ひらいて

ひらいて
あらすじ・内容
やみくもに、自分本位に、あたりをなぎ倒しながら疾走する、はじめての恋。

彼のまなざしが私を静かに支配する――。華やかで高慢な女子高生・愛が、妙な名前のもっさりした男子に恋をした。だが彼には中学時代からの恋人がいて……。 傷つけて、傷ついて、事態はとんでもない方向に展開してゆくが、それでも心をひらくことこそ、生きているあかしなのだ。本年度大江健三郎賞受賞の著者による、心をゆすぶられる傑作小説。

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何様
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ひらいての感想・レビュー(2266)

aki
一気読みでした。とにかく愛の行動に驚かされた。好きな人しか見えなくて、愛ちゃんがこれからたとえ君以上に好きになる人って現れるのだろうか。
★6 - コメント(0) - 2月14日

作品の主題は『蹴りたい背中』と同じく、思春期の恋愛の葛藤、エロティシズムかなと感じた。鋭敏な感覚でもって描写されているのも同様で、特に聴覚がすごい。怒濤のラストシーンにも注目。
★7 - コメント(0) - 2月10日

主人公の女の子がすごい自分勝手な感じで。 恋人に宛てた手紙を盗み読みしたり、好きな男の彼女と仲良くなり、ベットを共にしたり。 どうしたいのか自分でも分からず好きな男のとその彼女と話が進んでいく。 最後のところは、なんかよくわからず、終わった感じ。 全体的に共感はできない感じでした。
★4 - コメント(0) - 2月9日

☆3
★2 - コメント(0) - 2月5日

★★★★☆ほろ苦い青春時代の恋愛とはとても言い難い。大好きな彼への想いを形に出来ず、その彼に彼女がいたことを知ると主人公の彼への愛情は歪み始める。小悪魔と言っていいのか?それともティーンエイジャー独特な感性なのか?何をするか分からない主人公を追いかけるようにページをめくりました。「私は神様なんか信じない。存在しない存在にすがるなんてみじめだと思う。でも信じられないのに何かを信じなければやっていけない。…自分も誰かのそんな存在になりたい」人が人を求めるのは自然な行為です。
★7 - コメント(0) - 2月2日

3人には一つも共感できるところがなかった。特に愛の言動には度し難い狂気を感じて気持ち悪くもあったけど、それでも目を離せず読み進めたのは綿谷りささんの文章が綺麗でわかるようなわからないような複雑な気持ちにさせられるからだと思う。それほど多くの本を読んできたわけではないけどこれこそ純文学なのではないかなという感じです。
★3 - コメント(0) - 1月24日

主人公が好きな人といる時に感じる空気感がすごく甘酸っぱくて懐かしい感じがした。だけど自分や周りを傷つけて、そしてありえない行動までとって、びっくりするところもあったけど、そこがまた結末が想像できない部分になってよかったと思う。
★5 - コメント(0) - 1月20日

初めて読んだのは高校生のとき。平積みにされていたものを何気なく手に取って、そのままレジへ向かった。夢中で読み進めて、知らないうちに泣いていて、それから貪るように彼女の本を読み漁った。私にとって、これが始まりの本。全てをなぎ倒すように、刺すように、突き進む。「ひらいて」と求める。ひらくのは、私かそれともあなたか。私を、あなたを、ひらきたい。私を、あなたを、ひらいてほしい。こんなにも誰かを強く求めて、求められて、苦しい。でも、うらやましい。
★24 - コメント(0) - 1月17日

盲目的な恋愛感情がもたらす不思議な関係。嘘を指摘される場面の内面描写にぎくりとする。感情の動きはよくわからないところがあった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月23日

年齢もあるのだろうか、自分勝手で周りのことを考えない恋。一直線すぎて、狂気すら感じた。ただ、それが自分の中だけで完結させない強さがあるのは良い。ぶつかることができたからこそ、2人とも大切だと思ったんじゃないかな。
★26 - コメント(0) - 2016年12月18日

