遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)

遠くの声に耳を澄ませて (新潮文庫)
あらすじ・内容
目的地まで、いつかきっとたどりつける。壁を越えて、やがて知る人生のきらめき。『スコーレNo.4』の著者による奇跡のような短編集。

瑞々しい感性と肌理細やかな心理描写で注目される著者が紡ぎ出す、ポジティブな気持ちになれる物語。看護師、会社員、母親。その淡々とした日常に突然おとずれる、言葉を失うような、背筋が凍るような瞬間。どん底の気持ちを建て直し、彼らが自分ひとりで人生に決断を下すとき、何を護り、どんな一歩を踏み出すのか。人生の岐路に立つ人々を見守るように描く、12編の傑作短編集。

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遠くの声に耳を澄ませてはこんな本です

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遠くの声に耳を澄ませての感想・レビュー(531)

連作短編小説ですが個々の物語が確立してるので語り手が脇役になったりしますがそこでも主人公並みの存在感があり素晴らしい。またハマりそうな作家さんです宮下さん!
★10 - コメント(0) - 1月8日

うーむ、玉石混淆という感じでしょうか?短編だから登場人物の関係性をいかに早く把握できるかによって入り込み方が違う。作品のせいもあるけど読み手の心理状態にも大きく左右されそう。グッとつかまれた話も有れば、何が言いたかったの?という話も有り。読む度に印象は変わるかも。私にとっては可もなく不可もない本でした。「アンデスの声」は昔々BCLを趣味としていた私にはツボ。難受信日本語放送の代表格のアンデスの声、懐かし過ぎる(笑)。
★38 - コメント(3) - 2016年12月27日

12の物語。ゆるくつながりあう部分もあり、どの作品も良かったです。中でも農家のおじいちゃん・おばあちゃんの「アンデスの声」、嫁ぐ又従姉妹に足袋を届ける「白い足袋」が好き。
★91 - コメント(0) - 2016年12月6日

しみじみと良い短編集だったなぁと。人生は出会いに満ちている。電車から見える家のひとつひとつ、車の一台一台の中、すれ違う一人一人に人生があり、すべての人がそれぞれの想いを抱え、今とかつてとこれからがある。当たり前のことだけれど、気づくことは大きい。何気ない行動、出会いが人生の転機になる可能性をはらむ。そんなことが温かみを持って、上手く描かれている。第一話と最終話が特に好き。繊細な心情を独自の感性でとらえて表現できる、良い作家に出会えた。
★17 - コメント(7) - 2016年11月29日

連作短編集。 心が疲れた人たちが、小さな出口を見つける話。 誰もが辛い思いを抱えながら生きているのだ、という当たり前なことに安心もする。
- コメント(0) - 2016年11月23日

著者の短編作品を集めた作品。12作の小説が収録されている。 どの小説も30ページ程度の作品として収録されているのだが、正直微妙な長さ。ショートショートほど短い作品ではないが、短編小説と呼ぶにはあまりにも短すぎる。 作品自体もあまり面白いものとは言い難かった。著者は何を言いたいのか全く伝わってこない。
- コメント(0) - 2016年11月14日

宮下奈都さんの空気感が好きです。次は何を読もうか・・・
★3 - コメント(0) - 2016年10月16日

じわーっと来る短編集。温かいミルクティーを飲んでココロが温まるような読後感。短編集って、せっかくその世界に入ってもすぐにお話が終わってしまうのでちょっと苦手なのですが、この短編集はかなり良く出来ていて(読んだらわかる)、世界が途切れません(時代は前後しますが)。「流す」ことをアドバイスされる描写が秀逸。流す、という言葉からいろんなことが連想できて、それだけでも視野が広がるような気がしました。今後、朱鞠内湖に行く機会があったら、この本を思い出しそうです。
★3 - コメント(0) - 2016年9月29日

この人の文章は読んでいると心が落ち着く。今の私のお気に入りはミルクティーと白い足袋だけど、読むタイミングで好みは変わりそう。次は人間関係をメモしながら読みたい。どの話も、劇的なことがいろいろと起きるわけではない。でも、劇的でなくとも、その人にとっては大きな意味がある出来事というのはたくさんある、と思わせられた。
★14 - コメント(0) - 2016年9月24日

優しい文章の中に しっかりした芯がある感じがしました。私は みのりが好きです。
★13 - コメント(0) - 2016年8月29日

「ほのぼの」とか「気持ちのいい」とかでは表現出来ない、確かに「瑞々しい」が、一番しっくり来る12話の短編集。 「自分はこうなんだ」って、誰かがどこかで決断している様子が、優しく文章の中から伝わってきました。 第一話の「アルプスの声」の祖父母の幸せの在り方。素敵でした。
★5 - コメント(0) - 2016年8月23日

