楽園のカンヴァス

楽園のカンヴァス
あらすじ・内容
それは真っ赤な贋作か、知られざる真作か? 傑作アートミステリー!
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチ。持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。リミットは七日間――。カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!

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楽園のカンヴァスの感想・レビュー(7770)

アシスタント・キュレーターのティムのところへ“まだ世に出ていない名作の真贋を調査して欲しい”と伝説のコレクターから招待状が届く。一文字違いのボス、トム宛てのタイプミスとは思いつつ、ボスに成りすまして招待を受ける。待っていたのはもう一人の研究者と作品に関する「物語」で、ふたりは作品の取り扱い権利をかけて競い合うことになる。芸術という世間離れしたような世界にも大人の駆け引きがあり、芸術、この場合は絵画とその作者を心から大切にする気持ちがそういった利害を超えて勝つ瞬間が鮮やか。作中の「物語」も素晴らしい。(N)
★27 - コメント(0) - 3月30日

一気読み。美術になんの興味もない自分を、ここまでのめり込ませた筆力にただただ脱帽。自分が好きな者に対する思いは、対象がなんであれ普遍的で清い。ティムの決断やピカソの男気に拍手。 ★★★★★
★22 - コメント(0) - 3月30日

著者の作品は、ちょっと変わった職業で働いている女性が多い。今回は、キュレーター。いつも思うが、もう少し深堀りしてほしいとこもあるけど、ルソーを取り巻く人物の気持ち、美術に対する愛情が感じられた。満足。面白かった。
★38 - コメント(5) - 3月30日

面白かった。過去の絵画には、それぞれのストーリーがあって、画家の情熱がこめられている。史実はともかく、とっても素敵な結末でした⭐
★17 - コメント(0) - 3月29日

絵画の世界。こんなにも引き込まれたのは久々。すっかりルソーの虜に。美術館に出かけたくなりました。生きている絵。見てみたい。
★22 - コメント(0) - 3月29日

どこまで史実に正確なのかは分らないが、物語としてはすごく面白かった。ミステリー調で大胆な仮説にはドキドキしたし、一方ではロマンチックでもあった。ちょっと美術館にでも出かけたくなるような本だった。
★32 - コメント(0) - 3月28日

nay
アンリ・ルソーを中心にピカソや現代の"友人"達が、渦に巻き込まれ思いを寄せる。面白かった。芸術には疎いけど、想像しやすくすんなり物語に入り込めた。原田さんの作品で一番好き。キュレーターとしての知識を生かして、私みたいな芸術音痴にこんな作品また出してくれたら嬉しいな。
★29 - コメント(0) - 3月23日

素晴らしい本だった。 スマホで作中に出てくる絵を検索してドギドキしながら読んだ。 『夢をみた』を是非見たいと思った。 長い月日を経てもなお人の心を動かせる美術作品は凄い。 時代背景や思想などはよくわからなくても心を動かされる作品にわたしも出会いたいと思った。
★40 - コメント(0) - 3月22日

ここ数か月で読んだ中で一番おもしろかった。ルソー作品を真贋をめぐる話。きっと美術への知識があればもっと面白いのだろう。以前NY行ったときにMoMAにも行ってみればよかったな。
★28 - コメント(0) - 3月22日

★図書館本★ 同じ絵を観ても、ふーんだったり、うぉーだったり、感想は人それぞれ。まぁ、読書も映画もそうなのですが笑。ティムが「夢」に惹かれてその後の人生をルソーに捧げたような衝撃を、同じ絵から感じることはできなかったけれど、それでもマハさんの描くルソーの姿に、引き込まれました。ティムが対戦相手に寄せる想いの変化や、周囲を取り巻く黒幕の出現も、物語の先行きが読めずにハラハラ。そして、ヤドヴィガの気持ちの移り変わりに、こちらもそわそわしました。絵画を題材にした素敵なミステリーでした。
★116 - コメント(2) - 3月21日

★★★ 文体はちょっと自分には合わないと感じましたが、とてもよくまとまっていて面白かったです。出てくる絵画をネットで調べながら読み進めました。読後感もスッキリで満足。いつも現代アートばかりを見に行ってしまいますが、これからは色々な作品に触れてみたいと思わせてくれる作品でした。
★27 - コメント(0) - 3月20日

面白かった。ピカソとかイミワカンネーワと敬遠せずに美術館に行ってみるのもいいかもしれない。
★14 - コメント(0) - 3月20日

今、読了。すごく面白かったあ。 抑揚のある上品な表現で、かつ、多重的に物語は進行。 1910年にルソーが死んでしまった時は、小説中の人達と同様に、「今」の自分にとっても、悲しく寂しかった。 ミステリアスでスリリング。そして、ロマンチックだった。結構、最高。 登場人物、一人一人のきゃらがしっかりしていた。 これはラブストリーだっただなあと思った。 アカデミー賞。
★30 - コメント(0) - 3月20日

