ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)

ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)
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ガロア―天才数学者の生涯はこんな本です

ガロア―天才数学者の生涯の感想・レビュー(120)

ガロアというのは「栄光なき天才たち」のような漫画で取り上げられたこともあって(それ自体を駄目だとは言わないが)、大いに誤解されていると思う。一番問題なのは、現代数学に革命を与えた3人の中の1人、というもの。これは「栄光なき~」の作者の受け売りであり完全な誤り。ガロアやアーベルは20代で悲劇的な死を迎え、その業績が200年経った今も不滅なのは事実だけれど、彼らの前にはガウスがいて、オイラーがいて、方程式論には文明発祥以来の知見があった。彌永のあとにも繰り返し、ガロアの生涯を正しく伝える本書の価値は大きい。
★48 - コメント(0) - 2016年4月3日

数学史上に奇跡のような功績を残しながら、わずか二十歳であたら命を散らせたフランスの数学者ガロアについての本は、以前もかなり古いものを読んでおぼろげながらも概要を掴んでいたが、こちらは日本の数学者によって、当時のフランスの様子を交えて書かれているためかなり読みやすかった。著者の筆の冴えもなかなかなもので、ガロアの晩年に近づくにつれて激しい感情の吐露が見えて面白い。
★2 - コメント(0) - 2016年2月24日

ちまちまと読了。数学史の中で一際早世を望まなかった人物、エヴァリスト・ガロア、その功績を解く、というのではなく、どちらかと言えばガロアを通して当時のフランス風俗を知るといったものに近い。数学は下手の横好き的な感じなので計算とか出てくるとわけがわからなくなるw 専門的な部分はわからないけど、わりかし平易的な文章である。数学を深く知りたいという人よりか、当時のフランス風俗を知りたい人にオススメな一冊。
★1 - コメント(0) - 2015年12月5日

学生のころは数学が割りと好きで成績も悪くなかったけど、今読むと数学に関する部分はよくわからない。数学者の評伝や歴史に関しては興味があるのでわからない部分はありながら楽しんで読めた。名前はなんとなく聞いたことはあるけど、具体的に何をしたのかはよく知らない人物でした。人生については割りと分かってない部分も多いみたいと言うか20歳での死では仕方ないかな。もし長く生きていたらまた数学の歴史も評価も変わったのかな~。
★26 - コメント(2) - 2015年9月9日

短く、熱い生涯だったと思う。数学史もさることながら、フランス革命直後の市民の熱気をよく伝える本だとも思う。その点、ひとつのフランス史・外伝として読むのも面白いかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2015年8月19日

ガロアの生涯を丹念に綴った伝記が中心で「ガロア理論」の数学的な解説を深く行う内容ではない。著者はガロア理論が「現代数学を先取りした素晴らしいもの」であり、そしてその本質である新たな数学の視点を20歳のガロアが教えてくれたことを喜びだとしている。ガロアがガウスのように長生きしていればさらに想像を超えた、驚くべき数学の世界を開拓したかもしれないと思うと著者と同様、本当に残念でならない。著者の味わったガロア理論との出会い、そして理解することで新しい数学の世界を見たと感じることが出来た時の喜びを私も感じてみたい。
★2 - コメント(1) - 2015年7月20日

○ 19世紀、10代で数学の歴史を塗り替えたガロア。学校の授業は退屈で、彼は教師を見下して過ごす。数学以外は勉強せず、成績は最低。卑屈な彼には友人もいない。アカデミーに提出した論文は紛失され、再提出した論文も理解できる者がおらず低評価。父の死がきっかけで受験に失敗し、フランス革命後の混乱した社会で政治活動に傾倒し、20歳の若さで決闘で命を落とす。ガロア理論は彼の死後14年たってから評価されている。数学の理論の説明は少なく、彼の波乱の人生を中心に描かれます。当時のフランスの荒廃した雰囲気が印象的。
★14 - コメント(0) - 2015年6月9日

天才ガロアの生涯が様々な資料をもとに編集されている。とても激情的な人生を送っており、革命期の混乱がなければどうなっていたのか想像してしまう。ガロアの歴史からガロアの実績に興味が湧いてくる。
★4 - コメント(0) - 2015年2月1日

