暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)
あらすじ・内容
最強の暗号! カエサル暗号から量子暗号まで――。『フェルマーの最終定理』に続く世界的ベストセラー、ついに文庫化。

当時最強を誇ったドイツ軍の暗号機はいかにして破られたのか。「戦争の世紀」が「情報の世紀」へと移り変わるなかで、数学者たちの攻防は続く。RSA暗号、PGP暗号、量子コンピュータ、量子暗号……。ネットや銀行を始め、知らずに我々の周囲に溢れる暗号技術の現在と未来、歴史の背後に秘められた人間ドラマを解き明かす傑作ノンフィクション。巻末に「史上最強の暗号」とその解答を収録。

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暗号解読 下巻の感想・レビュー(1492)

上巻では暗号の歴史、作成者よりも解読者が圧倒的有利だった時代から、下巻では政治に隠された偉業、現代にも及ぶ暗号の進化、暗号の武器化、そしてついに暗号作成者が有利な時代へ。プライバシーを守る完全な暗号を求めるか、テロや犯罪から守られる規制された暗号を求めるか。そのジレンマを抱えたまま、量子コンピューターと量子暗号という新時代を感じさせる開発がすでに始まっていた。どこで誰が見てるか分からないと思うとゾッとするけど、犯罪からは守って欲しい。その問題が解決される日はくるのか。面白かったです!
★3 - コメント(0) - 3月17日

下巻も幅広い内容。量子暗号もロゼッタストーンも出てきます。天才がスマートに思いつくなんてことはなく、組織も人もウンウン言いながら解決していっています。何が何でもという気持ちって大事ですね〜。
★3 - コメント(0) - 3月15日

暗号テーマでここまで話が広がるのが実に興味深い。言語学から、数学、機械学、量子学と何でも有りである。だから、携わる人物も様々な人達が出てくるのだが、やはりというか、当然というか、この分野って、ギークな才能がモノを言う。ギークと言えば、イギリス人と言うわけで、強いんだよなぁ。いやぁ、微笑ましい。
★1 - コメント(0) - 3月5日

下巻。くそみそ面白し。暗号作成者と解読者のいたちごっこでずっと面白いが、特に2点。WWⅡ中にネイティブアメリカンのナバホ族が通信兵となり、通常の会話が最強の暗号として機能したこと。そして、量子暗号の登場。暗号界の主役が言語学者→数学者と来て物理学者となることの驚きと、「実質的に解読が不可能な暗号」から「原理的に解読が不可能な暗号」に進化するところのワクワク感。たまらん。個人的には、これからの「予測不可能性」が破滅的に高まる世界を司るのは量子論を押さえた者だと思っているので、やはり間違ってない!と実感。
★5 - コメント(0) - 2月21日

はじめは言語に着目した暗号技術について。その後、コンピュータの普及からはじまるIT社会の中の暗号技術とその発展について述べている。最初は紙とペンで解けていた暗号も今では大型な機械が必要になってくる。そして、暗号技術者も言語学系から数学・物理学の人たちで固められる。巻末に本編で紹介された暗号が載せられている。解いてみてはいかがでしょう。
★14 - コメント(0) - 2月16日

日本人なので5章「言葉の壁」で出てきた第二次世界大戦で使われていたナヴァホ族の話は特に面白く読めた。日本人からしたら宇宙語のようなもので暗号化されたら絶対に解読不可能だわ。
★2 - コメント(0) - 2月14日

自分で情報を保護するしかないIT社会では私自身が戦争の舞台となる。本書はこうした現在への転換を公開鍵暗号開発を辿りつつ説明する。分散した情報機器同士の伝達の難題は解読の鍵の「配送」だが、ある状況で復元可能な関数を作ること(暗号化の際の秘密鍵と複合の際の公開鍵の分離)で可能になり、我々が行なうデジタル署名にも用いられている。一方、秘密鍵の復号が共通だった共通鍵暗号時代に比べ、公開鍵暗号の解読は普及すると同時に秘密鍵暗号も専門化し複雑化した。その開発過程の暗闘の狭間に秘密鍵を独占する者たちの影が透けて見える。
★1 - コメント(0) - 2月12日