ひとつずつひとつずつゆっくり読んだ。今の私は「白い足袋」が一番好きだな。次開くときはどの話を読むんだろう。
★6 - コメント(0) - 2016年8月21日

読み終わって心がじんわり温まるのを感じた。 リアル過ぎるからか、不思議とどこか懐かしい。 ここから先には進めないな‥と思う時々に、もう一度読み返してみたい。 キャラクターの越境に気付いて、さらに深みが増すオマケ付き! 宮下奈都さん、この一冊で大好きになりました。
★4 - コメント(0) - 2016年8月17日

人って確かに複雑。とても些末なことをいろいろ考えていて、それがひとりひとりの物語になるんだなぁと思った。旅先で人恋しくなる経験。最近してないなぁ。旅に出たい。
★14 - コメント(0) - 2016年8月12日

「旅」をテーマにした12章の短編集。ふとしたきっかけで昔のことを思い出すことがある。懐かしい風景だったり、友達だったり、品物だったり、そんな自分にとっての「旅」を思い巡らせて読み終えた。『アンデスの声』の赤い花が印象的で、旅に出たくなった。
★13 - コメント(0) - 2016年7月31日

普通の人々の心理描写が実に巧みな短編集。日常の一見何気ない時間が、大きな決断の一瞬であったり、「遠くの声に耳を澄ませる」貴重な経過であったりします。読者の数だけその一刻は違うはずです。それにしてもお節介な解説だと思う。読んじゃうと読了感が変わります。御無礼を覚悟で。
★26 - コメント(0) - 2016年7月30日

心の奥底に忘れかけてた、自分の声が、聞こえますか
★3 - コメント(0) - 2016年7月18日

読み終わっての感想、旅に出たくなった。この一言に尽きる。 沖縄に行ったのはつい2週間前のことだけど、はやくもまた行きたい。シチリア、スペイン、ニュージーランド、行きたいところだらけだなあ。国内だったら波照間島と屋久島。ああ、旅がしたい。 あ、あと一ついうなら、大切な友達に子どもができたときは、わたしも思いっきり喜びたいな、と初めての雪を読んで思った。
★10 - コメント(0) - 2016年7月15日

朱鞠内湖がいきなり登場で、さらに親近感が増しました。
★37 - コメント(0) - 2016年7月6日

正統派で真っ直ぐくるので、こちらもきちんと受け止めなければ、という気持ちになる。うまいなあと思わず唸ってしまった。人生の契機ってふっと何気ないことで訪れるんだな(もちろん、それまでに積み重なってきたものの結果なんだろうけど) またいい作家さん見つけちゃった。楽しみが増えたな。
★15 - コメント(0) - 2016年7月2日

働きづめの祖父母。祖父が倒れて入院.瑞穂は祖父母がかわいそうだと感じてしまう。でもちがうんだなあ。祖父母には、彼らのの人生、楽しみがあって充実していたんだ。と気づいた瑞穂。いい話だと思う。  「猫がいます。」では息子が旅に出てどこにいるかも分からない。息子には息子の人生があると言い聞かせる母の気持ちわかるなあ。  全部読んでしまってから、人物相関図を作るべきだったなあと思った。
★10 - コメント(0) - 2016年7月2日

話題性、成長性、カラッとした表現…ちょっと気になっていて、手にとって読みたい一冊でした。なんとなく前評判のように聞いていた通り、読みやすい文章で、ちょうど良い切れ目が入れられる20ページほどの短編が脈絡なく並んでいました。    脈絡なく…というのは、実感。   登場人物が「越境」していると解説されています。ザクっと読んだ段階では、それぞれのストーリーが引き合っている状態を感じられません。 だから、脈絡なく…   いくつか見られた細かな心の描写は、この作者の独自性を思い、すごいなぁ…と感じました。
★6 - コメント(0) - 2016年7月1日

12の短編集。ひとつひとつは独立しているけれど、セーターの糸を引っ張ると思いもよらない部分が依れていくように、ひとつひとつが繋がっている、そんなお話です。結末がすべてハッピー!なハートフルではないのですが、文体がとてもあたたかい。読んでいてとても心が優しくなれる。あ、好きだ、と思いました。秋の転校生と、クックブックが好きかな、でも一番はアンデス。最後の一行を読んだとき、きっと瑞穂と同じキトの風景が目に浮かんだに違いない。
★4 - コメント(0) - 2016年6月30日

神は細部に宿るというけれど、丁寧な表現の積み重ねで、一瞬のささやかな出来事から語り手の来し方行く末を鮮やかに浮かび上がらせる神業、お見事です。世界に旅立った息子と昔の恋人を重ねて途方もない感傷に浸る「どこにでも猫がいる」や相部屋の人の鼾がうるさいと呼び出す患者さんに困りながら相手をする看護師を描いた「うなぎを追いかけた男」などすごく良い。その良さは、たとえるなら、≪お茶漬けって、ちゃんとつくると実はすごくおいしい≫と作中にもありましたが、丁寧に出汁をとって作ったお茶漬けのように滋味深く優しい味わいです。
★43 - コメント(1) - 2016年6月22日

