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群狼の舞 満州国演義三 (新潮文庫)

感想・レビュー
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今日は決算前
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○ 第2次世界大戦の前後を敷島四兄弟を通じて描くこの物語、この巻では、満州国の設立から熱河作戦迄が描かれる。日本が膨張する。バブルのように。高尚な理念も思いも無く、自己中心的な考えにより、国家ではなく個々人のつまらぬ功名心や誇り驕りの醜悪な集合体で。当時の世界情勢から考えると甘いのかもしれないが。敷島四兄弟もその中で翻弄される。太郎は無力な外交官として奉天で忙しく、次郎は汚いことに手を染めながら満州を放浪、三郎はネジ曲がった正義を振りかざす憲兵として最前線に、四郎は弱き市民として北満州で働く。【図書館本】
0255文字
水の都
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結局慰安婦問題?何処へ行ってもそのシーンが出てくる。戦場と一体化していたのは間違いない。女性はそれでもって戦いに参加してた?綺麗ごと封鎖して次、次、第4巻。「天が与えた時」北方氏の寄稿は読んで尊い。
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Tom
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ネタバレ帯の文句にもある「国家を創りあげるのは男の最高の浪漫だ」この劇薬に、これまで現代的価値観を有する読者からも比較的良識人に見えていた太郎も変節してしまう。とはいえ完全に吹っ切れてはおらず、幼子の死がトラウマとしてまとわりついている。バリバリの帝国軍人である三郎も、一個人としてはこの時代においては善良な人間である。時代が人を狂わせるのか。明満の死が暗示するもの。そして会津若松が意味するものとは?相変わらず次郎がかっけえ。次郎だけは間垣徳蔵と接点を持ちながらも別の世界で生きているが、これが果たしてどうなるのか。
0255文字
Uz あなぐま
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満州国の建国宣言、皇軍慰安所、五・一五事件、リットン調査団、国際連盟脱退など覚えのあるキーワードが増えてきた。計画のためなら人命という犠牲も当然と考える軍人たち、軍の方針に振り回されながら満州を国として整えることに疲弊する官僚たち、不況のはけ口を満州の大地に求める日本の大衆とそれを煽り部数拡大に利用する新聞各社。理想は持っていたかもしれない、それぞれに事情があるのかもしれない、しかしやってることは国を挙げての土地泥棒。物語はまだ半分も来ていない、なかなか疲れてきた。
0255文字
arakan
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ネタバレ舞台は、満州国建国式典が行われる前々日の1932年3月7日から満州事変勃発(柳条湖事件)から丸2年が経った1933年9月18日まで。日本国内では昭和維新を唱える青年将校などによるテロが頻発。事変の成功によって国民からの熱狂的な支持を得た関東軍は、満州国防衛を名目に隣接する熱河省、さらには万里の長城を超えて北支へと侵攻。暴走が加速していく。そんな中、奉天近郊の平頂山で日本軍による住民虐殺事件が起きる。生存本能を剥き出しにした人々の姿は、正にタイトル通り「群狼」そのものだ。あの戦争をリアルに体感できる傑作。
0255文字
ロデタ
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満州の建国宣言がされたが、ただ侵略しているようにしか感じられない。資源をものにしたかったんだろうけど破滅に向かって突き進んでいるかのような印象。日本人の驕り高ぶった振る舞いはなんなんだろう。相変わらず会話の中の「で?」「それで?」が多くどうしても気になってしまう。そんな相槌なしで喋らせればいいのに。最後の明満は残念で可哀そうだった。
0255文字
(ま)
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自省録とパラって読む本ではなかった... 自省どころか自制も欠片もなく傲慢さに押しのけられ・・・ 戦争は国家が始めるものだが、戦争そのものは民衆が作る。マスコミも今と変わらず。
0255文字
トランザム7000
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この時代の歴史に浅学であるためウトウト。そのため読了まで時間がかかってしまった。それでも巻を重ねるごとに面白くなってきている。敷島4兄弟は今後どのように歴史に巻き込まれて交差してくるのか。4巻も買いに行きます。尚、北方謙三さんのあとがきは超ハードボイルド。船戸与一&北方謙三ファンはグッときます。
0255文字
canopus0829
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昭和7年3月~昭和8年9月。満州国建国、熱河侵攻。   それにつけても風神と猪八戒の元気なこと。
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シロー
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ネタバレ関東軍の強行策に冷ややかだった太郎が建国の熱に侵されていく様は、そのまま多くの日本人に当てはまりそう。次郎のフェミニズムは南米三部作の主人公達を彷彿とさせる。頼りなかった三郎が厳格な憲兵に成長したのに四郎は相変わらずの転落人生。王道楽土を謳いながら金は阿片頼りで移民は荒地開墾と自衛を強制と最初から破綻していて呆れる。今回の解説は大盟友・北方謙三氏。罵り合ったと三度も繰り返してから大絶賛。
0255文字
半べえ (やればできる子)
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★★★
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Lilas
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3巻目は、虐殺事件も出てきて読んでいて怖かった。登場人物も増えてだんだん頭がごちゃごちゃに…人物が姓でなく名で語られるので、余計にね(敷島四兄弟に合わせてるのだろうけど) 地名が出てくるたびに巻頭の地図をチェックするのだけれど、地図に記載のない地名も多い。詳しい地図が欲しいー!
