シュルレアリスム―終わりなき革命 (中公新書)

シュルレアリスム―終わりなき革命 (中公新書)
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シュルレアリスム―終わりなき革命はこんな本です

シュルレアリスム―終わりなき革命の感想・レビュー(207)

うーーーーーん....
- コメント(0) - 2016年12月29日

第一次世界大戦を経て、戦争への怒り、文明人への懐疑を源に生まれた。自動記述、客観的偶然を用いて表現される。全体的主義→称揚された国家、民族の一員でことに個人は自分が肯定され讃えられているとの思いを得る。個人の自己愛が全体主義の出発点であり基盤。
- コメント(0) - 2016年9月24日

シュルレアリスムの絵画が好きなので興味を惹かれて読みましたが、私には難しかったです。勉強不足を反省。第一次世界大戦をきっかけに生まれた「シュルレアリスム」という文化運動は様々な思想、哲学、フロイトの精神分析などと結び付いて発展していく。シュルレアリスムについて、もう少し色々な予備知識を増やしながら、また本書を再読したいし、ブルトンの「シュルレアリスム宣言」「ナジャ」にも挑戦したいです。「不可思議はつねに美しい、どのような不可思議も美しい、それどころか不可思議のほかに美しいものはない」
★83 - コメント(9) - 2016年4月7日

バタイユとブルトンは同じ近代批判からスタートする。そして、前者は不可能なもの、後者は超現実という異なる名前で同じものを見つめる眼差しを持っていた。バタイユ研究者だけあってブルトンとの緊張関係がとてもよく描かれていると思った。画家の分析は、本文の論旨から浮いたり、少し投げやりな印象。
★3 - コメント(0) - 2016年2月29日

シュルレアリストたちというのは、マルクスが念頭に置いていたような共産主義革命の担い手、すなわち資本主義社会の下部を支える「プロレタリアート」であったことはなく、むしろこの社会の上部の人々、すなわちブルジョワジーの文化所産によって自己形成を果たし、またその文化所産を更新してゆく知識人エリートであった。にも関わらず、彼らが共産主義に関心をもったのは、出自や労働環境からではなく、実人生の外部の事柄に対して人道主義的な倫理観から反応してのことであった(p172から引用、一部改変)という記述は面白い。
★7 - コメント(0) - 2015年4月14日

このような芸術活動が、政治や未来に影響していくことが、現在何処かで起きているのだろうか?何かが禍々しい事が生じようとしている今、何かを始めなければいけないという焦燥感に駆られる。 そうした想いを抱かされる、いい本。
★1 - コメント(0) - 2015年3月28日

近代は、理性による正当性から、相反する要素の排除を行い、その視野を狭めた。また、人々は、その正当性に身を委ね、外部の価値観から、自分の安定を計ろうとした。それは、第一次世界大戦の惨禍となって表れるものである。 シュルレアリスムは、正しさを規定する理性から離れ、異なる要素を共存させたまま、より強いイメージを得ようと試みた。オートマティスムやコラージュは、そのための技法であり、偶然性と深層心理の接触から「生の発出源」を引き出そうとしている。デペイズマンもこの試みの一つである。
★1 - コメント(0) - 2015年3月2日

バタイユ研究者によるシュルレアリスム本ということで、その著作からの引用が多いが、バタイユが苦手なので読むのに苦労した。シュルレアリスムに対する取り組みと、運動が落ち着いてからの後、文体論、『ナジャ』と『パリの農夫』という実作、等々の点からのアンドレ・ブルトンとルイ・アラゴンの比較が興味深い。
★9 - コメント(0) - 2014年4月28日

シュルレアリスムは、第一次世界大戦をきっかけに、近代的な理性至上主義な精神に反感を持った人たちから生まれた思想ということで、シュルレアリスムの内容を近代の精神と比較しながら語っていく。ブルトンとかのシュルレアリストだけでなく、ブルトンが影響を受けたフロイトの夢解釈、ヘーゲルの弁証法、あとダダイズムや唯物史観とかも軽く説明してくれるという親切仕様。   後半からバタイユ(著者の専門)やベンヤミンといった外部からみた意見もある。
★4 - コメント(0) - 2013年9月24日

シュルレアリスムに思い入れの無いと思われる方の書いた本なので、従来とは違った角度から語られていて、とても参考になった。いままで知らなかった活動についても触れられていて、いろんなことを追求していたのだなあと、革命に燃える若者の熱気が感じられた。
★6 - コメント(0) - 2013年5月25日

