道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へ (中公新書 2321)

道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へ (中公新書 2321)
253ページ
197登録

道路の日本史 - 古代駅路から高速道路へはこんな本です

道路の日本史 - 古代駅路から高速道路への感想・レビュー(99)

道路の歴史本。今も昔も、同じようなところに道が出来るという点は、山と森だらけの国だから、似たようなところにしか道を通せないんじゃないかとも思った。今も昔も、人間が考えることは一緒ってことだろう。実際に道路建築に関わった人が書いているだけに、終章の提言には説得力を感じた。
★2 - コメント(0) - 2月11日

古代の直線的な大路はとても興味深い。現代に高速道路を建設しようとすると、古代の道路の遺跡とルートが被ってしまうというのは、さもありなん。
- コメント(0) - 2016年12月30日

CTC
15年5月中公新書刊。著者は道路公団建設局長などを勤めた工学博士で、土木史研究の草分けの1人。東名高速建設工事従事中に、路線計画が遺跡に掛かる例に多く当たり、それが偶然ではない事を知り、道路の歴史を調べ始めたという。非常に示唆に富む1冊であった。 ①道路の整備=強大な権力。古代ローマが紀元前に整備した主要幹線は、現米国幹線高速道路網の総延長と同等。面積比でみればローマの方が密。中国での発達もほぼ同時で、始皇帝による匈奴対策。総延長はローマの10%としても、幅70mは凄まじい。阿房宮の建設資材運搬などに。
★6 - コメント(5) - 2016年9月2日

日本が中心テーマとなっているが、門外漢からすれば道路史や交通史全般で新しい知見が得られた。また古代と中世の相違点に関しては、より広く適用できると感じた。現代史の部分は、戦後直ぐから高速道路建設に携わってこられた筆者(なんと発行時点で御歳90才)の、直接的な知見が全面的に開示された感のある一冊であった。
★1 - コメント(0) - 2016年8月27日

古代の道路のことが知りたくて手に取ったが、これまでの類書より格段に刺激的。著者は道路建設に関わった官僚、歴史学の専門家ではないが、しかしというかだからこそというべきか、道路の本質をよくご存じで、それが歴史の解釈にも新たな一面を見出している。古代道路が直線であることは知っていたが、ではなぜそうなるのか、それを著者は「直達制」という言葉で巧みに表現する。古代と中世の道路が「断絶」していた点も、二つの時代を考える上で示唆的。道路とは何かを考え続けてきた著者の哲学的思惟そのものが多くのことを教えてくれる。
★2 - コメント(0) - 2016年7月21日

図書館で普段と違うジャンルの書棚を回っていた所で見つけた本です。律令時代の古代道路が現代の高速道路に非常に被ることが多かったという指摘や、近世の街道の並木として、松、杉、竹、落葉樹などが植えられたという箇所が印象に残りました。昔、オリジナルのファンタジー世界を考えた際に、架空の島の地図を考えたことがあります。その時の都市と都市を結ぶものとして道路を考える際に、この本の昔の道路の記述が役に立つかな、と思いました。江戸時代の井上通女という武家の娘の関所での取り調べの記述など、非常に示唆されるものがありました。
★26 - コメント(2) - 2016年7月13日

色々とへぇが多かった。高速道路が、周辺環境との調和を念頭に置いていたとは全く知らず、ちょっとびっくりした。また、史跡としての道路というものに少し興味が出た。
★1 - コメント(0) - 2016年6月11日

出版時90歳とは思えない現代人的な表現で、素晴らしい文章をお書きになる方だなぁと思っていたら、急逝されていたようで。ご冥福をお祈りします。 満足な地図もない古代に、今の高速道路がある場所に道を通したというのは、凄いことなのではないでしょうか。「徳川家康が五街道を……」と言われてもピンと来ず、勝手に旅人が通ってできたのだろうと思っていましたが、考え方が180度変わりました。寺社仏閣に行くのは好きなので、これからは参道から楽しみたいと思います。
★12 - コメント(0) - 2016年4月15日

