ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)

ローラ・フェイとの最後の会話はこんな本です

ローラ・フェイとの最後の会話の感想・レビュー(245)

転機となる事件前の荒んだ心と、事前後の閉ざされた心。問われる「人生の希望」。1枚1枚の皮をむき、迫る心底。欺瞞と慢心、そして他責。ローラに導かれ、自身と向き合い、一歩踏み出す。曝け出すことで見出す真実と真の支援者。代償を如何に捉えるかは難しいところ。ローラも租借し続けて現在に至り、今を生きようとしている印象。登場人物1人1人がどこか悲しみを背負う中、ジュリアが”希望”の象徴という終わり方が救い。蛇足ですが、”ハバード婆さんの横領”の意味するところは想像できるが、これってMad Moneyじゃないのかなぁ。
★46 - コメント(0) - 2016年10月5日

クック2読目。ポケミス60周年を境にミステリなのか文学なのか、こちらも境界線が曖昧なものが出版された。本書はまさしくこれ。誤解とエゴを生んだ人間関係が、追憶と共に解けていく。読後感が胸を梳く思いになる。しかし、正直にいうと、ローラ・フェイ、それはKYじゃない?と何度思ったことか。
★6 - コメント(0) - 2016年8月30日

☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年8月4日

ミステリーというか、文学として面白い物語だとは思うけれど……。訳者がはずれ。「さっと」という言葉しか知らないのか。「グラスからさっと一口飲んだ」という表現だけで、何回出てきたことか。表現力と語彙が不足していると感じる。外国語ができるだけで日本語を知らない翻訳者が増えているような気がする。原語で読める語学力がないのがいけないと言われればそれまでだけれど、それを見越しての翻訳業でしょう。日本語を書く者としてのプライドを持っていてほしい。脇道にそれた感想だけれど、この頃しみじみと思う。
★1 - コメント(0) - 2016年3月6日

「このミステリーがすごい!」に選ばれていたような気がするが、期待しすぎたからかそれほど感銘は受けず。主人公が犯人なのか?と、途中勘ぐったりしたが、そういった無茶な進行ではなかった…単純にローラ・フェイがそんなに魅力的な人ではなく、最初から最後まで主人公が彼女に心を許しているように思えないことから、ラストの主人公の選択にやや謎が残る。
★2 - コメント(0) - 2015年8月9日

自分が思っている過去は、もしかしたら間違っているかもしれない。 浮気をしていたと思い込んでいたのに、実はそうではなかった。そんなことってあるんですね。ルークはいったいどんなお金でハーバードに行ったのか、その謎が気になって気になって。最後がいきなり場面がかわって面食らいました。
★34 - コメント(0) - 2015年7月29日

やっぱりクック良いわぁ。ちょっと遠ざかっていたけれど、サンドリーヌ裁判で再会し、この本でまた感動した。ハリウッド的な展開はないけれど、ほんとにしんみり心に響く。人生の最終的で最大の希望ってなんだろう、とずっと考えています。
★19 - コメント(0) - 2015年6月17日

図書館。初期のシリーズが好きだった。過去を振り返る話も出しつくされたようで、まだこういうのもあるんだ!と楽しんだ。
★8 - コメント(0) - 2015年5月24日

トマス・H・クックは「鹿の死んだ夜」から「・・の女」、「・・の記憶」と本が出る度に読んでいたが文春文庫で出なくなって遠ざかっていた。 やはり作風は変わって来てる。今回の作品はローラ・フェイとの会話がほぼ全編に亘り書かれて退屈な感じであったが最後に来て面白味が増した。 また、今までのクックと違い明るさを持たせる終わりは良かった。
★26 - コメント(0) - 2015年5月24日

記憶シリーズの時には追いかけていたんだけど最後にはどれを読んだかわからなくなってしまって中断(解説を見ると案外全部読んでるかも)。10年ぶりくらいのクックミステリ。お父さんは今なら多動障害とかの診断がついたのでは? 自分の不満、怨念を子どもに無意識に押しつける母親?と思ったらそうでもなかった。なんか犯人はグレンヴィルという救いようのない田舎町のような気がしてきた。こういう街が今もアメリカのどこかにあるのだろう。最後が明るく終わったのがけっこうよかった。
★8 - コメント(0) - 2015年2月27日

退屈で廃れた故郷とままならない現実から一人、逃げ出した青年。忘れ難い事件から20年が過ぎ、心に欠損を抱える中年になった彼の前に、事件の引き金となった一人の女が現れる。今頃になって対話を望む女の真意が不明のまま、彼等の周囲で起こった悲劇の真相は二転三転していく。二人の会話と回想によって展開する心理劇と推理劇は徐々に緊迫し、当時の 不可解な謎が明らかとなっていく過程と人物描写の細部が見事です。
★19 - コメント(0) - 2014年11月22日

☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2014年9月24日

数年ぶり、2冊目の読書。読後しばらく感慨に浸って動けない、そんな重量級のミステリ。「人生の最終的で最大の希望は何なの?」というキーワード、20年ぶりに再会した二人の会話がもたらす、想像もしなかった結末。主人公の一人称で話が進むので、「信頼できない語り手」問題は重々承知のうえ読んでいるのに、語り口のうまさに乗せられて、ぐいぐい引っ張られてしまいました。悲劇の種類は違っても、同じような感情や記憶のすれ違いが原因で壊れてしまった人間関係は、他人事ではないです。他者への思い込み(特にマイナス感情)は(つづく
★16 - コメント(1) - 2014年8月9日

松恋マストリードから。半年経っても全然読めてないけど、重宝しています。ルークとローラ・フェイが会話を積み重ね、20年前に起きた事件の真相を探っていく。これって、落語でやったら面白そう。勿論、ミステリーとしても大変面白いです。
★5 - コメント(0) - 2014年6月30日

ルークとローラ・フェイの会話は淡々としながらも緊迫感が漂う心理劇のよう! 寂れた田舎町で焦燥感を駆られる少年時代のルークや、うだつがあがらない父親や、献身的な母親など数少ない登場人物達が、2人の会話の中で圧倒的な存在感で描かれている。 少年時代のルークにとっての事実が、ローラ・フェイとの会話によって少しずつ覆されていく過程に惹き込まれた! 同時にローラ・フェイの目的が何なのか知りたくて読み進めたのですが・・・エピローグにあたる部分がいきなり雰囲気が変わり呆気にとられた。 読み解けてないのかな?!
★14 - コメント(0) - 2014年6月14日

「人生の最終的で最大の希望は何なの?」…なんだろう、と考えながら読んでました。
★8 - コメント(0) - 2014年6月5日

著書の講演会のためにはるばるセントルイスの街にやってきた大学教授のわたし。そこで出会ったのは、少年時代に家族を襲った事件に深く関わっていた女だった…。彼女の魂胆が見えないまま、二人語りはすすんでゆく。近況から遡ってあの忌まわしいグレンヴィルで起こった出来事に…。いつこの会話からわたしが降りるだろうと思いながら、ローラフェイとわたしの会話にグイグイ引き込まれた。どんな着地点が待っているのかと。よくぞローラフェイはわたしを見つけてくれた!
★6 - コメント(0) - 2014年5月17日

トマス・クックの本は10年程前に「夏草の記憶」を読んで以来。ホテルバーでの主人公と相手との会話と会話に触発された主人公の回想・独白という限定された構成で物語が進みます。じっくりとした重々しい雰囲気で、主人公の謎めいた過去が徐々に明らかになっていきます。時間軸がいったりきり、現在と過去が入り組んでいて、読むうちに物語に引き込まれていきます。派手な展開やアクションはなく、ドキドキ、ハラハラ、ワクワクというミステリーではありませんが、物語を読んだな、と思わせてくれる本だと感じました。
★8 - コメント(0) - 2014年5月11日

村松潔訳。クック作品は約10年ぶりで2冊目なのでほとんど自分自身の中では作者の作風に関してはイメージ出来ず、それがかえって新鮮な読書体験に繋がったと思われる。 歴史学者をしている主人公のルークの前に講演先のセントルイスで姿を現したのが、昔父親の愛人であったと思われるローラ・フェイ。 20年前の事件によって両親を次々と失いその後故郷を捨てたルーク、彼の人生を根本的に覆させた張本人ローラと過去を振りかえり、真実が露わになってゆくのであるが作者のストーリーテラーぶりが心地よい(→続く)
★30 - コメント(2) - 2014年5月6日

舞台設定、ちょっとした仕草や表情での人物描写、過去の主人公の身勝手さ、残酷さなどの描き方は相変わらず手堅い。会話が進むうちに取調べ室から告解室へイメージが変わった。以前は喪失の物語が多かったけど、著者の書きたいことが変化したのかなと思った。
★7 - コメント(0) - 2014年3月31日

冴えない大学教授ルークの前に現れたのは故郷で家族の悲劇を引き起こした女ローラフェイしぶしぶ昔話をしてゆくと…二人の会話だけで構成真相に辿り着く妙ラストに光明あり。過去のクック作品の暗さ重さはないですね。でも主人公にはちょっと共感できないなあ・・・
★8 - コメント(0) - 2014年2月20日

クックは過去に3作品読んでいたので、結末を予測して読んだが、、、。おっと、今までとちょっと違う。期待を裏切られた感じ。でも、この方がいいね。
★5 - コメント(0) - 2014年2月5日

久しぶりのクックなので期待して読んだ。 ほとんどが会話と過去への旅。 退屈ではなかったが、結局は個人の域にとどまっているので驚きはない。 俺が主人公なら、記憶力がないので5分で話が終わるね。 352ページ
★13 - コメント(0) - 2014年1月29日

人は物凄く弱くなったり、物凄く強くなったり無限に振幅する。でもちゃんと自分と向き合った人だけ。向き合えない人は行ったきりで戻って来る事が出来ないね。疲れた~。
★6 - コメント(0) - 2014年1月19日

