ダンシング・ヴァニティ

ダンシング・ヴァニティ
あらすじ・内容
驚異の反復文体に中毒必至の傑作登場!

この小説は、反復し増殖する、驚愕の文体で書かれています。この作品を読んだあとは、人の世の失敗も成功も、名誉も愛も、家族の死も、自分の死さえもが、全く新しい意味をもち始めるでしょう。そして他の小説にも、現実生活にさえも、反復が起きる期待を持ってしまうかもしれません。この本を読むには相当の注意が必要です!

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ダンシング・ヴァニティの感想・レビュー(277)

すわ御大がゲーム的可能世界からの影響か!?と思って読み終わると参考文献に東浩紀の書籍が。筒井の造形する人物はエモーションが希薄だ。書割が意識されたその虚構空間で割り当てられた感情と身振りに終始する彼らが真にエモーションとメロドラマを作り上げるには徹底して虚構的でなければいけなかった。反復により何重にも増殖したゲーム的人生の最後、白いフクロウの涙だけが唯一真なるものとしてこちらに迫ってくる。
★1 - コメント(1) - 3月16日

読み進めるとノッてきてグイグイ読めた。夢と現実の境が見事に融解された傑作!反復という手法は神話的表現であり、ゲーム的リセットの物語化でもあろうが、それをここまで齟齬なく小説として完成させるのがスゴイ。「生が一回限りでないとすればただの人生ゲームじゃないか〜そんな生であれば死にはなんの意味もなくなってしまう」。無意識が虎になり己を喰い殺すのもよかったし、コロスの歌とフクロウが哀愁と親しみを込めて主人公を看取る(迎えに来る?)ラストはじんときた。ヴァニティの意は『虚栄心、儚さ』。がダンシングしてる。確かに。
★1 - コメント(0) - 2016年10月17日

すべての記述が、臨終の刹那に見るビジョンと解することもできる。マイナー作家であれば問題とされない差別的記述(?)による言論禍、断筆期間は彼の回顧にあって【兵役】と表現しているのだろうか。『匍匐前進』と叫ぶと聞こえる範囲の皆が従うという奇妙な光景は『人権』に条件反射社会の韜晦表現か。『朝のガスパール』の仮想ゲームもある。素人の美術書連作がベストセラーとなるのは『文学部唯野教授』。二人の娘がアイドルユニットとなって大人気。妹は‥精神科医と幸福な結婚をする。父は(『不良少年の映画史』などで出てくる)‥。アウル?
★4 - コメント(1) - 2016年5月18日

カオスでした。脅威の反復文体が増殖し、巻き戻されていくようなストーリーが夢なのか現実なのかどうか分からなくなります。似たような話が連なりながら微妙に展開し、パラレルワールドを覗いているような気分になりました。延々と続くようでありながら、きちんと着地しているのが凄いところです。徐々に過激になっていく「文学ダンス」や「クラブの歌手」というモチーフが筒井サンらしい。繋がっていない物語が繋がっているように見えて来る怖さを味わいました。でも面白い。
★73 - コメント(0) - 2016年5月7日

まず触れなくてはいけないのは、どの書評にも書かれていると思われる、反復文体の事だろう。無駄な事が繰り返されるので、前情報なく読んだ為自分が読み違えてるのかと錯覚した。ありえない事が起きまくる筒井ワールドだけれど、実験的ではあるが、お薦めできるような小説ではないかも。 この反復文体、あまり意味がないようなので、酒との相性は割りといいかもしれないです。
- コメント(0) - 2016年3月14日

『クラブの歌手』っていう存在が、なんか筒井康隆っぽい。巻き戻されるストリーが、夢なのか現実なのかを考えながら読んでいたら、だんだん境がなくなっていきました。カオス小説だけど、背景からは個性が溢れ出していて、しつこさに辟易しながらもページをめくることが楽しかったです。まるで他人の頭の中を覗き込んでいる気分でした。身につけた技術や才能を枯れさせない作者を尊敬しています。キトクロ(危篤老人)
★10 - コメント(0) - 2016年3月10日

んんー試みは、面白いかもね、うん
★2 - コメント(0) - 2015年10月20日

新刊で購入し幾度となく挫折しての読了。奥付を見ると2008年発行。読み終えるのに7年かかったとは・・・。半分ほど読み終えると独特の反復にも慣れ逆に話が次に進むと何だか一抹の寂しさが。夢と現実の境界線は何処なのか。本書を読み終えたのは事実だろう多分。再読するときは夢のつづきか。
★5 - コメント(0) - 2015年9月17日

似たような場面の繰り返しながら微妙に話がずれていき、突然場面が変わる。それでもきちんと話の展開があり、最後もきちんと終わるのですごいです。パラレルワールドなのか妄想なのかはたまた単なる夢なのか、この手の話大好きです。読み始めたら面白過ぎてあっという間に読み終わってしまいました。もっと早く読めばよかった。かなり昔に初版で買ったが知らない間に文庫まで絶版になっていたという恐ろしさ。
★1 - コメント(0) - 2015年9月1日