上巻がアナログ暗号ならば、下巻は完全にデジタルがメイン。現代では当たり前の公開鍵と個人鍵も作られるまでには多くの人々の発想と苦労なしにはあり得なかった。また時代が進むに連れて個人利用が増え、プライバシーの保護に努めた人たちがいたことも忘れてはいけない。最後は将来的に利用されるであろう量子コンピュータと量子暗号に触れられているが、難しい!ただし、一種の暗号とも言える、異国・古代の文字の解読についても触れられていて、歴史で学んだロゼッタストーンにも触れられているのでぜひおすすめしたい。
★2 - コメント(0) - 2月5日

IT系の人には馴染み深い「公開鍵暗号方式」が出来るまでの過程と解説が載っている。
★1 - コメント(0) - 2月5日

読んだ。エリザベス女王からロゼッタストーンを経由して量子コンピュータまで学べる良著。下巻は上巻と違ってあんまり人物エピソードがなかったな
★4 - コメント(0) - 2月1日

上巻に引き続き、あっという間に読破。下巻は、とにかく難しいというか、最新の技術に目を向けたものであった。暗号というものは、最先端の数学なんだということを認識。そして、そのブレイクスルーはある種の天才によるものなんだと感じた。概念含めて、近年の暗号は余りにも哲学的。
★1 - コメント(0) - 1月25日

エニグマの章に関心を持たれた方は、映画「イミテーションゲーム」を観ると一層楽しめると思う。他の映画では「Uボート」にエニグマが少し映る。あと終盤に量子コンピューターに触れるが、もうそれだけで氏の解説読み物1本になる代物なのではないだろうか。私が一番興味を持ったのは序盤の、家来の頭髪を剃って頭皮に秘文を刺青して髪が伸びたら相手の国に向かわせる、というところだった。高度な暗号が広まる前はアイデアに、とんち風味の工夫があって面白い。
★1 - コメント(0) - 1月25日

古来から暗号のアキレス腱である「鍵輸送問題」を解決する2つの手法,「鍵交換システム」,さらに便利な「鍵交換システム」に感動した.南京錠の例えはとてもわかり易かった.しかし,わかりやすい概念とは裏腹に,具体的な数学モデルはなかなか見つからなかった.DES暗号(56 bit版に制限された金星暗号),RSA暗号(代表的な公開鍵暗号)などの歴史は面白かった.第五章の線文字bなどの話はあんまり興味がわかず斜め読み.全体を読み終わった後に振り返って見ても,第五章は飛ばしてもなんら支障はなかったように思う.
★2 - コメント(0) - 1月23日

数学が極めて実務的に利用される世界があることに驚いた。量子コンピュータのくだりだけは一読してもつながりがよくわからん。。
★2 - コメント(0) - 1月22日

下巻も上巻に劣らず、知的好奇心を激しく刺激し、かつドラマチックな人間ドラマも描いた傑作でした。 量子論の考え方を利用した非常に難しい暗号でさえ、素人である僕が理解できた気になってしまうところに、この本の偉大さを感じます。 直接の本のレビューではありませんが、訳者の後書きでこの本の魅力が端的に紹介されているので、読もうか迷っている人はその後書きを読んで、興味を持ったら本編の方も読んでもらいたいです。
★4 - コメント(0) - 1月18日

息子リクエスト。おもしろいと思うなら、それでいいか。
★7 - コメント(0) - 1月12日

【執念と閃きと時々ドラマ】 暗号解読に欠かせないもの。 歴史を鑑み、先例を調べて立てた仮説を地道に何年も検証していく執念。 その執念が生み出すものは答えではない。些細な癖、傾向。そこに天才的な閃きが加わる事で、解読は劇的に進む。 だが、どうしてもあと一歩足りない。そこでドラマが待っている。運命の相手との出逢い、見事なチームプレイ、弛まぬ執念。 この本は名著と言われる。 それは、難解な暗号技術を簡易に解説しているだけでなく、入念な取材によって、偉業を極めて人間臭く描き出しているからのように感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年12月26日

とても面白かった。個人的に興味深かったのが、第二次大戦中にアメリカ軍が暗号で通信するためにナヴァホ族を採用したエピソードとか、公開鍵暗号を南京錠に例えて説明するところとか、量子力学がこれからの暗号作成と解読の両方に深く関わっていることとか。 原書が出版されたのが99年で、この訳が出たのが07年だから、今の暗号がどうなってるのかも気になる。(一般人の自分には知り得ないけれど)
★2 - コメント(0) - 2016年12月14日

