椿姫 (新潮文庫)

椿姫 (新潮文庫)
あらすじ・内容
椿の花を愛するゆえに“椿姫”と呼ばれる、貴婦人のように上品な、美貌の娼婦マルグリット・ゴーティエ。パリの社交界で、奔放な日々を送っていた彼女は、純情多感な青年アルマンによって、真実の愛に目覚め、純粋でひたむきな恋の悦びを知るが、彼を真に愛する道は別れることだと悟ってもとの生活に戻る……。ヴェルディ作曲の歌劇としても知られる恋愛小説、不朽の傑作である。

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椿姫の感想・レビュー(741)

高級娼婦と純粋な若者との恋愛小説。第10章でのマルグリットのセリフが心に残る。  マルグリットの放埓さの中に,高級娼婦の抱える苦悩,はかなさ,男性への虚しさ,それでも誰かを信じたい,でも言いよって来る男性の思いなんて続かないことを経験的に知ってしまっている。 一方で自由もほしい,っていう思いが全部詰まってる。 このあたりが,時には「処女」のようであり,一方で「娼婦」な面ものぞかせている。
★8 - コメント(2) - 8月14日

たった一度の純粋にしてひたむきな恋を失い、彼からの嫌がらせすらも喜びと思いながら病床についた憐れな椿姫。もっと別の出会い方があったなら、生き方があったなら、周りに振り回されることさえなかったら。そうしたら本当に、真実の愛をふたりは手に入れることができたのだろうか? 男があまりに多感すぎ、嫉妬深いにもほどがあり、恋に溺れている感しか感じなかった。マルグリットのそれは確かに身を削るほどの愛だったと思うが。あたしはもうあなたの幸福のお役には立てないの。という彼女の台詞が何処までも切なく、儚すぎる。苦渋の愛。
★1 - コメント(0) - 8月12日

一途な愛ゆえの苦しみが情緒豊かに綴られていく。悲劇の物語だが、その中に愛する喜びが丹念に描かれていてはっとさせられた。
★5 - コメント(0) - 7月25日

人は人に愛されて初めて愛を知る、という事なのだろう。しかし愛は儚く脆い。愛を誓う事もまた脆く、絶対ではない。それでも愛は存在する。
★9 - コメント(0) - 7月23日

すごく好きな本の1つ。
★2 - コメント(0) - 7月19日

最後号泣した。アルマンはなんて子供なんだろうと思うけど、自分自身にもアルマンに似たような感情があるので少しわからないでもない。悲しいすれ違いだなぁ…
★1 - コメント(0) - 6月28日

狂おしいほど心から人を愛したことがあるのなら、涙せずにはいられない。圧巻の恋愛小説。愛する人のために、そして愛する人が大切に思う家族のために、わたしはゴーティエと同じことができるだろうか?アルマンのように、嫌われたら世界が終わると思うほど、額づいて赦しを乞うほどに人を愛したことがあるだろうか?ラスト100ページ弱は一気読みで涙が止まらなかった。また、アルマンの聞き手として"わたし"が設定されていることで、読者が"わたし"と一緒に徐々に物語の核心に近付いていくことができるようになっている。流石だ、デュマ。
★1 - コメント(0) - 6月14日

恋愛模様には本来関係ない、語り部である“わたし”の視点が挟まることにより、物語への感情移入が深められてしまう。まずはじめに切ない結末が語られ、そこから出会い、蜜月、別れに至るまでが描かれるという、倒叙的な流れで物語が描かれることによって、燃え上がるような情熱的な恋を交わすシーンを読む間にも、どのように最後を迎えてしまうのかということが脳裏をよぎり、仄切ない気分にさせられる。お互いがお互いを本当に愛していたからこそ、ただ静かに二人きりで幸福を甘受することすらできないという切なさに胸を締め付けられる。
★4 - コメント(0) - 6月12日

