ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
あらすじ・内容
完成度では『ライ麦畑』より上との声も。ハマることうけあいの、ヤバい短篇集。

バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く「バナナフィッシュにうってつけの日」ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。

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ナイン・ストーリーズの感想・レビュー(3234)

PPP
★★★★★:『バナナフィッシュ』のシーモア、『ひょこひょこおじさん』のエロイーズ…。戦争によって失われた〝大切な何か〟はおよそ今の私には分かり得ないのだろうと痛切に感じた。作者自身や作品についての執拗な詮索や、勝手な解釈を忌み嫌ったともあり、深い心の痛みを想像する。誰もが人に優しく行儀よく在りたいと思いながら、恵まれない境遇や望まない筋書や、人生の諸々に四苦八苦して、なんとか悪態をつきながら進むようなものーー。『エズミに捧ぐ』…感涙。
★8 - コメント(0) - 3月26日

『フラニーとズーイー』『大工よ…』を読了してから久方振りに本書を読み返していて、思わず声が出てしまった。「バナナフィッシュ…』のミュリエルとシーモアの名とキャラクターが以前とは違った姿で立ち上がって来たからだ。《「もっと鏡を見て(シー・モア・グラース」》が、このサーガを通じた象徴的な人物と連なることに落とし込まれる快感とでも言おうか。さらに「コネチカットの…」でウォルトの死にざまを再確認し、「小舟の…」であのブーブーに再会して、最後の「テディ」で神童シーモアの原型を見つけることになるとは。☆☆☆☆★★★
★1 - コメント(0) - 3月26日

橋本紡さんの、九つの物語を読んでこちらも読んでみようとおもった。初めての翻訳本を読んでみたので、地名や固有名などを知らないと読解しにくいと感じた。 しかし雰囲気としてはバナナフィッシュにうってつけの日、エズミに捧ぐが好きだなと思った。登場人物の会話、意外な展開、どう読み取っていいか分からないところに惹かれた。
★3 - コメント(1) - 3月23日

最初の2編は心理学的な本だと思ったけど、今まで読んだことのない本。感情表現がないからよみづらかった。得に印象に残った表現はなかったが、それぞれが、いままでにない新鮮な文であるように思った。1986年1月
★8 - コメント(0) - 3月19日

独特なユーモアを交えた9つのお話。翻訳だからと敬遠していたけれど、橋本紡さんの『九つの、物語』を読んで、こちらも読んでみようと決意。最初の「バナナフィッシュ~」の急な展開に驚かされたり、普段読んでいる本にはない刺激をたくさん得た。お気に入りは、哀しい男の一生を描いた作中作が魅力的な「笑い男」、家出しようとする息子と母の会話が印象的な「小舟のほとりで」、悟りを開いた(?)天才少年に圧倒される「テディ」。"困るのはね、大部分の人が物をあるがままには見たがらないことなんだ。"
★31 - コメント(0) - 3月7日

わたしの好きな作家さんが好きだと言っていたので手に取った本。バナナフィッシュに最適な日、が心に残った。どこがどういいのかうまく言えない。戦争で精神がやられてしまった男の人の話。かみ合わない会話。一見普通そうに見えるのに、無数にひび割れて壊れてしまっているかなしさ。
★6 - コメント(0) - 2月13日

完成度が高いと言われるこの作品はまさに精巧で緻密で物語の端と端をしっかり過不足なく合わせたようであった。登場する多くの洗練されたいわば都会的な会話には鼻をひくつかせる。寂しさも喜びもその軽妙な言葉の中には背景として抱えられていた。お気に入りの短編ばかりだが「バナナフィッシュにうってつけの日」、「小舟のほとりで」には感銘を受けた。
★2 - コメント(0) - 2月10日

タイトル通り9つの短編が収録された作品。全編に渡って共通するのは登場人物たちの印象的な会話。時には愉快さを、時には寂しさを、そして時には無益ささえ感じさせてくれる。好きなのは『エズミに捧ぐ』『笑い男』『対エスキモー戦争の前夜』『ド・ドーミエ=スミスの青の時代』『愛らしき口もと目は緑』。でも一番好きなのは最後の『テディ』。前半で典型的な子供らしい姿を見せているのに、後半では酷く超俗的で悲しいほど達観した別人の表情を見せてくれる、そんなテディに、作中の登場人物が彼に夢中になっているように私も惹かれた。
★4 - コメント(0) - 1月30日

