椿姫 (新潮文庫)

椿姫 (新潮文庫)
あらすじ・内容
椿の花を愛するゆえに“椿姫”と呼ばれる、貴婦人のように上品な、美貌の娼婦マルグリット・ゴーティエ。パリの社交界で、奔放な日々を送っていた彼女は、純情多感な青年アルマンによって、真実の愛に目覚め、純粋でひたむきな恋の悦びを知るが、彼を真に愛する道は別れることだと悟ってもとの生活に戻る……。ヴェルディ作曲の歌劇としても知られる恋愛小説、不朽の傑作である。

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椿姫の感想・レビュー(629)

不朽の名作!初読みは中学生の頃で「あれは不思議な一夜でした。マルグリットがぼくに浴びせかける接吻に彼女の全生涯が乗りうつったようでした。そしてぼくのほうは、彼女を愛しに愛したので、その熱病のような陶酔の真っ最中に、もう絶対に他の男のものにならないように、いっそのこと彼女を殺したらどうだろうかと何度も思っていました」という文章がいかに艶っぽく、かつ悲劇的であるかを察するには青過ぎた。マルグリットの愛の深さも悲しみの大きさも、対するアルマンの未熟さも器の小ささも、正しく理解できる今再読ができて良かったと思う。
★33 - コメント(1) - 8月23日

25日間は白い椿を、生理期間には赤い椿を身につけたことから椿姫と名付けられたマルグリット。最初は娼婦に相応しい、品も感じられないような態度をアルマンに対して取っていたが、徐々に純粋な、愛に生きる女性へと変貌する過程は一読の価値があります。恋愛物に涙するなんて思いもよりませんでしたが、マルグリットの健気さに思わず泣いてしまいました。前半のマルグリットの墓起こしの場面も印象的。
★2 - コメント(0) - 8月7日

印象派の絵画を眺めていると…。マネの囲われた愛人『ナナ』『オランピア』、カサットの『オペラ座にて』など。この度の小説『椿姫』のワンシーンとでも言えるような情景をよく見掛けます!これらの絵画を思い浮かべながらの今回の読書は私に素晴らしい感動を与えてくれました!ここ最近のナンバーワンヒット作です(*^^*)。私は娼婦マルグリットに感情移入もすれば、次の瞬間には純情多感な青年アルマンにもなりえるのです。真実の愛・純粋でひた向きな恋。可愛さ余って憎さ百倍とはこのことか…。恋愛小説の傑作とはまさにコレでしょ!
★14 - コメント(0) - 8月3日

図書館本。ヴェルディのオペラがあまりにも有名な原作。此方ではヒロインは美貌の娼婦はマルグリット、純情多感な青年はアルマンになるのですね。オペラ同様悲しくも美しい恋愛小説の傑作ではないだろか!!作中に登場する『マノン・レスコー』もとても気になります。著者のデュマ・フィスが『モンテ・クリスト伯』『三銃士』で有名なアレクサンデル・デュマの私生児とは知らなかったな。またオペラ『椿姫』が観たくなりました♬
★79 - コメント(2) - 7月29日

小デュマと呼ばれるアレクサンドル・デュマ・フィスは大デュマと呼ばれるフランスの巨匠アレクサンドル・デュマ・ペールの私生児(婚姻関係にない男女の間に生まれた子供)として生まれた。デュマ・フィスの代表作となった『椿姫』はそんな生い立ちを感じさせる小説。。アベ・プレヴォの名作『マノン・レスコー』の姉妹小説とも呼ばれる『椿姫』は一生涯に一度だけ真面目な恋をし、そのために悩み苦しみ死んだ高級娼婦マルグリット・ゴーディエの悲劇を描いた傑作。物語は作者(語り手)が本『マノン・レスコー』を手に入れるところからはじまる。。
★41 - コメント(2) - 7月20日

いったいいつかは女が金のことで打算せずに生涯の伴侶をきめるのが当たり前の社会が実現するものでしょうか。若いときはよくたって、りっぱに身を立てて生きていきたいと思えばお金がいるものなのは男も女も変わりはしません。本書の主人公二人には皮肉なことだけれど、労働したお金が自分のぜいたくにも、愛のためにも好きなように使える身分がどれだけ幸せなことかとしみじみ思ってしまいました。 どちらの版を読もうかと迷った末、装丁の素敵だったこちらに。
★12 - コメント(0) - 7月14日