「どんな国の言葉でも、真剣に勉強してからでなくては話せないように、まず人間というものを十分に研究してからでなければ、小説の中の人物をつくることはできない、というのがわたしの持論である。」という一文から始まる作品。オペラで大好きだったのと、マノンレスコーとの関連から読んでみようと思った1冊。マルグリットがアルマンを好きになる部分からもアルマンがマルグリットに本気になってしまう部分からも恋は理屈じゃないということがよくわかる。これぞ恋愛小説の傑作と言わんばかりの筋書きで、こんのにも悲痛で美しい物語があるのかと
★11 - コメント(1) - 5月18日

オペラだけではイマイチつかめなかった各々の事情がよくわかった。
- コメント(0) - 5月14日

椿姫と呼ばれる娼婦と純情な青年の悲恋物語。とても美しいけれど残酷で無慈悲。一度そういう女になってしまうと普通の女性には戻れないのか…もっと早く二人が出会っていればとも思いましたが、椿姫であるマルグリットだからこそアルマンは惹かれたのであり、逆もまたそういう派手な生活をし世の中の男性に諦めていたからこそマルグリットはアルマンの純情に惹かれたのだと思います。たった数か月の幸福が切ない。しかしアルマンの父親の言う事も息子を愛すればこそだし、最後の彼女の選択も愛があるからこそ…そこがまた切ないんですよねえ…。
★49 - コメント(2) - 5月10日

諦めた(>_<)
- コメント(0) - 4月30日

こんなに悲しい物語は無いです。本当の愛を知ったマルグリットには幸せになって欲しかったけど、彼女の最後の決断は、自分の幸せより愛する人の幸せを願った一途な想いがさせたことなんだろうなと思いました。
★5 - コメント(0) - 4月16日

2/5。響かず。エンタメ色強かったです。
★45 - コメント(0) - 4月15日

かなり時間をかけて読んだが…とても美しい、と感じだ。登場人物の情緒、行動の機微が繊細に描かれていてた。すごくよかった。
★4 - コメント(0) - 4月10日

光文社古典新訳版と併読。本作は1848年、鏡花の婦系図(1907年)とは同巧異曲にて併読をお奨めする。ほぼ実話だという。原作者は「ものを書くのはたやすいことだ。20歳のときに少し辛い体験をする。それだけで充分だ。あとは体験の辛さをそのまま語ればいい」と嘯くも書くうちに「小説の知恵」(ミラン・クンデラ)に助けられマルグリットの気高さを創造したのではないか、との古典新訳:西永良成の解説は素晴らしい。ラファイエット、サガン、プレヴォ―、ラクロ、スタンダール、プルースト、ラディゲ。。。フランス心理小説は奥が深い。
★26 - コメント(0) - 3月30日

田舎から出てきたばかりの純粋な青年と、パリで一番の娼婦との恋愛の話。「椿姫」マルグリットの、自分を娼婦と言いながらその実繊細で傷つきやすい心の動きが描き出されています。 心から愛していながら、その立場故に、相手に真実を伝えることすらできずに別れなければいけない状況での双方の感情の動きには圧倒されます。 身を焦がれるほど恋をしたことのある人ならばどこか共感できるところがあるのではないでしょうか。
- コメント(0) - 3月13日

久し振りに本を読んで泣いた気がします。お互いを思う故に擦れ違う情景がアルマンの視点で描かれ、マルグリットの言葉は最後に手紙として載せられている演出が凄く好きです。来ないと知っても待っているマルグリットの一途さとひたむきな愛情に涙腺が緩みました。
★1 - コメント(0) - 2月14日

男の未熟さにもどかしい思いをしながら読み進めた。素晴らしい作品。
★1 - コメント(0) - 2月10日

『椿姫』と呼ばれるパリ一の美女、マルグリットの短い生涯を描いたロマンス。贅沢をさせろ、私に干渉するな、私を疑うな、私はやくざもの…って、サラッと言っちゃうのが堪らなく魅力的。彼女を娼婦としてではなく、一人の女性として愛してしまったアルマン、その苦悩の凄まじさたるや……この駆け引きの辺りが一番面白かったです。恋の火花散る前半とは大きく異なり、後半は悲劇の幕が上がります。マルグリットには最後まで悪女として生きてほしかったです。
★41 - コメント(0) - 2月2日