これはシュルレアリスムの入門書として超良書なのでは。バタイユとの比較によって、「近代」というキーワードのもと、シュルレアリスムの可能性と限界が鮮やかに浮かび上がる。理論と実証性のどちらにも偏りすぎず、非常にバランスが良いと思う。とても勉強になった。
★7 - コメント(0) - 2013年5月22日

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第一次世界大戦をはじめとする過度な近代合理主義に反旗を翻す思想としてのシュルレアリスム。あとがきにも述べられているように、そうした運動が若い芸術家たちの熱い衝動によるものである点に心を揺さぶられる。
★2 - コメント(0) - 2013年5月16日

『シュルレアリスムは在るがまま、見えるがままの物の形を壊していく。物の内実の力つまり「物質」に任せてそうするのだ。自然発生的にそうなるのに任せるのである。オートマティスム、客観的偶然はこのことを語るシュルレアリスムの概念だ。そのようにして自然発生的に物の内実の力がほとばしりでてきたとき、物の外観に慣れていた人々の意識は揺さぶられ、現実に順応した見方、生き方を覆す可能性が出てくる。ブルトンはそこにシュルレアリスム芸術革命の可能性を見ていた。』
★3 - コメント(0) - 2013年4月4日

著者のファンなので購入してみた。バタイユ論者の酒井先生らしく、第一章はバタイユの引用から始まる。シュルレアリスムは、理性こそ至上とする近代合理主義に対する批判的文脈から生まれた。大規模な大戦から合理主義的な理性の世界の綻びを経験した若者たちは、理性の淵を超え出ていこうとする。シュルレアリスムは、合理的精神に回収され得ない非理性や無意識の復権を目指す。その批判的精神の鋭さは、今尚、命脈を保っているといえる。近代に風穴を開けた思想の一つを知りたいのであれば、ぜひ読むべし。
★2 - コメント(0) - 2012年9月13日

ダリとかマン・レイとかの話かと思ったら、主にバタイユやマッソン、ブルトンをメインにしたシュリレアリスム「思想」についての説明だった。 (誰やねん、、、) まぁそこからキュビスムやダダイズムに繋がってくるのは理解できた気がする。今まではフォービスムから直で繋がっていると思ってた。 キュビスムやダダイズムとかは一部の人たちが勃こした印象が強かったけれど、シュルレアリスムはWWI後の社会的気運によるそれが強い。 後期のシュルレアリスムにピカソやデュシャンがいたのは腑に落ちる。
★1 - コメント(0) - 2012年8月5日

三度めにしてこの難しさがわかった。今後も何度か読むだろう。
★1 - コメント(0) - 2012年6月14日

シュルレアリスムの思想的背景はよく知らないので、入門のつもりで読んだ。今はたくさんの思想が淘汰されてる時代で、信じていたものがなくなってしまって辛いときもあるけれど、だからこそ生と死や、西洋と東洋といったぶつかりあいが新しいものを生み出すのではないかと期待できる。
★1 - コメント(0) - 2012年4月22日

私はバカなのでシュルレアリスムの本を読むと大抵「ブルトンが自分の勝手な机上の空論に自分で振り回されては自分の思い込み通りの事をしてくれない奴を『お前なんかシュルレアリストじゃなーい仲間に入れてやんなーい』って小学生女子グループのボスみたいにやってるだけなんじゃないか」としか思えなかったりするんだけど、今回まあやっぱそうも思ったけどブルトン自身がボスでありたかった訳でも、そういう俺派閥を作りたかった訳でもなく、結果的にそうなって行くのが一番嫌だったのもブルトンではないのかな、という気が、なんとなく。
★3 - コメント(0) - 2012年3月29日

後半から面白くなる。前半は入門書的で良かった。
★1 - コメント(0) - 2012年1月27日

シュルレアリスム誕生の経緯と初期の思想をわかりやすく解説した良書。シュルレアリスムをつかずはなれずの位置から批判的に検討したバタイユについての記述が詳しかった。シュルレアリスムは、近代理性批判であるとともに、マジキチになりたくてなれなかった男ブルトンのルサンチマンでもあるような気がした。「近代性」をめぐる各思想家の思考が錯綜している。「近代性」の模糊とした指示内容のせいで、議論が堂々巡りの不可能なものに達しているよう。
★1 - コメント(0) - 2012年1月22日

シュルレアリスムは、第一次世界大戦によって近代的理性のもろさを痛切に感じた若者たちによる、脱近代の運動であり、この革命に終わりはない。なぜなら、今までの近代を「悪」とし、新しい思想を「善」とする構図こそ、まさに近代的であるからだ。このように、近代的主体からの逃避は一筋縄ではいかない。そして、この革命はシュルレアリスムがシュルレアリスムではなくなって以降も、バタイユやフーコー、デリダらへと継承していったのであり、今日における私たちもその呪縛から逃れられてはいない。
★2 - コメント(1) - 2012年1月16日

