歴史を考えるヒント (新潮文庫)

歴史を考えるヒント (新潮文庫)
あらすじ・内容
新潮選書売上部数第1位〈21世紀売上部数〉。「本当の日本史」を読み解こう。「教科書で習った歴史とだいぶ違いますね」――宮崎駿

日本、百姓、金融……。歴史の中で出会う言葉に、現代の意味を押しつけていませんか。「国名」は誰が決めたのか。「百姓=農民」という誤解。そして、聖なる「金融」が俗なるものへと堕ちた理由。これらの語義を知ったとき、あなたが見慣れた歴史の、日本の、世界の風景が一変する。みんなが知りたかった「本当の日本史」を、中世史の大家が易しく語り直す。日本像を塗り替える名著。

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歴史を考えるヒントはこんな本です

歴史を考えるヒントの感想・レビュー(526)

他の著書とやや重複。
- コメント(0) - 3月19日

やっと網野さんの著書に挑戦。刺激的だが難しい。
★3 - コメント(0) - 3月14日

★★★★☆ 歴史を考える際に,言葉や語義のレベルにまで立ち返る重要性を説く。「言葉は生き物」とよく言われるが,無関心ではいられないと改めて感じた。
- コメント(0) - 3月4日

異端の歴史学者、網野善彦氏の公開講座の内容を取りまとめた一冊。内容的には氏の基本的な考えを網羅した内容になっており、賛否両論あると思うが、今、使われている言葉について、盲目的にその意味は過去からぶれず変わらない、という事は間違いである、という氏の主張そのものは、確かに納得できるものだと思う。その上で、かつてのこの地に住んでいた人々が今に伝わる言葉をどんな思いで用いていたのか、を知りたいと思う。
★2 - コメント(1) - 2月28日

読了!歴史と言葉、日常に使っている言葉が歴史を読んでると違った意味に使われたり、言葉の本来の意味を考えさせられました。
★1 - コメント(0) - 2月27日

k
学校の授業を如何に聞いてなかったかがわかる。 自由は現在では本来の意味に近くなってる。 今も昔も、自由に振る舞うということは我儘勝手と紙一重なのだろうか?
- コメント(0) - 2月8日

第1章が、よい。日本とは何か。
★41 - コメント(0) - 2016年10月9日

歴史の中で出会う単語の意味を、現代語の意味で解釈してしまうと危険なこともあるよ、ということを丁寧に説明した本。あと、中世の大衆の生活を解き明かそうとする姿勢の歴史学が、不勉強な僕には新鮮でとても面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年10月3日

日本という国名になった経緯がおもしろかった
- コメント(0) - 2016年9月25日

現在も使われている用語が現在と同じ意味とは限らない。歴史学の基本の1つを掘り下げた本書。恥ずかしながら、網野善彦氏の著作は初めて。別の本も読んでみなければ。
★1 - コメント(0) - 2016年9月20日

2016.08.04-09.08:昨今急速に見直されてきている「百姓=農民」という言葉の定義をはじめ、「日本」という国名は対中国戦略として、当時の少数の人間が大国である中国をものすごく意識して名付けたもので、それ自体が基本的に卑屈なプロセスであり国民の合意もないので、後世の我々が変更することも可能である点、被差別民の成立過程と西日本に多い理由、市場と神と経済の関係、など、知りたいと思いながらも未解決のままにしていたことやふだん意識していなかった様々な用語について考えてみるきっかけをいただきました。
★10 - コメント(0) - 2016年9月8日

日本人の使ってきた様々な言葉の真意を解説するもの 「自由」とはfreedamではなく 「勝手気ままな行い」というような意味で ネガティブな意味合いらしい 勉強になりました。
★1 - コメント(0) - 2016年9月7日

116-20160702-01 「日本」が正式に国名となったのは689年の浄御原令が根拠だそうな。持統天皇が施行したとのこと。今更ながら凄い女帝だったんだ。穢多や非人も当初の意味から差別的なものに変わってきたとか、東西では部落問題に温度差があるなんて興味深いことが書いてあります。ただ、突っ込みが足りないので、もっと深堀できる本を見つけてみたいですね。
★6 - コメント(0) - 2016年7月2日

