トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)
あらすじ・内容
12年の時を経て、ふたたび沈黙が破られる。

新大陸に線を引け! ときは独立戦争直前、ふたりの天文学者がアメリカを測量すべく旅を始めた。のちに南部と北部を分けることとなる、史上名高い境界を定める珍道中のゆくえは――。世界文学の頂点に君臨し続ける天才作家の代表作が、名翻訳家の手によりついに邦訳。

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トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上)はこんな本です

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トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上)の感想・レビュー(214)

読まされてしまいますね。小説は読んでいる最中にしか存在しない、とかいう感覚が心地好いです。訳も面白い。ほとんどの地名は漢字表記してありますが、ニューヨークだけは新ヨークと表記。訳者なりのピンチョン節ってところなんでしょうか。でも隊付き牧師ってなに? なんでその牧師に過去の実体験として語らせてる? インディアン、奴隷、独立戦争、南北戦争。アメリカの歴史そのものを意識させる力はゴッドファーザー以来。この小説の舞台となっている年代を日本に照らしてみると、江戸時代、平賀源内とかなんですねえ。さて、下巻にも鴨いる?
- コメント(0) - 3月26日

【第78回海外作品読書会】近代とは科学の時代であり理性の時代だった。そんな近代にあってもピンチョンの手にかかれば海馬が見せる夢よろしく、どこまでも騒々しい空想的な世界へと早変わりする。そんなわけで犬や時計は語りだし、狼男が知性を持って、鴨の人形だって守護天使になることができるのだ。「時間とは目に見えぬ空間である(467P)」ならば時計とはまさに空間の可視化であり、科学は目に見えない現象の可視化である。学問には管理された作業空間が必要(367P)という言葉が時間の管理→時計という連想を引き起こした。
★3 - コメント(0) - 2月3日

「亜米利加道中膝栗毛」264
★1 - コメント(0) - 1月25日

再読。殺るか殺やれるかの読書。
★26 - コメント(0) - 2016年12月16日

うぅ……これはいい本だ。読後の余韻が半端ない……。ピンチョン作品にしては珍しく(失礼?)心温まる癒しの読書。ネタの詰まり具合は勿論、不意に投げ付けられるシリアスな問掛け、また会話一つとっても、何も考えずに読める文章には非ず。ゲゲゲ、たしかに一行一文疎かに出来ない! でも特に難しいかといえば……? 初めにメイソン・ディクソン線の地理的な基礎知識と、独立戦争以前のアメリカの歴史をサッと確認し、後は手元に世界地図を用意すればM&Dとの旅立ちの準備はバッチリです!(私は上巻の途中で気が付いてコレをやりました/汗)
★2 - コメント(0) - 2016年11月16日

感想は下巻にて。
★30 - コメント(0) - 2016年10月27日

★★★★★ 伊太利焼(ピッツァ)喉男根(ノドチンコ)貯古齢糖(チョコレート)波の音楽(サーフ・ミュージック)!
★2 - コメント(0) - 2016年10月10日

gu
勉強すべきことが多いなあ。虚実入り混じった物語を読むにはそれなりに実を身に着けておいた方がいいんだろう。どこかに副読本リストでも落ちてないか。知らなくても楽しめるけど。木原善彦の『無政府主義的奇跡の宇宙』であらすじを読んだ時のイメージとは少し違った。道中というよりも奇矯な事物の博覧会のよう。擬古文調というかニセ古文調の翻訳も読んでいるうちに抵抗が無くなった。時代は違えどピンチョンの小説の人々は酒を飲み何かあればすぐに歌いだす。それが愉しいからどんなに険しく思えても手に取ってしまう。
★6 - コメント(0) - 2016年2月23日

