本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
あらすじ・内容
「本所七不思議」にまつわる七つの怪事件を岡っ引きの茂七が名推理! 下町人情味溢れる連作時代ミステリ。

近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが……。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る「片葉の芦」。お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。

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本所深川ふしぎ草紙の感想・レビュー(3673)

知人に薦めで頂いて時代小説を初めて読んだのですが、さすが宮部みゆきさん、どのお話もとても良かったです。短い話の中に温かい人間模様や感動、そして少し考えさせられる部分までギュッと詰まっていて、そんなお話が1冊で7話も読めるなんてお得感が半端ないです!片葉の芦が一番好きです。
★6 - コメント(0) - 2月19日

本所七不思議に材をとった下町人情時代ミステリ7編。宮部時代小説をそろそろ読もう、とまずはこれから手に取ったけど、今更なにをか言わんやだけど、いやもうただただ巧い。とりわけ第一話「片葉の芦」が一頭地を抜く傑作で、施しの是非をめぐる人情の機微が人物像の転換と事件の解決と語り手自身の物語の三つに不可分になっていて、タイトルが象徴するラストの余韻に結実する、それがたった40ページの中に詰まってるんだからもう脱帽するしかない。他6話もそれぞれ可愛げがないほど隙のない完成度の短編が並ぶ。いやあ格が違いますわ。
★11 - コメント(0) - 2月6日

宮部さんの時代小説は初めて読みました。深川七不思議を題材に下町人情あふれる世界を描いた短編集。とても読みやすく、時代小説が初めてという方でも物語に入りやすいのではないでしょうか。七話収録されていますが、どれもただ解決して良かっただけではない余韻が残る終わり方。その余韻がとても良い。個人的には『片葉の芦』が一番好き。厳しいけど優しい藤兵衛さん。そして回向院の親分がとても良い。それぞれの物語で締めるところはビシッと締めている。どうやら彼が主役になる物語があるようなので、いずれ読みたい。
★65 - コメント(2) - 2月1日

先に「平成お徒歩日記」を読んだので、場所のイメージが分かった。短編で回向院の親分が活躍するシリーズで面白かった。
★7 - コメント(0) - 1月25日

茂七親分は初めて読んだ。政五郎親分に比べるともうちょっとくだけたおじさまだったのか。全体的に『愚かを装っているが実はそうではなく、本意は別にある』ような女性が多く描かれ、女の奥深さが存分に表現されている。完本初ものがたりも注文してあるので、そちらも楽しみに読もうと思う。
★9 - コメント(0) - 1月25日

2000年10月に購入してから何度読んだかわからないが、こうして記録に残すのは初めて。今回読み返して初めて気がついたのは、回向院の親分は本書では脇役だったのだということ。それでも初読みで強烈な印象を受けたから、茂七が捕り物をする『初ものがたり』を手にしたときはうれしかった。同書に関しては完本を買うくらい茂七親分に惚れ込んでいる。そのすべては本書から始まったんだなと思うと、また『初ものがたり』を読みたくなった。
★13 - コメント(0) - 1月22日

本作品は、深川七不思議を題材としたもので、第三話[置いてけ堀]の鮮やかなカラクリの奇想天外さには驚かされた
★6 - コメント(0) - 1月18日

宮部みゆきさんの時代物の短編集。岡っ引きである回向院の茂七親分の下に、七つの事件が持ち込まれる。宮部みゆきさんの時代物の短編集で屈指の傑作だと思う。七つの短編どれも完成度が高い。市井の人々の哀切や歓び、そしてぞっとするような悪意が丹念に描かれています。親子の絆、夫婦の間柄、幼い日の憧憬と現実。特に「落葉なしの椎」での、お袖と勢吉の親子の関係の雪解けには泣かされました。また「消えずの行灯」の市毛屋夫婦の間にある恐ろしさには、久々に背中がぞくりとした。まだまだ宮部みゆきさんの未読本があり、読むのが楽しみです。
★289 - コメント(4) - 1月15日

回向院の茂七がでてくるとほっとする。
★5 - コメント(0) - 1月13日

江戸の七不思議を題材として描かれた7つの話は、どれも優しい気持ちになれるような、好きです。
★7 - コメント(0) - 1月13日

片葉の芦、送り提灯、置いてけ堀、落葉なしの椎、馬鹿囃子、足洗い屋敷、消えずの行灯……深川七不思議を題材にした短編時代小説。『宮部みゆきの江戸怪談散歩』(新人物文庫)に、「本所深川七不思議を歩く」と題して、歌川国輝の浮世絵とともに七不思議が紹介されているので、併せてどうぞ。本書で脇役として登場する「回向院の親分」こと岡っ引きの茂七は、『初ものがたり』では主役らしい。積んでいる、読まねば!
★52 - コメント(4) - 1月3日

miz
七不思議の短編集。江戸のころの生き厳しさと江戸言葉が醸す人情味とがうまい具合に調っている様に,これまで触れてこなかった時代劇,そのよさを宮部さんの作品の中に見つけられたようで,一種,感動しました。主人公の人柄もさることながら,探偵張りの活躍しかり,カウンセラー役しかり,罪を償った者への気遣いとあくどい者への厳しさしかり,たくさんの見せ場には気持ちの和む想いでした。時代もののもつ時間のゆるりさと作者の調子が合っているのではないかしら。しっくりする,いい作品でした。
★5 - コメント(0) - 1月1日

