不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
あらすじ・内容
瞬時の判断を要求される同時通訳の現場は、緊張とスリルに満ちた修羅場。そこからつぎつぎ飛び出す珍談・奇談。爆笑の「通訳論」。

同時通訳者の頭の中って、一体どうなっているんだろう? 異文化の摩擦点である同時通訳の現場は緊張に次ぐ緊張の連続。思わぬ事態が出来する。いかにピンチを切り抜け、とっさの機転をきかせるか。日本のロシア語通訳では史上最強と謳われる米原女史が、失敗談、珍談・奇談を交えつつ同時通訳の内幕を初公開!「通訳」を徹底的に分析し、言語そのものの本質にも迫る、爆笑の大研究。

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不実な美女か貞淑な醜女(ブス)かはこんな本です

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)かの感想・レビュー(903)

★★★★
- コメント(0) - 3月15日

はじめはタイトルから恋愛論なのだろうかと思った。しかし、その実は通訳論であったのだが、面白いことに読み進めると通訳論だけでなく、異文化理解、ギャグ、政治、言語教育など様々な側面が浮かび上がってくる。非常に多面的なエッセイであり、著者のユーモア溢れる語り口に乗せられ、アッという間に読み終えてしまった。特に幼児への外国語教育に関しては昨今話題によく登る為、興味深く、指標になり得る意見であった。非常に楽しい時間を過ごせ、著者に感謝と早世されたことへの追悼を思う。
★3 - コメント(0) - 3月5日

星5つ
★2 - コメント(0) - 3月2日

エピソードを交え楽しく読めました、巻末で米原さんが他界していた事を初めて知り何故かショックで残念です。
★2 - コメント(0) - 2月27日

同時通訳の現場を少し違う視点から描いているものの、通訳において必要な心構えや視点などについ要点はしっかりとおさえていて大変興味深く拝読できました。
★2 - コメント(0) - 2月27日

第一章:翻訳者は職人肌、通訳者は芸術肌、ということなのか。第二章:場面によっては貞淑な美女よりも不実な美女や貞淑な醜女の方が望ましいこともありそう。第四章:文脈のおかげで重要な単語を聞き損なってもなんとか通訳出来た人の話が載っているのだが、文脈から人の話を理解するって結構高等な技術が必要な気がする。第五章:文体で印象が変わるというのはすごく分かる。浅田次郎さんの歴史小説も標準語だけで書かれていたら今と同等の評価はされていなかったと思う。
★8 - コメント(0) - 2月14日

通訳業とは何ぞやということを書いた一冊。完璧な通訳など存在し得ないというのがこの世界の常識とのこと。話者と聞き手の共有する情報、経験、文化等が異なり、時間の制約が課される状況下で、自分から出る言葉ではないことを伝えなければならないのだから、それはそうだと頷く。1人の通訳がいればその前には2000人の学習者がいると聞くと、スポーツのようにも感じられる。
★6 - コメント(0) - 2月4日

面白かった。ユーモアのある文章だが、文化や言葉やコミュニケーションについて普段は考えたこともないようなことを考えさせられた。意外だったのは、通訳者にとっては母国語を正しく話すということがとても重要だということ。私も文章を書くときや会話をするときにもっと意識をして日本語を使おうと思った。
★4 - コメント(0) - 2月4日

通訳の苦労話を面白おかしく教えてくれる本。言葉そのものについても、とても考えさせられる。ジャーナリストによる解説を読むと米原万里さんの凄さがわかる。活躍ぶりをリアルタイムで見たかった。とりあえずYouTubeで残ってる映像を見ようかな。
★1 - コメント(0) - 1月21日

