われらが歌う時 上

われらが歌う時 上はこんな本です

われらが歌う時 上の感想・レビュー(150)

エモい
★1 - コメント(0) - 1月14日

混血だが、アメリカにおいては黒人として分類される兄弟が全身全霊で生きるのは、「白人の文化ゲーム」と表されるクラシック音楽の世界。黒人霊歌やブルースやジャズといったアフリカ系アメリカ人の伝統音楽ではなく、クラシックを通底音として描かれる人種問題はとても新鮮でした。良くも悪くも、頭の良い作者による饒舌かつ技巧的な小説という印象で、凄いと思いつつも、私自身の実力不足のためもあり、読んでいて疲れを感じたというのも正直なところです。心にぐっとくる箇所があまりなかったかも。相性の問題かもしれません。
★2 - コメント(0) - 1月6日

音楽と時間と差別に重点をおいた家族のお話。音の表現を文字にするのがこんなに凄いんだと思わされると同時に、難しい物語でもあった。隙間なくビッチリ詰まった本書に尻込みしそうになりながらの読了。黒人であるエメットテイルの実話を知らなかったので、そこが1番の衝撃でした。黒人差別は当然の事とした時代。主人公達は混血児。差別されている側の黒人達からも逆差別を受ける生活。奥が深く、溝も深い物語でした。
★32 - コメント(0) - 2016年4月22日

何より、言葉の量と、シェイクスピア風の晦渋な表現に圧倒されるが、それでもなお、読み続けることをやめさせない物語の力強さがこの小説の魅力。時を前後した二つの家族の物語に、アメリカの哀しい歴史、ユダヤ人や黒人の置かれてきた位置づけ、そして芸術の力とその限界などがてんこ盛り。読むのに体力のいる作品だが、いざ下巻へ!
★1 - コメント(0) - 2015年3月19日

ユダヤ人の父と黒人の母という公民権運動前夜頃においてはかなり差別をうける状況にありながら、歌うという楽しみを満喫している一家の情景が心にしみる。また幼年、青年、壮年と語られる時代が揺れ動くのがまたたまらないねー。幸せな頃、順調に才能を開花させスターへの道を進んでいる頃、そしてその崩壊を匂わされたりでかなり揺さぶられる。この物語がどこへ行くのか下巻早く読も。
★4 - コメント(0) - 2014年10月23日

上下巻あってしかもそれぞれが分厚いし、待てど暮らせど文庫化する気配もないし、と読むのをずっとためらっていたが、その背表紙の存在感に負けて読み始めた。いま、背表紙から漂っていた以上の迫力に圧倒されている。感想は下巻で。
★1 - コメント(0) - 2014年9月12日

音楽小説であり家族小説であり人種格差を描いた小説でもある。そこに時間論や相対性理論が絡む、壮大な大河ドラマ(風に頭の中では再生)。所感としては、読み心地は エコー・メイカー にちかい。初恋や両家顔合わせ食事会の場面なんかはユーモアたっぷりだったり、登場人物がなんの前触れもなく方言を喋りだすのが想像すると笑うんだけど、長編はやはり体力が必要と痛感。でも文章が濃ゆくて楽しいです。すでに読み進めているけど、いざ下巻へ。
★4 - コメント(1) - 2013年9月23日

州によっては異人種間結婚が重罪となった時代、結婚した黒人の母と移民ユダヤ人の父。間に生まれた三人の音楽的才能に恵まれた兄弟妹の物語。身体に衝撃が走るほど素晴らしい作品だった。作品全体に染み渡る音楽、その表現の巧みさ、多彩さ。その音を実際に感じてみたいと強く思うと同時に、まるでその場にいるような陶酔を感じる。だが、その美しい音楽と共に流れる人種差別のストーリーは重い。彼らが経験した苦悩はまだ終わっていないと感じるニュースも最近あったばかり。日本人には分からない感覚を、主人公たちの人生を経験させてくれる作品。
★3 - コメント(0) - 2013年8月1日

