チップス先生さようなら (新潮文庫)

チップス先生さようなら (新潮文庫)
あらすじ・内容
霧深い夕暮れ、暖炉の前に坐ったチップス先生の胸に去来するのはブルックフィールド中学での六十余年にわたる楽しい思い出……。

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チップス先生さようならはこんな本です

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チップス先生さようならはこんな本です

チップス先生さようならの感想・レビュー(425)

チップス先生のブルックフィールドで過ごした半生をおだやかにまとめあげたお話。特に胸を打つ出来事、事件などはなく、その時々のいわゆる平凡な日常茶飯がチップス先生のジョークとともに語られていくだけだが、そのありふれた感じが温かい。ただ、チップス先生のジョークはよく分からんものもあったというのが実際のところ。最後の方にあった、若者と老人の知識経験についての洞察は、なんだか新しかった。
★3 - コメント(1) - 1月26日

平凡な学校に勤める凡庸な教師が回想する生徒たちとの日々。国や時代が違えど教師を悩ませ、喜ばすものは変わらなかった。
★2 - コメント(0) - 1月6日

義務教育時代に読み、再読した。 当時は寂しく悲しい気持ちで読んだ事を覚えている。今回は人生の引き際を考えた。ほのぼのと心が温まった。
★10 - コメント(0) - 2016年12月12日

4/10点 名作ということもあり、わりと高評価のようだが、古い作品なので、面白さがちょっとわからなかった。ユーモアやジョークの意味もピンとこなかった。長きにわたって生徒に慕われつづけたチップス先生。年を取ってからは平凡なのんびりした生活が過ぎていき、最後は大往生。そんな話。最後はちょっとほろっとさせられる逝きかただった。映画版が気になる。追記:映画を見ました。素晴らしい映画でした。早くに奥さんとお腹の子供を亡くした先生。子供がいなくて可哀想と言われて、最後にこう返す。わしには子供は何千といると。感動。
★4 - コメント(0) - 2016年9月12日

暖かくて、洒落が利いていて……。ラストも寂しさを感じさせるどころか、思わずクスッとなるような。すごく面白かったです。
★2 - コメント(0) - 2016年8月2日

なんとも、やさしいお話・・・チップス先生の手はしわしわだけれども、きっと、陽だまりのように、あたたかいにちがいない。
★4 - コメント(0) - 2016年6月11日

「彼は生まれて初めて、自分が必要欠くべからざる存在であることを感じた。自分の心に最も近く存在するものに対して、無くてはならぬものだということを感じた。この世に生くる限り、これにまさる崇高な自覚がまたとあるであろうか」。これはチップスのブルックフィールド学校復帰に留まらずキャサリンとの邂逅、さらには人生の真理をも示していよう。キャサリンと過ごした時間は2年にも満たない束の間のものだったが、それがチップスを伝説と呼ばれる存在に変えた。それはチップスにとって最も「心にとめて大事にしなければいけない」ものだった。
★7 - コメント(0) - 2016年5月25日

「君たち、今何処へいようと、何事があっても、この瞬間、皆わしのところに集まって来てくれたまえ……」
★3 - コメント(0) - 2016年5月17日

英国パブリックスクール、ブルックフィールド校で教鞭をとってきたチップス先生が、老齢となりその思い出を穏やかに回想する。彼はブルックフィールドを支え、そしてブルックフィールドは彼を支えた。出世するでもなくただ堅実に温厚に長い教師生活を勤め上げた。洒落やユーモアを混じえ愛情深く生徒たちに愛された人柄。それは、妻との出会いと別れ、戦争による数多くの生徒たちとの別れといった経験によるところが大きい。「釣り合いの感覚を保つこと、これが大事なこと」「わたくしの心の中で、皆さんは決して現在以上大人にならない」
★5 - コメント(0) - 2016年4月22日

走馬灯、否、やっぱり自転車だ。作者が自転車に乗っていて、アイディアがひらめいたという伝説を尊重したい。優秀ではないが、生徒に慕われた長い長い教師生活。学校とともに歩み過ごした日々を、詩のように、歌うように回想する文章は、まさに自転車のスピード感覚にふさわしい。わずか二年間の結婚生活、妻子との死別の思い出は美しくも悲しいが、チップス先生の人生は幸せだった。
★60 - コメント(4) - 2016年4月10日

Ai
チップス先生の回想からパブリックスクールの生活を想像できる。平凡だけれど、愛された人柄。最後の場面は素敵でした。
★7 - コメント(0) - 2016年3月13日

1848年生まれ、イギリスのパブリックスクール"ブルックフィールド校"に40余年も勤めた老教師チップス先生の思い出が、暖炉の火に照らされ、暖かく過ぎる。彼は、もうどこにもいないかもしれない、釣り合いの感覚をもちユーモア溢れる昔気質の紳士で、お得意の洒落も辛辣さより優しさを感じる。"当時の生徒達のいくつかの名前が、後年、合唱の一節のようになってなんの苦労もなく思い浮かぶのであったが...その生徒たちは皆何処へいったのだろう"この一節を思うと、最後の場面とあの言葉が胸に迫ってくる。「チップス先生、さようなら」
★28 - コメント(0) - 2016年2月19日

