サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)

サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)
あらすじ・内容
古い写真の中の、胸に黄色い星をつけた少女――いま彼女を探すこと、それは私自身を探すことだった。

パリで平穏に暮らすアメリカ人記者ジュリアは、60年前にこの街で起こったユダヤ人迫害事件を取材することになった。それが人生のすべてを変えてしまうとも知らず……。国家の恥と家族の傷に同時に触れてしまったひとりの女性が、真実を、そして自分自身の生きかたを見つけようともがく闘いの記録。全世界で300万部突破。

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サラの鍵の感想・レビュー(533)

kri
引き込まれて一気に読了。ナチスによるユダヤ人迫害・虐殺はフランスでフランス人によってもなされた。その史実が歴史教育されずフランスの汚点として包み隠されていた。暗く辛い事実はほじくり返さず無かったことのように闇に葬るのが精神的安らぎをもたらすのか。過去に向き合い決して忘れず誤りを未来に繰り返さないことに挑むのか。それを大きな史実としてではなく、一人の人間の生々しい人生に照らして考える。そういう重要性を感じた。ラストの名前のくだりは想像していたが、落涙ハンパない。戦争小説であり家族の在り方を問う小説でもある
★8 - コメント(0) - 3月19日

★4.0 1942年に“ヴェルディヴ”の犠牲者となったユダヤ人の少女、現代で“ヴェルディヴ”について調べる女性ジャーナリスト。数ページ毎に視点が変わるものの、あまりにスムーズでページを捲る手が止められないほど面白かった。が、中盤以降、視点が現代だけになってからは失速した感が否めず。映画のジュリアは好きだったのに、原作のジュリアはどんどん苦手になってしまったのが最大の要因。ただ、“ヴェルディヴ”を真っ向から描いたことは素晴らしいと思う。その後のサラを思うと、彼女のパートがあそこで終わっているのが辛すぎる。
★1 - コメント(0) - 2月6日

あまりに辛くて一気に読むことができなかった。映画をもう一度観てみたい。
★1 - コメント(0) - 1月17日

過去に起こった出来事を知ることは大切だけど、辛い当たり前の生活がどんなに幸せなことなんだろと、改めて思う過去の出来事があり、今自分がいる過去と向き合い、生きて行くことって大変だけど、史実をちゃんと理解していきたいと思う
★5 - コメント(0) - 1月14日

体調悪くても、面白くて一気読み、考えさせられるなぁ、、
★2 - コメント(0) - 1月4日

ジュリアの言動すべてが好きになれないわ><ラストの「何が起きたのかを知ってからは、もうあそこに住む気になれなかったし。」を見て、やっぱりね~って思ったw直接的に避難する文章は全編通して書いてないけど、フランス人の非道についてアメリカ人のわたしが謝りますみたいなオーラ出してて気持ち悪かった。ベルトランとのシーンも偽善的で全く共感できなかった。ジャーナリストという設定もいるかな?w自分のアパルトマンだったからが全面に出てるのにwもっとフランス人側の苦悩もあるはずなのにね。
★7 - コメント(0) - 2016年12月20日

フランスでこんなこと(ユダヤ人迫害)があったなんて知らなかった。 まして子供たちまで。。。 一部の上層部の浅はかな考えがとてつもなく大きな悲劇につながる事を改めて突きつけられた。
★1 - コメント(0) - 2016年12月18日

面白くて一気読みしたけど、映画のほうがよかったな。主人公に後半イライラした。
★3 - コメント(0) - 2016年10月24日

翻訳が自然でとても良い。時代が交差して書かれているのがはじめのうち読みにくかったけれど、次第に迫ってくるものがあって引き込まれる。「恐怖に立ち向かいながら健気に生き抜く少女と自らの暮らしの不調和音に肉薄していこうとするジャーナリストの織りなす立体的な構成が作品に奥行きを生み過去と現代が接近するにつれただならぬサスペンスが読者を包み込み、最後静かな鎮魂の祈りに昇華するーあとがきより」ほんとその通りの内容、感動。
★32 - コメント(0) - 2016年10月2日

ユダヤ人迫害の話は映画で観たことしか無かった。途中、読み進めるのがつらく苦しかったが、サラの強さに引き込まれて一気読み。久々に、読んで本当に良かった!と思えた一冊。
★1 - コメント(0) - 2016年9月7日

再読。以前図書館で借りてあまりの素晴らしさに購入。一文一文、一語一語が響く。アメリカ人とフランス人の違いが良くわかり、ラストは本当に泣けてくる。
★3 - コメント(0) - 2016年8月31日