有名本。
- コメント(0) - 7月9日

 作者のデュマは、デュマの私生児であり、小デュマとも呼ばれる。この椿姫は作者が24歳のときに自らの体験を元に書かれたようだ。そのせいか、主人公が抱く父親に対する憧憬や畏怖については、少し違和感を覚えたが、切ない気持ちになった。常に彼女への嫉妬に狂う主人公について主人公自身も呆れているが、私も悲しくなった。相手の女性は、華やかな生活をしていたが、内面は慎み深く、無償の愛に尽くすことが、ほんの短い一生の中で半年だけでもあったことに感謝するところや、最後の切ない日記は、胸が張り裂けるような思いで読んだ。
★8 - コメント(0) - 7月1日

アルマン最悪!本当に最悪!これで人を愛しているって言えるのかしら!激怒と嫌悪のうちに再読終了。マルグリットが娼婦であるという面の事情と苦しみを考慮せずに、自分のわがままばっかり通そうとする感傷的で泣き虫な坊々アルマン。対するマルグリットは美しくやさしく寛容で、多少悪徳にまみれてはいるものの心根がなんとも美しい。どうしてマルグリットが彼を愛して許したかと言われれば、おそらくその良くも悪しくも子供のような純粋さゆえだったろう。しかし女性から見たら本当にこんな女がいたらそれこそ「夢幻の如くなり」だと思うが。
★35 - コメント(0) - 6月17日

何もかもが若く感じられました。最後の方でマルグリットが病に苦しんでいる中でアルマンとの思い出だけが美しく、そして鮮やかであったことに泣きそうになりました。たとえ目の前に真実の愛が存在しているとしても、それが2人を幸せにできないこともあるのだと思うと、何だかどうしようもなくなってきます。しかし、すごく好きです。
★9 - コメント(0) - 6月9日

時代背景を知らなくとも大概の小説は読めるはず、にも拘わらずこの「椿姫」では、色んな設定に感情移入を阻まれる感じがした。パリ社交界の高級娼婦を中心とした世界がまずイメージしづらい。度外れた嫉妬による恋人への酷い仕打ち、その死を納得するために恋人の墓を掘り起こす行為…等々。が途中で、これがデュマ・フィス自身の体験に基づいていることを知って登場人物に親近感を覚え始め、少し邪道かも知れないがLa Traviataを聴くと、その香気と躍動感と切なさが小説の世界に重なる。最後マルグリットの切々とした手紙が胸に迫った。
★24 - コメント(4) - 5月31日

ある女性が息をひきとった部屋の近くで、借金を払うための競売が行われていた。「書物一冊。製本とびきり上等。標題は『マノン・レスコー』扉になにか書き入れがあります。10フラン。」私はそれを100フランで手に入れた。第1ページには、きれいな筆跡でこう書かれていた。「マノンをマルグリットに贈る。慎み深くあれ。アルマン・デュヴァル」マルグリット・ゴーティエは、かつてパリ社交界で椿姫と呼ばれた美貌の娼婦だった。そして競売の数日後、アルマン・デュヴァルという一人の男性が、本を譲って欲しいと私のもとを訪れた。付箋20枚。
★9 - コメント(0) - 4月16日

愛するとはどういうことかを教えてくれる名作。娼婦として奔放な生活を送っていたヒロインが純朴な青年に愛され変わっていく姿が美しいだけに、結末はあまりに悲しい。恋愛だけでなく、人の心の弱さや、当時の社会的風潮とその犠牲を克明に表現していることも、作品の魅力。
★4 - コメント(0) - 4月2日

リベンジの作品。数年前は挫折してしまったのに、今回はすんなり読めた。やはり続きが気になって、ページをめくる手が止まらなかった。マノン、レスコーを下敷きとしているらしいが、どちらも読んでみた自分としては、椿姫の方が好きだ。美しいだけで、何でも許されたマノンとデ、グリューより、自分の力だけでパリを生き抜くマルグリットの方が好感が持てる。それにしても、アルマンが情けない。親のすねをかじって生活しているだけでなく、マルグリットに裏切られたあとの行動が最低。それを許すマルグリット、もう悲しくて読んでいられなかった。
★6 - コメント(0) - 3月15日

娼婦との恋愛を題材にした物語であるが、とても美しくて清らか。究極の愛は別れること?愛し合わないこと?ただ2人がそのまま付き合い続けたなら、このような美しい物語にならなかっただろう。ひとつ読んで感じたことは、誰にでも欠点はあるにも関わらず、そのカテゴリーによって人は偏見を持つ。
★7 - コメント(0) - 3月2日

再読。悲しい話だった。
★4 - コメント(0) - 2月13日

パリに住む若い男性と娼婦との恋愛の物語。アルマンの思いがマリグレットに届いたときアルマンの歓喜している描写が素敵だった。
★5 - コメント(0) - 2月10日

