ハルコナ (新潮文庫nex)

ハルコナ (新潮文庫nex)
あらすじ・内容
世界を救うハルコ。ぼくは君に何ができる?

5年前、遠夜(とおや)の隣に引っ越してきたハルコは特異体質をもつ少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに、自分の身体には猛毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。通学は遠夜が毎日サポートを続けているなか事故が起き、やがてクラスメートを巻き込む事件に発展する。世界を敵に回してもハルコを守りたい――17歳の決意が迸る圧倒的青春小説!

あらすじ・内容をもっと見る
238ページ
240登録

ハルコナはこんな本です

ハルコナの感想・レビュー(130)

秋田先生の書く恋や愛のお話はとても好き。世界との距離とか、自分の気持ちを自問する言葉とか
★1 - コメント(0) - 2月20日

いかなる主張も怒りに流され暴力に繋がってしまえばそこにあったはずの正当性は失われかねないということや、他者の怒りや悪意に対抗することの難しさや、対抗する中でそれに呑み込まれていくことの気楽さなどの、まあ言葉にしてしまえば当たり前の色々に、秋田節抑えめのライトな語り口で気付かせてくれる作品でした。相変わらず、メカニズムにまでは触れないファンタジックな舞台装置を物語に組み込むのが上手いなあと。
- コメント(0) - 1月4日

【評価】4.6/5……青春小説ですね。 優先すべきことはなにか、それによってどう行動すべきか。自分なりの答えを見つけた遠夜くんは、大人の階段を一つ登った気がします。「機械の仮病」の時とは雰囲気が変わり、こんな話も書けるんだなと感心しました。
★1 - コメント(0) - 2016年12月24日

難しい世の中で個人ができることといえばラスト二行くらいのことだよなあ…… それで良いのだと思う
- コメント(0) - 2016年12月12日

まったくもって粗筋通りの話なんだけど、読むと全然印象が違う話でそこが面白かった。個人的な内容に殆ど触れられることなく話が進んでいくので、どうにも不思議な話だった。大きな騒動の渦中の人間は中心に入る所為で、こんな風に蚊帳の外に追いやられるのかも知れない。空気は伝播し周辺にいる人々を徐々に巻き込みながら、より強い感情だけが感染していく。けれども中心にいる人は当事者であるが故に事態に客観的で、台風の目のように静かな中に取り残される。或いは渦巻く空気が収まるまで閉じ込められてしまう。しばらく経ったらまた読もう。
★2 - コメント(0) - 2016年11月10日

こんなアニメな感じの表紙(+口絵)の小説を思わず読んでしまったのも、書き出しのところで引き込まれてしまったから。 型通りの青春小説かと思ったら、そうでもなく、最後まで楽しめました。
★12 - コメント(0) - 2016年11月7日

この本を純愛小説と分類していいのか私はいささか迷う。というのも、この本の中で描かれている「社会」というものがあまりにも鮮烈だったからだ。何を信じていいのかもわからず主人公が翻弄される姿が見事に描かれている。しかし、その荒波の中で、自分の大切なものを見極め覚悟を背負い守り抜く誓いを立てるその姿は紛れもなく「愛」である。 ハルコの持つ力が「対花粉症」であることにはじめ私は首をひねったが、読み進めるにつれとても絶妙なものだとわかった。重すぎず、しかし必要とされ……「怒り」と同じだという記述にはっとした。
★1 - コメント(0) - 2016年11月7日

空港の売店で衝動買いした本。空気に抗って生きる話。
★2 - コメント(0) - 2016年11月1日

『機械の仮病』もですが、秋田先生の現代(?)作品結構好きなんですよね。コミカルなやりとりは控えめなので、そのノリが好きな人は物足りないかもしれませんが、突き抜けていない、漂っているモヤモヤ感を描くのがうまいなぁと。 当事者とそれに熱狂する周囲の温度差とかのモヤモヤ感。 立ち上がった彼らはきっとそんなつもりじゃなくて、でも覚悟が無かったことを突きつけられて。 きっと自分たちが止めてもらったことに、あの二人は気づいているんじゃないかな。話しかけられないけど、気にしてる様子にそんなことを考えたのでした。
★2 - コメント(0) - 2016年10月22日