これは絵画のミステリーであり同時に時代を超える愛の物語。これほど知的好奇心を掻き立てながら、推理する楽しさと感動が溢れる作品を私は他に知らない。ピカソとルソーという二人の天才画家の邂逅。近代美術の黎明期を綴った古書。そしてルソーの代表作「夢」と酷似する謎の絵画と真贋の行方…。鑑定者二人の物語であると同時にルソーとヤドヴィガの恋の物語でもある。絵画を観る事とは描いた「人」を見ること。改めて教えられた気がする。気づけば郷土の美術館に来ていた。あまり知らなかったシャガールの事ももっと知りたくなった。
★371 - コメント(3) - 3月19日

読了後、爽やかで清々しい気持ちなる。内容も申し分なく、非常に斬新で面白い。個人的には、真贋についての考察や議論をもっと読みたかったので、もう少しボリュームあっても良かった。ルソーの絵を美術館でみたい!3×2とか圧巻だろうな。
★22 - コメント(0) - 3月19日

絵画との出逢いとは、運命の出逢い。美術には詳しくないのでこの本を通してルソーに出逢ったのですが、絵画の魔力みたいな力強さに引き込まれます。絵を視る視点が変わる。すべての想いを受け止めるからこそ価値があるのだと思う。読んでかった一冊です。
★24 - コメント(0) - 3月18日

日本の美術館で監視員をしている織絵は、ある日、館長に呼び出される。今度日本で開催される展覧会で、MoMAの秘宝、アンリ・ルソーの傑作『夢』の貸出交渉の窓口としてMoMAの主任学芸員のティムが彼女を指定してきたのだ。 織絵はかつてルソーの研究者で、ティムと面識があった。彼らがルソーと向き合い続けた七日間。その果てにみた『夢』の真実とは…。 素晴らしかったです。通勤の際に読んでいたのですが、こまぎれにではなく、一気に読みたかった。それだけ物語の中に引き込む力が強かったです。
★31 - コメント(1) - 3月18日

もっと敷居が高いのかなと思ってたけど、美術知識がない自分でも充分に楽しめました。日本で始まりヨーロッパでの回想劇となり劇中劇が展開されて最後はNYで終わると…かなり凝った構成。内容もミステリー要素ありの恋愛要素も強めと…なんかお腹いっぱいになりました。これだけの内容なら下手な作家なら1000頁くらい掛かりそうですけど、見事なまでに端的かつリーダビリティ高く整理されているのがスゴイ。
★45 - コメント(0) - 3月17日

傑作を巡るオークションハウスやギャラリー関係者の思惑も重なり、ミステリーの要素も魅力的。誰が書いたかもわからない、ルソーをたどる作中話は何なのか。絵にからみつく謎が解き明かされる瞬間、才能に愛情を注ぐ情熱が描き出されるような感覚を覚えた。
★25 - コメント(0) - 3月16日

好評通りとても面白かったです!古典絵画や作者についての知識は学校でもほとんどさわりほど薄く、ピカソぐらいしか判別できず、さらにルソーやモネ等、絵の判別もつかない位なので、ネットでどんな絵か模索しながら読了しました。表紙絵がルソーの『楽園』というのも初めて知りました(苦笑)本書で、ルソーの絵の下にピカソの絵がある?真作か贋作か?というミステリーも熱が入り、思っていたより難解ではありませんでした。また時代を超えた愛、絵に向かう情熱、最終章の母と娘との団欒、ティムとの再会と暖かい読後感を得られました。
★36 - コメント(0) - 3月14日

海の見えるホテルのバルコニーでじっくり読んだ思い出の一冊。
★13 - コメント(0) - 3月14日

いやー!面白かった!濃密な7日間。「夢」に対して「夢をみた」これは本物であって欲しい!ルソーが観たくなる。7日間の後、表舞台から姿を消し、娘を育てながらも織絵なりに芸術と向き合ってきた、祝福のようなティムの指名。仕事も恋もゲットするの?(下世話かな)的なラストもいい。
★15 - コメント(0) - 3月13日