どこか線が切れたような、危うさと狂気とユーモアを持つ人々と〈子供たち〉にひたすら心を奪われた。子供の言葉や感情ひとつで、大人たちを取り囲む空気が一変し、彼らを見つめる大人たちの目には何とも言えない悲哀が満ちている。「バナナフィッシュにうってつけの日」は、きらめく太陽と海、鮮やかなバナナのイエローとそれを食べる魚たち。この可愛らしいイメージと結末とのギャップ、タイトルも含めて一番のお気に入りだった。あとは「コネティカットのひょこひょこおじさん」、「エズミに捧ぐ」も良かった。
★31 - コメント(2) - 1月4日

春に読み始めて中断していたのを今になって読了。よくわからないのが正直なところだけど、言葉の響きと断片的に語られる挿話に良さを感じる。「コネティカットのひょこひょこおじさん」が一番お気に入り。
★2 - コメント(0) - 2016年12月31日

8年ぶりの再読。新鮮な気持ちで楽しめました。怖いくらいの完成度の短編ばかり。戦争の外傷をチラリチラリと感じさせる技巧がすごい。子どもの描き方も見事です。うますぎる。僕としては、「コネティカットのひょこひょこおじさん」「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」「テディ」「対エスキモー戦争の前夜」の順で好きで、「バナナフィッシュにうってつけの日」は別格、といった感じです。「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」は、町田康の作品みたいだなとも思いました。
★11 - コメント(0) - 2016年12月22日

繊細で痛々しい。哀しみや孤独が漂う。立ち直るには時間がかかりそう。バナナフィッシュは「死」に誘惑されたように自らそれに向かっていく。シーモアもまたバナナフィッシュと同じように「死」へと駆り立てられる。「死」の誘惑にかられたことはあるだろうか。神経は衰弱し、それは蝶を惑わす花の甘い蜜のように人を惹き付ける。もうそれしか考えられない。テディの言葉を借りるなら「身体からの解放、本当の目覚め」。テディとシーモアは同一人物だと思う。テディが大人になるにつれ、その賢さゆえに孤独であり続けた結果がシーモアなのだろうと。
★60 - コメント(8) - 2016年12月20日

269作目。12月14日から。ザ・アメリカ文学。状況説明が不明瞭で人物関係が掴みにくいスタイルは今回の作品にも健在であった。最も印象的であったのはあとがき。サリンジャーは基本的に作品そのものを味わってもらうために作者プロフィールやあとがきを好まなく、ポートレートなんてもってのほかとのことだが、この訳者は日本の文庫を出版するにはあとがきが必要になるという言い訳をしながら何食わぬ顔であとがきを載せている。内容としては「笑い男」が最もストーリー性があり読みやすかった。きちんと悲しくそして寂しい気持ちになった。
★8 - コメント(0) - 2016年12月17日

サリンジャーは何だかんだで初読み。中1の頃に『ライ麦畑で~』を断念して以来の挑戦だったが……読めなくはなくなっていた。でも、読めなくはない、あくまでもその程度。この難解さには頭を抱えてしまった。でも「エズミに捧ぐ」と「テディ」は楽しめた! 特に「テディ」が好き。他の作品も退屈さは全くなく、漂う皮肉っぽさは良いスパイスに思える。ハマるほどではないけれど、食わず嫌いだったんだなあと少々反省。いずれ、覚悟したときに『ライ麦畑で~』も再挑戦してみようか。
★9 - コメント(0) - 2016年12月7日

テディの輪廻とかに対する価値観、好き。テディのラストも良い。 原文がどんな感じかは知らないけれど、野崎さんが雰囲気を大事に訳しているのは伝わってくる。 そして、私にとってのエズミはどこにいるのだろうか。
★3 - コメント(0) - 2016年12月7日

読後感が良かったのは「小舟のほとりで」 「エズミに捧ぐ」は解釈が分かれるが、私は、全て曹長の創作だと読み取った。
★2 - コメント(0) - 2016年12月4日