★★★☆☆う、うーん… 中心人物であるハルコがほとんど感情を出さず 会話もできないスーツに入っているので 今ひとつ存在を感じられないというか… 遠夜も遠夜で高校生にしては達観しているというか… これ、そういう帯がついていたので 恋愛ものとして読んでいたので困惑しましたが、 花粉症とアレルギーの関係や 群集心理の怖さの方に重きを置いてたら ちょっとしたホラーめいた感じで面白かったのでは… それにしてもどっちつかずな印象… ただ、ハルコと遠夜、二人の間に流れる 雰囲気というか空気は好きです。
★3 - コメント(0) - 2016年10月19日

花粉症(アレルギー)と群集心理とを絡めて展開していて、 作者(主人公)の言わんとするところはわかるが いまいち説得力に欠ける。 登場人物の動きの描写、表現がいまいち、 何が悪いのかわからないがすごく読みにくかった。
★1 - コメント(0) - 2016年10月15日

「どうしても必要なことには、覚悟がいるんだ」基本だけど、できないことだなって思う。 どんなに考えても、本当の覚悟はしてこなかったような気がする。 簡単に書くとこの本は花粉の効果をなくすかどうかだけど、それだけじゃなくて今の現代社会の模倣のようにも感じた。 今は何にでも批判する人が多くなったような気がして、正直生きにくいところがあるかなと思う。 脱線した気がしないでもないけど、遠夜と晴子の関係なんか微笑ましい(笑)
★8 - コメント(0) - 2016年10月3日

SSD
これは読む人によってだいぶ感じ方が違うのかもしれない。何を扱った話かと聞かれた時、花粉症の話と答えるのならまあ普通(以下かも(笑)。ヘイトスピーチのことだと言うなら多分一方的な見方(日本人がヘイトされてるとか理解出来ない人)、宗教の対立と弾圧の比喩?怒りの快感と暴力と向き合う感情の物語?空気読めという同調圧力?自己犠牲? いやいや恋愛でしょ?と思う人にはそれだけではないでしょと言いたいがそれでもそのような人は好ましく思う。皆がどう思ったのかに興味を持った話だった。
★5 - コメント(0) - 2016年9月12日

頭使わない、思考停止してる主人公。深いこと考えずに「一緒にいたい」とか宣うのが純愛なら、純愛とかくそくらえって感じだった。一人称視点の割に、主人公の感情がこちらに迫ってこないのも残念。ただ、これを「純愛小説」として読まなければ話は変わってくる。ハルコに悪意を向ける団体や、義憤に駆られるクラスメイトたちは「社会」の描写としては秀逸なのだと思う。
★1 - コメント(0) - 2016年9月12日

人間の醜さがよくわかった。集団思想✩
★12 - コメント(0) - 2016年9月7日

不可思議な設定に興味を引かれたから買ったけどなかなかの大当たりではないか。青春というか純愛というか。ハルコと遠夜の切なくもあり清らかでもある関係との対比で集団心理の醜さといったらもう……人とはなんて憐れな生物なのだろうって感じだね。
★1 - コメント(0) - 2016年9月6日

kei
作者の力量が光る一冊 なんつーか、こうってーか、ライフイズビューティフルなお話なんだけど、ぼくとハルコの絶望的な恋愛劇が悲劇もシニカルさも巡って、ちょっとむず痒いメロドラマっぽいところがタダモノではないっていう感じ テーマは「アレルギー(花粉症)」で、治療法は自分を労わって免疫系統を整えることっていうオチだよ
★2 - コメント(0) - 2016年9月2日

自分を犠牲にしてだれかが助かって、そのだれかも自らを削りながら相手を守って。シンプルなラブストーリーのようでもあるし、社会原理の批判のようでもある物語。
★47 - コメント(0) - 2016年8月22日