手元にあったのに、なぜすぐに読まなかったのだろうと自責の念にかられたほど素敵なお話でした。ティムと織絵が”物語「夢をみた」”を一日一章読み進めていったように、時間をかけて一章ずつ、登場する芸術家や絵画を調べながら読みました。その結果、織絵の「アートは私にとって、世界中、どこででも待っていてくれる友だち。そして美術館は、『友だちの家』みたいなものだったので」(P157)の言葉そのままに、この本は私にとって、また会いたくなる友だちのようになりました。そしていつか、私もMoMAへ!
★186 - コメント(0) - 3月12日

美術をまっすぐに愛し、守り、伝えていく情熱。この一文にぴったり当てはまる人たちの物語でした。ドキドキする展開で引き込まれました。ネットなどで、どんな絵なのか調べてみると、より楽しめると思います。世界観が広がりました。読んで良かったと思える、読後感の良い好きな小説でした。
★38 - コメント(0) - 3月12日

ただ、絵じゃなくて、絵の中にはたくさんの物語がある。当たり前のことを、再認識。描いている環境、周囲の人、苦悩、喜び。継がれるうちに薄れていく記憶たち。絵画ーー美術品の評価はほんとに分からない。分からないからこそ、面白いのかな。偽物だとか、本物だとか、下書きだとか描き直しだとか。難しいこと抜きにして、美術館に行きたくなった。感じるがままに、観るのもありでしょう。
★151 - コメント(1) - 3月12日

アンリルソーを愛する人たちの物語。ルソーの絵の真贋を巡って、MoMAのアシスタント男性とパリの女子大学院生が対決するんだけれど、対決ってよりは登場人物がいかにルソーを愛しているか、ってことを描いていた印象が強い。この物語を読むと美術館に行かずにはいられない。近いうちにルソーの実物の絵を見に行きたい。読み進めるにつれて、話が終わるのが寂しくなった小説は初めて。
★35 - コメント(0) - 3月11日

アートに縁がなくても、知らない夢のような世界へ誘ってくれる素晴らしい作品でした。一気読みしたい気持ちにもなりましたが、何故か少しずつ読みたくなり、反すうしながら素晴らしい時間を過ごすことができました。原田さんのデビュー作を読んだ後の本作だったからか少し印象が違いましたが、マハさんの洗練されているのに瑞々しさは失わないところはそのままでした。読みながらルソーの絵を検索し、大原美術館へいつ行こうかと算段しました。そしていつかMoMAへ…読むだけでなく現実の世界へ繋げる読書の醍醐味を感じます。
★34 - コメント(0) - 3月11日

PCでルソーを検索しその絵画を見ながら読んだ。巴里、20世紀初頭、彼を中心に置いた画壇を描いた作中作。そして絵画の真贋を巡る現在の駆け引き。面白かった。傑作!。絵画については無知だが、グイグイと引き込まれ一気読み。登場する人物もオリエ、ティムの主人公も良く描かれているが、サブのコンツ、バイラーも人物像が目に浮かぶ様だ。スリリングな講評の場面、2転3転する。ミステリィとしても秀逸、そして、美術入門書としても。ルソーに興味が湧いた。現物も何時か見てみたい、そんな気にさせる。作者の絵画への情熱を感じる作品。
★46 - コメント(0) - 3月10日

とても余韻の残る作品でした。マハさんの作品は割と好みのものが多く読み漁ってきましたが、これはまた本当にマハさんの真骨頂ともいえる作品。美術と小説を掛け合わせるなんて堅苦しくなるんじゃないの?と変な先入観がありましたが、全然そんなことはなく。読みながら絵のタイトルが出てきたら検索しつつ、絵と照らし合わせながら読み、すっかり物語に魅了されてしまいました。この作品は、史実に基づいたフィクションとのことですが、どうにもノンフィクションに思えるるような生き生きとした感じがある。マハさんの力量なんでしょうね。
★39 - コメント(1) - 3月8日

はじめはすこし退屈な話に感じて入りにくかったけど、「試合」のようなものが繰り広げられるモード以降はイッキ読みしたい気持ちに。毎週とても楽しみなドラマを見るような感覚で読みました。 あまり絵画に興味のなかった人が小説を読んで興味を持ったり、美術館に行きたいと思わせるというのはすごいこと。ピカソやルソーを囲む集いの描写はアンディ・ウォーホルのNYの映像を観るようでワクワしたし、読んだ後に「健康で文化的な最低限度の生活」をはるかに超えた気分になれる、庶民を精神的にすごく遠いところに連れて行ってくれる小説。
★23 - コメント(0) - 3月6日

読み終わってもいまだ推理している。ピカソの作品の在処や孫娘の血筋を 。  ルソーを取り巻き作品に魅了された人々の苦悩の物語にもかかわらず、私の中に残るピカソの言葉。画家かモデルどちらか選べたら 私も画家になり愛する者達を描きたい。もしも評価され、それが永遠に生きたなら・・・。と言う叶うはずもない夢を見た。 とてつもなく感動しました。 眠れないくらいに。
★25 - コメント(0) - 3月6日

