武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
あらすじ・内容
新史料発掘! 歴史観が変わる圧倒的面白さ! 仕事は経理、小遣い5840円、借金地獄、リストラ……混迷の幕末を算盤ひとつで生き抜いた武士がいた。

国史研究史上、初めての発見! 「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が完全な姿で遺されていた。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、江戸時代史や日本近代史の見直しを余儀なくされる驚きの連続。気鋭の研究者による意欲作。

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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書巻はこんな本です

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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書巻の感想・レビュー(1457)

著者が偶然に発見した金沢藩士の文書。映画化もされたので、猪山家の人々の人間模様が中心かと思いながら読み進める。しかし、この文書は武士階級の者達がそれぞれに経験した幕末・維新という激動の時代の浮き沈みまで記録したものだった。映画も見てみたいな。
★34 - コメント(0) - 3月20日

幕末から明治にかけた変化の大きい時代の職【武士】がなくなる一家を、家計という視点で分かりやすく書かれた名著です‼️
★2 - コメント(0) - 3月6日

武士の家計の内訳だけでなく、何世代にも渡る武士の家系の、幕末期から明治にも渡る生活の変化などを紹介。武士の生活ってこんなだったんだと初めて知りました。交際費のすごさにゾッとするくらいらだけど、どれだけお金がなくても武士の威厳を保つためには必要経費だったんだなぁ。
★1 - コメント(0) - 3月2日

武士の生活や付き合いは現代の自分からしたらあり得なさすぎる価値観だなぁ、絶対こんな世の中では生きたくないわぁ…と思うと同時に、真面目に手に職を持ち努力すればいつの時代でも(全てが幸せというわけではないが)乗り切れるのだなぁと感じました。時代の変わり目が、一般的な幕末ものよりも生々しく伝わってきて、非常に面白かったです。
★4 - コメント(0) - 2月7日

派手な戦いや活躍がなくとも確かにそこに生きていた士族がいたことがわかる。士族皆が華々しい活躍をしたわけじゃなくても確かな技術で幕末を生きていた人たちがいたんだと改めてわかった。
★1 - コメント(0) - 1月31日

ある家の物語であるのだが、 武士の威厳を守るための出費。昔、学校で習った歴史が具体的に見えた一冊であった。それを守るため裕福な生活を脅かしながらも、工夫した生活をしていたことがよく見えた。借金が多くあったことにも驚きだ。そんな中の子供たちへの熱心な教育。収支の資料も貴重だが、父親としての行為にも感心した。 「自分の現状を嘆くより、自分の現行を嘆き、社会に役立つ技術を身につけようとした士族には未来が来た」 これを目にした瞬間、体に稲妻が強く走ったように感じた。
★4 - コメント(0) - 1月31日

うわさになっていた本で、何年も前に映画を見た。本は気になっていたのだがやっと読んだら面白く、引き込まれ最後まで読んだ。知らない武士の生活が微にいり細にいり。武士ってどうやって食べていたのか?お上にお米をもらっていたけどそれって食べてたの?(答え:換金して暮らしをまかなっていた)かつかつだったのをどうやってこの計算家の人はもりかえしたの?とかとても面白いのでこの学者さんの他の著作もぜひ読んでいきたい。
★1 - コメント(0) - 1月11日

歴史は少なくとも得意ではないので、オススメされなければ読まなかったが、手に取ってみたら実に読みやすかった。武士が実は収入も多い分、費用がとんでもなく多く、庶民より貧乏だったために、庶民の反乱が少なかったという理論は読んで納得。嫁入り道具まで売って家計を切り盛りする武家の姿がとても印象的。
★50 - コメント(0) - 1月9日

あまり新書を読むことは少ないのですが、これはとても楽しめました。一つの家族の記録から、江戸そして明治における武士の本当の姿が目に見えるようでとてもためになりました
★6 - コメント(0) - 2016年12月11日

恐れず、まっとうなことをすれば、よいのである
★1 - コメント(0) - 2016年11月23日

武士の生活が垣間見れて面白かった。 収支もわかりやすく見れた。 こういう観点の本を初めて読んだので、想像しながら読んだら楽しかった
★13 - コメント(0) - 2016年11月16日