自分の中で数学の天才として常に惹かれる人物は「ガロア」である。波乱の人生を送り、若くして亡くなったこともある。人物史ということで、生い立ち、家族、学校生活、論文審査にまつわる事実関係、亡くなった原因諸説を中心に取り上げていた。加えて、現代数学から捉えなおした「ガロア」の時代を超越した先見性と新世界観の創造性、現在における広範多大な影響力についての解説がとても良かった。著者も言うまでもなく「ガロア」に非常に魅了されているのだろう。
★3 - コメント(0) - 2014年1月19日

なんでこの世に数学なんてものがあるのか。大っ嫌いな数学だけれど、その世界に棲む人たちの評伝は面白い。ガロア理論と言う言葉だけは知っていたが、その本人がどんな人だったのか。本書で初めて知った。王党派と共和派がせめぎ合っていた19世紀フランスに生まれていなけりゃ、ガロアも数学だけに専念できたのかもしれないな。
★2 - コメント(0) - 2013年12月23日

ガロアについては、あまりに時代を先取りした論文は無視され、過激な政治活動をして最期は不利な決闘で命を落としたくらいは知っていた。しかし本書を読むと、少なくとも論文については、必ずしも無視されたわけではないということがわかる。過激な政治活動をするに至った時代的・個人的な背景も書かれていて、ガロアの人柄が以前よりよく理解できるようになったのではないかと思う。ただし決闘についての真相は不明。ガロアの二十歳での死は、ただただ惜しいばかりだ。
★3 - コメント(0) - 2013年12月7日

エピソードや小話みたいなものは知っていたが、正面からのガロアの正史は初めて読みました。歴史背景も丁寧に描かれていて、ガロアが持つ正の面、負の面がよくあぶり出されていると思います。真面目に、かつ性急に生き抜き、走り去ったガロア、本文最後のモンテ・クリスト伯の言葉、本当にガロアに伝えたい。今読んでいる「数学ガール ガロア理論」」もきちんと読み終えたい。
★1 - コメント(0) - 2013年10月11日

特にガロアが15歳〜20歳の時の様々なことを知ることができた.背景知識も含めてかなり丁寧に書かれていると思う.
★1 - コメント(0) - 2013年9月20日

数学的な部分の説明はかなり大胆に省略されているが、その分自分のような数学知識の無い人間でも楽しんで読むことができた。当時の激動する世相とガロアの生涯がしっかり連動して描かれているため(この辺りはほとんど歴史の本の域)、単なる天才譚ではなく地に足の付いた評伝になっているのだと思う。20歳そこらの未熟な激情家である「ガロア君」の側面もきっちり描いているところが非常にフェアだと思った。
★3 - コメント(1) - 2013年8月13日

レ・ミゼラブルの設定と同時代。ガロアは3年ほどで自分の数学を作り上げた。そしてそれは現代数学の金字塔、ガロア理論として整備される。天才だと思っていたけど、この人は天才という言葉じゃ足りないんだろうな。
★1 - コメント(0) - 2013年5月15日

ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』の時代設定とガロアが生きた時代が重なることに注目し,ガロアとマリユスを対比させるのは面白いと思った.マリユスにはジャン・ヴァルジャンがいたがガロアにはいなかった.あるいはコーシーがガロアにとってのそれになり得たかもしれないが,時の趨勢がそれを許さなかった.悲劇的なガロアの生涯も,リシャール先生と出会えたことは,ガロアにとって幸いだったと思う
★2 - コメント(0) - 2013年3月23日

ドラマチックな悲運の天才数学者で一人挙げろというと、やはりこのエヴァリスト・ガロアじゃないかと思う。本人のキャラの立ち方が際立ってるのはもちろんだが、当時のきな臭い歴史的背景も相まってこれが実に面白いのだ。そのせいかガロアを扱う本は何冊もあるが、その中で私がこの本を選んだのは、単純に読みやすく値段的にもお手頃だったから。時系列で年ごとに章を分けているので取っつきやすい。筆者の推測が多分に混じるところもあるが、個人的にはそれも気にならなかった。私にもっと数学の素養があれば更に深く楽しめたかな。
- コメント(0) - 2013年3月20日

