グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビーはこんな本です

グレート・ギャツビーの感想・レビュー(4292)

失われたものは返ってこない。過剰な愛情は受け入れられない。せつねーな、グレート・ギャツビー。ニックが最後にかけた言葉はギャツビーに救いになったんじゃないかな。「誰も彼も、カスみたいなやつらだ。みんな合わせても、君一人の値打ちもないね」誰かに肯定されるって嬉しいもんな。美しく儚い物語。村上春樹の大切なお気に入りは素晴らしかったです。
★13 - コメント(1) - 3月21日

春樹訳で再読。やはり訳者の個性が際立つ。やや持って回った言い回し、一人称の「僕」、独特のフラットで抑揚の少ない文体、訳者名を伏せてもわかるかも。ニックのギャツビー評で小川訳の「つくづく嫌気のさしたものの代表格」は「こんなものは絶対に我慢ならない」とマイルドだ。二度目のせいか訳のせいか、実にスムーズに読めた。デイジーの不承と冷やかさも見てとれた。ジョーダンも他の女性も然り。ニックのシビアさ、手厳しさと、ギャツビーの理想が裏表となり始終入れ替わる。著者の根底にある女性に対する失意や畏れだろうか。そして孤独も。
★166 - コメント(2) - 3月16日

かの村上春樹氏が「人生で巡り会ったもっとも重要な本」の中の一冊という。何が彼をそこまで言わせるものがあるのか、ざっとストーリーを追っただけでは理解できず、急遽図書館で借りてきました。曰く文章に独特のリズムがあるといい、やはり名作は原文に敵うものはないのかもしれない(当然だけど)とはいえこの春樹氏翻訳本が、ほぼストレスなく読めたのは事実です。他の翻訳さんによる、正直どこが「華麗」なの?と思っていたギャツビーは、此処では確かに「グレート」でありました。
★60 - コメント(0) - 3月13日

宴の後、自宅の庭から遠く隔てた愛するデイジーの住処へと手を伸ばし、合図を送るギャッツビーに主人公は’ひとめぼれ’し強く惹かれていったのだと思う。ギャッツビーに対する羨望とすこしの軽蔑、筆者(主人公)の態度はどちらが正解なのかと考えるけど、きっとそのあいだの微妙なライン上を描き切っている点がこの小説の美点なのだろうと思う。
★9 - コメント(0) - 3月13日

「あたしはすごく興奮していて、二人でタクシーに乗り込む時自分がいつもみたいに地下鉄に乗ってないということにも気づかなかった。あたしが頭の中で繰り返し繰り返し考えていたのは『人は永遠に生きられない。人は永遠に生きられない』って、ただそれだけ」「友情とは相手が生きているあいだに発揮するものであって、死んでからじゃ遅いんだということを、お互いに学びましょうや」それぞれのひとたちのそれぞれのあたしのルール。一方で
★8 - コメント(1) - 3月5日

お金持ちと貧民。利己的と利他的。調和と主張。理想と現実。結局は価値観の違いなんだけれど、これらが純粋なロマンスと思惑的なサスペンスを生んでしまう。人は人によって生かされも殺されもする。
★7 - コメント(0) - 3月4日

取り返しのつかないものを、取り返そうとした者がたどりついた帰結。「僕」を含めた周囲の人物は、歳をとることに対する怖れと諦めが入り混じった感情に侵蝕され、行動も立場も変えてゆく。ギャツビーはそれができなかった、純粋だったのか愚かだったのか。そして彼をあやめた者もまた、それができない側の人間だったのだろう。人間は時にあらがえないのか、喪失の物語。「グレート」の意味がじわじわとわかってくる。
★21 - コメント(0) - 2月25日

「ノルウェイの森」で主人公が愛読していた書。実在する作品であり村上春樹氏が訳したものがあることを知り、書店で見つけて購入。戦後間もないニューヨーク界隈が舞台。主人公ニックと隣人のギャッツビーを中心に二人を取り巻く人間関係の微妙な駆け引き、デリケートなバランスが精緻に描かれている。村上春樹氏のあとがきも興味深い。この翻訳に並々ならぬパワーと想いを込めたという事を踏まえて再読すると、感じ方も変化すると思う。読めば読むほど味が出る1冊かと。時々思い立ったときに手に取り出鱈目なページを読むのもいいだろう。
★28 - コメント(0) - 2月24日