GU
my foolish heart
★1 - コメント(0) - 2016年12月1日

バナナフィッシュにうってつけの日が好き
★1 - コメント(0) - 2016年11月26日

mm
ここは英語で読んだらええとこなんちゃうかな?という当たりのつくところは何カ所かあるけど…原文では読めんだろうし、我慢と諦めも身についたお年頃。真偽の軸はかなり昔に揺らぎ始め、善悪の軸もそこその昔に揺らぎ始め、この作品中では快不快の軸も揺らいでいるように感じた。その揺らぎがあるからこそ、光の反射が煌めきを作っているというイメージでしたね。5月の窓辺で木陰を映してキラキラ光るビー玉、テラスの冷たいグラスについた雫に映り込む太陽、凍って固まった雪の上を照らす街灯の灯りみたいに、細かく光るものたちを見た気がした。
★23 - コメント(0) - 2016年11月20日

再読。以前読んだ時は共感を覚えたはずなんだけど、今回はかなり印象が違いました。瑞々しく輝いているけど脆いものを、少し近くで見守っている様な気分になり、大人になったのかな…としみじみ。
★1 - コメント(0) - 2016年11月15日

再読。若い時にみなこぞって読んだサリンジャー。大人になってあまり手をつけなくなったんだけど、友人が「攻殻機動隊」ってサリンジャーをモチーフにしてるんだぜ、って言われて、へええ、とDVDを借りて見たら、面白くて、でも、実際の「笑い男」ってどんなんだったけとページをめくった。どれも面白いのだけど、冒頭の「バナナフィッシュにうってつけの日」が一番好きだ。そう言えば、最初にサリンジャーを知ったのはジョンレノンを射殺したマークチャップマンからだったなあ。どうもサリンジャーよりもその周辺の物語のほうに興味があるのかも
★3 - コメント(0) - 2016年11月14日

とりあえずはあまり深く考えず、普通に楽しんで読んだ。「これがサリンジャーか~」と呑気に読み進めていったら、最後の二編「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」と「テディ」が唐突なまでに面白い。この二編だけ毛色が違うなと思ったら、あとがきでもそう書かれていた。他の作品も読もうと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年11月2日

正直、意味不明で面白くはなかった。文章のきれいさうんぬんや小説としての美しさとかに興味がないせいかもしれない。ライ麦畑の方はまだやりたいことがちょっとは理解できたんだけど…。もう少し年を重ねて読解力を身に付けてからまた再読したい。
★1 - コメント(0) - 2016年10月29日

ライ麦畑でつかまえて、と似て非なる味わい。青くて苦くて酸っぱいあの感じはそのままに、九つの短編でまとめた一冊。 おもったより難しかった、かな?また時間をおいて読み直したい。
★1 - コメント(0) - 2016年10月26日

YU
中高生の頃夢中になったサリンジャーを図書館で見つけて懐かしくて再読。(以下個人的過ぎる感想)なんであの頃あんなに好きだったのか思いだせないくらい最初は読みづらくて、あ~感性を失ってしまったのか、最近ラクに読める本ばかり読んでいたから、と反省しつつ長い時間かかってなんとか読了。「小舟のほとりで」とかサリンジャー作品のちょっとませた子どもが好き。中学時代は、子どもって大人が思ってるよりずっといろんなこと苦労しながら生きてるんだよって憤慨しながら読んでたな。今はそれを愛おしく感じてる親目線だね。
★1 - コメント(0) - 2016年10月25日

違う訳で2回目のナイン・ストーリーズ。「つまり、あるがままのぼくたちを愛することはできないらしいんだ。ぼくたちをちょっとばかし変えないことには愛せないらしい。彼らはぼくたちを愛すると同時にぼくたちを愛する理由を愛しているんだ。いや、理由を愛しているときが大部分だな。(p279)」
★2 - コメント(0) - 2016年10月22日

傷ついてる人や疑っている人。曲がった見方、考え方で世界を見たり、勝手に色々と思い悩んだり。意味や内容のない出口が見えないような会話ばかりなんだけど、人ごととは思えない無気力や焦燥感。人生のほとんどが悩みと苦悩でできているのではないかと思ってしまう、登場人物の多くが病的な、病みつきになる短編集。
★37 - コメント(0) - 2016年10月12日