理系の通訳者ってこれからも出てこないんじゃないかしら
★2 - コメント(0) - 1月17日

とても面白かった!・・・でもとても読むのに時間がかかりました・・遅読のせいもあるけど(凹)。だって文章の量が多い!エッセイの割にびっしりなんです!でも中身は面白いなあ〜へええ〜〜〜と何度も思うし、何度読んでも面白い本だと思います。後書きのエリツィンとの逸話がほほえましい(チューされたんですって☆)
★3 - コメント(0) - 1月10日

通訳の実態がユーモアも交えながら綴られていて、とても面白い。表面的な言葉の奥にある、その人が本当に伝えたいことをいかに違う言葉を話す人に伝えられるか。通訳できる人、すごい。
★20 - コメント(0) - 1月9日

★米原さんは間違いない。 特に第五章は、これから言語と付き合って行くうえでまさに金言の宝箱。「『国際』という言葉、日本語でも国と国の間という意味。…自分の国を持たないで、自分の言語を持たないで、国際などあり得るのか。…どんなに英語が上手くとも、自国語を知らない人間は、…軽蔑の対象であって、尊敬の対象にはなり得ない。」(280頁)「グローバル」「インターナショナル」に抱いていた違和感がほぐれた。母語で深く思考できる日本人はどのくらいいるのだろう。小学生のうちから英語が話せても、話す中身がなければ意味がない。
★7 - コメント(0) - 1月6日

師をこれ以上にないほど敬愛し、自分に不当な評価を下す者の書くエッセイは面白い。言葉を生業にしているからか、よどみない言葉の流れが心地よい。翻訳業についてこれだけのことが語れるのも、作者が真摯に向き合っているからこそ。普通であれば、表面的な事柄で終始するであろう。方言や、話し手の人となりまで考慮して、翻訳を組み立てているのだとは思ってもみなかった。そんな飽くなき探究心をお持ちの米原女史にも頂点は見えていないとのこと。後に続く後輩たちは大変だ。
★6 - コメント(0) - 2016年12月28日

結構前に読んだのですが(読了日はいい加減です)、ずっとログインしてなかったのでうろ覚え感想(^^;;日本語と外国語、文構造が違う言語をどうやって通訳しているのか不思議だったのですが、納得です。同時通訳者がその短い通訳時間の為に途方も無いくらい勉強していることを改めて実感しました。頭が下がります!☆3.8
- コメント(0) - 2016年12月25日

こんな素敵な通訳者がおられたんですね。 通訳業って単に通訳するだけじゃないんでしょうね!それは仕事してても感じました。
★1 - コメント(1) - 2016年12月24日

ここまで面白い文章を書かれる方だとは知らず、手に取らなかった過去の自分にビンタしてやりたい!通訳はコンマ何秒で判断しないといけない凄い世界…母国語が下手くそなのに外国語学んでも母国語以上の伸びしろがないというような事が書かれていて、なるほどと思わず膝ポンしてしまった。普段から言葉を意識している職業だから、こんなに魅力的な文章を書けるのかも。残りの作品も大事に読んで行こう
★11 - コメント(0) - 2016年12月15日

この著者の本を読むたび,本能的にスケールの大きな迫力ある人だと感じて怖気づくのに,面白く読んでしまう不思議。依頼される学会や会議のテーマごとに短期的にマニアックな言葉まで使いこなせるように瞬発力で高め,次々とこなしていく,刺激的で人間臭く,知的好奇心も極限までくすぐられる同時通訳の世界に感嘆してしまった。そしてそれを面白がってダイナミックにこなしていく姿に圧倒される。『結局,外国語を学ぶということは母国語を豊かにすることであり,母国語を学ぶということは外国語を豊かにすることなのである』は説得力抜群。
★8 - コメント(0) - 2016年12月2日

同時通訳者の悲喜こもごもが詰まったエッセイ。通訳者って、母国語以外も流暢に喋れて羨ましいな〜、ぐらいにしか思っていなかった自分の浅はかさを反省。様々な会議に出る前には、専門家同様の勉強をしなくてはいけないとか、咄嗟の機転ができないと命取りとか。度胸がないとできない仕事。色々な職業の疑似体験ができるというのは面白そう。勉強熱心でユーモア溢れる米原さんだからこそ、エリツィン元大統領に可愛がられたんだろう。
★31 - コメント(0) - 2016年11月25日

