書藪巡歴 (新潮文庫)

書藪巡歴の感想・レビュー(15)

書誌学とは何か、書誌学を如何にして学び研究したかのエッセイ。アカデミックな現場における師匠と弟子のやり取りが上手い文章で読める一例。良い一冊。
★2 - コメント(0) - 2016年8月29日

林望ことリンボウ先生の本を読むのは何年ぶりか。ロンドン留学時代のエッセイに親炙した事も今は懐かしい思い出。書誌学者・林望としての来歴と、書誌学で有名な慶應大学斯道文庫の往時の阿部隆一、太田次男と東洋文庫の亀井孝などの碩学との師弟関係を述べた一種の回想録であるとともに、奈良絵本、嵯峨本、整版本(版木の印刷本)と古活字本の解説など書誌学の「藪」のなかをチラリと紹介されて、門外漢にも面白く読めました。
★6 - コメント(0) - 2016年1月24日

再読。著者が書誌学を一生の仕事にするとの決意を告げたときの、師匠の阿部隆一慶大教授の諭し。「いいかね、誰も理解してはくれないよ。どんなに時間と労力をかけた業績でも、世間では学問的業績としては認めてくれない……が、それでも良いか」(43頁) それでも良い、と著者は答え、そして案の定、阿部が昭和35年に就いた斯道文庫主事の職位は著者のものにはならない(「転機」の章)。そのあたりの内部事情を率直に明かす。負ける将棋を指して後悔しないさっぱりした書きっぷりが魅力か。
★1 - コメント(0) - 2015年6月11日

2015年5月10日:moriya
2015年3月26日:半殻肝
リンボウ先生の恩師の先生方との思い出、書誌、古書文献、就職をめぐる話をまとめたエッセイ。本書を読むまで著者のことをずっとエッセイストだと誤解していたが、専門は書誌学、国文学だった。文章がとても滑らかで現代ではほとんど使わないような含蓄あることばが散りばめられている。「幽明境を異にしてから」「坊間に流出」「深謝の微喪を表す」「贅言を弄する」「径庭のない了簡」等。現代の若者は本を読まなくなり、活字離れが著しいと嘆く人がいるが、本当は、昔の若者が読んだ本を読まなくなったと言い換えるべきだと。ごもっとも。
★6 - コメント(0) - 2014年7月18日

2014年5月29日:まりお
ここまで実名で出しちゃっていいのかなあ(^^;と思ったりもしましたが、リンボウさんの淡々とした文体に嫌味はなく(むしろ敬愛の情がそこここに感じられて)読後感はさっぱりとしたものでした。最後の章「書誌学の未来」は、かつて芸術学という、書誌学とどっこいどっこいの「つぶしの利かない学問」を学んでいた身としては非常に身につまされる話でした…書誌学も少しく齧っていたので、そちらの方面のネタも懐かしく楽しく読みました。薄い本だけど、中身は思いっきり濃ゆいです。まさしく書物の藪。密林です。
★5 - コメント(0) - 2014年4月7日

2013年10月9日:bibliotecario
途中で忙しくて読むのをストップした記憶があるが、確か、それなりに面白かった。大学院まで行くと、イロイロ見えてくるのも、そうですね・・・とうなずけるといいますか・・・まあ・・・もっかい読みます。
- コメント(0) - 2012年12月29日

2012年2月7日:麦子
タイトルだけ見ると(帯もだ……)ビブリオマニアのオナニーみたいな感じだが、そういう話では全然ない。大学教員の就職事情等、人間関係のドロドロした話もある。読むと重たい気分になるが不快ではない。
- コメント(0) - 2011年12月11日

2010年1月22日:オルソ・ポピー
2009年4月4日:児玉憲宗
19981101
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