日本霊性論 (NHK出版新書)

日本霊性論はこんな本です

日本霊性論の感想・レビュー(133)

こういう類の本は初めて読んだんじゃないかなぁ。ハッキリ理解できる部分と咀嚼して理解することが難しい部分があって、後者の方が多いから結局、一読しただけでは理解できてない。大切なことを書いてあるのは分かるから、そのうち再読してみよう! 「なぜならば、あなたの心と直感は、あなたがほんとうは何になりたいかを知っているから」(引用)
- コメント(0) - 2月11日

内田さんの本はかれこれ70冊ぐらい読んでいる。すると軸がいくつか生じてくる。内田さんが精神的政治的に後援する社会民主党、つまり中道左派的立場に対して、自らも身を投げ出すわけだが、この本で理解したいのは、その政治的立場の不確かさ、だろう。僕はまだ25だから、これから大人になっていくにつれて、世の中に対する認識が深まっていくから、その立場を変えるかもしれないが、その「体軸」は変わらないのかもしれない。そして世の中を動かす要因が「お金」だけではないこと、つまり人間を突き動かす要因に「霊性的」なものがあることも。
- コメント(0) - 2016年7月10日

人間の限界を教えてくれる神話、二足歩行で獲得した自由と不安。そして壁抜け❗マジックワードには頭を殴られた。
- コメント(0) - 2016年6月5日

数値を読み取り理性で決定していくことをよしとする考え方にどっぷり浸かっている人には「なにをいっているんだこの人たちは」となりそうな本です。しかし人間には無意識という理性でコントロールできない大きな領域があることを考えれば「そうかも」と納得できる部分は多いのでは。コントロールできないもの(無意識や自然の力など)とどう折り合いをつけるのか。折り合いをつけないとどうなるのか。それを教えてくれる本でもあると思いました。実践するのは難しそうですが少しでもわかってよかったです。これだと頭だけで身体性がないですが……。
- コメント(0) - 2016年5月1日

本文中に”日本人の空気を読む能力が劣化している、読んでいるのはただの数字であり、データであり、エビデンスなのだ”というくだりが出てくるが、以前から感じていた違和感がここで見事に形になって立ち上がった。そうそう、そうなんだよ。読んでいるのは空気じゃない、票や金額や人数といった数字やデータなのだ。だから形を取らない(とれない)ものは伝わらないし大切にもされないのだ。その敢えて数字にならないものに向き合っていく2人の話者、切り口は西洋哲学と武道と浄土真宗(そして鈴木大拙)。他の論者の話もいつか出してくださーい。
- コメント(0) - 2016年4月28日

内田樹さんの特徴って簡単にいうとスピリチュアルの問題も積極的に視座に入れていることだろう。スピリチュアルではなく霊性と言い換えたのはカウンターカルチャー発のニュアンスを回避する為だろうが積極的に「見えないもの」について言及していて面白くなる。評論や宗教というのはその言葉にできるものや見えるものとそうでないものの境界線をなぞる作業という氏の主張もユニーク。しかも人間は見えないものを察する能力がありそれを日本人は劣化していると指摘する。その産物が山本七平の指摘する「空気」だという。異質同質性はそこから生まれる
★6 - コメント(0) - 2015年12月12日

内田樹氏の著作は、「知性の回転」を滑らかにしてくれます。長くは続きませんが・・・「人智を超えたもの」への理解が深まった。
★1 - コメント(0) - 2015年11月8日

「あなたは、悟りという言葉をほとんど使わないんですか?」と聞かれ。奥さんに「悟ってないからよ。」と言われて。「シー。言っちゃだめじゃないか」と言うという笑い話に、少し安心した。
- コメント(0) - 2015年10月8日

A+ 知的興奮を覚えた!システムや組織を重視する現代社会にあっては数値化できないものを軽視する傾向にある。「知らないはずのことを知っている」というような人間の潜在能力(宗教的知性:霊性)を過小評価している。「シグナルを感じる力」が衰えている。心という概念(メタ概念)が発見される以前(約2,500年前)の「心がない時代」に人間はどんな風にものを考え、感じたのかを想像的に追体験するのは難しい。心という心情分節のための装置を発見した同時期にユダヤ教、仏教、儒教が生まれたのも偶然ではない。など想像力を刺激された
★3 - コメント(0) - 2015年8月28日

