火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)
あらすじ・内容
【山本周五郎賞受賞作】カード破産の凄惨な現実【現代ミステリーの金字塔TOP3】
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

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590ページ
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火車の感想・レビュー(22036)

この本は良かった。ソロモンの偽証を読んでから手に取った2作目の作品。とにかく先が気になってしょうがない。喬子はいったいどんな気持ちだったのか?彰子は手にかけられる時、どんな気分だったのか心の声がとても気になった。『東京も便利な車と似ている。買い替えの効くものを故郷とは呼ばない』という会話は東京に住んだ事もありませんが成る程な〜と納得。
★14 - コメント(0) - 1月19日

2人の女性を中心に、でも彼女たちは会話の中に居るだけで出てこない。でも、とても印象に残る。ただ幸せになりたいだけ。何と重い願いだろう。
★13 - コメント(0) - 1月19日

喬子の人物像が過去にかかわりのあった人々の証言によって徐々に明らかになる描写、その行方に切迫していくスリリングな展開。本人視点のモノローグやエピソードがないのにもかかわらず、殺人を犯した彼女になんだか同情してしまうくらい見事だった。探し求めていた喬子との邂逅も絶妙な幕切れで最後まですごい。
★22 - コメント(0) - 1月18日

中々長い作品でしたが中だるみする事なく読めて面白かったです。カードたまーに使いますが当分使いたくなくなりました。ただ一つだけ、最後のあの終わり方はすっきりしないかなー犯人がなぜああいう行動に至ったのか描写が欲しかったかな
★18 - コメント(0) - 1月15日

何が悪なのか、という読んだ後に何とも言えない余韻を残した作品。
★17 - コメント(0) - 1月11日

彰子の正体がなかなか分からなくて焦れてしまうが面白かった。カード破産、借金の取り立て怖い。ネットショッピングでついつい買いすぎることはある。買うことで満たされる気分、買って後悔することも。喬子は美人だし、家族で悲惨な目にあっても、どうにか逃げだした。堕ちたままどうしようもない人にはならなかった。頭も良い。男にも好かれる。なのに孤独。強い人なのに、罪を犯す。犬を殺す奴や逆恨みした2代目の方が憎める。
★19 - コメント(0) - 1月11日

宮部みゆきさんはたくさん読んでるのに、なぜかこの代表作にはご縁がなかったです。いやー読んでよかった。あまりのおもしろさに、用事の合間合間に思わず手が伸びる。ラストシーンは、美しく哀しく見事です。主人公の女性をなんとも魅力的に描く宮部さんはほんとに女性?と思うほどでした。
★23 - コメント(0) - 1月10日

★★★☆☆ アベックって言葉を初めて知りました。物語はレベル7のほうが面白かったかな。
★11 - コメント(0) - 1月9日

有名な作品であることも知りつつ、なかなか機会が持てずこの歳にして恥ずかしながら初の宮部さん作品。 いやー、噂に違わぬ作品でした。長いのに中だるみもなく読了。内容的に終わり方はスッキリではないですが登場人物のそれぞれの想いが こちらに伝えわり、胸が熱くなりました。 次の宮部さん作品は「レベル7」を読んでみたいと思います。
★160 - コメント(2) - 1月8日

読み始めから、一気に引き込まれて、息つく暇なく読了。いやー、おもしろかった。ラストシーンもいいですね。もっと宮部みゆきさんの作品を読んでみたくなりました。いつも宮部さんの作品は、物語とは直接関係ないエピソードが私的には気になるのですが。今回は蛇の脱皮のお話が印象的でした。。
★23 - コメント(0) - 1月8日

久々に再読した。中学生の頃ほんとよく読んだなあ。日常生活でもふと思い出すインパクトのあるセリフが多いです。ラストシーンはほんとすき。結末も流れもわかっててもドキドキする。映像美。
★17 - コメント(0) - 1月7日

あまり夢中になれず。
★6 - コメント(0) - 1月7日

再読:宮部著作の中でも間違いなく傑作。1人の失踪した女性を追っていくミステリー要素に加え、カード社会の影にフォーカスした問題提起。解説にあるように、推理小説であり経済小説。ポラロイド写真の謎から一転する怒涛の展開には、息つく暇もありません。自己破産の過去を持つ関根彰子の「幸せになりたかっただけなんだけど」のセリフには、彼女たちの身に降りかかった凄惨な出来事が、決して他人事ではないと身につまされる思いです。宮部ファンとしては、たくさんの人に手にとって欲しい一冊です。
★29 - コメント(0) - 1月7日