Ebi
話に聞いてから面白いだろうとは思っていたがやはり面白かった。収支の記録や書簡が生々しく、江戸と明治という時代の変わり目が断絶していたわけではないことを改めて思い知らされる。武家で元服した少年が海軍で重要な地位を締めているあたりは、特にそれを感じる。どうしても教科書的なイメージだと人から何から別物になったような気になる。
★5 - コメント(0) - 2016年11月3日

教科書に出てくる人物のみが歴史上の登場人物ではない。また、名が残っている人々であったとしても、後世に語り継がれているのはその人物が輝いた一瞬の光芒に過ぎない。記録が残されていて始めて、時代を支えてきた人々の日常の姿が浮かび上がってくる事を、加賀藩に仕えた武士の家計簿が教えてくれるのが興味深い。世の中の価値観は、時代の変遷と共に変わり行く事を、幕末、維新時、明治の時代を生き抜いた一族の記録が詳らかにしているが、であるからこそ、自分の信じるもの、守るべきもののために懸命に生きることが大事であると示唆する一冊。
★139 - コメント(0) - 2016年10月23日

とにかく興味深く面白い。この手の本にしては文章も読みやすく、収入支出の内わけもわかりやすくまとめられている。猪山家文書を見出し、研究を進める著者の喜びと興奮が行間から溢れ出すようだ。自分の中に蓄積されている知識や見解と照らし合わせて時代の像がより鮮明になっていくような感覚で読み進める事ができた。良書を世に出してくれた新潮社にも感謝。
★7 - コメント(3) - 2016年10月18日

武士はしがないサラリーマン。交際費などを捻出するための借金で首が回らず、少ないお小遣いで日々やり過ごす。現代と通じる部分もあり、おもしろい。維新によるリストラで、お役御免となった士族が身の振り方に苦慮する姿も何とも切ない。そんな中、御算用者である猪山家は、卓越した専門性で時代をうまく乗り越えた。あとがきにもあるように、組織の外に出ても必要とされる技術や能力をもっていることが死活をわけたようです。
★3 - コメント(0) - 2016年10月16日

加賀潘 猪山家の借金から家計簿付けが始まり、それが発見されたことにより当時の武士の生活が垣間見れて面白い。武士としての階級は上がったが、江戸までの出張経費が自腹だったり、借金返済のため着物や古書を売ったり。色々と興味深い内容だ。著者の磯田先生は、この発見にとてもワクワクしたことだろう。読みやすい本にして頂き感謝です。
★139 - コメント(0) - 2016年10月13日

江戸時代の経済の展示を先輩と見ていたとき、町人の収入はどのくらいあったのだろう、という話になりました。そこで思いついたのがこの本です。米で換算するか、大工の賃金で換算するか、換算の仕方によって、異なるため、単純に今のお金に直したらいくらかはわかりません。物価変動も大きいです。賃金の支払い方も今とは全く違います。結局、この問題の結論は出せないのですが、幕末の下級武士だけでなく、使用人の暮らしも少しわかった気がします。それにしても細かい「武士の家計簿」です。こんな古文書が残っているから歴史がわかるのですね。
★4 - コメント(0) - 2016年10月10日

★★★★☆加賀藩会計役人の猪山家37年渡る家計簿から、歴史で習う内容だけではわからない血の通った武士の生き様を紐解いていく。江戸から明治の混乱した世の中を、会計というスキルを磨いて乗り越えて行く姿はドラマティックだ。また、江戸時代の生活の意外な実情にも驚いた。 収入額。どの出費が一番多いか。金銭の貸し借りがあった事。結婚前にお試し期間が存在した。離婚が良くあった。出世する為に小さい頃から教育を非常に重視していた。など。
★6 - コメント(0) - 2016年9月25日

★★★☆☆小説かなって思って読んだら違ってました。詳細に記録された家計簿は仕事柄、会計に携わっていたこともあり莫大な借金返済の為に必要なものでした。この家計簿が自分の物であるなら私生活丸見えで怖いなぁって思いました。家計簿を元に時代背景を紐解くなどは磯田さんらしさ満載ですね。しかもこの家計簿を書いた猪山家は、あの坂の上の雲の秋山真之と同期だったとはビックリ。最後に鳥取藩のことが少し書かれてましたが、決して尊敬出来る内容じゃなくて残念でした。
★9 - コメント(0) - 2016年9月25日