すっごい面白かった!霊性という、一つ間違うと胡散臭い物になる危険な物(笑)を、すぱすぱと切り分けて目の前に出してくれるようなような爽快さがステキ。「説明出来ないけどわかっちゃうんだから仕方ない」とか「どうしてと言われても人には分かってもらえないけど自分の中では自明のこと」とか、そういう諸々をまとめて説明してくれていたのが、知らない道に分け入っていくようですごく楽しい読書でした。
★2 - コメント(0) - 2015年8月28日

内田さんと釈さんの講演集。日本人の根底にひそむ霊性についてそれぞれの立場から騙っています。難しい部分もあって全部を理解できたわけではないですが、とても良かった。今まで読んだ内田さんの本で判らなかったことも「そういうことか」と納得できました。境界を守る番人の例えがわかりやすかったです。
★19 - コメント(0) - 2015年7月31日

読了後の満足感がすごい。特に後半の釈さんによる鈴木大拙の「日本的霊性」の解説部分。霊性の意味について、スピリチュアルが持つ語感に惑わされてました。自分の問題として、なぜ宗教を追い求めていたのか、そしてそれは自分を高めるためではなく、本書で言われているところの水平的方向に進むものであることも。やっぱり法然、親鸞がやったことってすごい破壊力があったことなんだと再認識もできました。
★4 - コメント(0) - 2015年6月11日

ひだまさんの書いた妙好人についての記述も期待して読んだ。
★10 - コメント(0) - 2015年6月1日

読み進めている内田樹先生の著作の中でも、思索の基底を釈徹宗さんと語り合った内容で、社会から踏みこんだ霊性という人間としての根っこまで行き着いてしまいました。 それでも、召命にかかわることや問題を解くことの意味など、今の自分の生き方にヒントがあふれていて、学びの多い一冊でした。
★1 - コメント(0) - 2015年5月27日

- コメント(0) - 2015年5月12日

所有。なるほど。
- コメント(0) - 2015年5月4日

ずいぶん長いことかかってしまった....。お二人の対談(聖地巡礼)を生で聞き、釈先生のお寺のお話が印象的だったのでチャレンジ!....したが、時間をかけすぎた。一部のウチダ節はスーっと読めたのに~。結局、一番印象に残ったのは<不惑>の別解釈のくだり..。
★1 - コメント(0) - 2015年5月4日

フランス現代思想研究家、武道家、神戸女学院大学名誉教授の内田樹と浄土真宗本願寺派如来寺住職の釈徹宗のふたりが主催する講談・対談をまとめた1冊。 「人智を超えたもの」に対する先駆的な直感とセンサーを鋭敏化させるためのツールとしての「祈り」の必要性や「『超越者』を視覚的に把持可能な、世界内部的なものとする『偶像化』禁止の発祥」の話と「近現代的な『Spiritual』と『日本的霊性』の違い」の考察など目から鱗が落ちるような話が満載でとても一読しただけでは全容は把握しきれない。 何度か反芻再読しなくてはだめだ。
- コメント(0) - 2015年4月1日

まだまだ消化しけれてないが普段もやもやしたものの落としどころに出会えたような本 ブリコルール…「これを拾っておいてよかった」と思う自分のことがリアルに想像される42P 「森」と「耕地」の間には境界線があります。いくつかの人間的制度…「裁き」と「学び」と「癒し」と「祈り」のための制度…この四つの柱が、人間たちが共同的に生きることを可能にします63P 歩哨…われわれの世界が人間的な世界として成立するためには、人間的世界とその外部にある非人間的な領域を切り分けている境界線を守る必要がある116P 
- コメント(2) - 2015年3月13日

霊性とは、わからないものをわからない状態のまま認識すること。いつかわかるときのために、判断を保留してとっておく。人間の知の歴史は、霊性から科学へ進化していったのだろう。結局、人は何のために生きているのか。生物の自然現象としては、次世代に脈々と命を繋ぐため。でも人間的に考えてしまうと、意味が無いとわかってしまう。そうならないための理由付け、意味付けに霊性は関わってくる。霊性は理性と本能の間にかかる橋のようなものなのだろう。霊性について歴史的に学ぶと、人類が何を大切にしてきたかがわかるような気がする。
★14 - コメント(0) - 2015年3月5日

