かけら (新潮文庫)

かけら (新潮文庫)
あらすじ・内容
川端康成賞受賞作。父の意外な顔――。見てはいけないものを見てしまったようで目が離せない。珠玉の短編3編。

家族全員で出かけるはずだった日帰りのさくらんぼ狩りツアーに、ふとしたことから父と二人で行くことになった桐子。口数が少なく、「ただのお父さん」と思っていた父の、意外な顔を目にする(表題作)。結婚を前に、元彼女との思い出にとらわれる男を描く「欅の部屋」、新婚家庭に泊まりに来た高校生のいとこに翻弄される女性の生活を俯瞰した「山猫」。川端賞受賞の表題作を含む短編集。

あらすじ・内容をもっと見る
177ページ
500登録

かけらはこんな本です

かけらを読んだ人はこんな本も読んでいます

夜行
5888登録
何様
3122登録
あひる
1633登録

かけらの感想・レビュー(338)

さらさらと読んでしまった。雰囲気のある文章で、なんとなく思わせぶりな短編。ふわふわとした感じを楽しんだけど、後に残るものを感じなかった。★★★☆☆
- コメント(0) - 2月14日

川端康成文学賞をとった「かけら」と、「欅の部屋」「山猫」が収録。芥川賞受賞作を読んだ時に思ったけどこの方の文章は悪い意味でなく読みやすい。ひっかかりがなく、でも全て記憶から消えてしまう事のないサラサラ感。父親とのさくらんぼ狩り。結婚前に思い出す元カノとの生活。いとこである女子高生を預かった事によりズレを感じる数日間の話など、ありそうでなさそうで平凡で、だから自分の身を入れてしまう感触をちょっと面白く思っている(自分と重ねられるかで評価が変わりそうでもある)。
★2 - コメント(0) - 2月2日

オフ会で借りた本。大きな事件が起こるわけではない日常を切り取るというのはよくある手法だけど、これまでに自分が読んだことのある作家とはまた違った切り取り方、心理描写だなと。どう違うのかと言われるとうまく言葉にできないのだけれど。でも嫌いではない文体なので、他の作品も読んでみたい。3編の短編の中では「ヤマネコ」が好きかな。
★14 - コメント(0) - 1月18日

Nam
山猫はよめてませんが、他2編は読み終えたので書きます。青山さんの本久しぶりだった。かけら、は親子の距離感が伝わる話だった。カメラを通して、かけらを見つけることで父の考え方や、父の思いに触れるちょっと繊細な話のように思えた。そんな切なくはないけども、ね。欅の…は切ないね。てか胸がきりきりするね。好きだった人、を忘れる、忘れないとか未練ないと思っていても気になるだとか気にならないだろうか、とか。ようは好きなんだなー、まだ。loveではなくlikeとかそういう話。難しいね
★4 - コメント(0) - 2016年12月23日

「かけら」けっこう好きな話でした。
★3 - コメント(0) - 2016年10月29日

短編集。三編ともホンワカとしてあったかい気分になれた。最後の山猫。静かな高校生との距離ががなんとも言えず良かった。あの子自体が突然東京にやってきたイリオモテヤマネコのようなもんだったんだろう。
★70 - コメント(0) - 2016年10月27日

①かけら-家族5人での参加が出来なくなり父と二人で行ったさくらんぼ狩りバスツアー。微妙な距離にある父親との会話。写真教室に通う桐子が撮った写真に写った父から感じる客観的な姿。②欅の部屋-結婚を機にマンションを出る男。結婚前に付き合っていた彼女は依然として同じマンションの別の部屋に暮らす。③山猫-新婚の家庭に東京の大学を見学するために西表島から上京してきた栞。夫婦が感じる無愛想な栞との世代ギャップ。高所恐怖症の栞が挑んだ東京タワー。3作品とも生活感溢れる平凡な日常生活が一人称で主観的に描かれていた。
★59 - コメント(1) - 2016年10月25日

「かけら」だけを読んた。感動した。いろいろな父のことが思った。そろそろ実家に帰り見にするわ。(笑)
★8 - コメント(0) - 2016年9月27日

『山猫』のシュールさは、まるで日常あるある。男にとって女はずっと難しい年頃であり続ける。プチヘルだ。 *プチヘル=チョビッと地獄
★5 - コメント(0) - 2016年9月21日

「綿棒のようなシルエットの父がわたしに手を振って、一日が始まった。」。短編『かけら』はこの一文から始まります。女子大生とその父二人がはからずもさくらんぼバスツアーにいくというお話し。娘からみた父は、冒頭のような印象で、なんともうっとうしい限り。短い旅の中で、父の知らない姿を発見し、ちょっとだけ思いをあらたにするのですが、そのさじ加減が絶妙です。父娘の距離は圧倒的には縮まらないけれど、娘のほんの些細な気持ちの変化にほっこりさせられます。他『欅の部屋』、『山猫』ともに日常の中の大切なものが描かれています。
★53 - コメント(0) - 2016年9月4日

