月日の残像

月日の残像
あらすじ・内容
消えようのない記憶を刻んでいった人々がいよいよ鮮やかに甦る――。

疎開先で亡くなった母、早世した四人の兄たち、後妻としてやってきて、三年で去っていった理知的な義母、若き日の松竹撮影所時代の思い出、木下恵介、寺山修司、向田邦子ら忘れえぬ人々。時間の堆積のなかからうかびあがる苦さと甘やかさのないまぜになったさまざまな記憶を練達の文章で描きだす、大人のためのエッセイ集。

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月日の残像はこんな本です

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月日の残像はこんな本です

月日の残像の感想・レビュー(76)

やはり山田太一の人の面倒臭さや理屈っぽさ、立ち止まって迷う事をゆるやかに肯定する感じが好きなんだと思った 個人的には助監督時代の話が漫画「デラシネマ」の様で興味深かった
- コメント(0) - 3月24日

功なり名を遂げた脚本家のエッセイ集ですが、自慢も手柄話も華やかな日常もなく、若かりし頃の後悔や貧しさ、不遇のうちに亡くなった両親など、言ってみれば人生の影の部分が多く書かれています。しかしそこはさすが山田太一、どこかとぼけていたり自虐めいていたり、暗い話もそれだけでは終わらせません。旨い食べ物を探して食べに行くことへの嫌悪感などは、ひそかに共感してしまいました。市川森一や木下恵介など故人を偲ぶエピソードも、親愛の情が表れていて良かったです。
★1 - コメント(0) - 1月27日

著者が長い人生の中で出会い、影響を受けた家族や先輩、本や絵画などを記憶を掘り起こしながら語っている。簡単には説明出来ない曖昧な感情や物の見方見え方を記録に残しておきたいという気持ちが伝わってくる。ただ、文が長めで読みにくく、エッセイならではの読みやすい工夫がほしかった。台詞を多めに用いて対話で巧みに表現すれば著者らしさが出せたのでは。
★5 - コメント(0) - 2016年12月10日

脚本家山田太一さんのエッセイ集。9年間にわたって季刊『考える人』に連載されたもの。誰もが、日頃は心の奥底にしまっている羞じらいの感情を取り出してそっと手のひらにのせたかのような文章たち。最終の『この先の楽しみ』は"老い"がテーマになっているが、老いていく自分を見つめるもう一人の山田さんの姿が、潔かったです。
★4 - コメント(0) - 2016年7月29日

第13回小林秀雄賞。敬愛する山田さんのエッセイは何冊も読みましたが、ここまで私生活に踏み込んだ作品は初めてでした。戦中・戦後の貧しく苦しかった暮らしが、普通の人達へのあたたかい眼差しに繋がっているんですね。家族を描くという点では向田邦子さんの傑作「父の詫び状」を思い出しました。
★50 - コメント(0) - 2016年3月6日

自伝的エッセイ、木下恵介監督に言及した内容が印象的であった。
★40 - コメント(0) - 2015年9月15日

山田太一さんの「月日の残像」、2013.12発行、1934年のお生まれですから79歳頃の作品ですね。「自伝」のような「エッセイ」、そんな作品だと思います。①70歳になっても20代の頃といくらも変わらない内面で街を歩いている自分に気づくことがある。(よくわかります・・・w)②風呂の混浴は日常過ぎてどうということもない。高校へ入った頃、近所の2つほど上の娘さんと「高校どう?」「マラソンで足痛い」など雑談しながら、私は湯船、娘さんは洗い場、2mもないところに裸体があった・・・(おおらかでうらやましい! 爆)
★23 - コメント(1) - 2015年9月8日

テレビドラマの脚本を手がけてきた作者だが、自身の助監督時代からの思い出を綴った随筆には、筆の冴えはあまり見られなかった。だが、綴られている過去の出来事には、郷愁を誘われた。
- コメント(0) - 2015年6月28日