江戸時代末期の武士の生活の実態を教えてくれる良書である。しばしば武士が自分の召使よりも金をもっていなかったことや、領主が自分の土地がどこにあるかわからなかったことなどはとても興味深い。老人直之が新しい時代の到来を受け入れず不満をもらすところは、いつの時代も変わらないことだと思わせる。
★6 - コメント(0) - 2016年9月19日

あとがきが良かった。武士の生活が分かって、ためになった。
★6 - コメント(0) - 2016年9月16日

磯田道史マイブームはここから始まった…(壮大なプロジェクトかのように)こいつはすげえ。何が凄いって古文書を読み解く知識に加えてそれをこの文章力で伝えるという二つの凄まじいハードルを、それを感じさせない語り口でさらっと越えてみせているところ。磯田さんのように古文書を読める学者は勿論他にも少なからずいらっしゃるんだろうが、学者の書く文章が一般に「こんな風」でないことは大学を文系学部あたりで過ごした人間なら身に沁みて知っているはずでまじとんでもなく優秀な通訳といった趣。A
★12 - コメント(0) - 2016年9月14日

家計簿を見るとその暮らしぶりがわかる。自分の10年前の家計簿見てなんでこんなに安月給で大丈夫だったの?と首かしげるんだけど、、(^^;何に使ってお金はなくなるのか!?やっぱり交際費なのか?でも必要経費なんだよ。お金がないときの一切合財売りにだすその潔さ。幕末明治を乗り越えていく誠実さと能力。 官人がお金をたんまりもらえる制度を自分たちで作った。というところに慧眼!
★7 - コメント(0) - 2016年9月14日

新資料による武士の経済状況、というと簡単だけど、これって本当にすごい研究成果だと思う。リアル。面白い。領民からお金を借りるくらい厳しい生活をしていた武士。江戸時代のイメージが変わる。この方面で更に研究が進んで欲しい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月5日

知識不足でなかなか読み進められず、流し読みになってしまったが、それでも激変する時代の中のリアルな生活の一端に触れることができた。
★6 - コメント(0) - 2016年9月5日

鯛の絵を描く話、天然痘に打ち勝つ話が良かった。映画も見てみたい
★5 - コメント(0) - 2016年8月28日

歴史研究家である著者の名を高めたロングセラー。幕末武士の経済事情について説明した第二章「猪山家の経済状態」が特にいい。P.63表4「猪山家の財産売却」、P.71表5「猪山家の家計収支」、P.98表8「猪山家の月別収支」などを、磯田さんのわかりやすい解説を読みながら眺めると、まるで自分が江戸時代にタイムスリップして当時の武士に生まれたかのよう。今では遠い江戸の社会を現代のわれわれにも大変身近に感じさせてくれる。
★20 - コメント(0) - 2016年7月28日

思っていた以上に、わかりやすくおもしろい。新書だったことを忘れてしまうくらい、江戸時代に引き込まれました。周辺の歴史もわかりやすく解説してくれ、勉強になりました。近いうちに再読したい。
★13 - コメント(0) - 2016年7月24日

読み応えがあった。武士の世界ましてやその家計がどのようになっているのか、知らない世界に、たっぷり浸かる。今の官僚制度の問題点は江戸から繋がってくるのか。著者は無私の日本人でもよくわかる通り、非常に温かい目で、歴史を語る。恐れず、まっとうなことを、すればよいのである。教訓として記憶しておこう。
★7 - コメント(0) - 2016年7月23日

なぜ単なる単なる官僚武士の家計簿の解説書がこんなにも面白いのか。映画を流し見て興味を持ったので読んでみた。家計簿から見る事ができる武士の生活の詳細が面白い。また、この原本となる家計簿が古書店で15万円で購入というのがロマンを感じます。
★5 - コメント(0) - 2016年7月17日