歌う喜びは生きる力となり人種の異なる夫婦と子供達を結びつけ、多民族国家に生きる人々の日々を支えてきた。楽しい時ふと口ずさみ、心寂しい時慰謝となる調べが鼓舞してくれるように、この本から伝わる歌う喜びは読書の喜びと響き合い、ジョナの歌の描写に言葉で書かれた音楽の力を信じたくなる。だが人種問題の現実から離れ子供達の未来に托そうとする夫婦に切実さと危うさも感じた。特に母を失い自己存在に苦しむ末娘の姿が60年代のうねりに混迷するアメリカの状況に重なると胸が痛くなった。近い過去であるこの時代の苦悩は今日も続いている。
★15 - コメント(0) - 2013年7月23日

ガラテイア2.2で文転野郎の嘆き節などと言ってすみません。パワーズ、凄いです。『どの方角に望遠鏡を向けても、必ず違った波長を見つけることができるのよ』ユダヤ系物理学者と黒人音楽生の恋、結婚、生まれる子ども三人、その5人家族の半世紀を描く、けれど大河ドラマ的な小説ではなく、表紙に挟まれた音楽であり われらが歌う時 読み手の私は"今"に対峙し パワーズは"時"を見事な手捌きで操る。語り手であるジョゼフが 時代や社会の中で われらの複数の"今"として了解していく文体のみごとさ。言葉に圧倒されつつ下巻へ。 
★38 - コメント(2) - 2013年7月11日

なにかを書こうとするのだけど、物語を思い出そうとすると涙が出てくる。家族であることに、人種は関係ない?肌の色?差別?宗教?誰もが愛を抱えているのに、愛によってその両手はふさがってるんだ。
★1 - コメント(0) - 2013年6月2日

- コメント(0) - 2012年10月6日

大学一年の時に、アメリカから来た黒人女性の先生にその先生の最初の授業で公民権運動のビデオを30分程見せられ、感想を言うように言われた。一人の女子学生があてられてよくある感想ーひどい、人種差別はいけない、そして打破してきた活動家の人達はすごいーと言った。誰もがそんな感想だっただろう。それに対し先生は怒りで顔を赤くして悔しさから泣き出し『あなた達に何がわかる。ここに出てきた黒人達の痛みは私達にしかわからない。簡単な感想を言うな。』というようなことを言われた(英語だったのでぼんやりそんなことだった)
★5 - コメント(1) - 2012年5月1日

まるで読者を説得しにかかっているような言葉の波状攻撃にいつもながら圧倒されました。演奏シーンの迫力ある美しさは圧巻。緻密で繊細な描写は、演奏中の時間の流れる速度まで自由自在に操ってしまいます。まずは、読者を手際よく演奏のクライマックスまで導いたあと、そこで時間の流れをΔt→0の極限にまで一気に緩めたうえで、実に感動的な瞬間を読者に提示してみせるのです。まさに言葉でしか奏しえない音楽を紙の上で演奏してみせているようです。
★7 - コメント(0) - 2011年12月17日

とても、とても濃厚です。最初は咀嚼するのが大変でしたが、1/3ほど読んだあたりから、やっと体が慣れてきました。 人種差別、音楽、時間の謎。そして、時を超えて響くアヴェ・マリア。 あまりに圧倒的な文章なので、上巻を読み終わっても何の物語なのかつかみ切れていません。しかし、よくわからないままにぐいぐいと引き込まれるグリップ感がすごい。 下巻でどんなおわりを迎えるのか。期待。
★7 - コメント(0) - 2011年10月27日

「舞踏会へ向かう三人の農夫」を読んで以来四捨五入すれば一昔に乗るぐらいのご無沙汰で、翻訳者も違うというのに最初の1頁を読むなり「ああパワーズだ!」という圧倒感。半世紀が一瞬に濃縮されてイメージと音の翻弄と共に流れ去ったかと思えば終わりの無い一瞬が静寂の中永遠に広がる強烈な語り口で描かれる時代の流れと人と。おそろしく面白く美しい。
★3 - コメント(0) - 2011年9月23日

どんな角度から読んでもスキのない小説。音楽小説としてもクラシックからジャズ、黒人霊歌に到るまでカバー範囲が広いうえにとにかく圧倒的な表現力だし、第二次大戦や公民権運動など激動の時代を生きたマイノリティ一家の物語としても読みごたえがある。しかも、登場人物の魅力がそこらのライトノベル以上。面白いを通り越して、なんだかズルい気がする。
★2 - コメント(0) - 2010年8月20日