心から人を愛することができたら今までの暮らしも考え方も変えられるんだと思った。
★4 - コメント(0) - 2月2日

今まで本を読んできて、一番の恋愛小説だった。下品じゃないよ、とても上品だ。
★3 - コメント(0) - 2月1日

時代は変われど、読者の心に訴える力はかわらないのだろうな。悲しい終わりなのに、読んで良かったと思える。大切な人に会いたくなりました。
★3 - コメント(0) - 1月29日

椿は、枯れると花ごと落ちます。紅の様に優美で情熱的で、白の様に真っ直ぐで、枯れ落ちた椿の花の様に切なく清らか、そんな作品でした。内容としては夢見がちな良くあるロマンス、といった感じでしたが、ひたむきな恋心や嫉妬心、その想い故の焦燥、互いへの慕う気持ちが鮮明に描写されていました。話の筋は概ね予想通りでしたが、彼女の健気な献身は心が洗われた様な気分になり、悲恋ものなのに、晴れ晴れとした気持ちになったのだから不思議です(心が荒んでる訳ではありません、多分:笑)。この本には社会的メッセージも沢山含まれていて、→
★34 - コメント(2) - 1月15日

マルグリットとアルマンの恋がはじまって終わるまで。 最初の憔悴ぶりを知っていても終盤のアルマンには怒りを感じずにはいられなかったんだけど、その分、マルグリットの手紙のところではぼろぼろ泣いた。そういう効果を著者が狙っていたにしても、やられたなーって感じ。 傷ついたまま生きていってほしいなぁ、アルマンくん。
★8 - コメント(0) - 2015年12月12日

やるせなさと哀しみと、そして椿姫への尊敬の念が胸に迫る。最期にひとめ会えていたなら、ふたりにとって大きな慰めとなっただろうに。同じ女として、その真心深さを見習いたい。アルマンは愚かな行為を重ねていたけれど、それが強い愛の裏返しであることは明らかだ。マルグリットの心情を慮ることもできぬほど余裕を失った彼に、同情こそすれ、怒りなどは感じなかった。彼はきっと、その後の人生において、絶えず十字架を背負い続けることだろう。人間社会の無常のようなものを感じた。
★8 - コメント(0) - 2015年12月5日

映画を見てるようだった。純愛ラブストーリーの王道だけど、深い話だ。実際にこんな恋をしたなら自分はどうしただろう。課題図書にしたら、色々と意見が飛び出しそう。アルマンの未熟さが、マグリットの賢さ、広さをより際だたせてる。マグリットは自分をが世間からどう思われているか、どんな立場なのか、最初から最後まで分かっていた。切ない。そして、恋に反対するのに、家族想いの父親も憎めなかった。キリスト教噛じってると、より楽しめます。
★10 - コメント(2) - 2015年11月24日

初のフランス恋愛小説。夢見がちで非現実的な印象ではあるが、純真無垢な描写は美しい。娼婦との恋愛、アルマンの純粋が故の未熟さ、悲しくもあるが読んでいて面白い。余韻を残す哀憐の物語でした。
★10 - コメント(0) - 2015年11月4日

 世界一幸せで世界一不幸な男と、垢抜けた天衣無縫の権化の娼婦、『椿姫』の不健康な恋愛のこの悲しい物語はその内容に反比例するように、文は片言隻語から優しくて心はさして痛まないし、辛い時に読むと気分が却って押し上げられるので落ち込んだ時に再読したい
★3 - コメント(0) - 2015年10月27日

清らかな娼婦(娼婦と書くのも憚られますが)の、悲しくも美しい物語。好きな人に会いたくなりました。
★5 - コメント(0) - 2015年10月25日

都合がつかなくなって行けなかったけれど、とある読書会の課題本。訳書なので少し構えていましたが、かなり読みやすかったです。純粋な青年のアルマンと娼婦のマルグリット、二人の間にあるあたたかな愛情と悲しい別れに浸れました。ただ、別れた理由を知ろうともしないでマルグリットに嫌がらせを繰り返したアルマン、家族を守るためとはいえマルグリットを脅したアルマンの父親。この二人に好感が持てないのは、私が女だからでしょうか。きれいで悲しい作品。男と女は難しい。おもしろかったです。
★19 - コメント(0) - 2015年10月18日