それぞれ似た手触りの短編集。 柴崎友香が解説で「一行目を読み始めたときと、最後の行を読み終えたときでは、登場人物たちも、読み手も、その内側で確実になにかが変化している」と書いていて、その通りだと思いました。とてもよかった。 「娘としてはあまり見ていて気持ちのよい光景ではないが、父が一人前の男として人の役に立っているのを見るのは、突然人間の言葉を話し出した犬猫を見ているようで、好奇心が勝って目が離せない」という一文が心に残りました。
★15 - コメント(0) - 2016年8月1日

「あなたの事を忘れるために今、あなたの事を思い出している。引っ越しと同じように。」この言葉、結構好き。
★2 - コメント(0) - 2016年7月23日

創られたものでない、すぐそこにいるヒトの感情の起伏を淡々と表している感じ。「山猫」が良かった。
★6 - コメント(0) - 2016年7月14日

他愛ない日常に「相手」がいる。推理物や恋愛物にも負けない日々と心の揺れが秀逸かな(^_-)-☆
★47 - コメント(0) - 2016年7月2日

文章が透っていて、きれいな話。
★5 - コメント(0) - 2016年6月27日

 読友さんのレビューにひかれて手に取った。もちろん初読み作家だ。文章からは独特の個性と世界観を感じる。川上弘美と西加奈子を足して2で割ったような文体が、何ともよい読み心地である。どこにでもいるような平凡な父親と20歳の娘。そんな二人が思いがけず日帰りのさくらんぼ狩りバスツアーに行くことに…。そこで、娘は父親の意外な一面を発見する。表面は冷めたような父子の紋切型の会話が、何とも面白く愉快だ。やっぱり親子なんだ、ということを感じる(表題作)。他2短篇を収載。芥川賞受賞作の『ひとり日和』も読んでみたいと思った。
★93 - コメント(0) - 2016年6月22日

普通の日常の一コマの短編集。嫌味がなくて読みやすい。父親と2人きりでのお出かけは小学生の頃に数回あるだけだけど、主人公の身持ちに同感。
★6 - コメント(0) - 2016年6月14日

かけら/非日常なさくらんぼ狩りツアーで見た父の一面。欅(けやき)の部屋/華子と結婚する諒助が思い出す小麦との日々。友人の黒川が言うように、引っ越すとき昔のものを捨てる前に一度見ておくように、次に進むために見納めと思い出しているよう。山猫/西表島から来たいとこの栞。川端康成賞受賞の表題作含む3短編集。時々主人公以外の視点が入り膨らみを持つ。自分のこうだと思う印象と違う一面に、何も知らなかったのかと、気持ちがザワザワと落ち着かない感じ、なんかわかる。ちょっとした「転機のかけら」になるエピソード集。
★6 - コメント(0) - 2016年6月13日

初読み作家さん。青山さんの文章、とても好き。登場人物の心の動きが、手に取るようにわかってしまう。そしてどの作品の主人公にもあっという間に引き込まれて、感情移入できてしまう。日常生活に「相手」が存在するからこそ、心に生じる感情のさざ波。そのさざ波を描くのが上手な作家さんだと思う。
★232 - コメント(5) - 2016年6月13日

表題作含む3編。表題作は、母が計画したさくらんぼ狩りに父と二人で参加することになった桐子が、父の他人と関わる姿、過去の姿、写真に写った姿と違う視点で父を感じ、洞察対象ではなかった父にふわっと焦点を当てる話。家族の知らない一面を知る描写がいい。「欅の部屋」は結婚前の諒助が元彼女の小麦への想いを回顧する話。未練がないのに反芻し、やっと前に進むような。「山猫」は杏子の新婚家庭に西表島の従妹、栞が泊まりに来た4泊5日の話。杏子と栞の相容れなさや緊張を交えた距離感。数年後に振り返るのが栞目線である点が特によかった。
★10 - コメント(0) - 2016年6月12日

青山七恵さんを読んだのは本当に久しぶり。読友さんのレビューを読んで手に取った本書。何気ない日常のひとコマを女性の目線で切り取った作品でした。大きな山や谷もなく淡々とした時間が流れるのが青山さんの持ち味なんだろうなぁ~と心穏やかに読了しました。
★18 - コメント(2) - 2016年6月6日

27
なんてことない日常の感情の揺れ動き。事件も何も起こらない事態を小説として読ませるのはすごい。と感じた。最近恋愛小説ばかり読んでいたので、刺激が足りないように感じてしまい、いかんなあと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年5月31日

青山七恵さん、とても好きです。日常の中の言葉にもできないような、ちょっとした軋みのようなものを、とても上手に描き出してくれます。そんな何でもない日常の中にこそ、人というものの本質的な何かがあるのかなと考えさせられます。そんな視点は川端康成にも通ずるものがあり、川端康成文学賞受賞作という肩書きに納得の一冊です。
★46 - コメント(0) - 2016年5月23日

「かけら」父親と二人で旅行はした事がない。というかもう亡くなってしまったのですることも叶わないけれど、二人だと何を話して良いか、間が持たない感じが何だか手に取るようにわかってしまう。日常のありふれた光景だけど、その時はその価値というか幸せのようなものはあまり感じないものなのかもしれない。
★19 - コメント(0) - 2016年5月14日