江戸深川の七不思議を題材にした人情の世界を宮部ワールドで書かれた時代小説です。短編7編の本ですが、回向院あたりに住む岡っ引きの茂七親分がすべての話に関わって解決?違うなぁ・・・収まるところに収まらせるっていうの感じかな。「落ち葉なしの椎」や「置いてけ堀」が私は心にのこりました。宮部さんの作品は、どちらかというと、編歩が早い話が多い中、珍しい作品でした。何となく不思議で、何となく落ち着く読み終わってそんな気持ちをもつ1っ冊でした。
★10 - コメント(0) - 2016年12月29日

短編物、ほっこりして一気読み。
★4 - コメント(0) - 2016年12月27日

ちょっと疲れている時に宮部さんの時代小説は効くなー。一話目二話目ではささくれた心にガサガサ障るようだったけれど、じんわりと人情話が沁みてゆるやかな気持ちになった。シメにきっちり生きていく主人公の消えずの行灯があって良かった。
★15 - コメント(0) - 2016年12月14日

この人情噺を30歳で書き上げたことがまず凄い。これ程の情緒、人間の不思議、深川の街並みを描き上げるなんて堂に入りすぎていて、ちょっと恐い。できる人は年齢に関係なくできるもんなんですね。各短編の完成度は高く、ちょいと手を加えれば落語にも講談にもできそう。深川七不思議というモチーフを巧みに用い、一編一編がきちんとモチーフに沿ったエピソードを展開。京極夏彦著の『巷説百物語』シリーズにおける「仕掛け」を彷彿とさせます。(刊行年は本作の方が先ですが)お気に入りは『片葉の芦』。初っ端からがっちりと心を掴まれました。
★12 - コメント(0) - 2016年12月13日

普通の人情ものっぽい。やっぱぼんくらのあとでは物足りなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月10日

やっぱり茂七はイイ。
★5 - コメント(0) - 2016年12月6日

本所七不思議を題材にした短編集ということですが、本所七不思議そのものを知らないのですが、宮部さんの感性で綴られる本所七不思議はとても人情味あふれる物語でした。人間の本性ををさらけ出したり温かさを感じたりと素晴らしい作品でした。嫌な奴が登場する反面、回向院の茂七の優しさがとてもホッとしました。時代小説を読みはじめて東京の下町に行ってみたくなりました。昔の暮らしに思いを馳せる楽しみに出会えた秀作でした。
★11 - コメント(0) - 2016年12月3日

★★★★
★3 - コメント(0) - 2016年11月29日

お江戸の本所七不思議、これをテーマによくこんな物語が作れるものだと思った。ミステリーというよりも、しみじみと心に染み入る短編集。ストーリーはシンプルながらも、登場人物の心の中が細やかに綴られていて、とても読みやすく面白かった。なんといっても回向院の岡っ引き、茂七親分がいい。心が傷ついた人々に、「いつでも訪ねてこい」、「困ったことがあったら、いつでも言ってきなよ」、「もう忘れなよ」等、の言葉をかける優しさと頼もしさにグッときた。ますます親分のファンになった。
★27 - コメント(0) - 2016年11月5日

いつもながらの宮部さんの手腕 堪能しました。読みながら いつのまにか自分もこの界隈で 皆と苦楽を共にしている様な気にさえなります。市井に生きている人達の悲哀を謳いあげながらも その人達の肩にそっと手を当てて「頑張れ」と寄り添わせて貰える、、、そして 岡っ引きの回向院の茂七 この人も良い!最終話でおゆうに「いつかまた、大川を渡って本所にやっておいで。今度は、もっときれいなものを見せてやれるよ」と言った彼の男気に胸が熱くなった^_^
★35 - コメント(4) - 2016年11月1日

時代小説は苦手に感じていたけど、この作品はとても読みやすかった。宮部みゆきさんの他の時代小説も読んでみよう。「片葉の芦」が一番好き。出てくる人物たちの印象がひっくり返った。他の短編も切なくて面白かった。
★13 - コメント(0) - 2016年10月24日

人が集まるところに、ふしぎは生まれる。ふしぎは目に見えるものであったり、見えないものであったりと様々だけど、それらは自然に市井の人々の間に溶け込み、時に畏れられながらも、彼らの暮らしの一部となっている。と言っても、本書は怪異が正体のホラー小説ではなく、岡っ引きの茂七親分を狂言回し的な立場に据えた捕物帖である。事件に巻き込まれるのは人間、巻き込むのも同じ人間だ。そんな人々の絆の強さと脆さ、心の強さと弱さを、七不思議に上手く絡めて表現している。宮部氏の作品は何冊か読んできたが、やっぱり著者の時代小説は面白い。
★50 - コメント(0) - 2016年10月6日