0255文字
sakwai
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ようやく三分の一を読了。「どういう意味ですそれ」にも慣れたし参事官室に古賀哲春が入ってくるのにも慣れたし女性の描写がステロタイプなのにも慣れた。しかし主役である四兄弟があまりにも当事者でないのが読んでて気になる。実在の人物でないので史実に絡ませられないのだろうが、それにしても受け身すぎる。あと6巻、読了に苦しむ予感しかないが、読み始めた以上は何とか頑張ろう。決して面白くないとは言わないのだがなぁ。
0255文字
カムイ
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満州国建国後、敷島兄弟の立ち位置が徐々に浮き上がるそして間垣徳蔵の暗躍により関東軍の暴走が出始め泥沼に突入する、満州で起きた事件は詳細は知らなかったし日本人がしてきた過酷なしうちは目にも余る、次郎の決然とした態度は日本人の誇りである、今後の4兄弟の先行きには気になる末弟の四郎は心配であり、操り人形に成り果て命を落とさないで欲しい。
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多喜夢
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子どもの頃、満州で作られた銅貨を持っており、それは今はない国のお金だよと聞かされていた。そんな思い出もあり、満州という国には郷愁もあったのだが、実はまさに日本がでっち上げた国家であり、そのためにアヘンまで扱われていたという事実を知った。満州という国はやがて消滅することは、皆知っていることだが、敷島4兄弟の行く末はどうなるのか。暗雲が垂れ込めるラストだった。
0255文字
ふじさん
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満州国建国を中心に据えた3巻目は、4兄弟にも多大な影響を及ぼし、先が読めない。外交や報道の無力さを感じる。
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yasu7777
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★★★☆☆
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Masakazu Fujino
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いよいよ話が佳境に入って来る。フィクションも交えているが、歴史的事実も相当詳細に書き込んであり、多いに興味を惹かれる。しかし、まだ三分の一。
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pokuta
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敷島4兄弟の特徴が徐々にわかりつつあるのと、歴史の羅列ではなく、この4兄弟を中心に話が動きだしたので、以前ほど読んでいる時のしんどさは解消されつつある。読者は満州国は消滅するということがわかっているが、飽きさせず、この4兄弟を使ってどう表現していくか興味深い。しかしまだ序盤。先は長い。
0255文字
Ujo Eve
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⭐️⭐️⭐️? 