表紙と設定読んであの中身はちっと想像できないかな・・・ アクション系じゃないんかいと
★3 - コメント(0) - 2016年8月19日

3、7/5暴走する人々の話であり、少年の隣にいる女の子との話であるところが、パニッシュメントを彷彿とさせた。パニッシュメントのラストの方が明確に私の好みであるけど、結局のところ少年にとってはささやかな人間関係の進展であっただけなのだというところが好きです。戦車やロボット的なゴツい機械に入って外出しているのを勝手にイメージしていたので、ラストのイラストで驚いた。宇宙服みたいなのだったのね。
★2 - コメント(0) - 2016年8月19日

微妙。ヒロインは対花粉症体質で、こう云う逃げ道のない設定の場合、ハッピーエンドはあり得ないよなぁ っと危惧しつつ… 結局全て有耶無耶のまま終了。何が書きたかったのか不明です。
★10 - コメント(0) - 2016年8月19日

周囲一体の花粉症の排除と引き換えに防護スーツの中で過ごさなければならないヒロインとその介助者。ラストは少し唐突だった気もしたけど、二人の間に流れる雰囲気は良かった。
★1 - コメント(0) - 2016年8月18日

青春小説というよりは、如何に集団の心理や大人や、人間の怒りやなんだの感情のパワー、バランスについて、のようななんというかSFではないのですけど、どこかここではないどこかの話のように感じた読了感でした。ハルコと藤呼があまり感情を表にださずっていうのもそう感じた一部かも。こう、最後の最後でようやく、二人の間に青春って言葉が似合うな、と思いました。
★5 - コメント(0) - 2016年8月17日

一見爽やかな青春小説のようでありながら、内には群衆心理などの恐怖や皮肉が織り込められている。それでもやっぱり、収まるのは純愛。なかなかに面白かった。周囲の花粉を消滅させることができるが、その花粉は自分の躰には毒になってしまうという特異体質を持つ少女・ハルコとその介助者である主人公・遠夜。その特異体質者を援助しまた利用する組織や、的外れな非難から次第に暴走を始める自称環境団体、それに反抗するクラスメイトなど、分散していく混乱に巻き込まれるかたちで物語は進んでいく。若干物足りない気もしたが、まあ良かった。
★18 - コメント(0) - 2016年8月15日

自分にとって猛毒となる花粉を数十キロに渡り消滅させることが出来る体質を持つハルコとそのハルコをサポートする遠夜の話。設定はSFだけれど内容はちょっと政治よりの学生生活といった感じ。最初の方はハルコと遠夜のちょっと変わった学生生活から始まり、ある事故からどんどん大きな事件になっていく展開は意外だった。ハルコと遠夜がどうなっていくのか気になるところ。
★10 - コメント(0) - 2016年8月9日

こういうSF設定は好きなんだけど、物語の重心が政治活動への嫌悪という主張に引きずられ過ぎてしまってせっかくの物語設定が全く生きていない。惹句が示すような世界系のボーイミーツガールにしちゃった方が面白くなっただろうに。惜しいと言うよりも残念な作品。
★4 - コメント(0) - 2016年8月8日

自身には毒になる、花粉を集めてしまう特異体質のハルコ。防護スーツを着て、毎日学校に通うハルコを助ける遠夜。花粉は、冬は飛ばないはずだけど、ハルコはスーツを着ないといけないのかな…と、疑問もいくつかあった。けれど、揉めて揉めて、最後に残ったのが大切な物だから、純愛小説になったんだろうな。
★7 - コメント(0) - 2016年8月6日

オーフェンシリーズの秋田禎信の新作一般小説。存在するだけで一つの町の花粉を無害化する能力があるが、自身にとっては有害であるため外出時には宇宙服のようなスーツが欠かせない。そんな荒唐無稽な設定のあらすじから想像できないが、とてつもないマイノリティとマジョリティの話だと受け取った。設定の緻密さやSF的面白さを求める物語ではない。その設定、その舞台で流れる人々のやりとりや行動、関わりが「ハルコナ」という物語になっていく。すっごく面白かった。なんだろう、楽しいとも笑えるとも切ないとも一言で言えない、
★7 - コメント(0) - 2016年7月31日