リズムよく語彙が豊富なうえ、エピソードの一つ一つがおもしろい。名エッセイ。
★27 - コメント(0) - 2016年10月30日

学生時代に読んで以来の再読。通訳はつらいよ。でもおもしろい! がたくさん詰まった本。
★1 - コメント(0) - 2016年10月27日

米原万里の最初のエッセイ?通訳者から見た、通訳関連エッセイ。最初のエッセイのためか、この本の前に読んだ2冊よりちょいと堅い。エリツィン元大統領が来日した時のエピソードをちらりと書いて、通訳当事者しかわからい世界を垣間見せてくれる。通訳者は師弟関係で成長していく職業だということがよく理解できる。
★1 - コメント(0) - 2016年10月7日

通訳・翻訳で起きる悲劇と喜劇。コミュニケーションの重要さと深さについて面白おかしく書かれている。とても読みやすい!
★1 - コメント(0) - 2016年10月4日

悲喜こもごも、時に冷や汗もの、時に膝を打って拍手喝采したくなる様々なエピソードが、筆者のみならず多くの通訳の実体験を通じて生き生きと語られている。読んで感じたのは、翻訳に携われる人間の“言葉”に対する敏感さとフットワークの軽さだった。筆者の他の本もぜひ読みたい。
★2 - コメント(1) - 2016年9月21日

確かごねんまえくらいにエッセーが読みたくて手に取った。それからずっと万里さんのファンです。もっとたくさん読みたかった。
★1 - コメント(0) - 2016年9月20日

「言葉は、その国民性の反映であり、その国民性の一部なのである。」(p.292)先日参加した某学会で初めて同時通訳を聴いたのが印象に残っていたので本書に興味を持ち、読了。通訳の何となくぎこちない訳語の裏に潜む諸要素を垣間見ることが出来た気がする。会場でも感じたことだが、下手な通訳を聴くよりある程度原語を嗜んでいる方が誤解なく、かつ正確に発話内容を理解できるのだから、通訳業は正当な評価を受け辛いのだと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年9月19日

16-162】再読。米原さんが書く文章は、軽やかな語り口に可笑しい小咄、理解した瞬間にニヤリとさせられるアイロニーや下ネタまで様々な話題を散りばめつつ、言葉を駆使する事を仕事にしている人としての矜持をひしひしと感じるから小気味好い。本文中で"コトバを駆使する能力というのは、何語であれ、根本のところで同じなのだろう(278頁)"と書かれているけどそれはきっと通訳稼業や外国語学習に留まらずもっと幅広い事柄で該当すると思う。こういった見事なエッセイを一冊書きあげ、更に続々と本を発表された米原さん自身がその証左。
★6 - コメント(2) - 2016年9月10日

通訳って最も言葉と格闘する職業なのかもしれない。その瞬間の自分の五感、知識、経験、機転のすべてを使って瞬時に反応する。訳によっては会合や交渉事を台無しにする危険性もある。怖い仕事だ。でも異文化間のコミュニケーションを取り持って絶妙に通じた場合の喜びと面白さはやみつきになるものなんだろうな。通訳特有の難しさと面白さがテーマ。語学や文化の知識に加えて回転の速さや度胸やユーモア心も必要。さらに絶対に外せないのは母国語の能力。百戦錬磨の強者に思える万里さんも、デビュー時には仕事を放り出しかけたとは微笑ましい話。
★13 - コメント(0) - 2016年9月5日