ピンチョン版[四千万歩の男]。妻を亡くしてから奇行が目立ち、毎週(金)に処刑場へ絞首刑見物に出かける変人天文学者メイスンと、身なりは軍服なれど猫背でしまりの悪い測量士ディクソン。金星観測チームで知り合った二人はその後、南北アメリカ境界線確定の測量に出る。牧師チェリコークが甥姪にその道中を語るのだ。軍港ポーツマスを出港する際、博学な犬や謎の女占い師と出会うなど史実虚実を織り交ぜた展開と、d(book)/bookを積分したらlogbookになるといった、ヒトを喰った小ネタが散りばめられている。金星観測が長い!
★49 - コメント(0) - 2015年12月27日

よくわからない ! しかし普通じゃないことはよく解る。
★1 - コメント(0) - 2015年12月25日

読みながら、そういえばこの時代はもう大地が惑星ってことは常識なんだよなぁ、とか思ったりした。
★12 - コメント(0) - 2015年10月26日

予想以上に面白くて、びっくりした。おまけに翻訳もすごく読みやすい。はっきり言って、『重力の虹』『ヴァインランド』なんかよりも断然面白いし、読みやすいと思う。
- コメント(0) - 2015年6月30日

佐藤氏の翻訳で再度読みたい。
- コメント(0) - 2015年5月29日

メイスン&ディクソンを語る子どもたちと伯父さんの昔語り、という2重の時間構造だけでも各登場人物の把握に時間がかかるのにさらに固有名詞に時代がかった漢字を充てられると読むのは何重にも困難を極める(現代人が読み慣れない当て字でフリガナを忘れてしまうと読みを忘れる度に前の頁に探しに行かなくてはならないし……)。船旅ゆえなのかピンチョン・オブセッションであるエントロピーの象徴なのか「海」が物語の端々に浸食しているように思える。天体、地理、境界線、制度、支配。人間が見出し作り上げたものが最終的に無意識的集合体である
★2 - コメント(1) - 2015年3月15日

ニセ科学にも時代感覚があるな。
- コメント(0) - 2014年9月30日

新幹線に揺られながら読んでいたのですが、どうにも彼らがどこにいるのか、こうして本を読んでいるわたしはどこにいるのか、そもそも彼ら、わたしは何をしにどこへいくのか―、とか一種のトリップを体験しました。くるくる回るシーン、人々の言葉、情報、双子の合いの手、魔術的とさえ感じましたこの話しっぷり。人を選ぶ小説だとは思います。わたしは、選ばれなかったようです
- コメント(0) - 2014年6月12日

夏休みに読むつもりだったのだが当然3日くらいで読み終わるはずもなく。
- コメント(0) - 2013年9月9日

約1年間枕元にいてました。二人と一緒に旅してました。楽しかったですよ
- コメント(0) - 2013年8月19日

牧師を語り手に、18世紀新大陸の州境を定めるやっかいな役を負うことになった天文学者メイスンと測量士ディクスンによる亜米利加道中膝栗毛。原作を誠実に訳したのでしょう、軽妙かつゴツゴツした訳文が魅力的。とっても素敵なんだけど、なにしろゴツゴツでさらっとスムーズには読めない。キリスト教やアメリカ史に明るくないので、宗派や固有名詞につまづいてたら読む気力が尽きてしまう…というわけで、膝栗毛方面をメインに据えて読むことにしました。白人の非道さに心凍ることごと。ともに天を仰ぎながら下巻へ。
★38 - コメント(0) - 2013年8月9日

この内容で500ページはやはり時間がかかる。でも読んでしまう、病みついてしまうのがピンチョンの小説なのか。さて、あと500ページ。下巻も借り次第読みま~す。
- コメント(0) - 2013年7月7日

愛嬌ある珍妙な人々、演劇的台詞、省略された心理描写や行動等、粗筋を追うだけで、精一杯。何度も前に戻って読み直した。第1部、二人の出会い、岬町、聖ヘレナ島、倫敦と進み、第2部の亜米利加での測量へとようやく辿り着く。漢字が多く明治大正の日本の小説を読んでいる気がするのは、原文も18世紀英語を模しているからだろう。亜米利加の近代史を英国から始め、植民地政策、支配の一端を主人公二人の仕事振り、個人的性格の周辺から描き出していく。細部の現代的な捻り、突然歌い出す愉快な詩、詞に惑乱され、読書という長い旅はまだ続く…。
★11 - コメント(1) - 2013年7月5日