綿矢さんの作品なら、今んとこ、「勝手にふるえてろ」が一番好き。
★2 - コメント(0) - 2016年12月13日

なんて愛だ。何が本当の気持ちで、ウソじゃないのか段々分からなくなってくる。それほどまでに、抑えきれない感情。まさに「矢」のようである。思い詰めたものに突き進んで、貫いて、間違えれば相手を傷付けるほどの。目は口程に物を言うというが、手、くちびる、身体の全てがそうではないか。少なくとも彼女たちにとってはそうだったように思える。思いと振る舞いは、決して統一されたものではない。彼の名の意味、「ひらいて」と呼びかけたのは、心?それとも……。全編に漂う詩的な香りと随所の比喩が心地よく、それでいて強烈な印象を残す。
★10 - コメント(0) - 2016年12月7日

若い頃の恋愛行動って支離滅裂なのだが、支離滅裂なだけ、という話。そこに別の何かがなく、想った相手の名前が変わっている、というだけ。横槍を入れた際の美雪とのシーンだけが印象的ではあったが、これもまた何も結末のない話。DVと糖尿病をも単なる飾りだった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月4日

IYO
自分本位な女子高生。意地悪に見える部分もあり、どうにもならずに取ってしまった奇妙な行動。でも愛が満足するなら応援しようと思った私は愛的な突っ走り女子かもと思わされた。たとえ君が好きで仕方ないけど、様々な行動して考えて考えて考え抜いた先にある、愛情とも友情とも言えない感覚。これは、恋に突っ走った人しか解かり得ない感情や感覚だと私は思う。そんな私も愛的生き方をしてきたので共感だらけ。大人になった今の恋愛には活かせないし純白じゃなくなったけど、ここまで自分の感情に正直に生きていきたいな、と思った。
★5 - コメント(0) - 2016年11月30日

愛の自暴自棄を通り越してクレイジーな行動が散見されるけど、そんな彼女を突き動かしているのは初恋の衝動とどうにもならない現実への苛立ちなんだと思うと、心がひりひりしました。思春期のちょっと攻撃的でひとりよがりな心情の描写も好きでした。
★4 - コメント(1) - 2016年10月30日

主人公は、手が届かないモノを無理に手に入れようとして、その魅力から自分自身を制御できず破壊的にそれを得ようとする。感情をあらわにする本能的な部分の描写に人間の醜さであり、美しさを感じた。「ひらいて」。しばらく感情をこのようにあらわにした記憶がないなと思った。再度読みたい。
★5 - コメント(0) - 2016年10月18日

強欲で刹那的で盲目的な女子高生が手の届かない宝石を壊そうとして出来なくて自分を壊しちゃったお話。日本人は身の程知らずな恋をする人が他の国より多いという統計が過去に出ていた。日本の恋愛小説が病的か漫画的に偏りがちなのはそのせいか。読んでいてざわざわする。
★4 - コメント(0) - 2016年10月12日

「絶対にあきらめられない想いなんか、あきらめてしまえ」そこから生まれるのは憎しみや厄介な関係だけだから?彼女は冷静に自己分析しているようなのに、なぜあんなにも不可解なことをしたのだろう。室生犀星の「あきらめられずある心よ/永くとどまれ」という言葉を思い出したけど、これとは似て非なる感情が描かれていた。
★5 - コメント(0) - 2016年10月11日

主人公の愛はけっこう衝撃的な行動をとるけれど、「現実でこんなことしないでしょ」と他人事に思うことは出来なかった。それほど話に入り込めた。ふと気付いたら私も愛と一緒に苦しんでいた。登場人物全員が実際に生きているような生々しさがある。
★9 - コメント(0) - 2016年9月7日