表題に天才数学者とあるが、実際は数学の偉業も凄いが政治運動にも果敢に参加していて、そうなるとフランス革命の事が書かれているのは畢竟当たり前で、先日読んだフランス革命歴史における劇薬の再認識となって良かった。本作には数学のことはほとんど出てこない。なので数学が苦手な人でも十分楽しめる内容となっている。ガロアがもう少し遅く生まれていたら、と、こういった歴史ものを読むと「~だったならば」とついつい考えてしまう。20歳で死ぬにはもったいない人であった。
★2 - コメント(0) - 2012年10月6日

某ガールを読んだついでと言っては何ですが、ガロアという人間そのものについて詳しく知りたくなったので。最新のガロア研究に基づき、彼の短いながらも波乱に満ちた人生が当時のフランスの騒乱の様子とともに鮮やかに描かれています。弱冠20歳のガロアが当時の代数的計算ばかりだった数学の遥か先を見据えていたことを示す幻の序文は誇張抜きで鳥肌モノ。数学好きにはもちろん、歴史好きにもたまらない一冊です。
★1 - コメント(0) - 2012年10月3日

良い本です。従来、脚色されることの多かったガロアの伝記を、なるべく史実に基づいてたどっていく構成に好感持てました。それにしても19世紀前半のフランスの歴史は面白いです。赤と黒、レ・ミゼラブルを再読したくなります。
- コメント(0) - 2012年9月23日

現在第一線で活躍されている数学者による、ガロアの功績をその理論面、歴史面の両方から解説した書籍。 数学者が数学の知見をもって歴史面を解説している書籍は珍しいと思う。また、若くして決闘で夭折した人生でも有名だが、なぜその人となりが形成されたのかに焦点を当てているのも面白い。ガロア理論に、より親しみと面白さを与えてくれた機会であった。
- コメント(0) - 2012年6月26日

「泣くな。二十歳で死ぬためにはあらん限りの勇気が必要なのだ」二十歳で亡くなった天才数学者ガロアの伝記。だが、記録がごくわずかなため、全体的に推察を重ねて膨らました感じ。数学上の功績はあまり深入りしていなくて、概論程度。深入りされても、私は理解できないが。
★2 - コメント(0) - 2012年6月3日

B
- コメント(0) - 2012年3月4日

WSC関連図書 
- コメント(0) - 2011年12月22日

N
渋谷 啓文堂書店 18:46 読了
- コメント(0) - 2011年11月24日

ガロアがフランスの数学界で全く注目を浴びていなかったと今まで思っていたが、本書により、そうでもなかった事がわかった。 いっそう、彼の個人的な心の動きがあの破滅的な行動に大きく影響を与えていたことが伺える。 むしろ、彼の数学的業績を理解することのほうが重要だと思うが、その業績を生み出す背景は当時の彼の心理的な動きに大きく影響を受けていることと思う。もう少し、読み込み、当時の彼の動きをトレースしてみたくなった。
★1 - コメント(0) - 2011年11月14日

泣くな。二十歳で死ぬためにはあらん限りの勇気が必要なのだ 天才の軌跡は、詩的ですらある 惜しまれる若さ、あるいはバカさ
- コメント(0) - 2011年11月12日

ガロアは間違いなく天才だったのだろう。しかし、それを理解できるのはほんの一握りの人々。このような天才は、後日、専門家によって評価されなければ、その価値が解らないのかも知れない。さらに、いかに才能が豊かであろうが、ガロアような一途でexcenticな若者は現代でも理解してもらえないのでは。ところで、数学が数字を超えた理論を構築すれば、まるで哲学のように聞こえる。それほど解り難く、常人の理解の域を超えている。
★1 - コメント(0) - 2011年9月30日

数学史に不朽の功績を残す天才、20歳の若さで、しかも決闘で亡くなったガロア。そのドラマチックな生涯はかなり脚色されていたらしい。著者は近年の研究を織り込み、伝説ではない、若き天才の実像を描き出そうとする。彼が無為な死を遂げなければ、次々と数学史を書き換えるような発見をしていただろう、と残念に思う。
★15 - コメント(0) - 2011年9月26日

