われらが歌う時 下

われらが歌う時 下はこんな本です

われらが歌う時 下の感想・レビュー(139)

CCC
濃密な黒人・白人・ユダヤ人の世界。人種の意味が重すぎる。
★5 - コメント(0) - 2月8日

特にラスト40ページは最高でした。 連想したのは、円城塔「良い夜を持っている」、テッド・チャン「あなたの人生の物語」「錬金術師と商人の門」。
★2 - コメント(0) - 1月30日

亡命ユダヤ人物理学者と黒人歌手の間に生まれた子供達の話は読みやすくスラスラ読めるが、中々の読み応えで長編ということではなく内容がヘビー。人種差別をかなり突き詰めているので、これを書いているのがユダヤ人でも黒人でもない作家であるとふと気づいては驚きの繰り返しだった。家族の中心には常に音楽がある。それは救いであり、角度を変えれば痛みであり…。音楽と人種差別問題が絡み合い、その時代を見ているかのように迫ってくる。パワーズの小説はそれぞれ異なる分野なのにかなり深い所まで掘り下げてあり、読ませられてしまう。
★5 - コメント(0) - 2016年10月17日

最後の最後にそういう事だったのか…と。黒人である母親と父親であるユダヤ人の父親と音楽家の兄弟と、黒人差別と戦う妹の話だと思っていたので、最後にファンタジーな内容が入って来て、ん?と思ったと同時に救われたような気がした。黒人差別は日本人には知識としては知っているけど、馴染みのない話。辛い出来事ばかりの中で、くさってしまう気分になるのも当然。だけど、自分の子供がくさっていく姿を見るのは辛かっただろうな…。とにかく大量の文書量でした。
★28 - コメント(0) - 2016年5月6日

「そう!その通り。ついに分かったか。いつか分かってもらえるだろうと思っていたんだ。今という時間は複数存在しているんだよ。これまでも、これからも。」 悔恨はいつだって甘く苦い。
★3 - コメント(1) - 2015年12月17日

(☆☆☆☆☆)人種問題に対する切り込み方、描写の仕方とかそういった所の誠実さ、単純な出来ももちろん良いのですが、なによりジョナとジョーイの関係というか、兄弟ものとして最高だと思います。その他のキャラ造形(デイヴィッドの間違ってはいない一方で見えてない感じの出し方とか素晴らしい)、配置も素晴らしく、いやほんと満足としか。それにしても読むのに体力がいる本だった……。
★3 - コメント(0) - 2015年9月21日

3か月かかっての上下巻・1074頁読了。時に晦渋な文章に悩まされたが、最後の300頁は2日間の一気読み。50年・2世代(あるいは4世代)に渡る壮大な一族の物語を軸に、音楽、時間、人種問題など、様々なトピックに彩られたまさに一大絵巻。作品中指摘されるユダヤの諺「鳥と魚は恋に落ちることができる。だけど、愛の巣をどこに築けばいいというのか?」に対し、「彼らは鳥と魚ではない。同じ人間だ」と答えるべきだと考えるのは、この物語を読み終えた後では楽観主義に過ぎるか。物語の終わりから20年がたつ今日においても、なお。
★1 - コメント(0) - 2015年5月24日

こんなに深い壮大な物語だけど読み終わった感想としては「長かった」というのが正直なところ。面白いけど、読んでるときはこの厚さ長さはしんどかった。重かったし、カバンのなかに入れると。
★1 - コメント(0) - 2015年3月18日

堪えようのない差別に苦しむ国があれば一方では出自なんか関係なく実力で評価される。そんな三世代の物語がラストで収束するのだけれど、もう本当にたまらない。これまでの彼らが歩んできた道、思いを追ってきた身としては感動という言葉だけではいいきれず、どうやって表現すれば良いかわからない。。
★4 - コメント(0) - 2014年10月26日

すさまじかった。人種差別問題を通奏低音として、音楽、家族、時間などの和音が積み重ねられていくような三世代にわたる人生の物語に、息をのみ、時に涙をこらえながら必死に耳を傾けた。読み終わるのがもったいなくて、最後の一行まで愛おしかった。
★5 - コメント(0) - 2014年10月16日