映画化を望む
★1 - コメント(0) - 2015年7月13日

夢を見ているときの、物語がちっとも繋がってないのに、見ている本人にとっては繋がっている気がしてしまう、あの感じが起きていながら味わえる小説がこれなんだと思う。参考文献にあれが上がっているところを考えても、間違ってはいないかと。そして、なんとも寂しい気持ちになってしまうラストが素晴らしい。
★1 - コメント(0) - 2015年2月2日

帯の”文学のダンス”の意味もよくよく理解せず、いつもの様に読み始めたもんだから驚いた。執拗に繰り返してはいるものの、全く同じ状況は無く、微妙にそして過激になっていくところが筒井さんらしいと思う。前半辺りは元気ありあまりすぎて、暴力に頼る場面が多く、ページが進むにつれ衰えていき、最後の”主人公だけなぜ繰り返すのか”の種明かしがほんのり悲しい。
★2 - コメント(0) - 2014年12月22日

コロスは最初うるせぇよ、と思ってたけど、慣れると可愛く思えてきた。出なくなっちゃった時は、主人公同様淋しさを感じた。
★2 - コメント(0) - 2014年10月24日

繰り返されるたびに情報が少しずつ増えていき、しかも過剰気味になってくる。最初は読みにくくわかりにくかったが、流れさえ掴んでしまえば他の筒井康隆作品同様、筋が通ってなさそうで通っているそのシュールさが癖になってきて楽しい。孫の友達にしようとピンクのふくろうを盗み、それを孫に譲った場面が特に良かった。
★3 - コメント(0) - 2014年9月27日

こんな頭がどうにかなりそうな作品は初めて。ピースをわざと合わない場所に置いたり同じ場所に似たような色味のピースを重ねてみたりと、おかしなパズルをしているイメージ。そんな支離滅裂で狂気じみてはいるもののきちんと物語が進んでいるのは流石。三大奇書の御三家に負けず劣らず、寧ろ堂々と肩を並べられる作品である気がします。
★2 - コメント(0) - 2014年7月16日

久しぶりの筒井作品。 パラレルワールドを同時に見ていくみたいな?いくつになってもさすがです。
★2 - コメント(0) - 2014年5月11日

うーん、さすがの筒井さん。 若いころの作品の鋭さとはまた違った、ねっとりした感じの狂気がたまらないです。
★1 - コメント(0) - 2014年1月6日

何か気が狂いそうになった
★1 - コメント(0) - 2013年11月12日

この作品はお花畑だ。序盤は似たような文脈が繰り返される、ただし与えられる情報や状況が少し違う。これは種蒔きであり、中盤以降ツタとツタが絡み合い、序盤に出てきた文章が複雑に絡み合い話がめきめきと育ち、最後に大量の種が大量の華を咲かせ、一気に散らす。繰り返される話は全てが異常にまみれたものであり、ところどころ現実味があるのがまた最後の華に彩を加えている。梟、夢、目玉、コロス、浮世絵。ダンシングアウルの歌詞はまるでこの話のように似た言葉が並ぶが、違う、キトクロ、キトクロ、キノクトロ。Vanity、儚い物語。
★3 - コメント(0) - 2013年11月2日

久しぶりに筒井さんの作品を読みました「ダンシング・ヴァニティ」同じ内容や、文章が出て来る所など筒井さん世界ではの事、初めて読んだ時の本に比べたら、慣れた感じでした。初めての時は少し怖いものがありました。キトクロ キトクロ キノクトロしばらくは筒井さんの作品を思い出すと、この言葉が出てきそうな予感がします。呪文にかけられたみたいです。
★37 - コメント(0) - 2013年11月1日

ゲームブックを全ての選択肢をチェックしながら進めていくような感じなのか。時々、良く分からないお約束のようなパターンが、繰り返し唐突に割り込んでくる。死夢なのか走馬灯なのか、深層心理が表れた夢のようでもあり、しつこくまとわり付くような話だった。
★4 - コメント(0) - 2013年10月10日

ありえたかもしれないこと、夢幻想と現実が入り混じった物語。微妙に違うシーンが3パターンほどひたすら繰り返される構造なのだけど、飽きさせずグイグイと引きこんでくれるのは流石。
★1 - コメント(0) - 2013年7月28日