ジュリアは、もし、サラに会えていたら、何と伝えるつもりだったのだろう。そして、サラはどういう反応をしたことだろう…
★2 - コメント(0) - 2016年8月14日

不謹慎かもしれないけれど,面白かった。両親を亡くしただけでも大変なことなのに自分の行為で弟を死に追いやってしまったサラが気の毒でならなかった。サラの軌跡を探す旅は,何だかジュリアの「自分探し」に利用された感があったけど。あとなんとなくウィリアムと恋愛が始まりそうなラストも,なんだか・・・。
★8 - コメント(0) - 2016年7月20日

物語は現在と過去を交互に進ん行く。そしてある時、その平行線が交差して埋もれそうになっていた出来事が‥‥そこに突き進む展開に頁をめくる手がとまらなかった。この本を読んで、フランスもホロコーストに関わっていた事を知った。
★10 - コメント(0) - 2016年7月19日

たまたま読んだだけだけどとても良かったです。最後が予想外の展開でした。
- コメント(0) - 2016年7月9日

知らなければ、忘れてしまえば、なかったことになってしまう。人間はこんなことをしてしまったんだということを、もちろん重たい気持ちにはなるけれど、私たちは知って、覚えて、伝えていかなくてはいけないのだと改めて思う。 本筋とはずれるけれど、普段何となく「西洋の人」とひとくくりにしてしまいがちな、フランスとアメリカの文化の違いも興味深かった。
★7 - コメント(0) - 2016年6月30日

二転三転とした末ようやく辿り着いたのは悲しい真相。サラは未来を生きなければと自分なりに必死に前を向こうとしたが、心は10歳の時に置いてきたままだったのだと思う。サラ自身遂に見いだすことが出来なかった自分の人生の意味を、時を越え見知らぬ人が価値を与え未来に繋げていく。私は過去の出来事から目を背けず、同じ過ちをしないよう今を大切にし未来に繋げるよう努めていくことこそが、サラのような沢山の先人達の人生に深い意味を与えることになると思う。月並みな感想かもしれないがこんなシンプルなことが一番大切だと気づかされた。
★2 - コメント(1) - 2016年6月18日

1942年、パリで起こったユダヤ人一斉検挙“ヴェルディヴ”。60年後の記念記事をまとめるために、その悲痛な現実を取材するジャーナリスト・ジュリアの日々と、ヴェルディヴで凄惨な運命を辿る少女のストーリーが交互に語られる。時を隔てて交錯する二人の運命に身体が震えた。この物語の登場人物はフィクションだけれど、語られる体験や苦痛は現実に必ずあったこと。あの戦争の惨禍は、関係者の心に深い爪痕を残し、その傷は決して癒えずに抱えていくのでしょう。私たちも、戦争の過ちを決して忘れてはいけないのだと、心を打たれた。
★6 - コメント(0) - 2016年6月5日

ホロコーストを経験したサラに焦点化した第二次世界大戦時のエピソードと、ジュリアがサラの消息を求めて動く現在の展開には読ませるものがあった。しかし、そこにジェシカの家庭の事情などが様々に入り乱れていく構成はまとまりに欠け、各人物の掘り下げも中途半端に終わってしまっている印象を受けた。読ませる文章と展開で読後感も良かったが、テーマに反してどこか軽く、肩すかしを受けたかのような一面もあった。
★3 - コメント(0) - 2016年5月31日

すごく良かったです。舞台はフランス。ジャーナリストである主人公が嫁ぎ先の家の過去の秘密に迫る。質、量ともに大満足の一冊でした。ホロコーストを扱った小説なので、重いですが、本の中に出てくる「自分が何も知らなかったことを謝りたいんです」というセリフ、素直にそう言える主人公がとても好ましく、共感が持てました。史実を曲げることなくきちんと描き、そこにフィクションとして細やかな人間ドラマを織り込んであるところ、こういう本を沢山読みたいと思いました。図書館にDVDも置いてあるので、ぜひ借りたいと思います。
★52 - コメント(2) - 2016年5月11日

『「これは、止めることにしたの。赤ちゃんをおなかに残しておきたいから」p(268)』、『「この子の名前は、サラっていうの」(p416)』小泉今日子書評集から読んだいくつかの1つだったが、涙腺の緩くなったアラ還のおじさんにはたまらない1冊だった。これは贖罪の物語だが、著者の語りの巧みさに読んでる方も贖罪された気分になってしまうのは、この本の欠点のような気がする。
★5 - コメント(0) - 2016年5月8日