道路に関しての「へぇー」がいっぱい詰まっています。読むとタモリさんになった気分です。たとえば、織田信長が軍事目的ではなく、流通のための道を作った先駆者だったとか「道は強者が作り、弱者が壊す」なるほどー。道の歴史を綴っていますが、最後は未来の道のあり方に言及されています。そのまず一歩が「総合道路法」の制定。本書で一番言いたかったのはこのことなのでは。建部健一氏は本書を書き上げた直後に急逝されたとのこと。享年90歳。ご冥福をお祈りします。★★★★★
★20 - コメント(0) - 2016年4月2日

日本の道路についての通史。 道路についての研究をぶっちぎってリードする古代。暗黒時代というべき中世。再構築される近世。鉄道の陰に隠れる近代。モータリゼーションの現代。 現在の道路に関する研究動向を意欲的に纏め上げている。 現代の高速道路計画と古代道路の志向性が類似しており、なぜ2つに重なる部分が多いかという理由にも迫る。 自分の中では、研究の目標になる1冊である。
★2 - コメント(0) - 2016年3月23日

この本を読んでから中央集権時代の道路と幕藩時代の道路の違いが気になるようになりました。
★1 - コメント(0) - 2016年2月25日

「同じような場所を通る路線で、江戸期街道だけが別ルートで、古代路と現代の高速道路が同じ場所を通ることがしばしばある。(...)江戸期の街道というものは、地域の道路を結び合わせたものといってよい。(...)明治期以降の国道も、ほぼこれを踏襲している。これに対して、古代路も高速道路も、遠くの目的地に狙いを定めて、計画的に結んでゆく。これを計画性と直達性という。だから、各所で高速道路が古代道路と同じ場所を通るのである」(pp.61-63)
★2 - コメント(0) - 2016年1月23日

日頃、何も考えることも無く使っている「道路」。高速道路は別として、大半が自然発生したものだと思っていましたが、とんでもない無知でございました。殆どが時の権力者、治世者が計画的に作ったり、作り直したりしたものなのです。道を切り開いた人々のドラマ。こんな面白い本に出会えたのは某SNSのお蔭です。
★15 - コメント(0) - 2015年12月26日

古代の道路と現代の高速道路ってルートが似ている。道路建設の発想が同じだからですって。遠くの目的地に狙いを定めて,計画的に結んでいくってところ。なるほどねぇ。元エンジニアの人が書いてるから,つくる人目線で時々専門的なんだけども,まとめてくれるとうんうんって思う。『東関紀行』を勉強会で読んだ時の道の変遷なんかのことを思い出して,頭の中で比べつつ。
★5 - コメント(0) - 2015年11月3日

現代の話は技術者目線でそれはそれでおもしろい。
★3 - コメント(0) - 2015年10月25日

日本の道路について古代から近代、現代にいたるまでの歴史を記録。古代については、「ん?」と思うところもあるが、中世・近世、近代については、新しい知識を得ました。
★5 - コメント(0) - 2015年10月21日

古代道路から現代の高速道路まで、日本の道路の歴史をまとめた本。古代律令国家の時代に造られた駅路が大きく立派だったこと、古代駅路や伝馬制の仕組み、織田信長の道路施策が民衆の利便重視だったこと、江戸期や明治時代の道路事情等々、非常に興味深い内容が多かった。著者は高速道路の計画・建設に長年携わってきた技術者であり研究者。高速道路建設のマイナス面への言及が足りないように感じられるのは仕方ないだろうが、技術者ならではの話もまた面白かった。著者は本書を今春90歳で書き上げ、その後急逝されたとのことで大変残念である。
★17 - コメント(0) - 2015年10月9日