アンリ・ルソーの専門家の2人が謎のコレクターの所有する絵の真贋を依頼されます。しかも,2人は極秘に7日間滞在し,この絵をめぐる物語を1章ずつ読むことが求められます。絵をとりまく陰謀,ルソー専門家の2人の正体,そして心の動き,絵の謎,物語の謎とスリリングな展開です。絵に興味がなくても,問題なく楽しめる本だと思います。とてもよい本に出合えました。
★45 - コメント(1) - 3月4日

絵画の知識がない私なので格調高そうな表紙にずっと躊躇していたけど充分楽しめました。ミステリーと言えば殺人事件だという私の中での刷り込みを変えてくれて夢中になってしまいましたね~。一冊のこの本で2冊分の充実感がある内容で、これぞ「一粒で二度美味しい」って感じでした。本中に出てくる絵画をパソコンで検索しながら読むとまた一層面白かったです。これから絵画を観る目が変わるかも?そんな気持ちにさせてもらえました。
★60 - コメント(0) - 3月4日

こういうのが読みたかったんです!もぉう好きっっ!思わずスマホで画像検索しながら読んじゃいました。確かに子供みたいな絵だわwwそして、確かになんか引きつけられる。物語の補完として写真があっても良いんじゃなかろうか。ダン・ブラウン的なやつね。そうか…そういうテイストなんだ…いいね。愛は情熱でした。
★99 - コメント(4) - 3月4日

ずっと読もう読もうと思っていたのに、やっと初読。芸術学徒の端くれとして、やはりとても楽しく読めた。特に前半はちょっと文章がぎこちないというか、話のスケールの大きさに作者の文筆家としての力量が追い付いていないようなバランスの悪さを感じたけれど、やはり作者は元キュレーターなだけに、キュレーターとコレクターの違いや関係性、巨大なアートマーケットの動きの描写に説得力があるし勉強になる。そして、織絵やティムの芸術への情熱の向こう側には、作者自身の情熱が強く透けて見え、その情熱に胸を打たれる。(コメントにつづく)
★32 - コメント(1) - 3月4日

巨匠アンリ ルソーが描いた一枚の絵画とその真贋鑑定を競わされることになった二人の研究者の話。 真贋鑑定の勝者にはその名作の取り扱い権利が譲渡されるのですが、その過程で見えてくる、生前はあまり高く評価されなかったルソーを巡る物語にぐっと引き込まれました。 ネタバレするので書きませんが、予想外かつ納得の結末に満足。 美術には一切興味ありませんでしたが、美術館に行きたくなる一冊となりました。
★38 - コメント(0) - 3月3日

【ルソーの魔力】 美術作品を巡る特殊なお仕事系。 かなり良かった。 一度人物に焦点を当てるとそこを入念に重厚に書くんだなという印象が残った。 文字の海という感じ。 読んでいく内に絵画の内包する歴史というものを意識するようになり、物の見方が今後ちょっと変化しそうです。 資産価値vs情熱。 作品を後生に伝えるというのは魔力に突き動かされた人々の成せるわざなのかも
★38 - コメント(1) - 3月3日

ティムと織絵、ルソーとヤドヴィガ。二つの時代を繋いだ1枚の絵画。アートなんだけどミステリー。とても上品で心が澄んでいくようでした。絵画に関してはほとんど無知で、素人ですが、絵画に込められた情熱や画家の想い、ピカソやルソーの時代に描かれた絵画に出会える奇跡。そんな情熱と奇跡に出会える場所、それが美術館なんですね。素敵な「夢」から目覚めるように読み終えました。
★39 - コメント(0) - 3月2日

物語を2つ読んでいる気分になりました。魅力的な人物像と背景。しばらくは自分自身も美術通になった気分を楽しみました。(本当はまったく素人なのに) 中身も濃く、たっぷりと読書を楽しみました。
★23 - コメント(0) - 3月2日

読後、ほぉぉ・・・と、ため息が出るほどアーティスティックで上質なミステリー。 久しぶりに心奪われる作品でした。美しく分かりやすい言葉で、ルソーの絵や、ルソーを取り巻く人間関係などが史実に基づいて書かれているとのこと。絵画に無知な私でも十分に楽しめました。あまり足を運ばない美術館へ行ってみたくなりました。
★27 - コメント(0) - 3月2日

楽園のカンヴァスの 評価:88 感想・レビュー:3599
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