この本も、小泉今日子さんの書評集によって知った。ドイツ占領下のフランスで、1942年7月16日ユダヤ人一斉検挙が行われたところから、過酷で悲痛な物語が始まる。ジュリアはジャーナリストとして取材を始めたものの、次第に自身の生き方の問題として向き合うようになった。サラの人生、歴史の真実がサラの視点(過去)とジュリアの視点(現在)を交錯させながら巧みに語られていく。この物語は、戦争に対する新たな見方を与えてくれた。作者が使命感をもって書いたのもうなずける。シラク大統領も、歴史に残る偉大な演説をしたと思う。
★26 - コメント(2) - 2016年4月25日

第二次世界大戦中の1942年、パリで起こったユダヤ人の一斉検挙。その時一体何が起きたのか。事件の被害者サラの視点(60年前)と、この事件を追う女性ジャーナリスト、ジュリア(現代)の視点で描かれていく物語。次第に明らかになっていく真実。辛く悲しい現実に圧倒されつつも、ジュリアの言動に違和感を覚える場面があり少し残念に思う。日本人と外国人の感覚の違いだろうか?しかし、作品としては素晴らしかったです。
★2 - コメント(0) - 2016年4月13日

忘れてはいけないこと。学ばなければいけないこと。知らなければならないこと。受け止めること。この恐ろしい歴史は、やはりいつまで経っても学び続けなければならないのだと思います。「自分が何も知らなかったことを謝りたいんです」というジュリアの言葉が印象的でした。「知らなかった」では済まされないことも世の中にはあって、もし自分がこの時代にいたら、もしこの立場だったら、どう行動したのだろう?と一人ひとりが考えることが大切だと思った。かつての過ちとしっかりと向き合えた人こそ、国こそ、その未来に希望を持てると信じたい。
★5 - コメント(0) - 2016年3月31日

ハワイで 一気読み すごい本!!!
- コメント(0) - 2016年3月25日

sui
辛くても読まなきゃいけない本がある、と私は思っていて、これはまさにそういう一冊だった。「何も知らなかったことを謝りたい」と言ったジュリア。私も同じ気持ちだった。知ろうとしないことは、もっと大きな罪。心にちゃんと刻んでいきたい。涙しながら読んだのに、今すぐ再読したくなっている自分がいる。これからも折に触れて読み返していきたい。
★14 - コメント(0) - 2016年3月16日

ナチスが目前に迫る中少女は弟を納戸に隠し鍵をかけた。ユダヤ人13152人がフランス警察に検挙されヴェルディヴに押し込まれた。物語は60年前の少女サラと現代のジャーナリスト、ジュリアの二人の視点で交互に語られる。それがどちらも目が離せず夢中で読ませ止められない。前半は特に苦しく想像するだけで辛くやりきれない。後半もジュリアの日常に潜む夫婦関係にたじろぎながら前へ進もうとする彼女の心理が緊張感を失われない。「現在はいつでも過去の土壌の上に枝を揺らす樹木だ」という言葉が胸に響く。(続く→)
★92 - コメント(6) - 2016年2月29日

タチアナ・ド・ロネ初読み。小泉今日子書評集を読みポチった作品。とても面白かった♪400P越えの本だか、訳がとても素晴らしく、スラスラ読めた。何よりも書き出だし一行目からショッキングで、いきなり物語に引きずり込まれた。ドイツ軍占領下のフランスで起こったフランス警察によるユダヤ人一斉検挙。60年前のこの事件を調べる女性ジャーナリストジュリアと検挙された10歳の少女サラの視点で、交互に物語は進んでいく。二人の人生が交差した時、もう興奮で本を手放せなくなる♪目を背けてはいけない、苦しく哀しい時代を知る秀作だった。
★108 - コメント(4) - 2016年2月21日

事実は重く、忘れてはならぬというメッセージが深く心に突き刺さる。戦争の狂気に巻きこまれた少女の運命に息苦しさを覚えるほど、過去パートではパリに住むユダヤ人への苛烈きわまりない仕打ちが生々しく描かれる一方で、現在パート(とくに終盤)は主人公の女性ジャーナリストの行動そのものがなにやらチグハグで、ストーリー的にもちょっと無理があるっぽく、過去パートが見事なだけに、そこのところが残念。いや、ほんと、残念。
★11 - コメント(0) - 2016年1月25日