さらーっと読めて、読み終わって「それで?」となってしまったから、期待しすぎたのかもしれません。もうひと波乱あるかと思ったら終わってしまった。
★6 - コメント(0) - 2016年7月30日

少しSF要素の入った純愛小説だと期待していたのですが、宗教的な要素が予想以上に多く、話がついていけずに途中で読むのを断念してしまいました。
★2 - コメント(0) - 2016年7月29日

近未来SFのような世界観。サラサラと流れていく時間。淡々とした毎日のはずが途中から予想もしてない方向に進んでどこに連れてかれるんだ?と不安になり過熱する人たちの熱で眉間のあたりがヒリヒリするようでした。ラストは少しだけ心がざらついたけど遠夜の願いは徹頭徹尾ハルコと一緒にいたいというシンプルなもの。それを守りきった二人には幸せになってもらいたいです。あと装備上ハルコの気持ちがあんまり伝わってこないんだけど彼女の言動だけを思い返すとそれもとてもシンプルで何だかいいなぁと思いました。
★19 - コメント(0) - 2016年7月29日

★★★☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年7月24日

対花粉抗体の少女ハルコとそれに付き添う少年遠夜のセカイ系恋愛ストーリー。どこか哲学的で漠然とした読み心地ではあるけど、独特の読後感。純愛を謳うならもうちょっと先までと物足りなさも残るけど、純粋にこの2人には幸せになってほしいと心から思った。
★8 - コメント(0) - 2016年7月22日

綺麗な表紙とタイトルに引かれて購入。切ない恋なんだけど、何か物足りなかった。
- コメント(0) - 2016年7月15日

作者・表紙・設定すべてに惹かれて一気読み。ふわーっとした空気の中で、「ハルコと一緒にいたい」という思いだけが確かなもの。遠夜の覚悟とそれを受け入れるハルコの静かさが、なるほど青春純愛と思わされる。
★5 - コメント(0) - 2016年7月15日

秤にかける。たった一人の女の子と、それ以外の全てを。秤は、かたかたと揺れることもなく、ただ一音。かたん。そんな風に傾く。あまりにあっさりと、女の子の方へと。この物語はSFのようであり、宗教色が強いようであるが、その実、余分なものを剥がしていけば、中にあったのは、幼くて、世界のことなんて何も知らなくて、力もなくて、でもたった一つの想いを懸命に握り締めた男の子の物語だ。正しくはないだろう。美しくもないだろう。ただそれでも、鮮烈だ。夏の、何もかもを真っ白に染め上げる光のように、鮮烈で、熱く、そしてあまりに眩い。
★5 - コメント(0) - 2016年7月13日

深読みが出来る、一気読み小説です、面白かったです。
★4 - コメント(0) - 2016年7月11日

『どうしても必要なことには、覚悟がいる』… 突飛な設定の中にある10代の純愛… 今後の2人を応援せずにはいられない。。
★23 - コメント(0) - 2016年7月11日

現代社会の集団心理や攻撃性、分担された世界を戯画化した、青春小説。最終的に、主人公とヒロインの二人の関係性に落ち着いていくが、セカイ系と違うのがそれが明確な分断であること、その外に厳然と世界が存在しているんだと言う問題を提示している点。そういう意味で、現代社会の戯画化でありつつ、処方箋ではない。その為、重く、苦しい。大きな解決でなく、小さな充足を取ると言うのは対症療法として誰も否定できるものでもないのだけれども、その積み重ねが結局、彼らに弓引く「敵」を生んだのだし。
★1 - コメント(0) - 2016年7月10日

宗教的にも見えるところ、そこに関わる登場人物はすごく気持ち悪かったですが、でもこういう人もいるものなあ。パワー。「スーツに入っちゃった感じ」がすごく印象に残りました。アレルギーの例えのところがストンと落ちた感じです。なかなか良かったです。
★7 - コメント(0) - 2016年7月10日

ハルコナの 評価:80 感想・レビュー:56
ログイン新規登録(無料)