アメリカ独立戦争直前。イギリス国王の勅許状、州境地帯の領有を主張するペンシルヴァニアとメリーランドの両植民地の境界を定めるよう、天文学者のメイソンと測量士のディクソンに依頼が舞い込む。史上名高い境界を定める珍道中。物語は二人が金星の太陽面通過観測で知り合うところから。さすがピンチョン、単純に史実を追うだけですむはずもなく。奇想・妄想の飛び込み・侵入、脱線につぐ脱線。おもしろすぎる登場者たち。この「線」はやがて南部奴隷州と北部自由州を隔てる境界線となり、南北戦争の舞台となる。上下巻の装丁が素晴らしい。
★35 - コメント(0) - 2013年6月10日

すぐにアメリカでの珍道中が始まるのかと思ったらアメリカに着くまでがかなり長い。漢字の多さは気にならずとてもリズミカルな地の文で読みやすいが会話は難しい。じっくり読まないと何が何だかわからなくなってしまう。気になったものは、博学英国犬、奴隷制度、「お客様がこれから生きられる人生が、私が棒に振った人生より良きものでありますよう」、喜望峰でも費府でも白人こそ彼等の最悪の悪夢に現れる野蛮人に対し受けた挑発に凡そ釣合わぬ暴力を揮う悪鬼に成り果てている、そして何より鴨!上下巻ともに表紙が超いいね!
★11 - コメント(1) - 2013年5月21日

展開にびっくりすることがしばしば。でも、慣れてきた。
- コメント(0) - 2013年1月14日

うぅ、うぅ、ねえメイスン、。白人はすぐファースト・ネームで呼び合うという固定観念があるが、我らがメイスン&ディクスンは終始、メイスン、ディクスン。終盤、メイスンが「ジア・ディクスン」という(単に「ジア」だったかな)呼称を使うとこで胸熱。
★2 - コメント(0) - 2013年1月7日

声を出して笑ったところや、胸が締め付けられるようなところもあったのに、過ぎてみるとただ、モヤモヤした霧を抜けたような呆けた自分がいる。史実の織り込まれた冒険譚のどこに惹かれるかは物語の聴き手次第とはいえ、奴隷制度と亜米利加で起きた殺戮という闇を前にした星見人2人の戸惑いは澱のように残るんじゃないだろうか。ディクスンがメイスンの暗さを自分がカバーして「苦労が絶えないよ」的に語るのがちょっと可笑しい。良いコンビだね。いざ下巻へ。
★9 - コメント(0) - 2013年1月4日

ピンチョンは競売~、スローラーナー、V、ヴァインランドに続き5冊目。で安心して読めると思えば、ゲゲゲ、英語を無理やり漢字に置き換えてて読みづらい。そこで訳者を見てみればいつもと違うではないか。 でも用は慣れで当て字の方が分かりやすいと感じることもあった。よく知らない食べ物が出てくるが、漢字から意味がとれるのでなんとなく想像はつきました。訳者の変更は全く気にならない、いつも通りのピンチョン世界。犬や時計がしゃべったり幽霊が出てきたりというマジックリアリズムは大好物。 具体的な感想は下巻の方に。
★5 - コメント(0) - 2012年8月21日

死んだ妻・レベッカの影を背に、日々を過ごすメイスンに何となく肩入れしてしまうが、真逆のディクスンも魅力的。メイスンと父の対峙で、パンの幽霊性について哲学的な思索(297頁)が印象的。ここまでパンについて考えることができるなんて…またインディアン虐殺の考察について(439ページ)白人文明に対する疑念は、彼らがアメリカを分断する線の背景につながるような気もする。なんでもありの世界の中、467ページの「我々が時間を見られぬのは神の思し召しだということだ…」というチェリコーク牧師の言葉は重みを強く感じた。
★7 - コメント(0) - 2012年5月11日