H
謎に中盤までひきこまれ、終盤はその余波を描く構成になっていて、とてもよみやすい。事実に基づいた、ありえた(そして現実はもっと陰惨だった筈の)出来事を、あくまでも「物語」だというクッションつきで想像できることは良かった。けれど主観的な自意識の描写に没入を中断されたり、主人公の極端な行動が説得力をもたないまま、すべてがロマンスのために出来ていたように思わせる終着点には、違和感があった。
★9 - コメント(0) - 2016年1月12日

60年前の少女の話と現代のジュリアの話が交錯する前半は文句なしに面白く、衝撃のクライマックスに動揺する。しかしその後ジュリアの視点からだけに収斂されると、何故こんなにジュリアはこの問題に執着するのかという疑問が湧いてきて自分の視点がブレてくる。ラストの場面も感動的と捉えるか「えぇ・・・・」と少々首を傾げるか評価の分かれるところだろう。訳文が非常にわかりやすく分厚い本なのにスラスラ読めて楽しい読書ではあった。
★14 - コメント(0) - 2016年1月12日

サラの物語は結末が読めるので、そこにジュリアの物語が絡むと一気に「作り話」になった気がする。人生を変える出来事は確かにあるけど…ではアメリカがユダヤ人にしたことには衝撃受けなかったのかジュリア。ベトナム戦争をどう報道したんだ、とか疑問点が出てきちゃう時点で何か違う。熟年夫婦と高齢出産という社会問題に転んでしまって着地点不明だった。
★5 - コメント(0) - 2015年12月17日

パリ占領下で起こった「ユダヤ人一斉検挙」。時のフランス警察が立案・実行し、ナチスの意向にもなかった4千人以上の子供たちまでを連行。10歳のサラが両親とともに追い出されたアパルトマンの一室から持ち出し護ろうとしたもの。60年後、夫のフランス人一家が住んでいたアパルトマンに移り住むことになるアメリカ人・ジャーナリストのジュリアが節目の年に史上最大のユダヤ人一斉検挙“ヴェルディヴ事件”に迫る運命に…。サラや主人公は元より、戦後幾世代にも及ぶフランス人家族の苦悩に満ちた「心の軌跡」を描き、胸に迫るものがあります。
★17 - コメント(5) - 2015年11月5日

映画原作 フランスが忘却政策を取ったヴィシー政権下のユダヤ人強制収容と絶滅収容所への移送事件がテーマ 本当にスタジアムに収容し、便所も設けられなかったとか アルジェリア問題も、そうだが忘却政策は絶対あってはならない
★23 - コメント(0) - 2015年8月12日

なんかちょっと薄いと言うか、奥行きに欠けると言うか、そんな感じはした。でもいい小説だと思う。生き方について描かれた部分に一層心惹かれた。人生の美しさと哀しみ、喜びと感謝と痛み。生きる上では何事も一面では語れない。私もとても辛い病気になってしまってとても苦しいのだが、その中にも、人間の美しさや感謝の念などをたくさん見つけていくことは可能だと思った。
★11 - コメント(0) - 2015年7月25日

第二次世界大戦中の1942年、パリで起こったユダヤ人の一斉検挙。60年後、この事件の取材を通じてあるひとりの女性を追うことになったジュリア。少女の目線での語りとジュリアの目線での語りが交互に出てくるに従い、現在と過去の距離が縮まっていくような作りです。パリに住むユダヤ人が昨日まで隣人として親しんだフランス人警察官の手によって連行された事実を知ってショックを受けました。収容所で受けた仕打ち、背負った罪の意識、サラの人生はどんなに、辛かったことか。
★38 - コメント(2) - 2015年6月26日

1942年7月16日パリで起きたユダヤ人一斉検挙の事件を題材にした作品。主人公の女性ジャーナリストが60年前に起きた悲劇のユダヤ人少女を追跡する物語です。前半は現在と60年前の話が交互に来る構成で、後半は女性ジャーナリストが老年になっているはずのユダヤ人少女を追って、海を渡ります。 ホロコーストを扱った文学作品は少なくありませんが、ストーリーテリングの巧みさで読む者を強く惹きつける作品だと思います。
★19 - コメント(0) - 2015年4月15日

大戦中、パリで起こったユダヤ人強制収容。60周年の記事を書くために取材を始めたアメリカ人ジャーナリストのジュリアは、夫の家族の秘密に気づいてしまう。パリジャンたちがふたをしていた過去に深く関わってしまったことで、周りも自分自身も傷つきながら、真実を追い続けるジュリア。過去は過去のまま静かに眠らせておくべきだったのか・・・。
★28 - コメント(2) - 2015年4月10日

サラの鍵の 評価:100 感想・レビュー:250
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