小林秀雄賞受賞のエッセイ。一つ一つが心にしみた。僕にはこの本が特別すぐれているとも思えないが、これまで「男たちの旅路」や「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「丘の上の向日葵」「獅子の時代」などなど、そうしたものに接してきて今これがあるのだから、とてもこの本だけを切り離して読むことができない。また一つご本人の書いたものに接することができてうれしいかぎり。ドラマは独特の癖があって、今の時代にはなかなか受けないだろうとは思うが、お書きになったらまた見ます。
★2 - コメント(0) - 2015年5月24日

【BOOK(2015)-059】!!!!!!!
- コメント(0) - 2015年3月31日

2013年12月刊。新潮社の雑誌考える人2005年冬号〜2013年夏号連載のエッセイ。引出しが多いというか、深いというか、凄みすらある興味深い話があちこちに出てくる。精妙で微妙な機微を感じます。さすが山田さん、深淵で面白い。
★2 - コメント(0) - 2015年2月20日

戦後の映画からテレビドラマへという流れに身を置いた著者の雑感が綴られたエッセイ集。含羞の部分に共感を覚えた自分は結構古いタイプかも?
★8 - コメント(1) - 2015年1月3日

最後の方で話が飛んでしまったりするところがついていけませんでした。およそ四千文字の文章は、結構まとめるのが難しい制約かと思いました。
- コメント(0) - 2015年1月1日

人の死の語り方を私も私なりに考えるべきだと感じた。故人を悪く言うことはよくないというありふれた話ではなく、本人を無視して褒めるということが蹂躙することにもなるなど考えたこともなかった。本人を無視するのがよろしくないのは当然だが、TPOや故人という要素がごちゃ混ぜになれば、逃げ道のように多少盛って褒める自分が想像できる。波風を立てないように、怪訝な顔をされないように。今は褒めとけ、哀しんどけ、喜んどけみたいな。
★1 - コメント(0) - 2014年12月1日

『月日の残像(山田太一)新潮社』 「ルナールの日記」から、女優大原麗子の葬儀でのこと 【彼女の女優生活を数十分にまとめた映像が流されたのである。華やかに、いいところをよく選んで編集したビデオだった。私は見ているうちに、これは映写が終ったら拍手をしようと思った。孤独な死を迎えた女優を囲んだ最後のみんなしての集まりではないか。よく生きぬきましたね、と拍手してなにが悪いだろうと思った。/終った。拍手をした。私ひとりだった。なんという非常識というように見る人もいた。平気だった。ルナールの言葉が頭にあった。 なぜ弔
★2 - コメント(0) - 2014年10月9日

失礼ながら山田洋次監督と混同していましたが「岸辺のアルバム」とか「ふぞろいの林檎たち」などの脚本家でした。浅草に生まれ、母や兄を病で失い、戦争に伴って疎開で各地を転々としながらも、大学を出て映画会社に入ったという著者。その後脚本や小説を書く訳だけれど、このエッセイを読むと、本当に人の言葉や感情の動きについて色々考えるのが大好きなのだな、と思う。この中では「忘れた自分」「女と刀」が印象に残った。
★1 - コメント(0) - 2014年9月26日

人に読ませる文章を書く能力と、脚本を書く能力は違うのかなーと思ってしまうほど、読みにくい文章だった。向田さんとのエピソードが書かれているような宣伝文句だったけど、大して書かれてなかったような。何とか賞をお取りになった作品のようですが、甚だ疑問です。
★2 - コメント(0) - 2014年9月22日

雑誌「考える人」に連載されたエッセイをまとめたもの。著者が助監督で付いた木下恵介や昔見た映画などの記憶を辿るエピソードが印象的。すらすらと読んでいけるが、なんともいえない深い含蓄がある。
★4 - コメント(0) - 2014年9月9日