宮部さんが贔屓にしている人形焼の包装紙に「本所七不思議」が描いてあったのがヒントになったそうな。人の心根につけ入るように切なさが残る七つのお話。ん〜、もっと早く出会えていればと悔やまれる。高橋英樹さんのドラマ見てみたかった。
★25 - コメント(0) - 2016年9月26日

時は江戸。深川七不思議に絡んだ事件の謎を岡っ引きの茂七が解く連作短編集。……なんていうか全体的にやるせない後味……。いや事件が起こってるから仕方ないのだろうけれど。悪い奴というより嫌な奴が多いような印象。うーん。難しい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月25日

茂七親分の優しさがうれしい作品でした。25年前に書かれたものとは思えない普遍性を感じました。
★9 - コメント(0) - 2016年9月21日

本所七不思議をテーマに江戸の下町に住む人々の人情を見事に描いています。 全作が逸品で宮部ワールドを堪能しました。特に「片葉の芦」は題名が物語の一部になっていて、最後に活きてくる巧さを感じました。
★11 - コメント(0) - 2016年9月20日

茂七シリーズを読みたくて。またシリーズを書いて欲しいな。
★8 - コメント(0) - 2016年9月12日

図書館宮部みゆきさんを制覇したくて借りたけど、時代小説、読みにくかった。短編だから、まだいいのだけど、挫折しちゃいました。
★4 - コメント(0) - 2016年9月10日

江戸庶民の日常が良く描かれている好短編。隠れた茂七親分の洞察力と行動力が印象に残る。
★10 - コメント(0) - 2016年8月7日

深川七不思議を題材に下町人情の世界を描いた7編。私は『片葉の芦』が一番心に残った。ただ「恵む」だけでは、真の意味でその人のためにはならない。お美津お嬢様のお恵みは、結局藤兵衛への反感の一心で行われていたんだなぁ。人は見かけによらないし、人のお腹の中は分からない。良い人、可哀想な人といわれていた人の本性が最後にちらりと垣間見えて、どきっとした。
★22 - コメント(0) - 2016年7月30日

こういう本も書くんですね~。 ストーリーテラーとしての宮部みゆきの才能は、素晴らしいとしか言い様がありません。 吉川英治文学賞受賞は納得です。
★22 - コメント(0) - 2016年7月26日

[再読]ちょっと寂しい話が多かったんだなあ。消えずの行灯のおゆうがすてき。
★5 - コメント(0) - 2016年7月19日

実家の(と言っても嫁には行ってないけど)本棚チェックをしていて久しぶりに再読。時代小説の短編連作。宮部みゆきは時代小説の方が好きだ。話は回向院の茂七親分が解決していく話。話一つ一つがハッピーエンドとは思えないものもあり、世の中こんなもの・人の気持ちってままならないという、かえって現実味のある話に思えた。すっきりしない分ちょっと切ないけど。
★23 - コメント(0) - 2016年7月18日

どのお話も、読み終えた時に寂しくて泣きたくなるような侘しさの残る終わり方が好きです。
★11 - コメント(0) - 2016年7月12日

独立記念日週末読書(再読)その3。こちらは茂七親分が登場する短編集。特に「片葉の芦」がよかった。この話を読んで、「恵む」ことと「助ける」ことの違いを考えてしまった。自分で生きていけるようにすることが、その時おにぎりを与えるよりもずっと大切なんだと。ほとんどの物語の登場人物が、苦労を味わいながらもしっかり働いて生きている。そんな人々の暮らしを見守り支える親分。素晴らしい。
★14 - コメント(0) - 2016年7月4日

本所深川に伝わる七不思議にかけて七つの短編からなっている。この題名にとても惹かれながら、日本の時代物であることが二の足を踏ませていた小説。でもとてもとてもよかった。一話目の「片葉の芦」が一番好き。自分をいままで支えてきた大切な思い出を、十数年後に会った相手は覚えてもいなかった、という切なくてやりきれない話なのに、とても清々しくて美しい。他の短編もそう。殺人の裏に隠された人間の一筋縄ではいかない感情がとても切なく巧みに、七不思議にかけて描かれている。
★10 - コメント(0) - 2016年6月30日

深川でその日その日を懸命に生きる江戸庶民 その周辺で起きる不思議な物語を 人情深く描写する見事な宮部みゆきの文章。 思わずホロリとさせられ、自分も元気付けられる。 どなたにも一度は読んで頂きたい名作。
★8 - コメント(0) - 2016年6月28日

片葉の芦、送り提灯、置いてけ堀、落葉なしの椎、馬鹿囃子、足洗い屋敷、消えずの行灯
★4 - コメント(0) - 2016年6月24日

本所深川ふしぎ草紙の 評価:70 感想・レビュー:619
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