1年くらい前に1回読んだが、再読した。この本は通訳に関する本だが、通訳に興味がない人こそ一読する価値があると思う。文章の書き方も決して飽きさせることのない、ある意味笑いを誘う表現で、スイスイ読むことができる。通訳者の楽しさや苦労など、通訳を経験したことがある人にしかわからない感情や考えは非常に興味深かった。また通訳以外でも著者は言語(学)についても言及しているが、これも非常に納得させられるものが多く、勉強させてもらった。著者米原万里自身ロシア語通訳者だったため、ロシア語を多少知っていると余計楽しめると思う
★2 - コメント(0) - 2016年9月2日

2016#28 タイトルを見て、なんのこっちゃと思っていたら、読んでみて愕然。通訳業に関するエッセイとわかり、言葉のプロの表現力に恐れ入った。母語以上に第二言語が上手くなることはありえないとの指摘にギクリ。日本語の大切さを考える。通訳の現場はとてもスリリングで、それを支えるのは、頂点のない山を登り続けると表される、終わりのない勉強の世界。頭脳のハードワークを行う、孤独な闘いの世界。読みながら、頭の中で悲鳴が上がっていた。中途半端な知識人だなんて仰っているけれど、そんなこと言われてしまったら…
★4 - コメント(0) - 2016年7月25日

言葉というものの成り立ちや領域の可能性に思いをはせる
★17 - コメント(0) - 2016年7月22日

米原さんのデビューエッセイ。通訳というたいへんなお仕事の表から裏まで、その実態がよーくわかります。瞬時に話の核をくみ取ると共に、いらない言葉はすべて割愛。話し手と聞き手の文化の違いを埋めて文脈を整えることも。題名はまさにその真髄を表した言葉(詳しくは本書で)。読売文学賞受賞作。
★45 - コメント(0) - 2016年7月6日

8歳〜10歳になるまでは1ヶ国語のなかで育てたほうがいいという話はなるほどと思った。
★2 - コメント(0) - 2016年6月25日

Ryu
通訳者という特殊な仕事にまつわる様々なエッセイ。通訳者はまず母国語ができていなければダメと書かれていたが、この本を読んでいて作者の日本語の巧みさに恐れ入った。母国語が外国語を豊かにし、外国語は母国語を豊かにするという相互影響はとても納得。
★3 - コメント(0) - 2016年6月24日

才女にユーモアを足すと米原万里、というイメージに真摯な努力という面がこの本で加わる。育った背景だけにおぶさることなく。自分はどうなの?とついつい振り返ってしまうほど。
★4 - コメント(0) - 2016年6月23日

ここまで文章力があるからこそ優れた通訳者だったのでは、と思いました。さらっと下ネタが出てきても下品ではないし、グイグイ読ませるうえ笑いどころも満載。私もここまで書けるようになりたい!
★8 - コメント(0) - 2016年6月11日

翻訳家は、語り手に憑依して、傑作を自分が創り出したかのように感じることができる。そういう意味で、ちょっとした変身願望を叶えてくれる職業なのだそう。翻訳という切り口で語るエッセイ。面白かったです。
★2 - コメント(0) - 2016年6月3日

参考文献の質と量が凄すぎて絶句。。。こんな本まで読んでるの?という驚きの連続で、彼女が単なる通訳ではなく、言葉のプロである事を知った一冊となりました。ただ、所々で、翻訳家より通訳の方が上。的な発言が見られたのは残念でした。【解説】名越健郎
★2 - コメント(0) - 2016年5月17日

翻訳・通訳という仕事について、言語の分析から作者の面白ろい体験談まで深く広く触れられた一冊。所々になるほど!と思わず膝を打ちたくなるような鋭い視点があって楽しい。「お前の母ちゃん出べそ」の考察とか。
★2 - コメント(0) - 2016年4月5日

通訳のお仕事の目が回りそうな忙しさやそのスリルや言語を扱うことを哲学できちゃう魅力とがとっても伝わってきました。通訳は芸術。
★8 - コメント(0) - 2016年3月31日

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)かの 評価:76 感想・レビュー:267
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