ゆる~い感じで登場人物が重なってはいるものの連作短編集とは言えない12の作品が、この作家特有の空気で心地よく包んでくれる。爽やかな話ばかりではないのになぜだろう?
★6 - コメント(0) - 2016年6月14日

繊細。等身大。優しい。丁寧。美味しい豆腐を少しずつ味わうように、そっと読みました。
★4 - コメント(0) - 2016年6月13日

読み終えて改めて目次を眺めると、一つ一つ、独特の色があって温度があって、同じように並んでいるのにどれも際立って見えた。そしてどの主人公も、そこに居ながら遠くへ耳を澄ませ、お互いに遠くから知らず知らず呼び合って、響き合っていた。そんなふうにみんな生きて何かを思って、少しだけ動いたりしている思うと、不思議で、素敵だ。
★8 - コメント(0) - 2016年6月11日

切り取られる風景がきれいな短編集。辛いこと、飲み下せないこと、日々積み重なっていっても、何か「きれいなもの」を見ると浄化される。そんな心の内をすくい取ってくれるような描写が読んでいてほっとします。
★33 - コメント(0) - 2016年6月7日

日々思い悩んだり立ち止まることに、希望を与えてくれる作品でした。押さえられず溢れる気持ちを、宮下さんが浮き沈みなく淡々と言葉で紡いでくれます。健気な登場人物たちに心の奥底から共感できます。
★3 - コメント(0) - 2016年6月5日

耳を澄まさないと気づけないような、小さな幸せを聴いてーー物語が繋がっていく様子がなんだか面白くて、誰々がどれ?だったり日常の細かな話題だったり探して見つけるのは楽しんでいました。『スコーレNo.4』に比べると一つ一つの印象は薄くはありますが、どれもふわりとした読みごこちの良い作品ばかりです。[転がる小石][秋の転校生][ミルクティー]あたりが特に自分は好きでした。
★18 - コメント(1) - 2016年6月5日

優しい人が書いているのだな、と思う。この本のジャケットの絵と著者が似ているようにも思える。そして、書いていることは多くの人が経験してきたこと・・・自分のことだ、と感じるに違いない。
★5 - コメント(0) - 2016年6月4日

「旅」を題材にした短編集。どの物語も読み終えて感じたのは、、、なんていうか、、、ちょっと息抜きしたら?って言ってるみたいな感じがしました。「白い足袋」が一番好きですね。
★3 - コメント(0) - 2016年5月30日

「『一冊の本を読んで人生の謎が解ける、あるいは解けたような気持ちになる、というのはわかる気がします』」
★2 - コメント(0) - 2016年5月28日

日常の中でふっと何だか心が軽くなったりする瞬間ってある気がします。本書では特別な出来事や展開があるわけでなく、そんなふっと心が軽くなったり勇気付けられたりするシーンを切り取ってくれています。 何だか旅行がしたくなりますね。
★5 - コメント(0) - 2016年5月23日

読破。ん?なんか読んだことあるような…と訝しみつつ読了して、確認したら単行本にて読破済みだった。まあ、どれもこれも好みのテイストなので、良しとしよう。
★20 - コメント(0) - 2016年5月12日

ホッとするような話が詰まっていました。「うなぎを追いかけた男」「ミルクティー」「白い足袋」が好きです。評価:★★★★☆
★3 - コメント(0) - 2016年5月4日

ふわーって読んだ後にじわーっとくる。思い出すと温かくなる大切な記憶があるから今を進めてるんだなと改めて思えた。今の自分を支えているものを、今一度考えさせてくれた本。
★4 - コメント(0) - 2016年5月3日

「どこにでも猫がいる」が一番心に響いた。旅に出て行く側残される側どちらの気持ちもわかる。病院を舞台にしている作品が個人的にはお気に入り
★2 - コメント(0) - 2016年4月30日

やはり落ち込んでいる時の宮下さんの本は優しい。一話目のじいちゃんの話が好き。大地に根付いていて、どこにもいかなくても旅は出来る。素敵すぎ。連作になっているのだけど、なんだか台湾に興味が湧いた。
★8 - コメント(2) - 2016年4月25日

Jun
「スコーレNo.4」ですっかり宮下奈都さんのファンになり、彼女の本をいろいろ読んできた。今回本屋大賞を受賞したことからまだ読んでいない著書を読もうと手に取った本。人生の分岐点で人はどのような選択をするのか。最善の選択をしていてもそれが最善かどうかなんて本人も含めだれも分からない。時に止まり、時に後ろ戻りながらも前に進んでいく。「クックブックの五日間」が印象的。その研究者青年が病室のウナギ研究者だったんですね。
★2 - コメント(0) - 2016年4月24日

遠くの声に耳を澄ませての 評価:70 感想・レビュー:194
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