メルヒェン (新潮文庫)

メルヒェン (新潮文庫)
あらすじ・内容
おとなの心に純粋な子供の魂を呼びもどし、清らかな感動へと誘うヘッセの創作童話集。「アウグスツス」「アヤメ」など全9編を収録。

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メルヒェンの感想・レビュー(506)

童話、といってももしこれを子供の頃に読んでいたとしたらきっと難解でちんぷんかんぷんだったんじゃないかな。読んでいると自然の一部でもある精神や魂の世界をさまようような感じ。美しさだけではなく不安や恐怖もつまっている。解説によると第一次世界大戦前に書かれたものと戦争中に書かれたものがあるんだそうで・・・それを思うといっそう胸にくるものがある。
- コメント(0) - 3月5日

ロマンのひとつの本懐、メルヒェン。母への路。「突然、一瞬間のことですけれど、失った故郷が不意に足下の谷間に横たわっているのが見えでもするように、あるものがぱっときらめくのですが、すぐにまた消えて忘れられてしまいます。アンゼルムさん、私たちはこの感覚のために、つまり、失った遠い響きにこうして思いをひそめ、探りを入れ、耳をかたむけるために、地上にいるのだと、思いますの。その響きの奥にこそ私たちのほんとの故郷はあるんですわ」〈アヤメ〉
★2 - コメント(0) - 1月21日

★☆☆ 若輩者にはまだ早い本だった。 機会があれば再読した。
- コメント(0) - 1月20日

甘いばかりではないメルヘン。それでも夢に似た心地になれる。
- コメント(0) - 1月17日

『デミアン』を読んですっかりヘッセのとりこになりました。 文章や表現が美しい。さらっと読んだだけなのでこれから何度も 深く読み込みたい。
- コメント(0) - 1月4日

うぅ…。感想が思い浮かばない。メルヒェンですよ、大人の。つまらなかったということでは全くありません。まあ、メルヒェンなんですよ。感想が浮かぶようになるまで、また何度も読み返さなくては。
★14 - コメント(0) - 2016年12月15日

胸がいっぱいになった。純粋な心を一生持ち続けた人なんだと感じた。どの作品も好きだ。山に変身する物語はとても不思議な気持ちになったが、孤独の先にある永遠の幸福の形がそこにある気がして印象に残った。
★18 - コメント(0) - 2016年12月3日

綺麗。『アウグスツス』が好き。
★3 - コメント(0) - 2016年11月29日

1995年頃読了。
★3 - コメント(0) - 2016年9月22日

母を追い求める気持ちはよくわからない。解説を読んで、ああ戦争中に書かれた作品なのか、と腑に落ちたような、落ちないような。時間をおいてまた向き合いたい本。
★1 - コメント(0) - 2016年9月2日

今ひとつ読解力が及んでないと思うけれど、雑感を◆一体どれだけの人が自分の本当の願いを把握しているのだろう。人は欲求すら、己の知識と想像の中からしか見つけられないというのに。真に大切なものを見出すことはこんなにも難しい◆ただ純粋に、善や愛を讃えたものではないところに深く心うたれる。 ヘッセは、失望や哀しみ、恐怖など、様々な苦悩に接し、翻弄されながらなお、かたい心で訴えかけてくる。世界は美しいと。
★14 - コメント(1) - 2016年8月31日

emi
この世界にある美しいもの、清らかなもの、心が澄むようなもの。それらはなんと芯に置いたまま生きるのが難しいのだろうと、この短編集から感じました。ヘッセの創作童話は、奥深く読み手の内面を掘り下げていきます。理想と現実のギャップや、信じたものが間違っていたなど、生きるからこそ直面する苦悶。ゆえにヘッセ自身の苦しみが作品にあらわれてもいます。彼は常に考え続けたのでは…この矛盾だらけの世界の中のどこかに、真の揺るがぬ希望のような救いがあることを。言葉の美しさもですが、うたた寝から目覚めたような読後感が堪らなく好き
★54 - コメント(8) - 2016年6月18日

ヘッセって美しいんだな。特にアウグスツスが好き。愛するということについての美しい物語。ファルドゥム、アヤメあたりもかなり好き。本当に美しい本だった。
★5 - コメント(0) - 2016年6月2日

km
各短編がいつ頃のものかを考えながら読むと、ずっと楽しめると思います。メルヘンな世界観の中にも、やはりヘッセの思想ががっつり組み込まれています。メルヘンな入り口で誘っておいて、思想でこらしめる嫌がらせなんじゃないかとも思いました。笑しかし素敵な本なのは間違いないです。
★25 - コメント(1) - 2016年5月31日

ロマンテック!車輪の下しか読んだことなかったけど、これは詩的な感じで綺麗でヘルマン・ヘッセがこういう文を書く人だとは知らなかった。
★2 - コメント(0) - 2016年5月17日