過去に囚われた人物の悲劇的な物語
★7 - コメント(0) - 2月14日

上から目線かもしれないが,翻訳に関してはGood job.けれども翻訳に関わらず,人と人をつなぐ「関係」の描写が欠落しており,恋愛小説としては不十分.
★34 - コメント(0) - 2月13日

名作と言われ名高い作品だけれど、全く何の前情報もなく読み始めた為、ギャツビーとは何者なのか?犯罪者なのか?この話はどういう方向に向かっていくのか?とニックの立場の様な目線で読み出した。ギャツビーは終始胡散臭い男ではあったけれど、1人の女性を愛し続けるただの男であった。しかしデイジーの方は不満を抱きつつも結局夫から離れる事はできずギャツビーを裏切る形になる。なんという大人の恋愛ドラマなのだろう。結局どの様な裏稼業で大富豪となったのかあやふやなままだが、豪勢なパーティなどは当時のアメリカが偲ばれるのだろう。
★13 - コメント(0) - 2月4日

会話場面が多く、テンポのよいセリフが気持ちいい。ギャツビーの上流階級の令嬢デイジーへの憧れは少年そのままの純粋さで、彼は彼女のために必死で成り上がるのだけど、最終章では彼が必死で追いかけていた富や豪華な暮らしの虚しさばかりが漂う。アメリカ人はどうしてこのお話がそんなに好きなのだろう? かつて見た映画『ジャイアンツ』でも、エリザベス・テイラーに憧れて成り上がるジェームス・ディーンの、成功の暁の空虚な姿が描かれていた。
★12 - コメント(0) - 1月31日

三回連続三回目読了 こんだけ繰り返して読めるということは、いい作品なんだなぁ。 最終章がいい。
★6 - コメント(0) - 1月29日

いまいち
★32 - コメント(6) - 1月29日

2017年 8
★3 - コメント(0) - 1月22日

今更ながら。私の想像する、成り金達の世界の話だった。アメリカン・ドリームを掴み損ねたギャツビーの話。デイジーと言い、トムと言い、出てくる人が皆自己中心的すぎるからなのか、とにかく私には合わなかった。色彩の描写は好き。色とりどりのシャツが投げ出されるところなど。
★8 - コメント(0) - 1月19日

さすがに名作 おもしろい!! もっと早く読めばよかった!!
★4 - コメント(0) - 1月15日

サクセスストーリーだと思ってたら違った。これはたしかに名作。富や名声を手に入れても人の心はそうもいかなし、過去の誰かを愛し続ける感情は愛なのか執着なのか。 Can't repeat the past.
★11 - コメント(0) - 1月12日

なんかところどころ先入観からか村上春樹の影がちらついてしまった。あとがきにも書いてあったけどやっぱり原文を読みたい。こういう時英語頑張らないとと思うんだけど。ギャツビーというよりニックのギャツビーに対する感情の変化というか矛盾というか行ったり来たりする感じが現実的で印象に残った。
★8 - コメント(0) - 1月12日

yy
文字が横滑りしていくかのように、何も頭に入らなかった まだ自分には早かったのかもしれない
★5 - コメント(0) - 1月7日

初読は全然良さがわからなかったが、今回1日で読んで物語の重厚さに気がついた。華麗な振る舞いと人あしらいから良からぬ噂の立つギャッツビーの、純朴すぎるデイジーへの恋心。思い焦がれた気持ちが余りにも高いところへ昇華されすぎて、ニックには苦く感じてしまう。傲慢で不快と思われたトムには本当に辟易したが、デイジーや、ギャッツビーを囲み好き放題していた彼らもまた同類だ。ギャッツビーを見向きもせず、彼を理解せず、楽しさだけを享受していたのだと思うと寂しさと怒り、虚しさを覚える。彼の巨邸はまるで波際の砂の城のよう。
★18 - コメント(0) - 1月4日