音楽のうねりと物語のうねりが互いに浸食しながらの壮大な物語だった。時間論が単なるうんちくでおわらなかったり、途中、時間旅行の話がでてきてSFな方向にいくのかと身構えたけれど、デイヴィッドの時間論のその先が証明される、ラストにかけての流れは圧巻。量子物理学の知識や音楽の素養がなくても、理不尽な差別を肌で感じたことがなくても、それでも胸うたれるのは家族という軸があるからかもしれない。音楽を母国語とする者たち、バッハ。 「どの方角に望遠鏡を向けても、必ず違った波長を見つけることができる」
★7 - コメント(0) - 2013年9月26日

語り手が生きる20世紀後半の米国社会の矛盾と時代背景に流れる様々な音楽の調べが混ざり、現在に繋がる。妹と兄の間で引き裂かれた語り手は、両者の和解を願いながら誠実に生きようとするが、現実同様、根深いもので、彼(米国)の問題は紆余曲折の末、時の流れの循環と新たな発見によって次世代へと受け継がれる。家族を分断し傷つけた人種問題の深刻さ、酷薄さを、他人事で済ませてはならないし、我が事に思うには多くの知られざる状況があると痛感した。音楽が人を結びつけ赦し合うように、他者への寛容さが真に実現できる日は来るのだろうか。
★17 - コメント(0) - 2013年7月29日

同じ時・同じ場所を共有したとしても、個の記憶は その個の数だけ違う。「歴史」、近代~現代がクールな記号として整理されないのは ブレス、個々の呼吸、声に体温が残るからなのかもしれない。私は今「歌声」を聴く。内臓から喉元に込み上げる震えをもって その合唱を聴く。亡命ユダヤ人で物理学者のデイヴィッドと黒人音楽学生のディーリアが出逢い結婚、1941年天才テノール歌手となる長男ジョナ誕生、声楽コンクール1961年、ロス暴動1992年。パワーズは一音一音積み上げる。物理学・音楽・黒人解放闘争、見事な小説でした。
★43 - コメント(0) - 2013年7月19日

『時間は流れたりせず、ただあるのだ。このような世界においては、これから私たちがなるところのもの、これまで私たちであったものはどれも私たちであるということになる。しかし、また、このような世界においては、私たちであるものはその他すべてのものでもある。』
★2 - コメント(0) - 2012年11月4日

素晴らしかった。『舞踏会へ向かう三人の農夫』や『囚人のジレンマ』でもそうでしたが、パワーズの書く作品には、壮大な歴史のうねりや抗えない運命があっても、最後には微かな希望と優しさがあり今回もほんとうに素晴らしかったです。終盤のとある部分では本当にぐっときてしまいもうたまらなかったです。いやーすごいね。ほんとに。
★7 - コメント(0) - 2012年5月10日

私は日本人であるということを再度確認しただけであった。
★1 - コメント(0) - 2012年4月24日

パワーズは決して書き飛ばしたり端折ったりしない。言葉を少しずつコツコツと積み重ねながら、家族、人種問題、音楽、時間の秘密、といったテーマをギリギリと撚り合わせて壮大な物語世界を構築してゆく。まずはその物語の強靭さにコロッとやられてしまう。そして、終盤の圧倒的な迫力と感動の嵐でノックアウト。とくに終わり近くの合唱シーンは圧巻で、自分が今本を読んでいることすら忘れるくらいであった(意味不明ですが、そんな感じだったのです)。
★13 - コメント(0) - 2011年12月29日

読むのにものすごい時間がかかった。僕にはちょっと合わなかったみたい。なんだか、一本道で向かいから来た人とお互い同じ方に避けようとして「あっ、あっ、あっ…すみません」みたいな。あと少し何かがあればリズムが合ったかもしれないんですが。 後半の流れとか、わりとグッとくる部分もあっただけに残念です。
★6 - コメント(0) - 2011年11月20日

二十世紀という「時」とアメリカという「場」と、黒人、ユダヤ人、混血、才能、立場、時代、世代等々、社会的と個人的の絡み合った幾つものスティグマを抱えた人々の三つが絡み合った、怒濤の奔流が音楽(時間軸上にしか存在しない唯一の芸術だ)になって、それに押し流されるように溺れながら読んだ。子供世代の聞く音楽や服装に、この流れが「今」と合流しかけていると気づいた瞬間と、この物語がたどり着こうとしている結末が解った時は本当に髪の毛が逆立ちかけた。とてつもなく凄まじくて面白い。
★3 - コメント(1) - 2011年9月24日

