) - 2015年8月11日

もう初っ端の「蒸発旅日記」から、やられる。「住みつくつもりで九州を選んだのは、そこに私の結婚相手の女性がいたからだった」。その女性はつげ義春の漫画のファンで離婚歴がある。「離婚をした女なら気がらくだ」……そんな具合で、漫画をやめて九州で暮らすべく旅に出るつげ義春。中途でストリップの踊子と情を交したりなんかして、もう、まさに「つげワールド」な一編なのである。私小説的な、あまりに私小説的な。夢か現か、現か夢か。読んでるこちらのアタマがボワボワしてくるような、奇妙な旅。活字で読むつげ義春も、いい。
★23 - コメント(2) - 2015年8月9日

恥ずかしながら10代のころは、良さがわかりませんでした 水木しげるの亜流ではないかと。。。この方のは、マンガという形を借りた純文学ですね
★11 - コメント(1) - 2015年7月23日

映画「無能の人」の滝石探索行を思い出した。 『…ボロ宿を好むのは今でも変わらず、鶴鉱泉を訪ねる。あいにく泊まれなかったが、ひどいボロ宿で感激した。』(旅年譜) 僻地のボロ宿に対する異様なまでの執着は、飛び立つ場所を探している鳥師のようにすら見える。
★18 - コメント(0) - 2015年7月15日

図書館本 実は定期購読している「ドラムマガジン」の記事の中で、ある方がこれを「心の作品」にあげてたから。つげ義春は数十年も前から知ってたけどまさかドラマーに取り上げられるとはね。読んでると「あ この人ビョーキ」が伝わってくる。「こんな絶望的な場所があるのを発見したのは、なんだか救われるような気がした」。すごいなぁ。絵は非常に少ないが、ネコの町にいいのがあった。こういう言葉や絵に接してると老人性鬱というヤツに俺も入っていいかな、という気持ちになってくる。図書館に本が壊れかけてること伝えるの忘れちゃった・・
★22 - コメント(1) - 2015年6月28日

旅をしたくなった。
★6 - コメント(0) - 2015年6月22日

つげ義春の温泉などを巡る旅行記。あの不思議な作風はそういう旅からインスピレーションを受けているようであった。
★2 - コメント(0) - 2015年5月17日

s_n
つげの旅行マンガが好きだ。しかし、活字の旅行記はさすがに地味すぎて退屈なのでは、と敬遠していたのだが、全然面白くまたしても癒されてしまった。
★4 - コメント(0) - 2015年4月10日

蒸発してしまおうと、会ったこともないファンの女性と結婚するため九州に向かい、その列車で偶然話しかけた女性が感じがよかったからと、この人でもいいかって思ったりするとぼけっぷりが可笑しかった。どこまで本当なんだろう。 でも、そのあとの家族との旅行記は子煩悩なところが垣間見え、もっと厭世的な人なのかと思ってたけど、意外とまっとうな普通の人(いい意味で)なのかなあという印象を持った。鄙びた場所にあこがれる気持ちはわかる。昭和40年~50年代の旅先の写真が情緒があっていい。
★3 - コメント(0) - 2015年3月23日

新婚旅行ならぬ「貧困旅行」。いいなぁ。「完全な自己否定は自由以外の何物でもない」(シュテルナー)この言葉を地で行く自虐的な旅の記録。「貧しげな宿屋を見ると私はむやみに泊まりたくなる。そして侘しい部屋でセンベイ布団に細々とくるまっていると、自分がいいかにも零落して、世の中から見捨てられたような心持になり、何ともいえぬ安らぎを覚える。」宮本恒一「日本の宿」昭和40年社会思想社刊からの引用が興味深い。カッタイ宿、落とし宿といった歴史からは抹殺されてしまったが、日本の懐の深さを感じさせる宿が存在したことを知った。
★9 - コメント(0) - 2015年3月18日

タイトル通りに鄙びた温泉宿を中心の紀行文。著者が著者だけにただの紀行文のようには読ませない。蒸発旅とか。旅籠屋を泊まり歩くとか。つげワールドに引きずり込まれます。
★3 - コメント(0) - 2015年2月28日

やはりあれだけのマンガを描く人は、文章も並ではない。巻頭の「蒸発旅日記」にしてから、一度も会ったことのない女性ファンと、手紙でやりとりしただけで結婚すると勝手に決めて九州まで出かけてしまうという、破れかぶれな無頼っぷりと、汽車の出るギリギリまで行こかもどろか逡巡する煮え切らないリアルさに心を掴まれる。冷静に考えたら、自分勝手なひどい男でしかないのだけれど。私小説としての完成度、極めて高し。中盤以降の旅行記は、やや散漫なところもあるけれど、うらぶれたやり切れなさが味わい深い。
★6 - コメント(0) - 2015年2月24日

まとまった金とわずかな荷物だけで、誰も自分を知らない街に逃げたくなる時がある。現実から逃避したい人にとって最高の本
★3 - コメント(0) - 2015年2月3日

いろんな意味で貧困な感じ。僕は別につげ義春のファンというわけではないから芸のない文章に少しばかり辟易してしまった。そんなところも作者らしいのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2014年12月9日

マンガが読みたかったのにアマゾンで何も考えずに買ったら紀行文でした。ノンフィクションが苦手な私は細々と読む事にしてやっと読み終わりました。侘しい宿を求めての関東近郊の紀行文。もっと華々しい所を書いて欲しいのに、これでもかとマニアックな所の宿泊記が続きます。私も秘湯好きで時には奇異な目で見られながら、秘湯巡りにはまっていた事があるので、こんな紀行文を書くつげさんに若干シンパシーを感じました。誰が何と言おうと自分にとって楽しい旅が一番楽しい!昭和40年代頃の町や村の様子が描かれているのも面白かったです。
★23 - コメント(0) - 2014年11月9日

離島の旅館に1週間ばかり滞在している時に読んだ。畳の6畳間。吊るされてる物干ロープ。お客がそのまま置いて帰った何年も前の雑誌。小説世界に入り込んでしまったかのような読書体験は変な高揚感があった。蒸発旅日記と猫町紀行が良かった。
★10 - コメント(1) - 2014年10月18日

物事の切り口に、つげテイストが宿っていて、つげ好きには堪らない! 現実からの逃避行に憧れる筆者だが、読者はすでにそういう時代に住んでいないのが現状である。求めるなら海外しかないのか・・・?
★2 - コメント(0) - 2014年9月28日

ボロい宿に感激する、ひなびた場所を老後の棲み家として妄想する─独自の感覚を重んじる姿勢にはある意味強さすら感じる。つげ氏繊細なのに。
★10 - コメント(0) - 2014年9月9日

時々妄想と現実を行ったり来たりする著者の作風に酔いたくなって手に取る一冊。想像よりも旅ルポとしてしっかりしているのが意外と言えば意外。とは言え、全体に漂う不穏な空気、場末感は健在。これが泣ければ、つげじゃないと言えるほどの独自性が良い。
★11 - コメント(0) - 2014年8月29日

前半はやや妄想的。後半は雑誌のコラム的な感じです。寂れた温泉で、テレビがなく、乞食小屋のような建屋。秘湯好きは間違いなくこの条件で旅先を探しますが最近はなかなか巡り会えないようです。
★4 - コメント(0) - 2014年8月20日

貧困旅行記の 評価:90 感想・レビュー:83
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