この本は1997年2月から4月にかけ「歴史の中の言葉」というテーマで四回にわたり開催された連続講座での話をもとにまとめられたものと。歴史学におき古文書解読する際には、現在、常識的に使用している言葉の意味に引きずられることなく、その言葉が使用されていた当時どのような意味で用いられていたかを明確にしたうえで解読する必要があるとの観点に立ち、9章立てで史料に基づき幅広く論述されている。そこからは硬直的な日本史とは異なり、東アジアにもつながった闊達な民衆の活動とダイナミックなこの国の成り立ちが窺え、目から鱗だ。
★21 - コメント(0) - 2016年6月19日

歴史の中で出会う言葉についての再考をしつつ、読者に「歴史を考えるヒント」として、様々な問題提起を投げかけてくれる本。我々が日本史を見るとき、やはりどうしても歴史と現代との相対化を行わず、現代の枠組みで物事を捉えてしまうことは多くある。そのようなことが誤解を生んだり、あるいは昨今の日本史研究が陥っている極端な「一国史観」に陥る原因の一つではないかと考える。よって我々は日本史を見るときによりいっそうの注意が必要なのだと再認識した。
★3 - コメント(0) - 2016年6月18日

出版社主催の講義をまとめたもの。日本という国名について、かつて東西で全く異なった国だったこと、関西・関東・畿内など地方を表す言葉の意味、農本主義社会でなく商工業が発達していたこと、それ故明治以降の産業発展も成し遂げられたこと、人々の呼称や商業用語について、語義の変化等など、歴史、言語、社会学と考察が多岐にわたる。語り口調も文章も平易だが、内容は大学の教養レベルかそれ以上に濃い。読み進めていくうちにこの国の成り立ちと歴史が全く違ったものに見えてきた。岡田義弘「世界史の誕生」以来の体験だった(コメントへ→)。
★30 - コメント(5) - 2016年6月6日

ne
めちゃ面白い
★1 - コメント(0) - 2016年5月26日

知りたかったことが詰まっていた。多岐にわたって深めていきたい。意識を変えるヒントをもらえた本だった。
★2 - コメント(0) - 2016年5月22日

興味深かった。今、使っている言葉が当時と同じ意味かというと必ずしも異なる。 もとは百姓≠農民だったのに江戸時代ごろから=農民の意味に変わってきた経緯とその実態、被差別民とケガレ思想の相関、 「落とす」の意味、もとはもっと広い意味で使われてたのに翻訳をした事により意味が固定化してきた「自由」や「自然」などなど。 今の意味で解釈すると本来の意味と異なった理解をしてしまう可能性について考えさせられる。 またいつか再読したい。
★2 - コメント(0) - 2016年4月22日

意外な意味を持つ、または、思い込みによって誤って理解していることばを手がかりにして歴史を、そして、日本を正しく捉え直そうとする。「網野善彦の本はだいたい読んだほうがいい、というのがぼくのスタンスである」と松岡正剛が千夜千冊に書いている。『日本の歴史を読みなおす』も読んでみよう。
★37 - コメント(0) - 2016年4月3日

「そんなに米ばっかり納めさせてどうすんの…?」とは高校生のときからうすうす疑問に感じていたものの、あまりにも庶民=農民という意識が強すぎて深く考えたことはなかったが、その疑問が解決されてすっきりした。言葉ひとつで歴史の見方はがらっと変わる。解説にもあったが、まさに言葉で縛られた見方しかできていなかったことに気づかせてくれた。また、関西出身かつ公務員なので部落問題への理解は一定あるものと思っていたが、純粋な歴史的観点から「聖なるものの直属民」の変遷をたどることははじめてで勉強になった。
★5 - コメント(0) - 2016年3月5日

百姓と聞くと、普通は農業に従事する人をイメージするだろう。しかし、中性から江戸時代までは、百姓とは農民だけでなく、漁業や林業また職工民も含めたものだった。こうした、いま解釈されてるものとは異なる意味だった言葉が多く存在し、それは歴史解釈にも大きな影響を与えると説いた本。えた・ひにんについての考察も面白かった。
★7 - コメント(0) - 2016年2月15日