511
1.文章は映像と違い「偶然の美しさ」が存在しない。それ故何度読んでもフィッツジェラルドの才能に愕然とする。一文の美しさ、フレーズの力強さ、場面の切り替え、全体のバランス……完璧な調和の元で奏でられるオーケストラのようだ。2.夢に殉じ、夢を抱えたまま死んだギャツビーを誰が不幸と呼べようか。誰が不幸だと笑えようか。だが実際にギャツビーの死は、残されたものからするとこれ以上なく憐れで儚い。それ故美しく、完成されている。ギャツビーは死をもって完成されたのだ。それを彼が望んでいたかは、まだ僕にはわからない。
★15 - コメント(0) - 1月4日

文体や展開される世界観の雰囲気はたまらなく好きだ。やはりどことなく村上春樹に似ている。生むなら可愛くて頭の悪い女の子という一節が特に印象的であった。
★10 - コメント(0) - 1月4日

ken
ギャツビーのもつ、子供染みたような恋愛観からすれば、デイジーの身代わりで死ねたことは本望だろうと思われた。ビジネスは成功しているけど、人生としては空虚だと感じた。こういう人って実際、結構周りにいるよなー。価値観は人それぞれ。何となく、心/夏目漱石のKを思い出した。
★11 - コメント(0) - 2016年12月31日

ディカプリオの「華麗なるギャッツビー」を観た時は、ギャッツビーが何故あんなにデイジーに執着するのかよく分からなかった。絢爛豪華なパーティーを開いてまで、存在をアピールするのか理解出来なかった。デイジーは綺麗だけど、誠実な人ではなかったし。それは、ギャッツビーの出自に対する強いコンプレックスと、上流階級への憧れと読んで分かった。残念だけど、ギャッツビーは美しい一途な愛を貫き通したと思っているが、結局は自分の人生の辻褄合わせだった。「あなたのことを思って」と言いながら、実は自分の為って、そう言えばよくある。
★32 - コメント(2) - 2016年12月29日

文体に翻訳者のそれがそのまま出てたらちょっとなぁ・・・・と、不安に思いつつ読んだらそんなことはなく、翻訳者の個性をあまり意識せずけっこう中立的に読めたような気がします。スイスイと、でも思うところがある文章で、丁寧に作られた感じがしました。いくつかのテーマに切り分けることもできる作品だと思いますが、何とも言えない余韻/美しいむなしさが残りました。あとがきにあるような読書の体験の中で響きあうものをたのしめました。そのような考え方で意識的に本を読んだことがなかったので、よかったです。
★11 - コメント(0) - 2016年12月17日

とあるサイトでアメリカ人はなぜグレートギャツビーが好きなのか?それは経済成長の真っ只中、誰もが戻りたいと思う『あの頃のアメリカ』が舞台だからだ。という文章を読み、それを頭に置いて読んだ。出産後、子供の性別が女の子だったと聞いたデイジーが『いいわ。可愛くて頭の弱い女の子がいいの』と言うシーンが印象的だった。どたばたは橋田壽賀子ドラマを見ているような気分になり、ゴダールの軽蔑という映画をなぜか思い出し、最後はミステリーのようでもあり。村上さんの文章のリズムが好きなので気持ち良く読めた。
★17 - コメント(0) - 2016年12月11日

哀れと言っていいものか、ひたすらに自分の世界に陶酔し理想に忠実であろうとした男の話?俯瞰するような、けど理由もなく好かれる主人公って村上春樹さんの作品のキャラクターに似てる気がした。私が幼いからだと思うのだが、愛に固執するのは偏執的な気がしてしまったし、悲しい人だったなという感想と、脇を固める人々がどれどれそれこそくずばっかで胸糞悪い。唯一無二を貫いたといえ、盲目的な部分が怖いからギャツビーとは友達になれないのだろう。全体的に誇り高いからこそ哀れ、寂しいと思った。
★9 - コメント(0) - 2016年12月3日

村上春樹がこの作品を書くにあたって、「現代の物語」にすることを基本方針にしていたようだが、それはきちんとなされているように感じた。昔の小説だな、と感じたのはギャツビーがピンクのスーツを着ているところ…笑 洗練された文章でつづられる、ギャツビーの人生。彼のことは可哀そうではなく、可愛そうと表現したい。彼の努力がすごければすごいほど、やりきれないものがある。
★16 - コメント(0) - 2016年11月29日