読んでるこっちまで胸が苦しくなった。 苦しくても抜け出せない。 きっとこれも人生の一部分なんだろうなー。
★8 - コメント(0) - 2016年9月7日

身体全体での表現が印象的だった。力強さを感じさせ、その中に脆さも感じさせる文章に思えた。重たい空気で話が進むが、繊細な感情表現がとても奇麗。
★26 - コメント(0) - 2016年8月28日

図書館本。何を読もうか散々悩み続けた末、思い出したのが昔読んだ「蹴りたい背中」でした。違う作品も読んでみてもいいかなと思い、表紙とタイトルで何となく選んだこの本ですが。やっぱり独特な世界を持っているなぁ、と思いました。蹴りたい背中もそうなんだけど。わかりやすくはないんですよね…いや、私の読解力が乏しいだけかもしれないけど。全体的に鬱々とした気分で読んでいたのですが。読み終わったら何故か、ちょこっとだけ気持ちが軽くなったような気がします。
★13 - コメント(0) - 2016年8月11日

あらすじに女子高生の初めての恋とあり、微笑ましい気持ちで読み始めた。…が!微笑ましい、だなんてそんな生易しいものではなかった。全編を通してかなり激しい感情が溢れていて、読み終えたときにはこちらも結構なダメージを受けていた。非常に勢いのある作品だった。
★20 - コメント(0) - 2016年8月5日

相手を好きだという気持ちが暴走して、後から考えると明らかに馬鹿みたいな行動をしてしまい、結局は自己嫌悪に陥る主人公が痛々しいと思いました。そして、若さゆえ一途に突っ走ってしまうような感情が行間から滲み出ているように感じられ、過剰な自意識をコントロールしきれない高校生のアンバランスな危うさが表現されていると思いました。
★51 - コメント(0) - 2016年7月28日

再読。振られた腹いせに、女が女を寝とる話。綿矢りさの小説には変に計算高くて、プライドを守るのに必死なくせに、好きなあまり突然暴走する主人公が多いな。振られた当てつけに、他の男に選ばれた私、を見せつける女はいるけど。受け身の性というか。彼に迫るのは勿論、相手の女を寝取る、彼を苦しめる人間をぶん殴るような守りたい願望…とても男性的だなって衝撃。昔読んだ時は「主人公に憧れも共感もできない」と書いていたけど、今は不器用さに共感だし、好きな人を守るためには、敵をぶちのめしたいぞ。4年間で何があった、私。
★11 - コメント(0) - 2016年7月21日

華やかでモテる女子高生の愛は地味な男の子に恋をする。思い通りにならない恋に予想外の行動をとっていく……。私はこの主人公、好きになれないんだけど憎めない。それはこの作者さんの感性がすごいからだと思う。嫌な主人公を見て萎えてしまうのか、作品の魅力になるのかは腕だと思う。私も昔たいして仲良くもないのに告白してもっと仲良くなれば良かったとか、脈なしだと知って気分が悪くなってうずくまったりした。「かっとなるほどの激情を抱く恋は本当に愛しているのではなく、自分自身の孤独をあらわしている」という言葉をなんか思い出した。
★94 - コメント(0) - 2016年7月3日

主人公の行動が突飛だし壊滅的すぎる。1人で深夜の学校に浸入して、好きな人の彼女と何故かレズな展開になり、全裸で教室で待ち伏せして告白したり。怖すぎる。完全にいかれている。この大袈裟な不可解な行動や思考自体がが愛や恋の暴走を比喩してる。恋焦がれるといろんなネジがふっとんじゃうよね。若いなら尚更。主人公にはちょっと恐怖心を抱いてしまったけど、美幸は好き。美幸のたとえ君に綴る手紙が素敵。美幸があんまりにも良い子すぎて、主人公に犯されて可哀想でした。本人は幸福な思い出としてるみたいだけど。
★7 - コメント(0) - 2016年6月27日

emi
「自分で招いた事態だったが、私はすでに自分の状況の複雑さについていけなくなっていた。(p111)」読者の私もついていけなくなりました…!これほど衝動的で歪な心情を一人称で書ききる作者さんの思考はどうなっているのか。帯を外すと男の子が姿を現すカバーデザインが絶妙。
★20 - コメント(1) - 2016年6月26日