同じ記号で表される言葉でも昔から少しずつ意味は変容してきている。同じ意味を表す言葉でも東と西では異なる記号が使われ、文化も違う。言葉の正しい意味を捉えることがすなわち歴史を考えるヒントである。百姓は農民ではない。田に税をかける農本主義が政治の主流だったことと明治時代の戸籍作成時の都合によりそのように誤解されてきた。元々普通の人を表す言葉で実際は商工業に従事していた人も多かった。穢多、非人の差別階級は元々は神の下僕という職能民だったが、穢れに対する価値観に伴って扱いが変わる。なるほどと思うことばかりだった。
★19 - コメント(0) - 2016年2月10日

私の中で、安定の網野さん。この本の中に書かれている幾つかは知っていたが(百姓=農民ではない等)、新たに知ることも多く、読んでいて「へー!」と感心すること多々。商業の言葉や、穢れ関係の話は特に興味深かった。あと、現代と異なる意味の言葉や、語源なども。「たわけ」って「田分け」なのか…。
★4 - コメント(0) - 2016年1月22日

日本という国名は七世紀の浄御原令からとは知らなかった。それぞれの地域に固有の歴史があることを現代人は意識できていないらしい。歴史の言葉はある時期に特別な色が塗られて本来の意味とは異なってるものもあるらしい。あと、タワケ!に驚いた。田分けからきているとは知りませんでした。穢多と呼ばれる人たちが解体新書のきっかけとなった人体の解剖を行っていたこともムムム…!あとは落書ね。落とすものといった概念、今の落とし物に繋がっている。大変発見の多い一冊でした
★15 - コメント(0) - 2016年1月10日

学校で日本史を習って以来、網野善彦氏の本をはじめて読んだ時、歴史学も進歩していることを知って驚いた。網野史学からは生き生きした人間の営みがつたわってくる。この本は、講座内容をもとに単行本化したもの。有名な百姓は農民ではないことや、穢れの話題がわかりやすい。自分の職業に関係し一番興味をもったのは、市場、為替、寄付、大引など商業用語の起源をめぐる議論だ。これらが古くから使われているのは日本で商業活動が盛んだったから。日本には江戸時代に明治以降の産業発展の基礎があったのである。
★9 - コメント(0) - 2015年12月22日

初読。2015年1168冊め。講演が下敷きになっているので読みやすいし、言葉の真意や変遷を歴史を考えるヒントにするというコンセプトもよいと思う。日本の国名がいつ決まったかについては初めて知ったけれど、他の部分はどこか別の本で読んだような気がする。
★81 - コメント(1) - 2015年11月29日

講演会の内容を本にしてあるため読みやすく感じます。 誰か1人や事件1つを取り上げるのではなくもっと漠然としたことが書いています。 雑学を増やしたい場合にオススメです。
★3 - コメント(0) - 2015年8月31日

教科書に頻出の単語、百姓や金融は本来はどのようなことを指していたのか、どう変化していったのかが丁寧に書かれている。 神様の前に行うことからきている単語も多い。 なるほど、そうだったのかという気づきと、想像以上に昔の日本はしっかりしていたという気づきがあった。 教科書とは異なり、人々の生活の根っこを探る本だと感じた。
★4 - コメント(0) - 2015年8月22日

言葉がどのようにうまれ、変化していったのかという内容。言葉の本来の意味を理解することは必要だが、言葉にはそのときに合った使い方があるので、無理に昔の用例を使用しなくても良いのではないか、と私は思う。ケガレのお話と商業用語の部分が興味深かった。
★10 - コメント(0) - 2015年8月13日

「百姓」=「農民」という認識だったが、農業中心主義による思い込みであった事を知る。「弥生時代の日本人」といった表現も弥生時代に日本国は無いし、日本人もいなかったのだから正確ではない歴史意識だとの話も理解できる。また朝鮮半島南部に倭人が住んでいたのは事実だが、そんな事をお隣の国に言えば帝国主義と非難されるだろう。日本列島を逆転させて、大陸から見る形にすれば、日本海は湖同然の内海で、人の往来も容易だったと思えてくる。真の歴史認識はナショナリズムや思い込みを排して、シンプルに考えれば見えてくるものなのだろう。
★11 - コメント(0) - 2015年6月24日

私達が常識と思っていた歴史や言葉の意味が実は違っていたということを知ることができた。日本の国号、百姓=農民、非人の意味、自由と無縁など目まったく認識が異なっていた。日本の歴史を考察する上で網野さんは少数派の人たちに焦点をあてている。これまでは農本主義により商業が盛んでなかったと思っていたが実はそんなことはなかった。こういった考えに触れると今までと異なった日本の姿が見えてくる。
★55 - コメント(0) - 2015年5月30日