サラ金や自己破産という言葉が世間に流行り出した頃の作品。時代を感じさせられるが、根本は現代でも変わらない。お金の背景には色んな人間の思惑や欲望が隠れているものだ。お金によって人生を歪められた人間は現実にも沢山いるのだから笑えない。
★19 - コメント(0) - 1月6日

miz
山本周五郎賞受賞作品。社会風刺を一つの軸にして,目に見えても記憶に残りにくい風景を巧みに,繊細に描写しながら,人の奥底に流れる孤独・孤立・哀切の機微や変化をもう一つの軸に,物語を為している。熟慮と閃きで展開される推理と多くの状況証拠だけで結末を終える推理小説は,斬新。帳尻合わせのために結末を急ぐ…ということもなく,最後まで安心した緊張感をもって読めた,いい作品でした。『火車』のエピグラムは,カードなのか,喬子自身なのか。少しの温度差を感じました。文庫の解説はしっくりこなかった。きっと,興奮しすぎだろう。
★18 - コメント(0) - 1月6日

☆4つ♪
★7 - コメント(0) - 1月6日

終わり方がなんとも言えない、、、
★12 - コメント(0) - 1月5日

他人のすることが何でもかんでも気に入らないって人が世の中にはいるんだよ。ボケを殺した田崎の動機を家政婦の井坂が智に語った場面が印象に残りました。暗い雰囲気になりそうな話だけど、登場人物達の人柄等で読んでいての絶望感はなかったかな。ようやく新城喬子に辿り着き、喬子の肩に手を置いて…こんなラストが絶妙でした。喬子に語らせたくない本間の気持ちと同じ気持ちです。モヤっとした終わり方に思うかもしれないけど、この話の締め方としてはキレイな終わり方だと思いました。好きな登場人物 井坂、今井事務機のみっちゃん
★29 - コメント(0) - 1月3日

年末東京イエモン布袋ライブに持参。面白かった!今ではクレジットなんて当たり前だけど出始めはそうじゃなかったんだな!時代を感じる!その後が気になる!犯人の声も聞きたかった!
★9 - コメント(0) - 1月2日

親戚の結婚相手"関根彰子"が突如行方不明になり、その捜索を行う刑事"本間"だが、その"関根彰子"は他人の身分を借りて生活を送る"新城喬子"だと判明。二人の女性の数奇な人生を辿り真相に迫っていく警察小説です。出版から年数は経っていますが、未だに現代社会の問題を考えさせる作品でした。全大的に重たい雰囲気の作品ですが、"新城喬子"の言葉を聞きたいという思いで、最後まで読むことができました。最後は私の希望通りでらなかったですが、素晴らしい作品でした!宮部みゆき作品の傑作と言われる所以がわかりました。
★42 - コメント(0) - 2016年12月31日

「婚約者が失踪したので探してほしい……」従姉妹の息子に頼まれた休職中の刑事が彼女を追う。捜査権限がないというある意味での素人探偵状態、社会的な問題が原因で過去をどうしても消し去りたかった……という部分から見ても90年代の『ゼロの焦点』と言っていいだろう。昇り竜のような筆致で描き出すディテールの細かさ、巧みな伏線、どのキャラも忘れることができない魅力的な脇役たち。そしてホワイダニットを読者に委ねる余韻。清張チルドレンとして名高い『飢餓海峡』や『人間の証明』を蹴散らし、頂きに立ってしまった超大傑作。
★23 - コメント(0) - 2016年12月30日

長編だったけど、一気読み間違いなし。 現代の問題に迫ったサスペンス。現実にも彰子や喬子みたいに借金で苦しめられてる人がたくさんいるんだろうなー。 「ただ幸せになりたかっただけなのになぁ」 この言葉、ずっしりきました。
★15 - コメント(0) - 2016年12月29日

一人の女性が失踪した。カード破産が関係しているようだ。お金が人生をどう狂わすか。小説を通して現代社会への問題提起を行っている。事実が明らかになるにつれ、加害者への同情とお金に対する教育を怠っている社会への不満を感じる。作品の終わり方が、そこで!?という感じだけど、悲惨な結末を繰り返さない、作者の優しさが垣間見れる。
★24 - コメント(0) - 2016年12月28日

他人へのなりすましはこんな風にされるのか…とぞわぞわした。クレジット社会の問題点を突くとか、ローン地獄は誰にでも起こりうるなんて解説にあり、なるほどそうかとも思うけど、結局は身の程知らずが気の赴くままカードを使った自業自得の顛末としか思えないのは読み込みが足りないだろうか。いろんな事情はあるだろうから全部を切り捨てることは出来ないけれども、なんかモヤモヤした。
★48 - コメント(0) - 2016年12月27日

名前には愛、幸せ、寂しさが付いている。何者かになるために夢を叶えた、脱皮した、と思ったのに錯覚だったのか。生活を支える背骨は鉄でなければならない。
★94 - コメント(0) - 2016年12月26日