ライ麦、フラニーとゾーイ、と来ての三冊目。やっぱり文章によって惹き付けられる力や、難解さがある。「ひょこひょこおじさん」や「笑い男」「小舟のほとりで」「エズミに捧ぐ」「愛らしき口もと」あたりはなんとなく話が読めるけど、対して「対エスキモー」なんかは人物自体が何かの例えみたいだし、それが何を指すかもわからないという風に読み取りづらい。精神的なものへの考えがあるのも確か。予備知識をどこかで得てから読み返してみようかな
★27 - コメント(1) - 2016年10月12日

一人称のもの(「笑い男」とか「青の時代」)の方が面白かった。解説とは異なるが「バナナフィッシュ」も「テディ」もモチーフは一貫している……? (取り込むことと、解放のモチーフ)
★4 - コメント(0) - 2016年9月26日

バナナフィッシュは馬鹿なやつだな。バナナ穴を塞いでやろうか。9つの作品からなる短編集。総じて不思議で、明快なラストのない短編だと感じる。「テディ」が一番印象に残っている。もし周りの人全てが自分よりも愚鈍で、感性の合わない人ばかりだったなら、生きていくことはとても困難だ。理解できず理解されない。分厚い学術書を読み込んでも、心が成長する訳じゃない。人付き合いの公式なんて世界一の図書館でも見つけられない。なんとなく、マカードルは諦めていたように感じる。恵まれた頭脳、飛び抜けた閃き、天から授かった十字架だ。
★4 - コメント(0) - 2016年9月26日

高校生の時以来の再読。 当時は「まったく意味がわからん」という感想だったのですが、約◯十年を経た今の私が抱いた感想も「まったく意味がわからん」のままでした。 やっぱりこういう「言葉遊び」系の文学は翻訳で読んではいけない気がします。そして、残念ながら原書が読めるほどの英語力は持ち合わせていないので、結局私には荷が重すぎたということでしょう。 それでも、船に立て籠もる男の子と母親を描く「小舟のほとりで」は、ほっこりする中に風刺も効いていて好き。
★32 - コメント(0) - 2016年9月25日

o_o
タイトル通り9つの短編集。最初の「バナナフィッシュにうってつけの日」で受けた衝撃は計り知れない。大胆かつ繊細というかとはこのことなのか!(いや、主人公にとってはごく自然の行動かも)サリンジャー好きの作家や知人の影響で手に取ったが、自身にとっては難解。再読すればまた変わるかもしれないので、いつかもう一度読んでみたいと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年9月5日

まだまだ俺には早かった
- コメント(0) - 2016年9月2日

エズミに次いで、小舟、青の時代、テディが好き。説明ができないものでもいいのなら、ひょこひょこおじさんもとても好きだ。肌理の細かい文章に、いつの間にか捕まえられていた。この物語たちに共通しているのは、「失う」ことのどうしようもない寂しさ。それから、ただそのひとの佇まいに、命を救われる、そんな尊い瞬間。夕焼けは今日もわたしに疲れを思い出させて、あなたは明日も朝焼けを見るのだろう。そんな小さなことが、わたしを生かしてくれる。きっと忘れないこと。ずっとずっと、覚えていること。思い出さなくて済むくらいに。
★3 - コメント(2) - 2016年8月24日

「バナナフィッシュ」なぜ唐突な結末?病んでた場面あったけど。
★3 - コメント(0) - 2016年8月20日

ダメだった。どの短編もピンと来ず。残念!
★2 - コメント(0) - 2016年8月16日

9つの短編集。文章に対する嗅覚がにぶく、一つの文章をじっくり読んで意味をくみとっていく根気もないので、短編を読むのは正直苦手である。とはいえサリンジャーに関しては、柴田・村上コンビから多くの予備知識をもらっているので、彼らの助けを借りながら、結構楽しめたのではないかと思う。この作品に関しては『ライ麦畑の捕まえ手(キャッチャー)』=『絶望の淵で踏みとどまって無垢なるものを見守る大人』のアナロジーが一貫していそうだが、『テディ』とか『青の時代』とかは当てはまらない気がする。柴田訳もあるそうなので読んでみたい。
★12 - コメント(0) - 2016年8月13日

小舟のほとりで…が好きでした。 でも、外国の作品は歴史や文化を背景に書かれているので、難しいですね。
★3 - コメント(0) - 2016年7月31日

わからないし理解したいけどわからない……いつかまた読み返します
★2 - コメント(0) - 2016年7月26日

ナイン・ストーリーズの 評価:80 感想・レビュー:708
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