古代の道路と現代の高速道路は同じルートを通る事が多い。江戸期の道路と国道は、集落同士を結んだものだが、前者は、「遠くの目的地に狙いを定めて、計画的に結んで行く。これを計画性と直達性という」(p61)。なるほど!道路公団で高速道路を作っていた著者。恵那山トンネルの真上に東山道駅逓、日本坂と宇津ノ谷峠の関係。和製漢字の「峠」は新しく、古代は「坂」と言った。更には、古代路の駅と現在ICの位置が似ているとは。
★4 - コメント(0) - 2015年9月16日

著者の道路愛が伝わります。熊野街道など特定の道ではなく、国内の道路全体の歴史をまとめたのは、この本の特長だと思う。百年前までは、泥濘だらけだったんだな。古代の駅路と高速道路の発想が同じで、道も同じなのがびっくり。日本の高速道路の設計で、ドイツのフリーハンドが特に気になりました。ワトキンスとドルジュさんを調べたい。
★5 - コメント(0) - 2015年8月26日

2015年5月刊。大昔の道路から、高速道路まで。著者は高速道路の計画に携わってきた人。◆【引用メモ】われわれのやり方は地図上に定規で線を引き、折れ曲がる地点に円弧定規でカーブを挿入する方法だった。(中略)ところがドルシュ(ドイツから来た道路計画の専門家)は(中略)フリーハンドで線形を描けという。そして、その自由に描かれた線を基礎に、円定規とクロソイド定規を使って、工学的に計算できる線に置き換えるのである。(中略)結果として、高速道路の線形は流れるように美しく、周囲の地形に調和したものになる。(p.193)
★3 - コメント(1) - 2015年8月21日

道路は経済活動そのものですね。ロマンを感じます。
★3 - コメント(0) - 2015年8月18日

高速道路の技術者だった著者が俯瞰する、古代から現代までの道路の日本史。律令制の計画的に直達的に張り巡らされ、現代の高速道路と類似した七道駅路を高く評価。古代の道路のほうが近代よりも優れていたというのは驚き。著者が実際に関わった道路計画や、これからの道路のあり方についての提言など、著者ならではの視点が光る。それにしても著者も嘆いていたが、道路の歴史に関わる本が乏しいのは残念だ。
★5 - コメント(0) - 2015年8月15日

当たり前にある道、道路を歴史に絡めながら説明してくれています。和歌や日記なども出てきて面白かったです。難しい部分もありましたが、読んでてワクワクしました。
★3 - コメント(0) - 2015年8月13日

古代に関する部分は少なく、近代道路史が大半を占めるが、面白かった。
★4 - コメント(0) - 2015年8月12日

古い時代から道路があったことは知らなかった.そもそも海岸線沿いは低地ですぐ背後に山があったことから道路は発達しにくく,陸路よりも海路網が発展していたと思っていた.道路の切り口から歴史が面白く理解できた良書であると感じられる.
★4 - コメント(0) - 2015年8月11日

DAI
道路は当たり前のようにあるが、はじめからあるのではなく、人によって造られたもの。時代によって、その役割のために、その姿を変えながら。かつての道路の話からは、その頃の人々の生活が見えるようであるし、今も時代のニーズに応じて変わり続けていると感じた。
★4 - コメント(0) - 2015年7月19日

aok
近世の道路は徒歩を前提とした構造。
★2 - コメント(0) - 2015年7月18日

「ふしぎな国道」(講談社現代新書)を読んだ時に、著者を「道路に関係する役人でも学者・技術者でもない」と評したが、続いて読んだ本書の著者は、正に役人・技術者・学者であり、1925年生まれ(90才?)の歳で、今春書き下ろすなんて、凄い人と思う。 終章は現役世代への各種提言がなされ、縄張り・縦割り行政を排して「総合道路法」をつくるべきとの主張で締めくくられている。 道路のことなんかよく知らない公園役人OBの私を5年も雇ってくれている会社の、元社長・会長であったことを「奥付」で知りました、これ本当ですよ!
★5 - コメント(0) - 2015年7月7日