『アヤメ』が読みたくて,一日1篇ずつゆっくり読みました。まさに心の洗濯。美しいメルヒェンに魅かれるとき、まだ自分の中には真・善・美を憧れ求める心があるんだな…と思います。今回は(時事的なこともあるだろうけど)『別の星の奇妙な便り』が印象的でした。「世界が一つの全体であり,われわれの愚かさも,怒りも,野蛮さもわれわれをそれから引き離すことはできないこと」 ヘッセの作品は,心の奥底深くに秘められた”影”を映し出す泉のよう。若いうちに読んでおきたいけれど,年齢を重ねてからこそ味わえるものも。
★7 - コメント(0) - 2016年5月2日

短編集だった。たしかにヘッセらしい作品が多かったように感じるけれど、一番かどうかは何とも言えない。僕はアヤメが一番好きだった。最後に読んだからかもしれないけれど。
★2 - コメント(0) - 2016年3月17日

冒頭のアウグスツスを読みながら、瞼が脈打つ。この美しい物語をどうやって忘れることができていたのか、不思議でならない。自分を満たすのではなく、他者の中によいものを見つけ、それを満たすこと。言葉になる前の事象に身を委ね、完全な詩人として生きること。結局、人は内からそうあろうと欲するようにしか生きる事ができない。そしてやはり、そうした方がましなのだ。陽光に温められた部屋、 川縁で濡れる夏草、高い山に漂う霧。そこには確かに匂いがあり、日常と呼んでやり過ごしている我々の生を包んで、気づかれることなく祝福している。
★13 - コメント(2) - 2016年3月2日

巻末の解説に大人向けの童話集とあったが、物語に託したヘッセ自身の心の窓のような、文章が集められていると感じる。遠い、戦争をしている星に出向く平和な星の青年の物語は、第1次大戦で反戦を唱えて政府からにらまれた時のもの。また、「夢から夢へ」はノイローゼに悩んだ時のヘッセの実際の夢を綴ったものらしいが、夢に仮託して自分の生い立ちを語っているように私には思われた。最後は亡き母への追慕。その母の顔が夢の中でもはっきり現れてくれない。私自身の亡き母の夢とも通ずるものがあり、痛々しい。
★3 - コメント(0) - 2016年1月31日

超自然的な世界と、現実の世界を行き来きし半ば理解できませんでした。けれど、散りばめられた言葉にはっとし、母への慕情にヘッセを身近に感じられよかったと思います。
★12 - コメント(0) - 2016年1月19日

ヘッセの本は他にも読みましたが、『車輪の下』に並んで好きな本に入りました。どのお話も優しくて牧歌的な雰囲気で、心が洗われます。「アウグスツス」が一番気に入りました。もっとヘッセ作品を読みたいです。
★3 - コメント(0) - 2016年1月12日

★★★★☆ 私にとってヘッセといえばメルヒェン!
★1 - コメント(0) - 2015年10月11日

9編の短編収録。このような本を読み込むためには、知識と読書経験に裏打ちされた洞察力と抽象的な比喩を直感で感じ取る感受性の鋭さと柔軟性がいるのだろうな。大人向けの童話というカテゴリーらしいのですが、ものによっては、比喩だらけで、最後まで読んだものの切れ端さえ掴み取れず、置き去り状態。そういうのも嫌いではない、ひねくれ者ですけど。「アウグスツス」「アヤメ」には、余韻のある感動を覚えました。崇高なる自然への真摯な思いが端々に感じられ、深い共感を得ました。また読むでしょう、多分、いつか。
★40 - コメント(0) - 2015年9月28日

ヘッセの作品は深い森のよう。その森には、宗教批判の木があり、詩人故の難解な言葉の木がある。そんな木々を掻い潜って進むと、そこにあるのは、普遍的な人のしあわせや、気高さ、愛だったりする。でも、この『メルヒェン』の森は僕にとって深すぎた。ヘッセに会えたら言いたい。「メルヒェンはよくわかんなかったな」きっとヘッセは、ちょっと伏し目がちに横を向いて「まだわかんなくていいよ」そう言ってくれそうな気がする。大袈裟かもしれないけれど、一生をかけて理解したい一冊。この森には、眠たくなる木が植えてある気がするんだよなあ。
★10 - コメント(0) - 2015年8月10日

my
自身の存在とは、一生とは、本当の幸福とは何なのだろう。
★2 - コメント(0) - 2015年7月26日

透明な蜜のような童話たち
★1 - コメント(0) - 2015年7月14日

長い年月を必要最小限の文章で切り取った大人への童話集。「願いを叶える」主題があり、結果は悲惨なものが多い。変化と永続の対立もあり、ヘッセの葛藤の奇跡が見えるようで勇気づけられます。
★2 - コメント(0) - 2015年7月6日