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くらーく
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現代から見れば、何ともダイナミックであり、人種?差別的であり、非倫理的であり。。。。 満州から北支へと、侵略(と言って良いだろうか?)の歴史に対して、そこで生きている人をフィクションで色づける。面白いところと、冗長なところとが、ないまぜになって、やっと3巻目。人が簡単に死んでしまうのは、そういう時代だったからでしょうな。作者の意図もあるかもしれないけど。
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みなみ
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五・一五事件。リットン調査団。国際連盟脱退。日本と世界の動きの中で、敷島四兄弟は大陸でそれぞれの道を進んでいく。今回の巻で印象に残ったのは長男の太郎。以前は関東軍の暴走を苦々しく思っていたのに、国家創設は男の浪漫と、満州国にすっかり傾倒している。しかしその満州国の財源は阿片だ。阿片で満州を興すために熱河を盗ろうとする。そもそもこの時点で王道楽土でもなんでもないわけだが…真砂子の自死。彼女も自分で選択することなく後妻になったわけで、気の毒な人生だと思う。
0255文字
ちゃま坊
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国をつくると言っても、無人の荒野ではない。国盗りだ。抵抗勢力も多くいる。当然モメる。腕力に物を言わす。アヘンを使い金を吸い上げ支配する。当時のアジアで独立国は日本だけだったよう。植民地の作り方は西欧列強から学んだか。敷島兄弟4人に関わる人が次々と出てくるので登場人物はかなり多い。
0255文字
oanchan
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ネタバレ1年を1冊で書いているイメージか。あまり前に進まない観があるが、これほど丁寧にあの時代を描いた小説もないだろう。国を創るのが男の浪漫ね~笑っちゃう。そんな理由で多くの人が犠牲になったのかと思うとやりきれない。
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Admiral2009
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国家を創り上げるのは男のの最高の浪漫、満州こそ日本の生命線なり。
0255文字
ひーはー
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つなぎ部分という印象が強い。だが、敷島四兄弟のそれぞれの人生が詰まっていて、読み応え抜群である。船戸与一、魂の遺作、ゆっくりと読んでいきたい。
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tomo
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ネタバレ☆☆☆ 3.8 異なる道を進んでいた4人が、それぞれの立場で満州国に集結。馬賊となり、現代の感覚からすると一番常識人とかけ離れているように見える次郎。非国民と罵られながらも、満州国設立のため次第に無理を重ねていく他の兄弟達よりマトモな感覚の持ち主に思えてくる。時代が違うと考え方も随分変わってきますね。北方謙三の解説も良かった。
0255文字
msm
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満州航空は略して満航か~言いにくいな……そんなことはどうでもいいのだ。三巻まで読んでしまった。お約束のラストまであと六巻か……嫌だな~
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コニタン
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敷島四兄弟が満州国で翻弄されていくのが悲しい。でもこの大河小説に、私はのめり込んでいる。
0255文字
kiiseegen
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溥儀を先ずは執政に置き満州国建国。熱河から山海関を伺う関東軍は国内世論を後ろ盾に止まらず。四兄弟、其々の視点が忙しく変わるのにもほぼ慣れて、物語りの1/3を終えた。
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トールマン
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0255文字
kinnov
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『国家を創りあげるのは男の最高の浪漫だ』の台詞に全てが表われている一巻。浪漫は人を熱くさせ、狂わせ、理想を語らせ、醜悪な欲望をたぎらせ、本性を顕にする。その瞬間に立ち会えていたら、長男太郎のようにいつの間にか浪漫の虜に間違いなくなっていただろう。成り立ちが謀略に塗れたものだとしても。当時市井の庶民だったとして、未曾有の不景気の中、満州の可能性に胸を熱くせずに、『理性的に』その欺瞞を指摘できたとは思えない。さらりと語られる内地の市民の反応こそが、突きつけられる現実だ。今を呑気に生きる私に批判なんてできない。
0255文字
カイオン
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四人兄弟が満州という新国家の運命に翻弄される話。ものすごいスローペースで読んでいる。船戸作品では初期の「神話の果て」が一番好きなのだが、殺伐とした血と暴虐の世界で、どう動けばいいのかという問題をつい考えてしまう。あと六冊、時間をかけて読んでいこうと思う。
0255文字
へいがぁ
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ネタバレラストで一族に悲しい出来事が。これから悲惨になっていく一方なのでしょうか。次にすすみます。
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Pochi
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満州国建国。昭和七年だったんだ。 甘粕正彦とか石原莞爾とか、満州の巨魁が出てくる。
0255文字
zero
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太郎と四郎が誰かとメシをくって状況を読者に理解させ、次郎と三郎が実際に行動するという構成かな?食事シーンでのチャーハン率高し。
0255文字
塩
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次郎がちゃんとご飯食べてるだけでうれしい
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tetsuta
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読んでいて思ったこと。今の中国の南シナ海への進出は、大陸に侵攻していくこの頃の日本の(日本人の)感覚と似ているのだろうか、とか、新聞各紙が侵攻を煽るように書き立てて部数を伸ばしたというのと、視聴率が取れるので桝添さんの不正を必要以上に(と思った)報道したというのは似ていて、報道機関は必ずしも正義でも中立でもないんだな、きっと、とか。
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群狼の舞 満州国演義三 (新潮文庫)評価51感想・レビュー70