二回目。プレゼン用。思いのほか情報が凝縮されていた。一度では、また不十分な知識では汲み取れないものも今回は汲み取れた。
★1 - コメント(0) - 2012年1月8日

シュルレアリスムの絵画作品はよく見ていたが、思想自体はよく理解していなかったので、かなり興味深く読んだ。ブルトンの思想にうなずくところも多い。
★1 - コメント(0) - 2012年1月1日

ざーっと流し読みしてしまったのできちんとした理解には程遠い感じだけど、シュルレアリスムは既存の価値観への強烈な幻滅から始まったものであって、実は芸術の世界に留まらないある種消極的な革命であたったのだという印象を持った。現代では残念ながら思想が現実に追いつかないというのが本当のところかもな。
★3 - コメント(0) - 2011年10月9日

バタイユからせめるシュルレアリスム。デカルト/フロイトから丁寧にわかりやすく解説してあったので全くのど素人の自分にはとっつきやすい本でした~
★1 - コメント(0) - 2011年9月22日

評価C
★1 - コメント(0) - 2011年9月1日

近代の人々の意識を転覆させ、くだらない分類の枠を超えた生の集合体―そこではそれぞれの生が反響しあい高めあっていくのだろうか―を生み出すことを目的としたシュルレアリズムそれ自体が我々がうちに秘めた、抑えることの出来ない、恐ろしい生の露出なのではないだろうか。
★1 - コメント(0) - 2011年6月15日

シュルレアリスムは展覧会の枠に収まるようなものではない。詩や絵画に代表される芸術はあくまでも思想の発露であって、手段に属するのではないだろうか。
★1 - コメント(0) - 2011年5月10日

全体主義の大元は自己愛ってのが目からウロコでした。正直よく分からないところが多々ありました。ブルトン読みたい。
★2 - コメント(0) - 2011年3月28日

酒井健氏の「バタイユ入門」でバタイユを知った。澁澤龍彦、巖谷國士、ブルトン、ブランショ、ユイスマン、ラカンに惹かれた。なぜ惹かれるのかすっきりしなかったが、酒井健によるシュルレアリスムの解説を読み、なるほどと思った。逆にシュルレアリスム展は行く必要がないと考えた。
★2 - コメント(0) - 2011年3月20日

±
美術展の予習用に手にしたが、別に期待していなかった(実は筆者の他著でお世話になっていたのだが…)バタイユがとても面白くて困る。シュルレアリズムも近代の超克論か、と思うと思想背景の豊穣さに汲みつくせないものがあり、それもまた一興。
★1 - コメント(0) - 2011年3月3日

シュルレアリスム作品は抽象画に似ているが、その性質は極めて具象的である。本作品は、シュルレアリスムの手引きとしてだけでなく、視点をずらすということの価値を教えてくれる。
★3 - コメント(0) - 2011年3月3日

近代批判としてのシュルレアリスムを歴史的展望から眺める本書は、バタイユの異様なまでの存在感によって他とは異なる。ってか主人公もはやバタイユでしょ。だがそこがいい。
★1 - コメント(0) - 2011年2月23日

シュルレアリスムにおいて、「他者」と「現実」は切っても切り離せない。
★1 - コメント(0) - 2011年2月22日

第一次世界大戦の経験と、近代理性主義への反発。シュルレアリストたちの歩みを一つずつ回顧することで、彼らが追求したものは何なのかを知る。ブルトンについての記述が中心で、フロイトの影響、ダダとの決裂、バタイユとの交流、そして政治との関わりを通じて、彼がいかにしてシュルレアリスム運動を展開したのかを追うことになる。バタイユやベンヤミンら思想家による評価が紹介されているのは本書特有かもしれない。
★10 - コメント(0) - 2011年2月17日

四次元怪獣ブルトン
- コメント(0) - 2011年2月17日

近代を批判、もしくは否定するところから始まったと思っていたシュルレアリスムが、実は寛容さの中で、様々なものを欲し、様々なものを吸収し、進化していったという過程は興味深かった。脱近代から始まった運動は、一本道ではなく、いくつもの道が合流し、ときには分かれ、紆余曲折していったことは、シュルレアリスムが、まさしく流れる河のような運動であったことを明かしている。著者の、やや生真面目な記述のせいで、おもしろみが欠如しているのは残念だが、その物足りなさは、国立新美術館での『シュルレアリスム展』で補完することにしよう。
★7 - コメント(0) - 2011年2月15日

シュルレアリスム―終わりなき革命の 評価:38 感想・レビュー:44
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