Huz
昨年秋に読んだのだけれど登録を忘れていた本。実家に帰って本棚で再会。
★3 - コメント(0) - 2014年1月2日

過去と現在が会話の中で混ざり合い、真実が集約したと思いきや拡散し‥ドキドキジリジリしながら読みました。過ぎ去った哀しみや諦めが話全体に満ちていましたが、ラストには人生の救いが見られて良かったです。「自分の魂が死んでいく痛みを感じた」の言葉が胸に痛い。
★10 - コメント(0) - 2014年1月1日

どこかで目をつけてからずっと読んでみたかったこの本。登場人物の印象が作中でころころと変わっていくのがすごく新鮮。作者の技量が足らないのでは勿論なくて、何よりそこが作者の腕のみせどころといった感じなのかも。僕はこんな風に生身っぽいどこかの誰かの人生に触れられる小説が好きなんだと思う。すごく面白かった。
★9 - コメント(0) - 2013年12月6日

「いかにも典型的な田舎娘の名前」をもつローラ・フェイに誘い込まれて始まった会話。「その町を出て以来、ずっと封じ込めておいた地下室から」噴き出した「暗い記憶の行列」に向き合い、「自分が犯してきたすべての誤り」を思い知らされる語り手のルーク。不審、警戒、穿鑿、誤解、憤怒、落胆、「失われた希望」、「悪い知らせ」、最後まで隠された秘密。全編を貫く会話の危うさと息苦しさ、蓋をしてやり過ごしてきた過去が揺らぎはじめる過程の驚きと衝撃。「あなたは彼女を見せびらかしたのよ」--「お父さんに」。初クック本、癖になる面白さ。
★14 - コメント(0) - 2013年12月5日

過去に遡って行って物語が進むのはクックのよく使う手法だけど、ちょっと飽きちゃったかなあ。もう少しどんでん返しが欲しい。。アメリカ人の父権崇拝心理に同調できれば、もっと主人公の苦悩に共感できたのかなと思う。男性読者の感想が気になるー。
★5 - コメント(0) - 2013年11月15日

長かった…。本の中で流れる時間より、実際に読んでる時間の方が長いお話って珍しい気がします。会話自体も舞台の演劇のように大袈裟な印象を受ける時もあって読みやすくはなかったけど、全体に流れる緊張感は感じました。一晩の会話が主人公の人生を闇から救う。ここまで劇的な事は無くても、私たちの人生だって真っ暗に思えても、いつ光が見えるようになるか分からないんだなと思いました。
★8 - コメント(0) - 2013年10月27日

ものすっごく良かった! どういう展開か読めなかったけど、先が知りたくてたまらなかった。 クックの本の中で一番好き。 これを読む少し前に夫が死んだ。 読ませて感想を言い合いたかったと思って泣けた。
★5 - コメント(0) - 2013年10月15日

会話シーン、回想の繰り返しでテンポが悪いというか。時間軸がゆっくりすぎて中弛み感は否めない。ミステリーな感じはしなかった。
★3 - コメント(0) - 2013年10月12日

なんか、とろとろ、だらだらと進んで、思い違いをしていたとわかった事実というのもそれほど衝撃的でもないし、つまらなかった。 ただ、この作家の作品がえらく暗いものが多いので、この作品は最後のエピソードがやや明るいものを感じさせて救いになっている。 主人公は計算すると、そんな年でもないのに老人みたいな印象を与える。 
★5 - コメント(0) - 2013年8月4日

http://booklog.jp/edit/1/4150018529
★1 - コメント(0) - 2013年4月3日

会話だけでゆっくりと話が進む。過去は変えられないというけれど、自分がこうだと思い込んでいた過去のできごとが実は違っていたとわかるとき、過去は変容するし未来も変わってくるのだよね。勝手に想像していたストーリーとは異なり、しっとりと心地よい読後感。
★8 - コメント(0) - 2013年3月19日

長々と、ゆっくりと交わされるセントルイスでの「ローラ・フェイとの最後の会話」。20年前、遠い故郷グレンヴィルで起きた雑貨店主であった父の死。記憶の底に眠らせてきた事実が会話によってゆっくりと甦る。地味ながら素敵な小説でした。
★6 - コメント(0) - 2013年3月10日

静かな小説だなあ。時間かけてゆっくり読むほうが合ってる感じのする本でした。こういうのって国内物であんまりないですよね。
★5 - コメント(0) - 2013年3月2日

小説世界に没入しやすいスローなミステリー。佳作。
★3 - コメント(0) - 2013年2月4日

そうだったんだ…と微妙な気持ちになっていると、なんとも言えないラストにちょっと救われたかな。
★3 - コメント(0) - 2013年1月31日

読みやすいし面白いのだけど、なぜかものすごく時間がかかってしまった。自分の人生を大きく変えるきっかけとなった女性、ローラ・フェイと20年振りに再会し、回想を交えながら彼女と思い出話をしていくお話。ほぼ2人の会話だけでじっくり話が進むので、まだるっこしいと感じる人は向いてないかも。派手な展開はないけれど好きです。ジワジワと襲ってくるような感動が心地よい。
★5 - コメント(0) - 2013年1月31日

ローラ・フェイとの最後の会話の 評価:100 感想・レビュー:106
ログイン新規登録(無料)