鈴木大拙『日本的霊性』を読み進めながら、今日の日本における霊性の危機を解き明かす構成になっているので仕方ないところがあるのだが、限られた例で「日本」を語る鈴木大拙の箇所はいささか退屈。甲野先生の骨の本を読んだ後だったので、内田氏の武道の話はわかりやすかった。そして、やはり故・五十嵐一氏の『神秘主義のエクリチュール』が私の受洗前の霊性の入門となってくれていた事を改めて実感。
★1 - コメント(0) - 2015年2月26日

第1部は内田さんの集中講義、第2部は釈さんの連続講座とお二人の対談から成っています。東日本大震災をきっかけとして浮上した、日本人の「霊性(スピリチュアリティ/宗教性)」のありかた、そして鈴木大拙の『日本的霊性』について話が進められます。うまく消化できていない所もあるので、(部分的に)再読をはじめました。ゆっくり読みたい本です。
★4 - コメント(0) - 2015年1月13日

前半は内田先生の講義、後半は釈先生の講座が収録されている。釈先生が鈴木大拙の「日本的霊性」を解説しており、大拙は仏教は日本的霊性にマッチしていたと述べているとのこと。日本はどんな宗教でも受け入れてしまうと言われるけれど、その中でも根付くものと根付かないものがある。確かに相性のいいものとそうでないものがあるのだろう。
★5 - コメント(0) - 2015年1月10日

見えないけれど無意識で感じることができるものがある。霊性とも宗教ともスピリチュアルとも呼べるそれを感じとることを昔の多くの日本人はできていた。空気を読むとも言い換えられるその行為は、現代社会では明らかにできていない。「自分」に対して発せられるメッセージではなく、多くの見えない「誰か」に対して発せられるメッセージが蔓延しているせいではないかとの指摘にはなるほどと思う。
★2 - コメント(0) - 2015年1月9日

内田樹の内容がキャッチーな文が前半にあったせいで、後半の坊さんの文章が読む気が萎える。合本にしなかったら普通に興味持って読んだだろうに。後半だけ日を改めて再読しようかな。
★1 - コメント(0) - 2014年12月27日

何てことはない、全て「オーラ」の話だ。わかるひとにはわかり(ぼくはよくわかる)、鈍い人間にはわからないこの不思議な靄についてのお話。(最後の最後303ページで曝露してしまう)この「オーラ」という言葉を安易なスピリチュアリズムの利用者から奪還するための理論武装としての試論。それこそが「シグナル」や「センサー」といった言葉、能や武道の話を盛り込んだこの本の目的だ。
★2 - コメント(0) - 2014年12月19日

先に読んだD・ボームの「創造性について」の暗在秩序と少し通ずるものがあると感じた。 また、能舞台において内田樹はゼリー状の、と形容している空気が生じる話は、とても興味深く読んだ。 私も日本人として生まれついてしまったので、日本人である私たちは、これからどうしていったら良いか、ボームの提案も踏まえて方向を見定めることが出来そうな気がした。
★11 - コメント(0) - 2014年12月19日

ものすごい密度。一読しただけではとても消化しきれないけど、これぞ精神の緊張を伴う読書体験。社会集団を支える司法、教育、医療、宗教の4つの支柱。それらに携わる人間は歩哨(センチネル)として、人間的/非人間的世界との境界線を監視しなければならない。霊性とは忍びよる非人間的なモノに反応する"心のセンサー"である。
★2 - コメント(0) - 2014年12月18日

内田さんと釈徹宗さんの、霊性についての合本。 内田さんの担当した前半部分はいつもの内田さん、というかんじやけど、釈さんの後半部分はがちがちの宗教、霊性論。 前半はめちゃくちゃおもしろかったけど、後半、むずかしかったなぁ。 新書の割に三〇〇ページ超、文字も明らかに小さめで、かなり気合の入った作品なのかな、と思った。
★2 - コメント(0) - 2014年12月15日

内田さんの自由さと釈さんの先生らしさが出ていてとても楽しく読めました。大拙がのスピルテュアリテイについての釈さんの解説は良くわかるものですね。
★1 - コメント(0) - 2014年12月15日