武士の生活がありありと浮かぶ学術書。借金返済から親戚付き合い、給料や知行地の扱い、女性の地位や結婚、子弟の英才教育、文明開化の荒波や士族の心情など盛り沢山の内容。金沢藩士猪山家文書という猪山家が記録し続けた家計簿が平成まで残り、作者のもとに現れたことが幸い。
★4 - コメント(0) - 2016年7月13日

武士の生活がかなりカツカツだったということがわかって面白かったです。映画も見てみたいです。文章も読みやすかったです。
★17 - コメント(0) - 2016年7月7日

映画になったと聞き、小説かなと思って読んだ。日本文化のカテゴリに入れたが、どちらかというと研究記録。これをどうやって映画にしたのかな…。 研究書はあまり読まないのだが、普通におもしろかった。武家の女たちが意外と金銭的な自由、権利を持っており(嫁は別としても、母や祖母はちゃんと衣装代をもらっているんだもんね…)、実家とのつながりが強かったのを知って面白かった。
★6 - コメント(0) - 2016年7月1日

ワクワクの読書体験をありがとう♪と作者磯田さんに伝えたいです(*˘︶˘*) 江戸時代の武士の家計と暮らしをこんなにもわかりやすく興味ぶかく紡いでくれるとはありがたい~☆ 日本近代史の見直しを余儀なくされるほどの第一級歴史資料を一般人にも分かりやすく楽しめる書物にした磯田氏の力量は素晴らしいですねヽ(^ ∇^)ノ 映画「殿、利息でござる」の原作本「無私の日本人」も読まなくっちゃ♪ ちなみに映画「武士の家計簿」も面白かったです!
★25 - コメント(0) - 2016年6月30日

久しぶりの読書記録。 映画化された(見てないけど)とのことで手に取る。 確かに面白い話をわかりやすく書かれていて良い本でした。 作者の磯田道史さん、最近テレビでもよく見かけますが、実は高校のクラスメイトなのです。特につながりはないけど、なんとなく自慢したいほどのご活躍、何よりです。 子どもたち、がんばって勉強しろー( ´ ▽ ` )ノ
★4 - コメント(0) - 2016年6月28日

金沢藩士猪山家文書という古文書を神田神保町の古書店で購入した著者が、その中に含まれている「武士の家計簿」から当時の武士の暮らしを語るものです。 猪山家は、金沢藩の御算用者(会計処理の専門家)であったため、天保13年から明治12年までの37年間の家計簿がかなり詳細に記録されていたようです。 中々興味深い内容でした。
★4 - コメント(0) - 2016年6月27日

猪山家の36年に渡る家計簿から、武士のリアルな暮らしが分かって面白かった。家計簿から歴史を紐解く。こんな方法があったとは。時折、読めない漢字、知らない言葉、…余談だが幼い頃から馴染みのあった十万石饅頭について調べながら読み進めた。一冊の本から波紋のごとく知りたい事が広がって行くから本は楽しい。
★4 - コメント(0) - 2016年6月26日

歴史とは行間を元に本文を想像する作業なのだと理解した。そんな著者の視座が好き過ぎる。家計簿をただ読み解いているだけなのにとても感動した。ある一族の目線からの生々しい幕末記。映画はまだ観てないけど、読んでて映画を観てる気分になる新書は初だった。
★13 - コメント(0) - 2016年6月25日

ほんっと、この著者、文才のある歴史家だなあ。構成、筆致いずれも素晴らしい。映画になったものとは知らずに読んだが、主人公たちの姿形や立ち居振る舞いが目に見えるよう。偶然発見した古文書から、ある下級武士の金の出入り、親戚付き合いなども垣間見得る。この猪山家は、はるか彼方の江戸時代から我々に忍耐と決断力、家族愛を家計簿によって伝える。再読必須。
★13 - コメント(0) - 2016年6月17日

学術的でありながらも、「人の生活」に根ざした文献をベースにしているので、読んでいても十分に楽しめるものでした。どんな世界においても経済(家計簿)をもとにひも解くと、その時代の文化や生活が垣間見ることができるといういい例でしょう。 通り一辺倒の近世の歴史しか知らなかった自分としては、歴史観を変えてくれるともいえるほどの価値のある本に出会えました!!
★4 - コメント(0) - 2016年6月15日

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書巻の 評価:54 感想・レビュー:584
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