暗号の歴史を理解するには、オススメの一冊。隠す鍵とそれを開ける鍵の組み合わせは、戦争というものを経て飛躍的に発展する。ドイツの『エニグマ』が人類史上最高の暗号であった第二次世界対戦は、数学者の戦争であったとは、まさに的を射ている。情報を制する者は、全てを制する。
★2 - コメント(0) - 2016年12月13日

 WWⅡからその先にある暗号技術の発展と展望に大きなボリュームと簡潔さが有り非常に分かりやすかった。もちろん量子コンピュータや量子暗号の話は頭を悩ませるものであったが、今後世界で様々なものを相手取る時に今のコンピュータの知識だけでは足りず、物理分野の知識が必要なのではないかと感じた。もちろん現在のRSA暗号が解読という前提は有るものの、過去の暗号は全て不可能といいつつ解読されてきた歴史がある。素因数分解における素数の特定という目標は設定されているため、その未来は遠くともどこかにはあると考えるべきである。
★1 - コメント(0) - 2016年12月12日

TM
非常に面白かった。最終的に量子コンピューターや量子暗号の話にまでいきつき,その説明のわかりやすさに感動した。現代のPCの暗号技術が,非常に優れたものであることもよく分かったし,数学者の研究がこういうところに生きているのかというのを見られるのも楽しかった。
★3 - コメント(0) - 2016年11月24日

ここ最近に読んだ本の中で特に面白かった。暗号の分野は驚異的な頭脳を持った数学者たちの入り乱れた世界で自分からはずっと遠くの話と思っていただけに、あまりに分かりやすく、身近な存在として説明されていて驚いた。古典的で単純なカエサル暗号やヒエログリフの解読からおそらく先端の技術だろう量子暗号まで順を追って説明しているのに本としてまったく重たくなっていない。
★3 - コメント(0) - 2016年11月23日

下巻では失われた言語であるヒエログリフ・線文字Bの解読、そして公開鍵暗号・量子暗号について。素数を用いた公開鍵暗号の原理は、上巻で鍵配送問題が気になっていたということもあって、正直かなりの衝撃だった。冗談ではなくすごい本だった。
★4 - コメント(0) - 2016年11月11日

下巻ではいよいよ量子暗号に迫ります。量子コンピュータについて、その常識はずれの性能については耳にしていたが、この本で初めてその仕組みを知りました。暗号を解くことが好きな人なら面白く一気に読了できると思います。
★2 - コメント(0) - 2016年10月28日

下巻の主な話題は古代語の解読、現在一般人が用いている通信(メールやインターネット)における暗号化、量子暗号など。古代語に関しては、自分が言語学好きなこともあって非常に面白く読めた。現代における暗号技術については、教養を深めるいい機会だと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年10月18日

ワオ!スゴイじゃん! → ほお!興味深い → お、おおん → ンゴー でも面白かったよ! 著者の文体は読みやすいよね。世界でヒットするようわざと読みやすい文体にしてるのかな。
★1 - コメント(0) - 2016年10月11日

冒頭の日本軍の話に胸が痛み、ナヴァホ族のことでは胸が熱くなった。古代文字の解読はすごくワクワクしたし、チャドウィックの人格は素晴らしい。ただ正しい推理をした解読者たちが若くして亡くなっているのは少し気になる。名誉欲に捉われずに機密を守る英国GCHQの暗号作成者3名の紳士さには敬服した。ネットセキュリティのために暗号が破られては困るけれど、犯罪を未然に防ぐために暗号は解読された方がいいのか、安全と安心のどちらも取ることはできないのか。理論物理学の領域で導き出されたものを実用化することの難しさをここでも感じた
★9 - コメント(0) - 2016年10月2日

なんか…早死にの人が多いような…
★3 - コメント(0) - 2016年9月30日

「フェルマーの最終定理」に続くサイモン・シンの著作だが、数学的側面と歴史的側面を面白く組み合わせながら構成されている。暗号化のロジックは分かりやすいギミックを用いて説明されているので、全体像は理解しやすい。興味深いのは、第一次・第二次世界大戦周りの暗号通信の話から、現代でもおなじみのDES、RSA、PGP、AES等のお話。また、光の干渉を観察した実験で有名なトマス・ヤング等、意外な学者たちがこの話に登場したりしている。前作に続けてお勧めしたい本だ。
★2 - コメント(0) - 2016年9月25日