家族小説。よかった。
★6 - コメント(0) - 2016年5月6日

家族小説やら、恋愛も入る短編。
★9 - コメント(0) - 2016年5月6日

表題作は、自分と父親以外の他の家族が参加をキャンセルせざるおえなくなり、父親と2人だけで日帰りバスツアーに行くことになってしまった主人公の女子大生が、父親との会話が続かず気まずい思いをする様子や、旅先での父親の行動を冷めた目で見ている様子などが、その時々の微妙な感情の変化を織り交ぜて描かれていると思いました。日常のちょっとした瞬間を上手く切り取っていると感じました。
★47 - コメント(0) - 2016年5月5日

平凡な日常の中での、よくあるちょっとした出来事や感情が繊細に描かれていました。身近に感じられるお話。
★3 - コメント(0) - 2016年4月20日

1月20日BIRTHDAY BUNKO。川端康成賞受賞作の表題作を含む短編集。「かけら」は二人で出かけることになった父と娘が描かれていて微妙に距離をあけつつも意外な父の側面を目にする。つかわれている「かけら」という単語は風景の一部分のようなことを言っているのかな。「欅の部屋」は元彼女のことを考えすぎる男が主人公。「山猫」は新婚夫婦のところに親戚の高校生が遊びに来てたまにきまずい雰囲気になったりといった話。
★26 - コメント(0) - 2016年4月16日

短篇三作収録。心の揺れが見事に描かれており、不安定な気持ちに包まれてしまう。「かけら」が一番好き。たまには父親と出かけてみようかと思わせてくれる。「欅の部屋」「山猫」は読みながらイライラしてしまった
★4 - コメント(0) - 2016年4月6日

三編です。個人的には「かけら」と「欅の部屋」が面白かったです。 「かけら」は日帰りツアーに参加した娘が目にする父の姿は、これまで見たことのないもので、目の当たりにした父の人間性も、これまでの記憶もどちらも父の一部であるということだと思います。 「欅の部屋」は元カノのことが忘れられずに強烈な自意識を持っている男性の話です。なかなか前に踏み出せず、ようやく忘れられそうになった時には元カノ自身は立ち去っていて空しくなるというのは共感できました。
★4 - コメント(0) - 2016年3月3日

芥川賞受賞作より面白かった。この人の人を求める気持ちを柴崎友香に教えてもらった。ありがとう。山猫の栞ちゃん、こういう子苦手やわーと思うようになったのは年を取ったからか。
★4 - コメント(0) - 2016年2月26日

3編の小説だ。 人間臭く不器用で、もどかしい人間関係が身近に描かれている。 「かけら」は父親と娘の日帰り旅行、気の利かない、ふがいない、どこにでもいる父親と二人の時間って、すごくぎこちなく、つまらないものだよな。 「欅の部屋」男って、別れた女と似た人を追い求めるものだよな。 「山猫」西表島の親戚の娘が東京のおばの家に来ての3日間を描いたんだけど、高校生に女の子って、なかなか難しい歳頃だよな。 俺は面倒で嫌だな。
★12 - コメント(0) - 2016年2月17日

三つの短編。 なんてことない話なのに何故か生々しい感じがする。
★15 - コメント(0) - 2016年1月25日

短編集。2つめの『欅の部屋』の、思い出を捨てる前に復習するというニュアンス、とてもいいなと思いました。いろんなことを懐かしく思い出せる時が来たら、それは現在進行形の気持ちではなくて、もう過去のものとして心の中の置き場が変わったってことなんだろうな、と。思い出すのも辛いうちは、まだ生きてる出来事だもんね。そういう微妙な心の揺れを描いた3編。うまいなぁと思いました。
★9 - コメント(0) - 2016年1月24日

この文体は苦手。
- コメント(0) - 2016年1月24日

人生のかけらを感じられる繊細な心を持つような人間になりたい。
★5 - コメント(0) - 2015年11月24日

日常の一部を切り取ったようなお話。穏やかな流れが続く。読みやすいけど、ちょっと物足りなさもあったり。
★3 - コメント(0) - 2015年11月22日

3つの短編集。何気ない日々の話がさらさらと綴られている。ちょっと何かが起こる感じが小説となっている。
★12 - コメント(0) - 2015年11月15日

【5】川端康成賞受賞作。父の意外な顔…。 見てはいけないものを見てしまったようで目が離せない。珠玉の短編3編。家族全員で出かけるはずだった日帰りのさくらんぼ狩りツアーに、ふとしたこと から父と二人で行くことになった桐子。 口数が少なく、「ただのお父さん」と思っていた父の、意外な顔を目にする 「かやら」。結婚を前に、元彼女との思い出にとらわれる男を描く「欅の部 屋」、新婚家庭に泊まりに来た高校生のいとこに翻弄される女性の生活を俯瞰し た「山猫」。川端賞受賞の表題作を含む短編集。
★5 - コメント(0) - 2015年9月15日

かけらの 評価:94 感想・レビュー:106
ログイン新規登録(無料)