戯曲で有名な椿姫の原作。美しく、切なく、個人的には大変フランスらしい、パリらしいお話でした。繊細でありながら激しさを感じられるマルグリットが、読みながら愛しくなってきます。結末から始まるのですが、それでもラストの手記はたまらなくつらい。演劇、見たいな。
★5 - コメント(0) - 2月8日

悲しい結末に思うけれど、二人がもし全てを捨てて愛だけに生きたとしたなら、もっと残酷な終わりが待っていたと確信するの。どんなに綺麗な愛でさえ生物としての営みの前ではその純潔さを美しさを永遠に留める事は出来ないのだから。こんな身も蓋もない事をいう私も愛こそが救いと思っていた事もあるわ。ある日を境に捩れ屈折してしまったの。久々に触れた熱情に暫しの夢を見ました。 本当に相手を思いやる事ができた彼女に敬意を。感想本体は→http://ameblo.jp/yuuzu-7/entry-11975809554.html
★19 - コメント(0) - 1月11日

2014年の最後は世界的名作。様々な困難に満ちた人生の中でも、最後まで女として強く生きたマルグリットの姿に心打たれました。後半には彼女より容姿の優れた人物も出てきますが、彼女の気高い美しさは圧倒的。 自分のためでなく、誰かのために人を愛する姿には羨望まで感じました。 最後のマルグリットからの手紙から伝わってきた、非情な世間の風潮、それに1人で立ち向かった彼女の心境は忘れられそうにありません。
★4 - コメント(0) - 2014年12月31日

aju
椿姫の作者デュマ・フィスがアレクサンドル・デュマの息子だということを知らなかった私。 私生児ということで、彼の生い立ちが書かせたのではないかと思いました。 当時、女性蔑視は当然であっただろうと思うのですが、そういう雰囲気を感じさせないところに、母子家庭の母親への愛情の細やかさといったものを感じました。 内容は一種の悲恋物ですが、当時のパリ社交界の様子を知ることができる点で面白い。 作者、小デュマの女性への優しさ、女性礼讚といったようなものを私は感じました。
★4 - コメント(0) - 2014年12月25日

「あたしは、あなたのおかげで、一生のうちたった一度だけ、楽しい思いをさせていただいたのですものね」。どんな男にも穢せないような高潔さを持った娼婦マルグリットと青年アルマンの、無力で儚い恋を描いた物語。白い椿の花言葉は「完全なる美しさ」、赤い椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」。椿を愛でる彼女は、死の間際に出会った最初で最後の恋で、相手の将来を思って自ら身を引いた。「控えめな素晴らしさ」を持つことで、彼女は完全以上の存在になったのである。どこか「舞姫」を彷彿とさせるストーリーだった。あとで書評かきます。
★47 - コメント(1) - 2014年12月1日

理想と現実という題を愛を通して見つめる事ができる大傑作。 純粋で経験不足な若者であるがゆえに極端に人を愛し、人を憎む理想主義一辺倒のアルマンと娼婦として現実の甘苦を享受してきたゆえの虚無主義的なマルグリットとの愛の掛け合いは説明しがたい感動に襲われる。終盤のアルマンの父とマルグリットの密談は神の審判さながらの緊迫感があり、息が苦しくなった。
★8 - コメント(0) - 2014年10月20日

アルマンはあんなに惚れていながらなぜ残酷なことばかりしたのか。独占欲、嫉妬の感情ほど人を狂わすものはないなと思った。主人公との友情は続いてほしい。びっくりする位すらすら読めたので、これから訳者を意識するようになりそう。
★5 - コメント(0) - 2014年10月19日

ひたすらオペラの前奏曲と乾杯の歌を聞きながら読みました。名前だけは知っていた作品。年上のお姉さんと青年かと思いきや、想像してたよりもヒロインの年齢が若くてびっくり。病気を患った美女と田舎の青年貴族の恋物語は展開は読めるけれども、主人公の感情の起伏が激しいせいか飽きずに読めました。彼の「きみの奴隷だ。きみの犬だ。」には思わず苦笑でしたが、大型犬みたいな主人公が少し可愛い。すれ違ってしまった二人の最後の夜の場面がすごく切なくて好きです。長く読まれ続けている名作ってやっぱりどこか魅力がありますね。
★4 - コメント(1) - 2014年10月16日

疲れや眠気と格闘しながら学祭前夜になんとか読み終えました笑 この作品はフランスが舞台なので、劇中ではキリスト教を背景にした場面が多くでてきます。私は、人間が生まれながらにして背負うある種の業、カルマを登場人物たちに強く感じました。マルグリットが娼婦として人生を歩まねばならなかったことにはじまり、真実の恋から身を引かねばならなかったこと、また、青年アルマンは厳格な家庭に育ちながらも彼女と縁してしまったこと…悲喜交々の彼らの人生に、人間が生きていくうえで決して避けられない宿業がまざまざと浮かび上がります。
★11 - コメント(0) - 2014年10月12日

