戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実

戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実
あらすじ・内容
極限状況下、それでも演奏をやめなかったオーケストラの、魂の物語!

1942年、ナチスドイツに完全包囲され、すべてのライフラインを断たれた古都レニングラード――砲弾の雨、強奪、凍死、餓死、人肉食……。想像を絶する地獄絵図の中で、ショスタコーヴィチの交響曲第七番を演奏する人たちがいた! なぜそこまでして? 何のために? 平和を愛するすべての人に贈る、驚愕と感動の記録!

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戦火のシンフォニー: レニングラード封鎖345日目の真実の感想・レビュー(33)

予習的に。この曲が初演されるに至った生々しい描写。心して聴きます。
- コメント(0) - 2016年6月1日

ショスタコーヴィチの交響曲第7番。作曲者の故郷を冠した曲が、その街で初演されるまでの様々な闘いを描ききったノンフィクション。 演奏者の側から見た名曲物語という珍しい形だが、この曲には一番ふさわしい。
- コメント(0) - 2016年5月20日

ショスタコーヴィチ7番を聴きながら、読みました。音楽による精神的な充足が、飢餓と砲弾で死にゆく人々の生きる希望となり、またそれをまさに自らの命を削って届け続けた音楽家魂に熱くなるドキュメント。
★13 - コメント(0) - 2016年1月3日

レニングラード市民の崇高さを知りました。戦争が始まるや否やエルミタージュ美術館の作品の疎開、ヒトラーの野蛮なプロバガンダに対抗してラジオで音楽をヨーロッパに流す(封鎖された町でまさかオケが演奏するとは誰も思わない)そして敵のドイツ兵も「この状況下でのスタジオからの音楽放送に驚愕した」という。音楽が極限状態の人間にどれだけ生きる力を与えたか!日本ではどうなのだろう? ショスタコービッチはレニングラードを愛し、そのため交響曲7番を作った。それなのに何故初演に来ない?電報もそっけなく終わった?どうして???
- コメント(0) - 2015年8月31日

まず驚いたのが、独ソ戦がはじまるとラジオでメトロノーム音だけを流していたという話。音楽を望む指導者の一声で、軍隊の音楽家や自宅で餓死しかけてたメンバーを集めて、ラジオ付属オーケストラが再開。ショスタコが疎開先で完成させた7番を、と考えるが、輸送された楽譜を見て、指揮者エリアスベルグ唖然、金管が倍の人数要る!って酷過ぎ。さらに音楽家をかき集めて伝説のレニングラード初演を成功させるも(電力不足で録音はないそう)尽力した芸術監督は逮捕されて前線送り即日死亡。7番がより興味深く聞けるようになること間違いなし。
- コメント(0) - 2015年7月22日

ドイツ軍に約900日封鎖されたレニングラードで、結成されたラジオ・シンフォニーというオーケストラ。封鎖345日目にショスタコーヴィチの交響曲を演奏する。全ての食料燃料労働力のラインが断たれた街では「白い地獄」という悲惨な生活で100万人以上の市民が餓死した。「卵をめぐる祖父の冒険」に出てくる「図書館キャンディ」などが食料の一部となる。歩く力も残っていない楽隊員が痩せこけた体で作り出すハーモニーとはどのようなものであったか。飢えて凍えた市民はどのようにこのハーモニーを聞いたか。音楽がしみとおる。
★22 - コメント(0) - 2015年6月21日

第二次世界大戦。ナチスドイツによるソ連への侵攻。封鎖されたレニングラードにおけるショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》の初演時の記録。戦火の中、人々が音楽に救いを求め、音楽家達も最前線の兵士のように命がけで音楽を奏でる。著者のひのまどかさんは元ヴァイオリニスト。しかし音楽しか書けない人ではなく、むしろとても力のあるノンフィクション作家と言える。徹底した現地取材(そのためロシア語まで習得)、資料の分析から戦時下の地獄的な悲惨な状況と音楽家の戦いを生々しく描き出すことに成功している。
★10 - コメント(0) - 2015年5月1日