近代の超克
- コメント(0) - 2014年11月29日

歩哨という概念は面白いが、人間の潜在意識に迫る怖さがある。キャッチャーインザライや1Q84を内田樹は引用していたが、確かに村上春樹を読むと感じる違和感やら不気味さは、現実と非現実、人間性と非人間性の狭間の物語なのかもしれない。そういや世界の終わりも、羊男もそんなような話だ。人間界と非人間界の狭間にいて、非人間的現象から人間を守るための門番としての歩哨。しかし、歩哨はその役柄、扉を開閉することもでき、媒介ともなる。教育者(学び)も歩哨的役割を担う役職だと内田はいう。その他、「裁き(司法)」「癒し(医者)」「
★9 - コメント(0) - 2014年11月29日

めも ・センサー ・革命を一緒にできるひと ・このメッセージは私宛である ・極端な転換よりも長い間かけて熟成することに価値をおく
- コメント(0) - 2014年11月20日

内田さんは夕学の講義で聴講して以来のファンです。彼の語り口は熱くて優しく、とても懐かしい感じするのです。そして彼は、思想家でありながら合気道の実践により、身体性を有した哲学を展開している。言葉が世界を分割し、祈りの大切さを説く。日本人の霊性は大地に宿り日本人だけが持つ空気感も霊性に通じるなど、面白さてんこ盛りである。あと、如何に直感というかセンサーを研ぎ澄ませるかが重要かというのも考えさせられる。人間の感覚は無限かもしれない。
★4 - コメント(0) - 2014年11月13日

信仰心がない自分は、信仰やお祈りの意味を子供へうまく説明出来なくて苦しんでいたので、このほんを読んで、少しすっきりしました。 この本の論旨とは直接関係ないですが、私的には、どんな仕事にも、あるいは、人生の布石も、万事ナメてかからないで、準備・確認を丁寧にしようとココロ新たにしました。
★2 - コメント(0) - 2014年11月8日

「霊性」のこと、誤解していたと思う。スピリチュアリティという言葉に惑わされ、思い違いをしていた。司法、教育、医療、宗教という、人間集団を支える四つの礎石であるわけだが、その歩哨としての役割には、霊性が必要であり、それに関わるものには、内に隠されている、という。心して生きていこうと思う。
★3 - コメント(0) - 2014年11月2日

大雑把に言うと、近代的な合理に囚われず、直観として解る能力が霊性であり、感じることと理解することとは本質的に等しいとまでは言わないまでも、互いに相通じるところがあるということであろうか。裁き、学び、癒し、祈りは、古来より人間活動の中核にあったというは間違いないだろう。現代においても、これらの4つの営みは、主要な人間活動であるにも関わらず、政治、経済といった近代合理主義に基づく活動に支配されているかのようである。自由、平等を旗印とした現代社会において、息苦しさを感じる要因がこの辺りにあるのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2014年10月30日

内田先生)超越的なモノの侵入に気づく、生き延びるための身体センサを鍛える、自分宛のメッセージを受け取るなど霊性を高める必要性を。釈先生と読む「鈴木大拙 日本的霊性」。霊性とは精神とは違う、ある程度の文化階段に進まねば覚醒しない、受動的である、日本的霊性は大地を離れられない、仏教は日本的霊性の自覚の顕現である。読みながら思った事、、、組織の問題やコミュニケーションに欧米流の理や技法を当てはめる、日本社会には個々人の霊性を高める訓練の方が適しているのではないかと思いました。知らんけど。( ̄(工) ̄)
★3 - コメント(0) - 2014年10月28日

霊性=宗教意識に関する二つの講義録。福島原発事故が日本人の霊的未熟に由来するとの問題意識。内田氏は、ユダヤ教研究・合気道に通底する「霊性」を語り、釈氏は大拙の「日本的霊性」を読み解きつつ浄土真宗を語る。人知を超えるものの存在、人間の認知的流動性の過剰が生み出す非人間的な部分、社会を支える四つの柱における人間的領域の境界線を守る歩哨の必要性、歩哨に必要な微細な情報を感知するリーディング能力。そこまでは理解できるが、何故それらが宗教に繋がるのか、宗教は直感でしか分からないと言われると、理解不能になる。
★14 - コメント(1) - 2014年10月28日

日本霊性論の 評価:94 感想・レビュー:59
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