何回同じところを読み直しても、主人公の気持ちがわからなくて、でも恋が衝動的なもので、人間は理性的だと思ってもやっぱり動物的だなって思った。主人公の言動は予想斜め上過ぎて自分には理解できなかったけど、好きに理由なんてないってのは共感できた。
★10 - コメント(0) - 2016年6月1日

75*
心は頼まれてひらけるものじゃない。それでもひらいてと懇願するしかない。だって好きなんだよ。私のものになってよ。身勝手に恋心を訴える主人公の愛。相手にとっては暴動。でも止められない。好きな人の彼女を寝盗り、間男になって、自分も手に負えない複雑な関係が出来上がる。ただ気持ちをこちらに向けて欲しいのにそれが叶わないなら。大好きのエネルギーはどう扱えば良いんだろうね。私も分からない。諦めて手放すしかないのかもしれない。愛が柔らかく呟く終わり方が良い。「ひらいて」「ひらいて」解かれた折り鶴は失恋の残り滓か。
★15 - コメント(0) - 2016年5月29日

綿矢りさ可愛い!!ってだけで「インストール」「蹴りたい背中」を読んだけど全く面白くなく・・・。あれから10年程かな?書店でみたPOPにやっぱり可愛い!!となり評価の高いこちらを読んでみました。けど全く面白くなく・・・というより愛の行動が「理解不能」と言うべきか。途中「フランス書院文庫か!」と呟いてしまうシーンもあり、ラストまで嫌な女としか思えなかった。この本、女性には結構評価が高いから、女性には理解できるのか?俺にはわからん・・・
★21 - コメント(2) - 2016年5月25日

SU
私には合いませんでした
★5 - コメント(0) - 2016年5月20日

ええー……。む、難しいな、恋愛小説……。これは恋愛……なんだよね?高校生の?高校生……こんなに重苦しい恋愛するかな……もっとアホみたいなの期待してたのに、違いましたな!
★8 - コメント(0) - 2016年5月18日

比喩表現が凄すぎて…10代の謎のもどかしさというか、微妙な心の動きを細かく描写し文章にするなんて…三人とも狂っているような気がするけど自分も彼らと同じようなものなのかもしれない
★8 - コメント(0) - 2016年4月30日

AOI
主人公がとてつもなく嫌な奴なのに真っ直ぐすぎてもどかしくて切ない。中盤の愛の行動は到底理解できないけれど綿矢さんの文章は心に刺さる言葉が多い。10代特有のこの感じが綿矢さんは本当に上手。
★10 - コメント(0) - 2016年4月24日

演劇みたいな仰々しさがあるけど、細かいところの感覚は共有できる。
★3 - コメント(0) - 2016年4月14日

綿矢さんの作品は、いつもドキッというか、そわそわさせられる…人の体の生々しい表現が、多くて鎖骨のあたりがゾワッてする。なんだか不思議で、凄い行動をとる登場人物にびっくりさせられるけど、ふとしたところで共感ができる。細くて、複雑な描写が美しいと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年4月1日

文章力が凄い、というコメントを残す僕の文章力の無さ 百合は好きですよ(๑'ڡ'๑)୨♡
★2 - コメント(0) - 2016年3月30日

「インストール」と同様、女子高生が主人公の話しになります。文章が素直でス~っと入ってくる感じが独特で読みやすい印象です。今回は主人公の女の子のキャラクターがどうも好きにはなれず、あまり面白かった印象は残ってません。が、しかし、最後まで読み切れました。
★4 - コメント(0) - 2016年3月28日

ひらいての 評価:92 感想・レビュー:944
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