公開鍵、量子暗号と、従来の技術を超えていく。量子暗号はちゃんと理解できなかった。量子自体がちんぷんかんぷん。
★3 - コメント(0) - 2016年8月30日

bee
本編終盤の20ページを読み終わっていなかったのをやっと読了。WW2でのナヴァホ族語の暗号(コードトーカー)、ヒエログリフ・線文字Bの解読、金星信号が元となったDES、鍵配送問題に取り組んだディフィー・ヘルマン・マークルの非対称鍵のアイデア、リヴェスト・シャミア・アドルマンのRSA暗号、その6年前のGCHQのエリス・コックス・ウィリアムソンの公開鍵暗号の秘密化、ジマーマンのPGP、量子コンピューター、偏極した光子を用いた量子暗号、などを用いてWW2後の暗号の歴史を解説する。専門化が進み、少し難しい内容。
★2 - コメント(0) - 2016年7月28日

下巻になって近代となり、コンピュータ技術を使い出したところで個人的には面白さが加速した。教養として暗号の仕組みを学べ、かつ知的好奇心をそそられる、すばらしい本。 これは宇宙創生も読まざるを得ないなぁ。
★1 - コメント(0) - 2016年7月24日

終盤につれてかなり難しくなって最後流し読みしちゃった!
★2 - コメント(0) - 2016年7月8日

ついに出ました、公開鍵暗号方式。現在のネットワーク社会をみてみれば、これがどれだけ偉大な発見だったことか。その一方で、闇に葬られた歴史というのは、きっと他にもいろいろあったんだろうなと考えさせられる。他にも、量子暗号などの未来の技術や、ナヴァホ族の言葉を使うだけのトンデモだけど非常に有効だった暗号、古代の文字の解読など、内容も豊富で飽きずに読み進められる。とても勉強になった。
★1 - コメント(0) - 2016年6月29日

yh
上巻は暗号の歴史であったのに対し、下巻は今用いられている暗号技術(RSA暗号)と未来の暗号技術(量子暗号)について。今も昔もこれからも、暗号技術は政府の重要な情報通信手段であり、その存在そのものや功労者が歴史の表舞台に立たずひっそりと役目を終えていることもあるようだ。今後、コンピュータの発達により、あらゆる情報がネットワーク上でやり取りされるようになれば、暗号技術は個人にとってもますます重要となる。また、図らずも、現代の人間から見ると暗号と化した古代の文字の解読と暗号技術のつながりについても語られる。
★17 - コメント(0) - 2016年6月26日

フェルマーの最終定理では分からなかったモジュールの必要性と数学的な美しさをやっと感じることができた。量子学は確かに目眩モノだ
★2 - コメント(0) - 2016年6月20日

上下巻通して暗号の歴史が理解できた。画期的なシステムを生み出すには、独創性、やり遂げるエネルギー、本質を捉えて目的を理解することが重要。しかし、当時最高の技術もいつかは解読され過去のものになってしまう。この攻防にドラマがある。著者の本が面白いのは、あとがきで書いている通り、専門的な内容を納得できるように伝えられること。そして人に焦点を当てた文章にドラマが浮かび上がること。感動を狙っているのではなく、事実を淡々と描いているようで実にドラマティックだ。公開鍵、RSA暗号の章は本領発揮。
★19 - コメント(0) - 2016年6月19日

アリスとボブの公開鍵の話がわかりやすくて面白かった。 量子コンピュータってどういうものなんだろうと思っていたが、この本を読んで、そのコンセプトだけはわかった気がした。
★2 - コメント(0) - 2016年6月13日

難しかった。インターネットなどの最新暗号についてはまったく理解できなかったし、この本を読んでも理解できないだろう。それほど、計算機科学というものが難解であることを思い知った。
★10 - コメント(0) - 2016年5月30日

上巻に引き続き面白い。DESやAESは基本情報処理技術者の勉強をしていた時に、ちらと目にした事がありました。暗号の攻防の歴史から、この技術が編み出された事は感慨深いものがあります。著作の訳者である青木薫氏のあとがきに、「専門家にとってさえ込み入った内容を、ずぶの素人にもわかりやすく、しかも単に上っ面をなでるのではなく、ずっしりと手応えを感じさせるように書けることである」とありますが、まさしくその通りだと思いました。この魅力的な著者と訳者に敬意を表して、他の作品も全て読みます。★★★★★
★26 - コメント(0) - 2016年5月21日

暗号解読 下巻の 評価:70 感想・レビュー:349
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