1786年年末、独立戦争の余燼冷めやらぬ雪のフィラデルフィアで、チェリコーク牧師は幼い双子の甥たちに語り始める。20余年前の、盟友チャールズ・メイスンとジェレマイア・ディクスンによる長い長い旅の物語を。新大陸の植民地間領土紛争を収めるため、史上名高い境界線を引くことになるふたりの珍道中を。(折り返しより) メイスンは亡き妻レベッカの亡霊に悩まされながら金星の日面通過や境界線の測定を行う。ディクスンは奴隷制への不信を募らせていく。
★3 - コメント(0) - 2012年3月21日

アメリカ大陸に着く前の金星の日面通過の話が長かった。まずアメリカの歴史、天文学、測量の知識が最低限無いとややこしくなってくる。登場人物の多彩さは日本の小説ではちょっとありえないほど。ウィトとユーモアに富んだ会話の連続はピンチョンの知性を感じさせ、そのページ数を超える情報量の多さは世界文学だなと感心させられる。この小説は本物だ。
★4 - コメント(0) - 2011年10月25日

正直オーラというか圧力が足りない気がする。発想も展開も構成も並みの人物じゃ作れない世界ではあるが。最高傑作…と言った評論家がアメリカでいたらしいが。文章力は重力より当然上がってる。わりとまともな物語かと思ったら、英語犬や不死の鴨が出てきた。語りもほとんど一直線。詳細な人物画たちも出てくるが、ドンキホーテを下地にした主従関係や他の登場人物群の脱線に、面白くもあり、古典的な型を感じてしまい、少し残念。ただ数学物理化学に強い小説っていうのはピンチョンの好きなところで、真似たいところ。
★2 - コメント(0) - 2011年10月1日

歴史を真贋入り交じるポスト・ノヴェルにのせて謳い上げ、視差の織り込まれた天の啓示を受けた測量線の複数性を描く。イギリス王立協会・東インド会社の影響下で、生きながらにして亡霊となったジェームズ、ケープの住人たちやインディアンを通して、現代へと続く大英帝国の夢を、未だ訪れたことのない(=地図化されたことのない)「可能性のはけ口」としてのアメリカの姿を浮かび上がらせる。パワーズの『囚人のジレンマ』を訳した柴田氏がピンチョンの中でもこの『メイスン~』を選んで訳したのは大いに頷ける話。
★17 - コメント(0) - 2011年8月24日

読書嫌いにさせうる難解な作家といわれる所以に納得 何度無になってしまったことか 
- コメント(0) - 2011年7月25日

順調。訳の文体が違ってもピンチョン的な愉快さは損なわれてないです
★2 - コメント(0) - 2011年6月15日

「博学英国犬!?」「ゴゴとジジの再来か!?」なんて期待を膨らましつつ読んでいた序盤はなかなかいい印象だったんだが…物語に集中できなくなってから零れ落ちる情報量といったらもうね。ユーモアと歴史の配分に読者が惑わされるような趣き。とにかく下巻に期待するしかない。しかし装丁はとても好きなのだ。
★3 - コメント(0) - 2011年5月6日

舞台が18世紀であるが、話の脱線っぷりなどピンチョン節は変わらず。ヴァインランドのようなドライブ感は無いが、文章は味わい深くなっている。
★2 - コメント(0) - 2011年3月31日

何をどう訳した結果「亜米利加道中膝栗毛」なんて文章になったんだろうか……?
★2 - コメント(0) - 2011年3月23日

ピンチョンの中では読みやすい方らしいのですが、さくさくとは読み進めませんでした。でも、読んでよかった。虚実織り交ぜた、ユーモラスな語り口。情報量は間違いなくページ数以上です。下巻も読まねば。
★2 - コメント(0) - 2011年3月13日

やっと上巻を読み終えた。すごい小説だというのは間違いないんだけれども、いかんせん読むのがしんど過ぎる。下巻読むかどうかは、すこし考えよう…。
- コメント(0) - 2011年2月20日

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上)の 評価:68 感想・レビュー:66
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