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恋愛だけにどっぷり浸かるのは危うい…バランスとるのは大事だと思った。最後の手紙を読むのが辛かった。
★7 - コメント(0) - 2015年10月15日

男に貢がせた品を所狭しと飾るマルグリットのような女性は世間から嫌われる。たまさか彼女が真剣に人を愛しても社会は決して許さない。初めの方でアルマンが墓を暴き、腐敗した恋人の顔を見つめる場面があるが、これは恐ろしい謎かけで、最後まで読むとアルマンの悲痛な表情の意味がわかるのだ。社会の側に立つ彼は、自分への愛を貫こうとして身を引いた「椿姫」を自分の手で死に追いやったのである。後ろに広がる墓穴は彼を裁く死の法廷であろうか。恋人の骸の前に立ち尽くすしかない惨めな男を、マルグリットはそれでも優しく抱擁するのか。ああ。
★75 - コメント(0) - 2015年9月27日

途中放置していたが、ようやく読了。マルグリットと付き合い始めてからが面白い。情熱的で、まさに若人のための恋愛小説とでも言うべき内容。少々理想化されすぎており、夢見がちで、現実離れしたようなところもあるし、悲劇的に書きすぎている部分はあると思った。しかしそれがまたいかにもフランス恋愛小説っぽく思われる。
★5 - コメント(0) - 2015年9月8日

不朽の名作!初読みは中学生の頃で「あれは不思議な一夜でした。マルグリットがぼくに浴びせかける接吻に彼女の全生涯が乗りうつったようでした。そしてぼくのほうは、彼女を愛しに愛したので、その熱病のような陶酔の真っ最中に、もう絶対に他の男のものにならないように、いっそのこと彼女を殺したらどうだろうかと何度も思っていました」という文章がいかに艶っぽく、かつ悲劇的であるかを察するには青過ぎた。マルグリットの愛の深さも悲しみの大きさも、対するアルマンの未熟さも器の小ささも、正しく理解できる今再読ができて良かったと思う。
★40 - コメント(1) - 2015年8月23日

mi
25日間は白い椿を、生理期間には赤い椿を身につけたことから椿姫と名付けられたマルグリット。最初は娼婦に相応しい、品も感じられないような態度をアルマンに対して取っていたが、徐々に純粋な、愛に生きる女性へと変貌する過程は一読の価値があります。恋愛物に涙するなんて思いもよりませんでしたが、マルグリットの健気さに思わず泣いてしまいました。前半のマルグリットの墓起こしの場面も印象的。
★8 - コメント(0) - 2015年8月7日

図書館本。ヴェルディのオペラがあまりにも有名な原作。此方ではヒロインは美貌の娼婦はマルグリット、純情多感な青年はアルマンになるのですね。オペラ同様悲しくも美しい恋愛小説の傑作ではないだろか!!作中に登場する『マノン・レスコー』もとても気になります。著者のデュマ・フィスが『モンテ・クリスト伯』『三銃士』で有名なアレクサンデル・デュマの私生児とは知らなかったな。またオペラ『椿姫』が観たくなりました♬
★81 - コメント(2) - 2015年7月29日

小デュマと呼ばれるアレクサンドル・デュマ・フィスは大デュマと呼ばれるフランスの巨匠アレクサンドル・デュマ・ペールの私生児(婚姻関係にない男女の間に生まれた子供)として生まれた。デュマ・フィスの代表作となった『椿姫』はそんな生い立ちを感じさせる小説。。アベ・プレヴォの名作『マノン・レスコー』の姉妹小説とも呼ばれる『椿姫』は一生涯に一度だけ真面目な恋をし、そのために悩み苦しみ死んだ高級娼婦マルグリット・ゴーディエの悲劇を描いた傑作。物語は作者(語り手)が本『マノン・レスコー』を手に入れるところからはじまる。。
★46 - コメント(2) - 2015年7月20日

椿姫の 評価:90 感想・レビュー:204
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