地獄の思想―日本精神の一系譜 (中公新書 (134))

地獄の思想―日本精神の一系譜 (中公新書 (134))
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地獄の思想―日本精神の一系譜 134巻はこんな本です

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地獄の思想―日本精神の一系譜 134巻の感想・レビュー(85)

仏教、特に念仏宗、浄土宗は、極楽浄土への憧れや阿弥陀仏への賛美といった言葉では尽くされない、悲しみ、苦しみを湛えればこその深みのある思想である。先日読んで感銘を受けた書物(神と仏の間)にも、そのような悲しみや苦しみを湛えた地蔵信仰の話が、こちらは純然たる仏教の教えというより、古来からの民間信仰に根差すものとして語られていた。漠然と感じていた、このような日本の宗教、信仰のなかにある深い闇、その裏返しとしてのたくましく生き抜く力の源泉が、本書で言われる地獄の思想であったのかもしれない。→(2)
- コメント(1) - 2016年4月3日

再読。日本近代文学と仏教という切り口がスリリングでおもしろい。
- コメント(0) - 2015年7月15日

え。改版が出てるやん。どう違うんだろう。まあ仕方ないか。こんど確認してみよう。とにかく面白かった。保坂和志が、宮沢賢治を21世紀の詩人だと書いていて、それを知らない前からときどき目にする彼の詩には惹かれていて、小説、いや童話を読むようにはしてきたんだけど、『地獄の思想』を読んで更に読みたくなった。吉本隆明の『宮沢賢治』を読み進めているのも助けになったかと思う。
- コメント(0) - 2014年6月12日

テーマは「地獄」すなわち仏教的な「苦」の世界。前半は、釈迦の「苦」に対する考え方、及び天台宗・浄土宗(源信・法然・親鸞)の思想についてまとめられ、仏教的な「地獄=苦」の考え方の系譜が辿られます。後半は、日本文学に現れる仏教的な「地獄(苦)」を俯瞰、源氏物語・平家物語・世阿弥・近松門左衛門・宮沢賢治・太宰治が取り上げられ、煩悩や修羅が描かれた世界を見ます。人の苦しみと文学は切っても切れないもの。一切皆苦のこの世界をなぜ生きるのか、「地獄(苦)」についての思想・文学に生きることのヒントを見る本だと思います。
★2 - コメント(0) - 2014年4月29日

主に日本の文学作品から仏教的な地獄の思想を解き明かす本。高校の時分から地獄の思想がどこから来たのか気になっていたので読めてよかった。仏陀は教えを書物にしなかった為に後世の僧達が混乱したというのが興味深かった。 父購入日 1977年4月27日さわや書店 読了29日(風邪にて終日床で過ごす)
★1 - コメント(0) - 2013年12月6日

源氏物語、平家物語、能から宮沢賢治に太宰とすべて地獄の物語と解釈する快刀乱麻な内容と、わりと遅咲きで40歳過ぎてから出た本というのに若書きに見えてしまうようなアグレッシブな語り口が噛み合って、実に面白かった。
★2 - コメント(0) - 2013年9月15日

地獄を通して語られる、日本の仏教史、文学史、そして精神史。源氏物語から太宰に至る作品の、その作者の内にある地獄…怒り、憎しみ、人としての性や業、絶望を見いだしていく。
- コメント(0) - 2013年1月20日

源氏物語・平家物語・世阿弥の解説のところが特に面白かった。地獄を切り口に日本の精神史(仏教)を読み解く視点は斬新。
★1 - コメント(0) - 2012年10月17日

面白かった。文学に見る仏教思想がよかった。
- コメント(0) - 2012年6月12日

読んでよかったー。すこぶるおもしろかったです。宮沢賢治の世界観が腑に落ちまくり源氏物語が読みたくて仕方ない。だいたい梅原さんの文章が読んでいて気持ちいい。人の考えることとか視点とかって楽しい。
★2 - コメント(0) - 2012年5月1日

極楽はワンパターンだけど地獄のパターンは無限にある、と聞いたことがある。多分この本はその無限の地獄が何処からきて何処へ向かうのかを、問うているのでは?と感じた。筆者は、ここにある地獄、自分の内にある地獄、それを繰返し洗い出す仕事をしている様に思う。
★5 - コメント(0) - 2012年4月13日

文学作品を読むときどこか自分の中に怖いもの見たさのような感情がある。大好きな宮沢賢治の詩や童話にも漠然とした「過激さ」のようなものを感じていた。作品、あるいは自分の中にある地獄の思想について説明している本書には、それが学問的に正しいのかともかく、読む人を妙に納得させ、自分の中の地獄の思想に目を向けさせようとする何かがあるように感じた。著者自身も本書の文学者や宗教者たち同様内にある地獄の思想を見つめ続け、その上で決然と生を選んだ人なのだろう。凄みを感じさせる文章に、読みおわってからもしばらく圧倒されていた。
★10 - コメント(0) - 2011年10月16日

20年ぶりに通して再読。これまで部分的に読み直すことはあったけど。これが書かれたのは経済も技術も発展していた時期だったろうし、私も最初に読んだのはドイツにいたころだから、仏教の説く質素さが物質社会において大切というのがわかる気がしたけど、いわゆる開発途上国に長く住むようになった今読むと、物質社会、文明の利器と豊かさを求めるのが一概に悪とも言いきれない気がしてしまう。ただ、旅の飛行機の中で読んでいて、国境もない雲の広がる空を見ていると、地獄は人のなかにあるな、としみじみ感じました。
★1 - コメント(1) - 2011年9月28日

ne
話しぶりがイチイチ大仰で疲れました
- コメント(0) - 2011年9月21日

新たな視点を知って満足な読了感。@世界と人生にひそむ地獄を深く凝視せよ。それのみが極楽への道である。――それが仏教の、大乗仏教の教えた真理なのである。
★3 - コメント(0) - 2011年5月28日

凄い本を読んだ。地獄の思想によって貫かれた宗教史であり、哲学史であり、文学史である。同時に、著者自身の心奥に沸々として煮えたぎる地獄の景色が、その行間からさながら透かし絵のごとく浮かび立ってくる、物凄まじさ。生きることの楽しくて楽しくてしかたない人たちがいる。けれどそうした人たちにおいては、生の片面しか見えていないと著者は言う。自己の内部にある地獄にしかと眼を据えたとき、はじめて生の本質が見えてくる。これまで一体になにを求めて文学作品を読んできたのか、本書を読んではじめてそれがわかったように思う。
★10 - コメント(0) - 2010年6月5日

西洋哲学の専門家だった梅原が、視点を日本に向けた記念碑的作品。ダンテの地獄変に代表される西洋の地獄観を超える思想を国内に探す旅。宮沢賢治に行き着く下りが刺激的。
★1 - コメント(0) - 2010年4月29日

読了。おもろい。たまにこんな本が読みたくなります。本書は地獄の思想こそ、日本人の苦悩に深みを与えてきたと持論を展開します。なんだろう、読んでいくと人の業を考えさせ、心抉られるような箇所が結構あります。「世界と人生に潜む地獄を深く凝視せよ。それのみが極楽への道である」という一文は、まさに本書のハイライトといえます。源氏物語など日本の古典文学から本居宣長、太宰治にいたるまで、日本文学の中にみる地獄の思想に関する著者なりの考察は興味深いものばかりでした。高校時代は受験対策メインの読み方ばかりだったので、こーいう
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