レニングラード・ラジオ・シンフォニーと指揮者のエリアスベルグが戦火のなかショスタコ7番を演奏するにいたった歴史を取り上げたノンフィクション。綿密な資料と証言に基づいた内容で、とてもおもしろかったです!作者は元バイオリニストで、歴史のなかで葬り去られた演奏家たちを知らしめたいとの思いで本書を書いたとか。オーケストラがようやくレニングラード初演にこぎつけた時のショスタコーヴィチの反応があまりにも冷めていたのはなぜなんでしょうね。音楽の存在意義を考えるよいきっかけになりました。
★1 - コメント(0) - 2014年11月30日

飢餓と極寒のレニングラードで、かくも凄絶な音楽活動が行われたことに、まず敬意を表します。本書のためにロシア語を学んだ著者にも頭が下がる思いです。 ただ、この本は何とも読みにくい。当時の日記や関連書籍からの引用を重ねることで状況を浮かび上がらせる手法とっていますが、情報が未整理で、事実や引用が雑然と並んでいるという印象を受けます。情報を提示する部分と堰き止める部分とをきちんと整理しないと頭に入りません。また、不必要と思われる人名や地名、ロシア語のカタカナ表記などが多すぎます。 結論。ショスタコは素晴らしい。
★2 - コメント(0) - 2014年10月4日

本屋の戦争関連の棚にあったので、まさかショスタコーヴィチのレニングラード交響曲初演の裏話だとは思わなかった。今の書店員て、こんな本もきちんと分類できないのか? まあ、タイトルの付け方も悪いんだろうけどさ。一方、内容はよくリサーチされており、初演に参加したオケメン唯一の生き残りへのインタビューも収録してある。ショスタコ研究者必携の一冊。
★1 - コメント(0) - 2014年8月9日

ナチス・ドイツに包囲されたレニングラードで、ショスタコーヴィチの交響曲第7番がオーケストラで演奏される……。死体が街に溢れ、食料もなくなり、人肉を食らう人も出てくる極限状態。戦争の悲惨さを訴える内容でもあるが、そんな中で音楽家は何ができるのか、音楽は人に何を与えてくれるのかを語る、熱いドキュメンタリー。作曲者がレニングラード初演に冷淡なのが寂しかったり。ロシアでは、ショスタコーヴィチの交響曲ではこれが一番人気が高いと聞いたが、このような背景があればそれもうなずける。
★48 - コメント(0) - 2014年7月1日

レニングラードはナチスドイツに包囲、封鎖され、燃料食料の外部からの供給が断たれる。封鎖間もないうちに食料備蓄倉庫が空襲を受け全焼し、その香ばしい香りが町に漂う。ロシア最大の文化都市として、封鎖されてもなお意気軒高であることを示すため、疎開しなかったラジオシンフォニーが音楽を奏でる。ショスタコヴィッチの交響曲第7番「レニングラード」が同市で初演されるまでを描くドキュメンタリーだ。彼らはあらん限りの力を尽くしてこの大曲に挑む。だが解放されるのはまだ1年以上も先だ。
★2 - コメント(1) - 2014年6月25日

ショスタコーヴィチの交響曲第7番。ヒトラーが率いるドイツ軍がレニングラードを包囲する中で生まれたこの曲が、戦闘で傷つき、飢えに苦しみ寒さと闘いながらも、その命を削って演奏し続けた音楽家たちの手によって上演され、同様に苦しみながらも音楽を聴きに集まった聴衆達によって惜しみない拍手をおくられるにいたるまでを追ったノンフィクション。膨大な資料と、関係者へのインタビューに基づいて迫真のルポを執筆したのはなんと日本人。このテーマで本を書きたくて、一からロシア語を勉強したという。いろんな意味ですごい本だった!
★15 - コメント(2) - 2014年6月12日

