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風の払暁 満州国演義一 (新潮文庫)

感想・レビュー
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アオヤマ君
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砂塵の似合う作家、船戸与一の大河小説。初っ端から唸る唸る船戸節。満州国が主な舞台。主要登場人物は敷島家の四兄弟。官僚の太郎、馬賊の次郎、軍人の三郎、学生の四郎。不穏な世相。ずっとザラザラしている。ドロドロ描写も何故か乾いた感じ。向かう先はハッピーエンドではないだろうの物語。日本、世界、国、国家、民族、人、家族…平和、戦争。史実と虚構の境界が曖昧なまま、物語が紡がれていく。その場で歴史の立会人になっているかのよう。想いと憶い。
アオヤマ君

昭和初期のこの時代について、自分自身の知識がとても曖昧。噛み締めるように、少しずつ読み進めている。馬賊の次郎の場面が好きだが、軍人の三郎の場面もいい。四郎は…今3巻目。

12/12 20:56
0255文字
今日は決算前
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○ 日中戦争前夜満州某重大事件と言われる張作霖爆殺事件から描かれる敷島四兄弟の物語。外交官として奉天に勤める太郎、青龍攬把として満州歩む次郎、関東軍に配属された三郎、学生として東京から上海にわたる四郎、それぞれの日本と中国が見えてくる。時代に流され流れに逆らいなから生きる兄弟達の物語が始まった。当時の日本は今では想像もつかない追い詰められた姿として描かれているが、日中戦争、太平洋戦争へと突き進まざるを得なかった日本を、そこにいる日本の市井の人々の物語である。【図書館本】
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suzy
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約1年前から再読(再再読)を始めた船戸作品群。いよいよ遺作に入りました。寂しい。新・雨月を前座とするプロローグ。敷島四兄弟それぞれを主役とする複眼視点で維新後体制の終焉を容赦なく描く。ゆっくり読みます。初期作品にいたような魅力的な悪女が欲しい。日本じゃ無理か。
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水の都
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新年度スタートに相応しい書籍が飛び込んで来た。船戸与一作品を読むのは初めて。浅田次郎作品にも震えたが、この作品も同等の心の痛みに襲われた。とにかく読み進める以外にないと作家から脅されたようだった。
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Tom
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ネタバレ作者の名前は北方謙三先生のエッセイ等で拝見していたが、作品を手に取るのは初めて。作者の船戸与一氏は本『満州国演義』シリーズ完結後に亡くなられた。敷島四兄弟の中ではやはり次郎パートが楽しくてワクワクしてしまう。そして間垣徳蔵という得体の知れない男も興味深く、こういう嫌~なやつがいると物語がグッと引き締まる。兄弟の中では今のところ一番描写が少なく軍国青年の印象しかない三郎も、今後の行く末が気になる。そして四郎よ、お前はどこに行くのか。
Tom

余談であるが、北方謙三先生は船戸氏の担当編集に、完結させるまで原稿を落とすな、と詰め寄って泣かせたらしい。

01/07 21:44
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夢見ひつじ
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夏だから久しぶりに読みたくなって再読開始。
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あすみ
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めっちゃ続き気になる!
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うみ
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この頃の心の波立ち具合を抑えるには、強い薬で散らすしかない。よって、船渡与一ひとりフェスが始まる。
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Uz あなぐま
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著者の作品は初読み。思い入れたっぷりな馳星周氏の解説も熱くてよかった。立場や考え方の異なる敷島四兄弟を中心に、さまざまな思惑と人々の姿が立体的に描かれる。慣れない地名や時代の状況など情報量は多いが、あまり気にせずどんどん読ませるのは著者の技量だろうか。
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うえだ
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今度は全巻突破するぞ!
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ロデタ
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すごく久しぶりに船戸作品を読んだ。船戸与一の遺作。この頃の時代についての知識不足を痛感しつつ読み始めたがいつの間にか没頭していた。シリーズ全9巻、ゆっくりじっくり読みたいと思う。
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(ま)
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満州へ この時代は苦手・・・
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トランザム7000
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唯一未読であった船戸与一さんの満州国演義シリーズを読み始める。完結してから一気に読みたいと思いながら、5年の歳月が流れ、船戸与一さんも逝去された。 嗚呼!これで船戸節を味わえるのは最後!じっくり今年1年かけて9作を堪能したい。本作を読むと近現代に対する自分の勉強不足を痛感する。そのためストーリーがストンと頭に落ちてこない。近現代に起こった事象は現代が抱える諸問題に直結する。満州国演義シリーズを読むことは現代を泳ぎきる術を知ること。かもしれないが、まずは船戸節を楽しむ。たっぷりと。
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canopus0829
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昭和3年5月~昭和5年5月。 満洲某重大事件(張作霖爆殺事件)
0255文字
sasa✾
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★★★
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シロー
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ネタバレ船戸御大の遺作。癌に侵されながら人生最大の超大作を完結させたのは凄い。カバーの著者近影が抗がん剤の影響で頬がこけているのが痛々しい。一巻読んだだけでも知らなかったことが目白押しで全巻読み終えて中韓への感情が変化するのか興味深い。内心の声「ああ、~」が多いのはファンには嬉しい。作家仲間には「おっちゃん」と親しまれていた御大。一巻の解説は馳星周氏で今後の顔ぶれも楽しみ。
カムイ