ギャツビー以外は皆、「誰も彼も、かすみたいなやつ」である。彼らは刹那的で配慮を欠いた判断で歓楽を貪る事しかしない。 しかしギャツビーだけは違った。かれは長い間デイジーに対する強い気持ちを忘れなかった。そのために行った彼の汚い職業や、ジェイ・ギャツビーとしての偽りの仮面を被っていたことが、正直者のキャラウェイにとって「こんなものは絶対に我慢ならない」ものであったとしても、デイジーのために長い間高く飛び続けようとした彼の姿にキャラウェイはギャツビーが人として真っ直ぐであったことを感じ取ったのだった。
★6 - コメント(0) - 2016年11月28日

村上春樹は好きだが、この本の良さはわからない。修業が足りないのか。
★5 - コメント(1) - 2016年11月27日

村上春樹が絶賛する理由が分からないまま、ひたすら読み進めた。前半はただ苦痛。退屈極まりない。後半、ガラッとストーリーが展開する。一気に読み切った。ギャツビー、哀しくて純粋な男。映画も観たくなった。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

絢爛豪華なパーティーとその孤独な終わりの落差もさることながら、印象に残るのは、たったひとりの女性を求める自らの心に蝕まれるジェイ・ギャツビーの姿です。求めても手に入らない。求める気持ちが強いほど、手から零れ落ちる。それでもなお一片でもつかみ取ろうともがく様子がひとつひとつの言葉から伝わってきます。虚像だらけの物語には救いがありませんが、その中でも何とか公平であろうとするニック・キャラウェイの存在が唯一の救いであり、彼によって最後にぽつんと実像が残されます。
★10 - コメント(0) - 2016年11月20日

ギャッピーは人生に何を求めて、何を手にしたのだろう 一見あまりにも、みじめな結末だけど、本人はまんざらでもなかったのかもしれない つかの間の友人となった主人公が、とてもいい感じで救われる 村上春樹氏が一押しすることでもあり、できれば原文で読んで美文を堪能したいが、数年の学習期間が必要だ
★7 - コメント(0) - 2016年11月20日

理想を追い続けた華麗な男、“グレート”ギャツビー。自信家でキザっぽかったりしますが、一途で純粋な彼には好感が持てました。しかし「過去を再現できないわけがない」「すべてを昔のままに戻してみせる」と断言したギャツビーでさえも、結局それを叶えることはできませんでした…。9章の最後はひどく哀しく心に響きます。必ずしもハッピーエンドとは言えないものの、読後感は儚く希望的でもありました。
★18 - コメント(0) - 2016年11月13日

村上作品が好きで作家がここまで入れ込む作品なのだから、きっと素晴らしいだろうと、違う訳で何度か読み直すがそこまで凄い作品とは思えず、 今回作家本人の訳本を読んでみた。 確かに素敵な小説ではあるがそこまで入れ込む理由が見出せなかった。 凡人には分からない何かが作家には伝わるのでしょうね。 いつかまた再読しようと本棚にしまう事にする。
★10 - コメント(1) - 2016年11月7日

✴2 積読本消化月間19冊目、訳者あとがきにもあったが自分はこの小説の良さが分からない人たち側だなー、中盤まで挫折率が高そうな淡々とした話だったが、最後まで目を通して良かったと思った、訳者の重要な本がカラマーゾフ、ロンググッドバイとこの本らしいのでロングのほうも読んでみたい
★11 - コメント(0) - 2016年11月6日

作られたフィッツジェラルドの背景や解説を読むとその深さが分かってきます。 村上春樹が一冊を選ぶとしたら、グレート・ギャツビーである翻訳者のメッセージとして記載されているのも印象的でした。原著の英語ならではの情景の美しさも触れてみたいと思います。
★7 - コメント(0) - 2016年10月31日

村上春樹の解説でなぜそんなにこの作品を誉めているのかよくわからなかったのが正直な感想。春樹作品はとても気に入っているのだが…。サリンジャーと同じく文章や描写で魅せる作品は向いていないのかもしれない。
★6 - コメント(0) - 2016年10月30日

ある人に 「小生意気なデイジー」 と言われびっくりして再読( ・ω・) デイジー小生意気かしら…… 女の悪い部分の寄せ集めではあるけど、僕はデイジー好きだなぁ。
★5 - コメント(0) - 2016年10月30日

グレート・ギャツビーの 評価:68 感想・レビュー:1096
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