ブルックフィールドでその一生を過ごした、チップス先生の物語。どこか懐かしい気持ちになる。人の一生は短いものだけれど、彼が学校に残したものの大きさは計り知れない。
★6 - コメント(0) - 2016年2月18日

奥付は昭和61年4月。本書購入のきっかけは、記憶の霞の中にあるのだが、教科書か試験問題にその一部が引用されていて気になったものと思われる。そして、通読してもどこが引用されたか思い出せない(汗)19世紀末から20世紀初頭にかけてのパブリックスクールの様子から、ハリーポッターの映像が浮かんできた。20代のチップス先生が、ブルックフィールド校で己の能力の限界を認識し、10年の歳月を経て程々に巧く、出世はせずとも安定した教鞭をとる生活に満足する姿・・・なんだか自分を見ているような気がして切なくもあった。
★38 - コメント(0) - 2016年2月18日

30年位前にTVで放送していたこの映画を見たんだけど、こちらで原作を見かけて懐かしくなって読む気になりました。厳格な反面、ユーモアに満ちたチップス先生の優しさを感じます。忘れなれない先生っていますよね。
★31 - コメント(0) - 2016年2月8日

『ストーナー』や『ブロディ先生の青春』を最近読んで本書を思い出した。高校で英語で読まされた本。学年主任が趣味でこの本を選んだと思うが、高校生に読ませるには渋すぎないか? しかし私がこうして本書を読んだのは間違いなく、高校生のときに読んで記憶にひっかかっていたからで、学年主任が大人になってからの再読を見越して選書していたとすると策略に乗ったようで悔しい。
★8 - コメント(0) - 2015年12月18日

ホールデン・コールフィールドの恩師、スペンサー先生もチップス先生と同じく会話の合間に「あーム…」と言うのが口癖(キャッチャーインザライ)思わず笑ってしまった(^_^;)
★5 - コメント(1) - 2015年12月14日

世の中が変わろうとも、チップス先生だけはずっとそこで変わらずにいてくれる。私たちがそこからいなくなってしまったとしても、チップス先生だけは私たちを覚えていてくれる。それは心の救いになる。彼の存在が、安心に繋がる。チップス先生はいつだって穏やかで誠実。ゆっくりと暖かいものが流れ込んできた。だんだんと寒くなってくるし、年末に向けて忙しくなってきて、なんだか疲れている今、この本に出会えてよかった。彼のように、穏やかで温かい人生を送りたい。
★33 - コメント(0) - 2015年11月24日

原書にて読了。1900年前後の英国情勢を知らないと意味の通らないところもあるが、英語は至って簡潔。いわゆる「うまい小説」。第一次世界大戦前の古き良き時代への懐旧もさることながら、戦争での大量死に向けた逸るような鎮魂の欲望が作家をして筆を走らしめていると見受けられる。とまれ、表現は抑制が効いていて、だからこそ言外の悲哀が読む者の心を打つ。私にとって、生涯初めて購入した洋書。冒頭3ページまでびっしりと書き込まれた和訳。かくして私は挫折したわけだ。20年以上を経て、青春の自分との思いがけない対話と相成った次第。
★8 - コメント(0) - 2015年7月29日

第一次大戦前のイギリスとその付近について知識があったらもうちょっとディティールを楽しめたのかなーって感じ。ハートウォーミングストーリーとはいえ(これは多分僕が未熟だからだけど)起伏無く終了した感。映画見ようかな。
★3 - コメント(0) - 2015年7月22日

一人の教師の職業人生を描く。とても静かで温かみがある人生。そこに住む一人の生涯を紡ぐだけで、濃縮された全体の歴史がそこにはあった。
★28 - コメント(2) - 2015年7月20日

こんな先生が、学校にいたら素敵ですよね。清々しい爽やかな涙がでました。誰も読んでいないと思うような小説に500以上のレビューがある。読書メーターの嬉しい素晴らしさですね。
★30 - コメント(0) - 2015年6月30日

古き良き時代のイギリス。そしてその古き良き時代の先生の邂逅を暖炉の前で寝そべりながら聞いているような感覚。驚くような出来事や奇抜な話は皆無だけど、ゆっくり味わいながら読むべき本。時折読み返したくなる本。
★6 - コメント(0) - 2015年6月21日

人生を謳歌した爺さんが大往生するお話。何が起こるわけでもないけど、よかった。
★5 - コメント(0) - 2015年6月19日

かの時代にタイムスリップしてみたくなる。冷蔵庫も車もクーラーもなかった時代に。
★4 - コメント(0) - 2015年6月14日

チップス先生の愛情深さがいいです。『モリー先生との火曜日』が読みたくなったので読もうかな・・・
★7 - コメント(0) - 2015年4月25日

読んでからじわじわ来ている本。うっすい本なのに、しきりに問いかけてくる。問いの喚起力が凄かった。教師として生きるって、…何かいなと。つまり1人の教師として子どもや生徒の前に立とう、そこに存在しようとする時、し続けようとする時、人はそれぞれある決断をせざるを得ないんじゃないかなと。…チップスは死を間近にしている。彼は教師生活60年の老教師。とっくに退職したけれど、心はまだ…常に学校にある。身も心も、既に変更不可能な程学校のリズムに同調している。彼はもはや、長年勤めたブルックフィールド中学そのものであった。彼
★11 - コメント(8) - 2015年4月24日