結末は知っていたけれども、競売で始まる冒頭からマルグリットに孤独と病の影が色濃いことに驚いた。もっとアルマンが地に足着けて上手くやっていたら・・・と思いたくなるけれども、愛にだけ熱中しのめり込む純粋なアルマンだからこそのマルグリットの愛なんだろうなあ。
★4 - コメント(0) - 2014年10月9日

生まれつき貧しく、教育を受ける機会にも恵まれず、善悪の判断もつかぬうちに娼婦として生きていくしかなかったマルグリットや同じ様な境遇の人々を思うと心が傷む。しかし、恋の力は素晴らしい。本当の恋愛をすることが出来ればそれによって人はこれ程までに成長することが出来るのだなぁ…。著者の社会的弱者に対する眼差しは温かく優しい。
★4 - コメント(0) - 2014年9月25日

ノイマイヤー振付バレエ「椿姫」を観てから原作に興味を持って。またフィギュアスケートの浅田真央の2010-2011年エキジビションナンバー バラード1番はタチアナ・タラソワさんがこのバレエから着想して振付たと思われる。使用されるショパンのピアノ協奏曲やバラード第1番が椿姫の作品の世界観とぴったり合っている。マルグリットとアルマンの真実の愛の物語 。
★2 - コメント(0) - 2014年9月19日

古い作品ということもあってか、物語の構造は古典的だし、最初の方などは幾分説教くさくて鼻につく。だけど読み物としては結構おもしろい。見当はずれな読み方かもしれないけれど、相手を思うゆえに身を引き、さびしく死んでいくマルグリットは演歌っぽく見える。華やかなフランス社会を舞台にしているだけに、そのギャップを興味深く読んだ。
★7 - コメント(0) - 2014年9月15日

160年前でも人間の考えることは変わらないなあと思った。あと、これを読んだ直後にオペラを見たから、オペラが随分早回しに感じた。
★3 - コメント(0) - 2014年9月7日

華やかで香しきパリ。椿姫の魅力は『ピエタ』のクラウディアさんを連想させた。奔放で美しい娼婦マルグリット・ゴーティエと、財力はないけども愛を知った青年アルマンとのすれ違う恋の行方。真実をなんども裏返して、彼らの愛はどこを向く。もどかしくて、見ていられなくなるほどの情熱。でも、欲を言うならばやっぱり信じていて欲しかったな、と。手紙はもう、返事を待たない。儚い…。
★20 - コメント(1) - 2014年8月30日

アルマンの視点で語られたせいか、作者の特徴のせいか、どこか男性的な見方の物語だなと思った。恋に溺れたとしてもどこかに現実を見る女性と、熱中し後先を考えなくなる男性の差を感じたというか…。男性のほうが恋愛に対してはロマンチストだというのをふと思い出した。
★3 - コメント(0) - 2014年8月19日

読んでて苦しくなるくらい、また羨ましくなるくらいの恋愛。 これだけお互いだけを想い合えるなんて。 でも、これだけの愛はお互いを苦しめもするんだなと思った。
★4 - コメント(0) - 2014年7月20日

映画「カルテット!〜人生のオペラハウス〜」を観て、
- コメント(0) - 2014年7月13日

先輩から借りた本
- コメント(0) - 2014年7月13日

真に美しい人というのは その生き方もまた美しいもの
★11 - コメント(0) - 2014年6月8日

やっぱりこのお話好きだわ…ぐっとくるね
★3 - コメント(0) - 2014年6月5日

マルグリットと別れたあとのアルマンのマルグリットに行った復讐が馬鹿馬鹿しすぎる。そんなことをされながらも、マルグリットのアルマンへの思いが綺麗で、よけいに最後のマルグリットからの手紙に泣きたくなりました。
★10 - コメント(0) - 2014年5月31日

リハビリに読みました。 序盤は2人とも恋に溺れているかと思いきやマルグリットの方がずっと現実的ですね。アルマンは賭博に手を出したり母親の遺産に手をつけたり、全然周りが見えていない。マルグリットが愛した相手にお金をたかるようなことはしないと言い切っていたのが、きちんとしている女性だと思いました。アルマンが裏切りに怒り失恋に悲しみ相手に憎しみさえ抱くのは仕方ないと思いますが、復讐を実行するのは人間として情けないと思います。娼婦であっても人間として自立している高潔なマルグリットと対比されている気がしました。
★5 - コメント(0) - 2014年5月30日

椿姫の 評価:88 感想・レビュー:166
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