網野先生が、講演をしたものを雑誌に掲載しなおしたものをまとめたものです。歴史の見方、あるいは勉強の仕方をポイントをまとめてくれた入門書です。私は経済史に興味があるので、「商業用語について」という章が参考になりました。今の経済用語はほとんどが西洋からの訳語であるということで、商業学的な見地から説明されています。
★76 - コメント(0) - 2015年5月26日

日本の国号の問題、百姓の問題、東と西の問題、無縁についてなどなど、網野氏が追究したテーマが多く語られている。この本では言葉がテーマになっているが、言葉に対して敏感であることの重要性を認識させられる。過去の文献に登場する言葉を現在の語感で捉えてしまうと、誤った理解になりかねない。勿論、言葉だけではなく、現代の価値観を投影して過去を見ないなど、過去に向き合う時は注意深くあらねばならないのだろう。
★6 - コメント(0) - 2015年5月20日

「無縁・公界・楽」で有名な著者の講演録。日本という国号や、「百姓」という単語の意味するところの変遷といった、ことばや概念に着目して日本の歴史を再考する、というもの。高校で日本史を学んだときは、中世・近世は味気なく退屈で、明治以降の政治経済の変遷こそ重要と思っていた。が、ことばに着目して、中世以後の歴史を丹念に紐解くことでも、過去への向き合い方が変わり、翻って今、自分たちが依って立つ現代を見つめ直すこともできる。歴史を学ぶことは、単なる暗記にとどまらず、「いま」を客観視することだと気づかせてくれる良著。
★3 - コメント(0) - 2015年5月9日

考えながら読む文章。忘れないように一部だけを備忘録として記載。「切手」の手は交換という意味。手の下に隠れている文字は銭。「切手銭」は切られることによって相互に交換が相互に交換が行われるようになった文章とお金の交換と言う意味。「酒手銭」はかって人夫、車夫等に渡した心付けの少額銭。(多くの人がご存知ということ。) 昔に遡ると「塩手米」「塩手麦」「鉄手米」「絹手米」は貸しつけた米、麦に相当する分量の塩、鉄、絹を年貢として差し出すということ。
★6 - コメント(0) - 2015年4月28日

「切手」、確かに字面だけみると郵便物に貼り付けるアレなんて思いつきもしないだろう。今に至る多くの言葉は長い長い年月の間に変わっていったり、新しい解釈が加えられたりして、その歴史をたどると思わぬ事実に行きついたりする。言葉はある意味観念上の遺跡みたいなもので、その変遷を詳しく見ていくことで為政者の遺した歴史書とは違った市井の人々の歴史が見えてくることもあるんだなぁと改めて思いました。
★3 - コメント(0) - 2015年3月22日

言葉を丁寧に読み解くことが、あたらしい歴史理解の第一歩。『奉公』『家来』『下人』『百姓』『農夫』『庶民』『市民』…学校の歴史教育で出現する数々の単語だが、現代の文脈に生きる私たちと、当時の言葉の感覚は、似て非なるもの、あるいは全く違うもの。新たな視点から日本の歴史について知ることができる。
★14 - コメント(0) - 2015年2月10日

この1冊に、たくさんのヒントがつまってるなぁって思いました。歴史好きの人なら一度は読んでおいた方がいいかも。歴史研究の専門家の中でもいろんな考え方がありますよ、ということを知っておくだけでも、歴史をいろんな角度から見られるのではないでしょうか?
★3 - コメント(0) - 2015年1月17日

【新潮文庫2014夏の100冊75/116】タイトルと中身があまり一致していない気がするのは気のせいかしら?この中身なら、このタイミングじゃなく系統が同じ本の後に読みたかったよ〜と出だしに気づいてがっかり(苦笑)言葉やモノの名前のルーツを紐解くことで、ここまで捉え方が変わったり広がったりするんだなぁ〜っていうのは勉強になった。現代人は本来の意味を考えず口にしている語が本当に多いと思うし、新語にしてもここまで奥深い成り立ちじゃないよなぁなんて。差別の話もまぁ色々見方はあると思うが興味深かった。
★24 - コメント(0) - 2014年12月16日

歴史を考えるヒントの 評価:72 感想・レビュー:195
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