シローさん、ナイスありがとうございます。カムイも船戸さんのファンです、冒険物やハードボイルドもいいですが、蝦夷地別件の様な時代物もまたしびれます、満州国演義も9巻ありますがじっくりと読まれる事をオススメします。

08/14 16:32
シロー

カムイさんコメントありがとうございます。自分は現在でも好きな作家ランク首位です。初めて『山猫の夏』を読んだときの衝撃は忘れられません(もう三十年以上前ですけど…)。御大最後の作品なんで、じっくり味わいたいと思います。

08/14 17:52
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半べえ (やればできる子)
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★★★
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Lilas
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満州国の歴史の勉強を兼ね読み始めた。ストーリーは劇的で面白いわ勉強になるわ...昔の作家さんは本当によく勉強されているのだなと思いました。タイトルもロマンティック。この先も大いに楽しみ。
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sakwai
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ああ1巻を読んでしまった。つまりこれから全9巻楽しめるわけだ。嬉しくもあり大変だなぁという気持ちにもなり。実は船戸与一作品をきちんと読むのは多分初めてなのだが、気になる点が少々。まず「何が言いたい?」とか「どういうことです?」みたいな聞き返すセリフが多く、会話のテンポが悪いような気がしたのだがどうか。それから女性の描かれ方があまりにもステロタイプという感も。そしてこれが一番気になったのだが満州事変前後の世相とか物語の展開が、想定内というかやや驚きに乏しい気が。以上個人的な読後メモです。2巻へ進みます。
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伊田光雲
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大地の子→ワイルドスワンを読んだ後、本作。両作より少し前の時代の、満洲に関わる様々な立場の日本人の暮らしや考えを知ることができ興味深い。この時代の満洲は日本の戦前昭和史そのもの。
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カムイ
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満州事変から始まり日本の行く末を敷島家の四兄弟からの目線で激動の時代を活写する、船戸さんの遺作で執筆中に癌に犯されながらも全九巻を書き切った作品である、敷島家の次男次郎の馬賊としての波乱万丈なのが「風の払暁」の副題で現している、江漠とした満州が目の前に現れ物語舞台に放り込まれてしまった、史実を織り交ぜながらその当時の陸軍の動向や民間、経済界が満州に群がり各々の思惑が絡まり、支那人、朝鮮人の塗炭の苦しみを考えると再度あの戦争を考えたい、ただ、船戸さん作品は普通の歴史小説では終らないだろうと思っている。
カムイ

【旅メモ】北京オリンピックの前年に中国を二週間、旅行したとき内蒙古のハルピンなどでステーションや繁華街に足を切断された浮浪者の物乞いを見た時は、目を覆いたくなった中国の現実を目の当たりをした、貧富の差は如実にありますそして中国の光と陰を痛感します。中国の旅で楽しかったのは、食事であった北京ダックは美味しかった、皮だけでなく肉も食べることが本場の食べ方である、ラーメンを頼んだら油で揚げた麺を砂糖でまぶした物でお菓子感覚で食べた、ビックリしたのは万里の長城のレンガを壊し自宅に使用してるのは呆れる他ない。