2015年5月発行。「世界の道路史と日本」「律令国家を支えた七道駅路」「中世――乱世と軍事の道」「近世――平和の礎としての道」「近代――鉄道の陰に追いやられた明治の道」「現代――高速道路時代の到来」「日本を支えるシステムとしての道」
★6 - コメント(0) - 2015年7月6日

古代から現代までの道路の変遷をまとめた本。目次だけ見ると非常に興味を惹かれたが読んでみると元役人が書いたものだけに面白みが少なくやや期待外れ。駅って言うのが元々は鉄道ではなく道路で使っていた言葉らしい、道の駅って鉄道を真似したと思ってたけどそれが本来の語源とかインターチェンジのクロソイド曲線など豆知識は少し増えたかな。
★9 - コメント(0) - 2015年6月27日

道路をテーマにした技術史、文化史である。土木技術者らしい視点で古代から現代まで、日本の道路について解説している。昔は軍事や統治に必要なものとして、そして現代では物的流通や人的交流に欠かせないものとして存在する。交通手段の発達に伴う道路の変化、ネットワークとしての重要性など、さまざまな発展がそこにあることが分かる。技術面のみに陥ることのない内容はとても分かりやすい。
★5 - コメント(0) - 2015年6月24日

道路の歴史から入り今後の道路政策への提言で締めています。道路行政の負の部分に対する掘り下げが足りず物足りなさはありますが全体的に満足できる内容でした。
★11 - コメント(0) - 2015年6月18日

筆者は1925年生の元建設官僚。日本道路公団などを経て関連法人の道路歴史研究所理事長。古代の駅制に始まる道の概念と現代の高速道網の発想が近いとか、移動手段が古代の馬から近世の徒歩に変わると道も姿を変えたという指摘や、名神高速を開通させる際に世界銀行から招いたワトキンス、道路計画のドルシュ、土質・舗装のソンデレガーという「お雇い外国人」の教えを受けた世代である筆者の感慨は興味深い。また国交省、農水省、各地方自治体と管理主体がばらばらな道の規定を一元化する「道路総合法」の制定提唱は正論だけど実現するかな。
★27 - コメント(1) - 2015年6月12日

鉄道が隆盛した明治期以降、逆に道路はワトキンスレポートの指摘のような貧弱な基盤であったことは知られているが、古代日本の道路は非常に優れていたという点は新たな知見で、また高速道路との類似という視点も面白かった。 第6章以降はまさに"現場の声"であり、クロソイド曲線黎明期の話など、片平エンジニアリングの技術者ならではの内容が興味深かった。付帯事業や総合道路法の提案は基本的に私も賛成。今後、議論や研究が深まっていって欲しいし、私の研究にも生かしたい視点であった。
★5 - コメント(1) - 2015年6月3日

律令制度から今日に至るまでの道路事情の変遷についてまとめてあります。 東海道の関ヶ原・鈴鹿峠ルートの変遷、高速道路と古代の道路の一致等、道路事情を知ることでその時代に求められた道路の顔が見えてくる興味深い内容でした。
★5 - コメント(0) - 2015年6月2日

高速道路の計画・建設に従事してきた人による日本の道路史。作る側の視点がベースにあって、そこが面白い。
★7 - コメント(0) - 2015年5月26日

今読んでいるみんな最新5件(12)

02/20:まのん
07/13:Axian
02/24:しとらす

積読中のみんな最新5件(18)

02/18:chang_ume
11/15:akiko
10/16:aochama

読みたいと思ったみんな最新5件(68)

02/17:S_Tomo
12/09:ss
12/05:marybomb
11/27:じゅん
11/26:BM
道路の日本史 - 古代駅路から高速道路への 評価:73 感想・レビュー:36
ログイン新規登録(無料)