21歳にして亡くなった、数学にパラダイムシフトをもたらした、天才ガロア。 5年以上前に読んだ、フェルマーの最終定理が解ける過程を描いた本の中に、ちらっと紹介されるガロアに興味を持ち、本書を手に取ってみた。 この本の残念な点は、天才と呼ばれるガロアの凄さが、あまり伝わってこないこと。彼の成したことが偉業ということが、あまり詳しく書かれずに、さらっと描かれている。 良い点は、ガロアという人物がどのような環境で育ち、学び、そして亡くなったか、を様々な文献と著者の推論を交え描いていること。また、それらを理解
★3 - コメント(0) - 2011年9月25日

http://d.hatena.ne.jp/mo__ki/20110623
- コメント(0) - 2011年6月30日

文元さんはイケメンです
- コメント(0) - 2011年5月10日

数学と政治に恋愛も少々。地上では実現し得ないような理想を夢見てあっけなく決闘で散った青年の生涯。抽象に抽象を重ねた数学の新たな高みと、共和制の理想と、破れた恋と、それぞれの先に夢見た世界は、彼にとって同じ夢に属するものだったのか、それとも引き裂かれ分裂していったことの証にすぎないのかが知りたいところ。彼はとうに沈黙しているけれど。 後半、全文引用された『純粋解析学についての二論文』の「序文」と筆者による解説が圧巻。理解はできたわけではないけれど、パラダイムシフトの現場に居合わせる興奮が味わえる。
★1 - コメント(0) - 2011年4月29日

謎が多く短いガロアの生涯は伝記的な正確さをもって語ることは難しい。その激動の時期を歴史背景や伝記的事実だけでなく『レ・ミゼラブル』や『モンテ・クリスト伯』の世界と重ね合わせることで様々な解釈に慎重に保留をつけながらも、虚実の曖昧な操作の規則とともにガロアの生が浮かび上がるという構成はわりとアリかも。最後の「待て、しかして希望せよ!」には高揚せざるを得ない。『純粋解析学についての二論文』の序文の全訳も収録されており、短いながらも著者が「黙示録」と呼ぶのも頷ける数学史の汲み尽くせぬ預言を読むような興奮がある。
★2 - コメント(0) - 2011年4月17日

著名な数学者ガロアについてこの本を読むまで何も知らなかった。天才であることを認められながらも、その生き方ゆえに報いられなかった。動乱の時代に生まれた不幸を感じる。加えて、本書を読んで初めて、群論が何故数学に導入されたのかがふに落ちた。
★2 - コメント(0) - 2011年4月2日

一部で有名な朝日新聞の書評を見て、読んでみました。本文でも引用されていますが『レ・ミゼラブル』と同時代を生きた夭逝の天才数学者の物語として、とても楽しめました。まんま小説か少女漫画になりそうな人生の、ちょうどおいしい人間関係に「不明」な点があったりして、実に面白い。数学の歴史を塗り替えた偉業については、あまり理解していませんが、時代背景がわかりやすく描写されているので、この時代に興味がある文系者も十分楽しめること請け合いです。
★5 - コメント(0) - 2011年3月21日

高木貞治と対で読んでみようとしたが、パラパラとめくっただけで放擲。「神々の愛でし人」「数学をつくった人々」を読んだ身には、ガロアの人となりについてどこに独創があるのか心もとなく、読む気になれず。
- コメント(0) - 2011年3月11日

引用: これだけ素晴らしい数学の世界を見ていながら、ガロアはどうしてこんなにも早く死んでしまったのであろうか? 本当にそれが運命だったのか? ガロアに話しかけることができたら、筆者でなくても言いたいだろう、モンテ・クリスト伯が最後にマクシミリヤンとヴァランティーヌに与えた有名な言葉を。待て。しかして希望せよ! (Attendre et espèrer!)(P285)  数学者も、熱い心を持っているんですね。ちょっと安心。
- コメント(0) - 2011年1月30日

実はコーシーに才能を認められてたのかー
★1 - コメント(0) - 2011年1月16日

天才数学者であり、「ガロア群論」を確立したガロアの生涯はわずか20年。しかも「決闘」で謎の死を遂げている。その生涯を追った本。ガロアは本当に「数学オタク」だったんだなあと。
★1 - コメント(0) - 2011年1月10日

ガロア―天才数学者の生涯の 評価:84 感想・レビュー:51
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