12/25 22:39
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ふじさん
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船戸与一の最後の作品。初めて読むが広大なスケールで読むのが楽しみだった。五味川の戦争と人間を思い出す。
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miyamo
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多喜夢
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久々の船戸与一。セリフをうまく回すこの文体が好きだ。遺作となる満州国演義。敷島家の4兄弟の行く末は如何。特務機関間垣徳蔵の狙いは?次巻に続く。
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匂當内侍
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今は亡き満州国
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yasu7777
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★★★☆☆
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ふぇねら
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船戸与一の遺作となった『満州国演義』全9巻。一気読みしていこうと思います。感想は最終巻で^^
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Masakazu Fujino
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予想を上回る面白さ。史実をきちんと押さえながら、それを超える物語性がある。次の巻が楽しみ。
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Nick Carraway
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敷島家の4兄弟の造型が良い。4人のそれぞれがストーリーの前面に出てくる、そのそれぞれがみなおもしろい。「満蒙領有」や「五族協和」の陰謀の渦の中に巻き込まれる4兄弟の運命はこれからどうなるのか?
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こま
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二年ぶりの再読。敷島四兄弟にどのような運命が待ち構えてるかわかっているので、セリフ一つ一つに重みを感じながら読んだ。今回もやっぱり次郎兄さんにフォーカスして物語を追った。馬賊として満州を駆けた次郎兄さん。かっこいい。
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うらなり
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なぜ、会津戦争の舞台が登場するのか謎だったが、9巻まで読んでのお楽しみです。
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浦
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北方謙三水滸伝シリーズを今後読み終えたら何読めばいいんだ?と読める作品を探して辿りついた。架空の四兄弟を主人公として満州の興亡を描く。著者の遺作だからか、もし主人公のまわり以外全て史実から取っていたらとんでもない情報量だ。この作家、もう亡くなっているが、追いかけてもいいかもしれない。
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pokuta
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また満州もの。ずっと浅田ものを読んできたせいかまだ船戸色に染まりきれず。話の展開もこれから始まります、ということでこれからどうなるか。いつもの船戸ものであればのけぞるような展開が待っているが、この作品群は実話が基本にあるのでどう船戸色に染めるか。おいおいわかってくるでしょう。
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Ujo Eve
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少し前に哈爾濱へ行ってきました。中国大陸のあの寒さ、あの広大な景色を思い出しながらこの小説を読み始めました。この本には偶然出会いましたが、ずっとこういう小説が読みたかったのです。やっと出会えた。
Ujo Eve

そうですね、メデイアからの情報だけでなく、自分で実際に目にしたり感じ経験した上で物事を判断することは大切ですね。哈爾濱はとても懐かしい、なんとも言えない切なさのある素敵な街でした。うらなりさんも是非、満州国演義を片手に訪れてみてください。この小説が更に心に響きますよ。

06/22 11:03
うらなり

ありがとうございます。

06/25 09:17
3件のコメントを全て見る
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再び読書
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壮大な物語の序章。敷島四兄弟を軸に満州が動き出す。それぞれ個性を持った兄弟が印象的だ。色々な人間が蠢き、毒を含んで密かに潜行していく、何とも言えない不気味さが読む手を進めさせる。次に進みましょう!
たまうさ

ナイスありがとうこざいます。満州国建国から大日本帝国の崩壊まで、まだまだ先は長〜いので、頑張ってくださいね、

09/28 10:51
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ネコ虎
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船戸与一は初めてなので、通俗的なストーリー展開になるのか、徐々に面白くなるのかまだ一巻目では分からない。ということは今のところは面白くないということ。つまり日本軍は悪、で筋を作るのなら今さらわざわざ長いものを書く必要がないから。敷島4兄弟も馬賊の頭目次郎を除いてはみんな性格が弱いというか中途半端。話が進むに従って変貌していくのだろうか。なお張作霖爆殺については、ソ連コミンテルンの謀殺説も有力なのだから、こういう点も加味してほしかった。
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リュウジ
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★3 侵略行為は日本だけではない。国を富ませ強くするためには、他国を植民地とし、支配していくことが絶対正義だった時代。ロシア、中国、朝鮮に隣接する満州国を巡り、さまざまな国とそれぞれの個人が主張する正義がうごめいていく。特に、日本(関東軍)が狂信的な正義をもって暴走していくさまが、一巻目からよくわかる。当時は、なにが起こっているのかわからない、この先どうなるのかわからない、そんな不安定な時代だったのだろう。物語はどう進んでいくのだろうか。時間をかけてゆっくり読むようにしよう。
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kumonoyukue
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全9巻あるので、2巻目からは図書館にしようかな?意外と早く読み終わる予感・・・面白いし、勉強になります。
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zatugei
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漠然としか知らない、学校では教わらなかった、日本近代史。地理的にはアジアと日本の関係、時代でいえば日清・日露から第二次大戦まで。日本はどんな国だったのか。勉強させていただきます。
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