教職を60余年、年を取るごとに頑固になっていくのが普通ですが、チップス先生はユーモアがさえ、生徒にやさしくなります。妻との別れや戦争で失った生徒たちが彼をやさしくさせたのかもしれません。こんな人生っていいなと思わせてくれる短編です。
★9 - コメント(0) - 2015年4月18日

愛する人との出会い、そして別れ。二度の大きな経験をいっぺんにする時は一瞬で、あとは穏やかな学園生活が彼を纏う。哀愁、という言葉がぴったりな一冊でした。「本屋の森のあかり」に出てきて、気になったですが…やっと読めて良かった!「チップス先生、さようなら」と言うセリフが沁みる。
★7 - コメント(0) - 2015年4月17日

今年度の締めに再読。内容的に思い入れはないが、タイトルは秀逸である。
★28 - コメント(0) - 2015年3月31日

彼は伝説であった。
★5 - コメント(0) - 2015年3月6日

yan
チップス先生がブルックフィールドに赴任してからの回想記。チップス先生は「GTO」の鬼塚先生や金八先生の様な先生ではなく至って普通の先生。校長先生と指導方針で対立しようが大戦の折近くで爆弾が落とされ様と気にせず授業を進める。いつも同じ場所にいて泰然自若としている。「そこに行けばいつでも会える」という安心感がチップス先生にはあると思う。だから周りに人が集まる。訳は少し固い感じがするけど、それさえもチップス先生の雰囲気にあってると思う。
★26 - コメント(3) - 2015年2月19日

再読。暖炉の前に座りながら回想する過去の様々な場面、その回想に出てくる人物の大半は既に亡くなってしまっているのがやるせない。しかし、亡くなった人たちは暖かい思い出となって、今を生きている人たちの記憶に刻みつけられていく。そうやって人の歴史は続いていくのだろう。過去に読んだことのある作品だが、当然年をとった今のほうが、より心に響く。行間から溢れ出る味わいや英国特有の雰囲気が素晴らしく、何年か経ったらまた読んでみたい。
★19 - コメント(0) - 2015年2月11日

電車の中で読みました。英国の雰囲気が伝わってくる。名作でした。
★5 - コメント(0) - 2015年1月17日

別の読みたい本があってこっちも読んでおこうと思い図書館へ。穏やかな日常に思えてもそれはそれで色々あるのよね。
★6 - コメント(0) - 2014年10月27日

標準的な、と言っていいのか。いわゆる普通の、真面目な元・教師の老人の懐古と現在を織り混ぜた話。人の人生じたいが、歴史なんだなと、しみじみ。普通というのは、普通じゃない。これ、という事件はない(けれど、チップス先生にとっては、ショッキングな事件はある)ゆるやかな物語。じわりじわりと沁みてきて、静かに幕を閉じた、という読後感。
★8 - コメント(0) - 2014年8月26日

キャスィーと出会い人間味が出たチップス。彼女のおかげで愛される人物になった。そして、その彼を実際に愛し慕ってくれたのは、何千人もの生徒達だった。死ぬ前日にふとキャスィーを思い出し涙するシーンや、最後の洒落として歴代の生徒達を思うシーンは感動します。ただただ名作。
★6 - コメント(0) - 2014年8月16日

嬉しいことも、かなしいことも終始穏やかに流れていく。出逢い、別れ、死。作中の、「出席簿の点呼のままに生徒たちのみんなの名前も顔もいつだって思い出せるというのに、君たちは今何処に居る。何処に行ってしまったのか?」という言葉に、チップス先生の生徒達に対するあたたかな眼差し、かなしみを感じます。紅茶好きでウィットに富んだ、まさに英国紳士。しかもシャーロック・ホームズがお好きだとは。
★13 - コメント(0) - 2014年8月13日

中学生の頃、今のEテレで映画が何度か放送され、そのたびに見ていた思い出の作品。22歳でブルックフィールド校に赴任してきたチッピング。以後、60余年にわたりたくさんの教え子たちを迎え、巣立たせ、幾度かの戦争で失った。生徒たちとの愉快な日々と亡き妻の思い出は、霧深い夕暮れの炉辺の炎に揺れる陽炎のように遠く温かい。ユーモアと愛情に満ちた老教師“チップス先生”の一生を描く英国文学。「子供がなくて気の毒だ」という言葉に、「わしにはあるんだよ…何千も…何千もね…それが皆、男の子ばかりでね」と返す先生の言葉に涙腺崩壊。
★14 - コメント(0) - 2014年7月21日

チップス先生さようならの 評価:86 感想・レビュー:130
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