圧倒的本格小説。
★2 - コメント(0) - 2010年7月6日

面白い!法を冒涜する存在って。存在って。下巻にいきます。
★2 - コメント(0) - 2010年6月2日

圧倒的な濃密さと厚み。手強いけど難しいわけではない。
★5 - コメント(0) - 2010年5月30日

読みにくいけど、面白い。大河とはこういう小説なんだろう。
★1 - コメント(0) - 2010年3月18日

このパワーズの作品は、私がこれまでよんだ数多ある傑作群をなぎ倒して、「私こそ傑作中の傑作、あなたが読むべき運命の書だ」と、信じられない美声で私を説得にかかる。そ、そんな、これまでにも傑作はいっぱいあったはず・・・私の中にはその傑作群のきらめく破片がいくつもまだ胸に残っている・・・でも・・・気弱く後じさりをしながらいやいやをしても、屈服しかかっている私の姿が行間に見えてくる・・・まいったなあ、まだ上巻が終わったばかりだぜ。
★8 - コメント(0) - 2010年1月21日

大変読み辛い。日本語にすると不自然な英語の言い回しをそのまま訳しているようなところが随所にちりばめられていていちいちそこに引っかかってしまう。慣れろ、といわれればそれまでだけど、もう少し何とかならないか。心打たれるエピソードが点在するので何とか読み切れた感じ。外国ものが一般に読まれないのってこういう読者へ負担をかけて当然な業界の態度にも原因があるのではないだろうか。それとも単にこの作品の訳者が下手なのか?下巻もがんばって読もう|図
★2 - コメント(0) - 2009年8月30日

はぁ……。ため息。とても密度の濃い小説。帯裏の柴田元幸の推薦文が素晴らしい。
★4 - コメント(0) - 2009年8月15日

苦いとか痛いとか憤りまで通り越して、真暗で深い差別の描写に、なんと言葉を添えていいのか、ただただ重くて。その中を、親たちの経歴、子どもたちの経歴が交互にゆっくりと語られていく。これから一体どこに向かっていくのだろう。この家族のあいだに湧き上がり、流れ続ける音楽が、ひたすらに力強く美しい。
★11 - コメント(0) - 2009年6月26日

読んでいると、歌う声が聞こえてくる文章。
★4 - コメント(0) - 2009年6月4日

1939年4月二人は出会い、翌年4月9日結婚。そして、1963年8月あの有名な「私には夢がある」の集会。ウルッときました。
★2 - コメント(0) - 2009年5月12日

レトリックの渦に身をまかせるまでは、読むのに時間のかかった小説。スィング時代あたりから、アメリカの苦悩の歴史がぐいぐい迫ってくる。下巻を手に取るのが待ちきれない。
★3 - コメント(0) - 2009年2月18日

「今」にしか存在しない「音楽」、「今」を厳密に記述する「物理学」の言葉が、「歴史」の中で生きざるを得ない人間によって紡がれていく。呆然とするほど美しく、慄然とするほど悲しい。
★6 - コメント(0) - 2009年2月10日

音楽と物理。読ませる上編。
★1 - コメント(0) - 2009年1月24日

凄い音楽を聞いた時の、衝撃が身体を走り抜けて金縛りにあったような状態を彷彿とさせる。何かが繋がっていく感覚に、本書を読んでいる途中でところどころページをめくる手が止まりただひたすら呆然としてしまった。
★5 - コメント(0) - 2009年1月22日

初めて、“小説”と呼びうるものに出会った。そんな気分。いや、それはただ単純に私が、小説の読み方にようやく気づいただけのことなのだろうけど。
★1 - コメント(0) - 2008年12月24日

ユダヤ人物理学者の父親と黒人歌手の母親の間に生まれた三人の子供たちの三様の生き方と二十世紀アメリカの人種問題
★2 - コメント(0) - 2008年10月3日

歌が聞こえてくる壮大な物語。
★4 - コメント(0) - 2008年10月1日

 なんという物語だろうか。読んでいる間中、頭の中で音楽が鳴り響き、読み終えた後もしばらくその残響が消えなかった。パワーズって賢すぎて、時々とてもあざとく見えてしまうけれど、やっぱりすごい。
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永江朗氏推薦により読み始めました。久しぶりのガイブンで、ページは余白なしの活字でぎっしり、とても辛かった。果たして下巻にたどり着けるのか?
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