久々に筒井さんの復帰後の作品を読んだ、反復のミニマリズムを使った実験的作品だが過去に夢の木坂や虚人たちでも似たような試みはしており、あっと驚く様な仕掛けではないがひたすら同じような出来事がジグザグと悪夢の様にしかも少しずつずれて繰り返される目眩いにかんしては群を抜いているのは認めざるをえない、ドグラマグラの様だと言ったら誉めすぎかしら?筒井さんは歳をとっても五木某のような宗教エッセイもどきで筆を汚したりせずに、創作欲を捨てないのはなかなか出来る事ではありませんよ、またあっと言わせて下さい。
★4 - コメント(0) - 2013年5月1日

学生の頃、筒井作品を読み漁ってました。その頃の作品群から比べるとやや毒が薄まったようにも思えましたが、御大まだまだやるなー、と感じる実験的小説です。久しぶりの筒井ワールドを堪能しました。また昔の作品を読み返してみよう。
★2 - コメント(0) - 2012年10月31日

筒井康隆ワールド全開でした。
★2 - コメント(0) - 2012年10月17日

いやはや、ほんとうに面白かった。確かにかつてのような圧倒的なまでの破壊力は影を潜めたが、ここまで実験的前衛的なことをエンターテインメントととして消化し、アウトプットしているのは見事ととしか言い様がない。そこはかとない爺くささが妙味となっておりますし。
★4 - コメント(0) - 2012年9月4日

ここ最近の筒井の評価は難しい。
★3 - コメント(0) - 2012年5月28日

再読。何度読んでも消化不良。昔は良かったなぁとか、爺さんみたいな言い方になるが明らかに作品の精度は落ちている。
★8 - コメント(0) - 2012年5月19日

jp
虚無の色というのは暗黒ではなく、乳白色でもなく、漆黒でもなく、無色透明ですらなかった。それは要するに、虚無の色だった。 始めは戸惑ったが読み進めるうちにこういう小説なんだと理解した。
★4 - コメント(0) - 2012年4月23日

筒井氏の本を初版で買って4年も読まずに寝かせたことは初めてかもしれない。実際これは10ページほど読んでから、体力があるときに一気読みしようと決めたので、仕方がない。腹をくくって読み出すと、中盤から何故か吹き出す回数も多く、にやにやしながら読んでいたようで、まだまだこういうの面白さを感じれるのだなあと嬉しい自覚(笑)筒井氏初心者には絶対お薦めは出来ない極上の海鼠腸(このわた)
★59 - コメント(1) - 2012年2月6日

恥ずかしながら初筒井 パプリカの人だ~と思いながら読んだらほんとにパプリカの人で頭爆発しそうになった
★3 - コメント(0) - 2012年1月31日

おいおい何だよこれ、と思いながら、精神科医の川崎みたいに壁に激突したい衝動を抱えながらも、黙々と読み切りました。初、筒井康隆。最後の方、未来を感じさせる世の中の仕組みが素敵です。バーチャル世界から孫の遊び相手をさらい出したり、未来の刑を予測して処罰するとか、何かすごい。でもそんな奇想天外な反復も徐々にスピードを失い、微睡みのなか、現実も夢、夢も現実、走馬灯のなかで己の命を嘆くあたり、時間の経過や人間の老いを感じる、なかなか切ない読み物だな、と思いました。って感じの感想でいいのかも疑問だが。
★4 - コメント(0) - 2012年1月13日

強烈な作品だった。最初は反復に戸惑ったけれど、だんだん中毒に。
★5 - コメント(0) - 2011年9月21日

記号的なというか作り物めいた記述で構成されているのに内面というか「リアル」な情動が伝わってきてしかも現代思想などの知を物語に混ぜ込む手法も鮮やかで、要するにすごい本。
★3 - コメント(0) - 2011年7月10日

まるで合わせ鏡のように、どこまでもどこまでも同じような世界が連なっていて、まるで歪んだ回廊のように世界が回りながら落ちていきます。宮沢賢治のようなオノマトペがころころと響きながら、幾つもの平行世界が動き出します。バネのネジがぶわわーっと開放されるような、そんなお話し。
★2 - コメント(0) - 2011年6月16日

針の飛んだレコードに似た走馬燈
★6 - コメント(0) - 2011年6月11日

テンポよく情景が繰り返されながら、話が進展する…が、どう解釈すればよいのか、いや解釈してはいけないのか。重層的に描かれる場面によって人生が紡がれてゆくが、読んでいて、その不条理さが醸し出す不安定さと設定の面白さの危うくも気持ち悪いバランスに、気付いたら筒井ワールドから抜け出せなくなっている。一種の毒ですな。
★3 - コメント(0) - 2011年5月26日

序盤は反復構造が有り得ない情景を紡ぎだし躍動感を生んでいる。逆に終盤は反復構造がパラレル・ワールドを作り出せば作り出す程に虚無を生み、収束の時を迎える。死生観の問題に着陸したのは妥当と言えば妥当だが「おまえもか」という残念感がなくもない。
★3 - コメント(0) - 2011年5月17日

ダンシング・ヴァニティの 評価:84 感想・レビュー:85
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