失踪した人物を探し始める主人公。
★15 - コメント(0) - 2016年12月22日

宮部みゆき、はずれがない。そんなに簡単に他人になりすますことができるんだろうかと思いながら読んだけれど、生きていくのに必死だったのだろう。ただ、どんどん借金を重ねてしまう心情についてはきちんと描かれていなかったような気がするが…。男性の家政婦さん夫婦とか、同僚の刑事とか、いい人たちが主人公の周りにいっぱいいて羨ましい。息子ちゃんも可愛かった。本当に宮部みゆき、読み始めると止まらなくなる。
★27 - コメント(0) - 2016年12月21日

怖い女。。 誰しも自分の中に光と闇の部分を持ち合わせていて、社会が作り上げた仕組みの中で生きている。一旦社会の負のスパイラルに陥ると、社会の闇なのか、自分自身の闇なのか、分からないまま光を探しながらどんどんと落ちていく。途中で誰かが救ってあげられるのでしょうか。止められるのでしょうか。あとを引く怖さでした。怖かった。
★26 - コメント(0) - 2016年12月19日

主人公もまた彼女に魅了された男の1人だったのかもしれない
★12 - コメント(0) - 2016年12月19日

★★★☆☆
★7 - コメント(0) - 2016年12月19日

再読しました。私が初めて読んだ宮部みゆき作品であり、そして20年以上経った今もなお、宮部みゆき作品の中で最高傑作は何かと尋ねられたら、迷わずこの「火車」を挙げます。時代は1990年代、バブルが弾け、世の中がお金に対して敏感になっている時代に、この小説のヒロインは動き始めます。この小説の最大の特徴として、そのヒロインは主人公の休職中の刑事の捜査対象でありながら、小説自体にはほとんど登場しない事にあります。全ての読書家の方にお勧めします。「火車」を読んでみて、宮部みゆきがどういう作家なのか判断して下さい。
★24 - コメント(0) - 2016年12月18日

多重債務に陥る人の心理には、考えさせるものがありました。事の真相に迫っていく中で、気づけば犯人に対して同情してしまいます。多くは語らない締めも、この作品が、長く愛され続ける要因だと感じました。
★22 - コメント(0) - 2016年12月18日

カード社会、自己破産。本人達は本当に幸せになりたかっただけ。なんだと思う。他人事のようで、実はすごく身近な問題なのかも。自分ではない人間になりたかった喬子。違う人間になれれば幸せになれると信じていたんだろうな。
★34 - コメント(0) - 2016年12月15日

破産は遠い世界の話だと思ってた。この小説を読むまでは。
★28 - コメント(0) - 2016年12月12日

自己破産なんていう言葉は遠いもののように思っていた。けれどそれは遠いものじゃない。少し間違えるとすぐに足を踏み入れてしまう場所に存在しているのだと思う。この小説はあまりにリアルだ。見せかけの幸せを望む人の心理がかなり繊細に描かれている。そしてまた、当たり前の幸せを望む心も。そうした心が自分から抜け出すことを願うことも。気をつけなくてはいけないと思った。この小説の登場人物が未来の自分になるのかもしれないのだから。
★33 - コメント(0) - 2016年12月12日

恥ずかしいことですが、トラブルの相談などを知人から持ちかけられた際に「結局は本人が悪い」「自業自得だろ」といったことを心の中で思ってしまうことが多々あります。何か起こるときには様々な要因が複雑に絡むことを忘れてはいけない、背景もよく理解していない状態で無神経な感想を抱いてはいけない、と改めて反省させられます。物語の内容はとても悲しく、途中読むのが辛くなる箇所がいくつかありました。それでも最後まで惹きつけられました。喬子は何を語ったのでしょうか。
★29 - コメント(0) - 2016年12月11日

5年ぶりに再読。二度目でも読み応えは充分。宮部みゆき多くの傑作のうちの一冊。クレジットカード破産者、その陥る心理状況などをうまく説明。かつサスペンスドラマ小説としても秀逸、息をつかせぬスピーディーな展開を一気に読ませる。クレジット(信用販売)がコレだけ普及しているのに教育・制度が適切になされていない警鐘を見事に小説で描いている。多くの方特に若い人には読んで欲しい一冊。
★27 - コメント(0) - 2016年12月11日

戸籍乗っ取りOLの話。最後は欲求不満。
★2 - コメント(0) - 2016年12月10日

さすがの傑作。終始目が離せず一気読みしました。主人公が追いかける女の輪郭が明かされていく度に痺れます。そして主人公の息子が可愛いこと!ここで終わるのかってなりますが粋ですね。 この作品を読むと白夜行が頭をよぎります。刊行は火車が先ですが。
★34 - コメント(0) - 2016年12月10日

大分前に読んだ本で再読したが、色褪せる事もない内容。今も昔も形を変えているだけど同じ悩みを抱えて人生を送っているんだな。と思う
★21 - コメント(1) - 2016年12月10日

火車の 評価:54 感想・レビュー:4113
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