優しくて心に響く、ヘッセの文体が好きです。情景描写が美しく、風景や時間がさらさらと流れていきます。人生という長い時間が、山や木々の視点を挟むことで短く感じられます。しかし、そこに焦りが感じられない、ゆったりとした落ち着いた表現に、ヘッセの達観を見ることが出来た気がします。また、優しい表現の中にも、人間の強さを見ることが出来ました。例えば『アウグスツス』は、自らにかけられた呪いを他人のせいにせず、向き合って贖罪に努めたことに、学ぶべきことがあるなと感じました。心が温まり、勇気付けられる短編集です。
★5 - コメント(0) - 2015年7月5日

M.S
『アヤメ』がとても美しい童話だった。
★1 - コメント(0) - 2015年6月28日

ヘッセによる創作童話集。執筆年代は1912~1918(文庫改版には1922年の作品も収録)、『デミアン』前後なので、前期と後期の作風が混在している印象があります。/「アウグスツス」(1913)と「アヤメ」(1918)、この二作はストーリーは似ているけど、全体を通して表現したいことは異なっているような気がします。「アウグスツス」が愛を素朴かつ柔らかくも率直に描いているのに対し、「アヤメ」はひたすら自己の内面に潜行していく、哲学的で透徹した雰囲気。前期と後期の違いが顕著に表れているのではないかなと思います。
★19 - コメント(1) - 2015年6月7日

やっと最終ページまで辿り着いた。特別な世界。童話的な、ハッピーな、メルヘン世界とは全く異次元ヘッセ世界。 読んでも、また期待して次を読んでも、気持ちよいところあるが、分からない、すっきりしないところが多い!このメルヘンの読書は見事に翻訳されているが、まるで難しい外国語の文献を紐解くような時間だ。
★2 - コメント(0) - 2015年6月1日

「あなたは私に花を下さると仰いました。でも私は花がなくても、音楽がなくても生きてゆけます。そういうすべてのものや、多くのほかのものがなくてもやってゆけます。しかし一つのものだけはどうしても欠かすことができません、欠かしたくありません。あなたにそれができますか?あなたはおそらくこれ以上有名にはなれないでしょうし、名誉を経験することもないでしょう。私の考えることや人となりを、あなたは愛して下さって、かわいいと思って下さるでしょうが、それは多くの人にとってと同様、あなたにとっても美しいおもちゃに過ぎませんわ。」
★9 - コメント(0) - 2015年4月21日

タイトル通り、どこか寓話を思わせる作品群。個人的には『アウグスツス』が一番好き。母は息子のことを思って、誰からも愛されるようにという願いをかけたのだけど、それが結果的に彼をスポイルさせることとなる。だがアウグスツスが享受する愛は、所詮与えられた環境がもたらした結果でしかないのだ。だから人から愛されるという恩寵を奪われたとき、初めて彼はこの世と向き合えたのだろうと思う。その流れが非常に胸に沁みた。キリスト教らしい愛の話である。
★5 - コメント(0) - 2015年3月25日

アウグスッスが面白い。母親の願いを愚かと言って終わらせてしまって良いのか。何度読んでもその思いに至る。老人の言うとおり、間違っていることは確かだが母親の感情としては理解できる内容であるがゆえに怖い。「忘れないでほしい。天使たちはいつも歌っていることを」…幸せはごく身近にいつもあるということか。大変短い作品ですがヘッセの作品のなかではシッタールダと共に好きな作品。
★8 - コメント(0) - 2015年2月28日

幸せな幼年期/故郷とそこからの追放/喪失。失ったことによる苦しみと世俗の虚無から内面的探究によって回帰/昇華されるというパターンが多いような。「アウグスツス」「アヤメ」「苦しい道」「夢から夢へ」辺りがそんな感じ。好きな一編は「詩人」。全てが溶けあうようなラストシーンが美しい。
★4 - コメント(0) - 2015年1月25日

冒頭のアウグストゥスでやられました。
★1 - コメント(0) - 2014年12月7日

レビューでお薦めだった「アヤメ」を再読。女性としては、この作品を読むと、ちょぴりさみしいな…。
★1 - コメント(0) - 2014年11月1日

久し振りのヘッセ。オスカー・ワイルドの「幸福の王子」と同じ大人向けの児童文学で、メタファーの効いた寓話の要素が強い。特に「詩人」は東洋的なものへの憧れも含めて、著者自身の人生や文学に対する愛憎を感じた。全体的に子どもが夢に描く様な美しい幻想が辛辣な現実によって粉々に打ち砕かれ、苦難を経た上でそれでも最後には一片のロマンが残るという流れが印象的。あと「アウグスツス」や「アヤメ」に顕著な母親への愛慕はヘッセにとって重要なモチーフらしい。一番惹き込まれたのは「アウグスツス」かな。大人向けの生々しい「杜子春」。
★13 - コメント(1) - 2014年10月13日

メルヒェンの 評価:76 感想・レビュー:119
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