ショスタコーヴィチの交響曲第7番のレニングラード初演の経緯を、徹底的な取材と資料の読み込みで描いた力作。信じ難いまでの極限状態(強盗や人肉食まで!)の中で、「音楽は何の役に立つのか? 音楽家は何をするべきか?」という作者自身の問いへに対する、力強い回答になっている。ラストの「一つの音楽作品が、これほど巨大な歴史的・政治的・社会的背景を持って生まれ、その演奏が、これほど膨大な人間ドラマを生んだ例を、私は知らない。」という一文に、まったく同意。指揮者エリアスベルクへの再評価も促すのではないか。
★4 - コメント(0) - 2014年5月7日

Huz
独軍による包囲作戦中のレニングラード市民の物語。涙なくしては読めない。日本だって東京以下主要都市への連日の空襲があり、皆意気消沈していて同じような状況もあったろうに、ロシア人ってちょっと違うよね。そういえばコニー・ウイリスのオール・クリアでも、ロンドン大空襲下の描写があるけれど、自国の領土が侵される戦争に対する慣れみたいなものを感じた。で、当然交響曲第7番を聞きたくなったんだけれど、誰の指揮でどこの演奏があるのかなぁ。
★2 - コメント(0) - 2014年5月6日

1941年、ソビエトに侵攻したナチスドイツが行った「レニングラード900日封鎖」。凍てつき、食糧は絶たれ、迫撃砲が撃ち込まれる。市民が凍死・餓死・爆死、いずれかの死を待つばかりとなった白い地獄と化した町に、ショスタコーヴィチが大空襲の最中に死と隣り合わせで作曲した≪交響曲第7番≫が響き渡る。極限状態の中を生き延びた音楽家たちは、どのようにしてこの大作の初演に漕ぎ着けたのか。ヴァイオリニストでもある著者が、ロシア語を一から学び、綿密な現地取材と資料収集を重ねて描くノンフィクション。執念と迫力の一冊。
★7 - コメント(0) - 2014年5月6日

第二次大戦下、独ソ戦における900日に及ぶ「レニングラード包囲戦」において、100万人以上と言われる戦死者を出しながら、いかにしてショスタコービッチの交響曲《第七番“レニングラード”》が初演されたかを追うノンフィクション。 補給路を断たれて飢餓と寒さに苦しむ中、生き残ったラジオ・シンフォニーのメンバーによって現地レニングラードで演奏された”幻の名演”。 これが翻訳ではなく、日本人の手によって書かれたオリジナルのノンフィクションであることに驚く。
★4 - コメント(0) - 2014年4月15日

レニングラード封鎖という歴史の過酷な悲劇のなかで、オーケストラがひとつの大作を演奏した。ショスタコーヴィチの交響曲第7番、その名も『レニングラード』。極限の状況下を乗り越えて、音楽を通して生きることの尊さ、平和な社会への願いを高らかに響かせる。これほど大きく読み手の心を揺さぶる出来事があったのだ。本書を読んで、東日本大震災直後のオーケストラの状況下を思い出した。音楽なんか値打ちなどないという雰囲気のなか、音楽の力は本当に生かされているのだということを示した。音楽の力とは何か、本書にひとつの答えがある。
★6 - コメント(0) - 2014年4月12日

昨今は、書籍からの継接ぎでもって一書と成しておるような音楽書も多いが、本書は文献を基礎にしつつ現地研究者や証言などをも収集し、継接ぎ新書とは一線を画す。レニングラード封鎖下で現地の音楽活動を支えた、指揮者エリアスベルクと放送響の知られざる史実が日本語で語られている意義は誠に大。現下、ショスタコーヴィッチ演奏については、偉大な功績を残すムラヴィンスキーとレニングラードフィルであるが、早々に疎開した彼らに比して、戦火の下、7番の交響曲を現地初演したエリアスベルクと放送響の功績こそ今後まず強調されるべきである。
★3 - コメント(0) - 2014年3月30日

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