卒倒しそうになるほど素晴らしい文章や言い回しが多くて、じっくり唾液が出るまで噛み締めながら読んでたらむちゃくちゃ時間がかかってしまった。この作品は「体験」だと思う。出会ったことのないような美しい音を聴きながら、知らない時代の、知らない人生を生きていたような気分。他の小説でも、映画でも、コンサートでもできないような感覚を存分に味あわせていただきました。ごちそうさまでした。
★4 - コメント(0) - 2011年5月27日

素晴らしかったです。
★2 - コメント(0) - 2011年2月17日

この小説の魅力のひとつはジョナの桁外れの天才声楽家っぷりに関する描写だけど、パワーズは同じことを小説レベルでやっている。文章の力で時間を止めたり高速で逆回転させたり、瞬時に何十年もの時をジャンプしたり。人種問題も主要テーマのひとつ。そもそも人種的に純粋な人間など誰もいないし、文化というものは盗んで自分のものにしたり混ぜ合わせたりすることによって活性化するものだ。白人作家のパワーズが公民権運動時代を背景とした小説を黒人側の立場で書くこと自体が越境だともいえるし。理屈っぽいのに優しく愛情深い語り口も大好き。
★2 - コメント(0) - 2010年9月20日

圧倒的本格小説。
★3 - コメント(0) - 2010年7月6日

圧倒的。重いけど苦しくない。読んで良かった。ありがとうRP。
★3 - コメント(0) - 2010年6月6日

あまりにもすごくて感想がでてこない。
★2 - コメント(0) - 2010年6月4日

音楽を、歌をまるごと記述することが世界を現前させるという離れ業。人を、家族を描くことがそのまま世界の歴史になるという奇跡。全編に流れる音楽、過剰なほどのその音色の元になる楽譜が、五線紙が、音符が書かれる色は“黒”だ。
★5 - コメント(0) - 2010年2月16日

下巻を読み始めて2ヶ月以上たった。やっと読了。読み終わって考えると、全体の話の流れはうまい。理不尽な運命に対して、登場人物たちが色々なスタンスで立ち向かいときには反目しあう、そして時代が流れていく…とてもドラマティックだ。が、読書中は、訳文の意味不明さにどうしても意識がいってしまい、物語に没頭できなかった。ほとんどの登場人物に魅力を感じないのも多分訳文のせいだと思う。ルースがヒステリー気味なのも、クワメがぐれるのも、ジョナが死ぬのも、ただ読んだだけでは自業自得としか思えない。コメント欄に続く|図
★2 - コメント(2) - 2009年12月24日

まさかパワーズを読んで泣くことになるとは…。驚いた。とにかくすごい小説。
★5 - コメント(0) - 2009年10月18日

凄過ぎて言葉にできない……。深く感銘を受けた。
★5 - コメント(0) - 2009年8月16日

上巻で何度か挫折。でもそこで投げなくてよかった!今となっては上巻を雑に読んでしまった事を後悔している。(図書館本だったため先に返却してしまった)もう一度初めからじっくり読みたい。
★1 - コメント(0) - 2009年6月30日

重層的に繰り返される『今』。ぐるりとまわってそこに帰ってきたわけではなかった。なんという高みまで引き上げられたことか、まるで螺旋を描きつつ上の次元に上ったような気がする。ここで初めて聞こえてくる歌声に素直に体を預けられるような気がします。
★9 - コメント(0) - 2009年6月27日

信念と呼ばれるものが経験と丁寧に積み重ねられた思考によって確固であるとき、その人をその人らしくしてしているのもまたそれであって、曲げることができたら話はもっと簡単だったのだろうけれど、出来ないからこその信念なのだろう。だからこそラスト前、夜明けのように仄明るく力を込められて収束していく様には圧倒されたし、涙が出そうになった。
★5 - コメント(0) - 2009年6月25日

本当に読んでよかった。大満足です。物理学に時間の概念、音楽や歌声の表現に加え、人間ドラマもすばらしかった。全体的に抑えたトーンだけど、とにかく密度が濃い小説ですごかったです。
★6 - コメント(0) - 2009年6月6日

追体験・・・えらい所へ連れて行かれてしまった・・・。父の遺言がこんな形で蘇ってくるとは!長かったけど、挫けそうになったけど、本当に読んでよかった。ほぉ~。
★3 - コメント(0) - 2009年6月4日

傑作。
★1 - コメント(0) - 2009年4月8日

傑作。パワーズは家族の物語を描かせると相変わらず素敵だ。
★2 - コメント(0) - 2009年3月18日

再読
- コメント(0) - 2009年2月25日

われらが歌う時 下の 評価:80 感想・レビュー:53
ログイン新規登録(無料)