難しい話もいっぱいだけど、山田さんの感覚、感じ方、共感できるところも多々あってうれしかったな。
- コメント(0) - 2014年8月31日

心にしみるエッセイ集。表紙の風景画にもうまく言えないけどこみ上げて来る何かがある。
- コメント(0) - 2014年8月19日

哲学的な部分や詩人、画家の話などは私には苦手で理解できませんでしたが、山田太一さんの考え方が独特で所々、思わず笑ってしまいました。私も一人でいるのが好きなので、共感するところが多々ありました。いつかまた、読み返したくなりそうです。
- コメント(0) - 2014年4月21日

山田太一は一番好きな脚本家である。でも、彼の小説はうーん、イマイチ。エッセイもけっこう読んだが、難しい話が多い。この人、教養が高いのね。この本もそう。理解できない話もあるが総じて面白い。 誰に勧めたらいいか迷う本ではあるが、まあ、時間のある方はどうぞというところです。
★2 - コメント(0) - 2014年4月19日

家族、先輩、仕事仲間、師匠・・・。人との出会いが、”年輪”となる。人として、社会人として、プロとしての軸。印象的なのが『忘れた自分』。無意識に避けていたことに直面し、自己を振り返る。苦く、哀しくもある想い。これも、軸。『下駄を履いていた頃』の、普遍性への心のあり方が根底かもしれない。映画とテレビで揺れる心情にも、著者の人柄を感じる。蛇足だが、表紙はやはり二子多摩かなぁ・・・。
★19 - コメント(0) - 2014年4月15日

 随筆、エッセーの類は殆んど読まないがこれは面白かった。たびたび声に出して笑った。物語のように思考のどんでん返しがあるのも推理小説のようでわくわくした。手元に置いて時々読み返したい1冊。  幾つもの抜き書きの中にはわからないものも少なくなくなんでこんな文章を書き留めたのか訝しんだ。後日読み返せば納得する文もあるのかも知れない。
★1 - コメント(0) - 2014年3月28日

ありきたりな感想だが、やはり、当たり前ともいえるが沢山の本を読んでらっしゃるなぁと思う。後、その時何を考えていたのかということは、感受性といったものと言葉が紡ぎだすものが大変大きいと理解しました。
- コメント(0) - 2014年2月21日

結構難しい話題も出てきて,気軽に読める本ではないな~と感じました.「ふぞろいの林檎たち」は大学生の時だったな.
★1 - コメント(0) - 2014年2月11日

雑誌「考える人」に連載されていた山田太一さんのエッセイ。助監督時代の話や家族との思い出など。しみじみと良い。特にお兄さんのことを書かれた「ビールの夜」というエッセイが僕は好き。久しぶりに良い本を読んだと思います。
★2 - コメント(0) - 2014年1月29日

若いころの抜き書きノートについてはたいへん興味深いのですが、私自身今こうして読メに備忘録がわりに記録しているのも何か進歩がないようで少し俯き加減になりながら読み進みました。「Oh! Calcutta!」が「Ô quel cul t'as」のもじりだったとは知らなかった。残せば残せなくない脚本のアーカイブス化について「生きるということは、そうした細々としたバカを生きることでもあるのだろう」という男たちの見当違いな思い入れに対して「私どんどん捨てちゃうの」と言う向田邦子さんの言葉の潔さがいっそう光るようです。
★1 - コメント(0) - 2014年1月24日

脚本家・山田太一のエッセイ集。 助監督時代のこと、浅草、父親、兄、二番目の母、なぜ山の手に住まないのか、木下恵介監督、シナリオライター、市川森一、藤原釜足と沢村貞子、向田邦子、山口瞳、老いの実感、絵のことなど…。 昨日今日の生々しい話だけではなく、痛みを思い出すかのように感情の揺らぎや後悔などを語ってくれる。 それらのひとつひとつがもうすごいドラマのようだ。 所々にかつてノートに書き留めた言葉が出てくる。なのでちょっと真似してこの本から印象に残った言葉を引用してみる。 「死は当人にはすべての終
★3 - コメント(0) - 2013年12月30日

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