ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

ストーカーはこんな本です

ストーカーの感想・レビュー(419)

場所として未知を設定する場合、伝達不可能性をどう表現するのか?骰子のようなナットによってランダム性を道中に与え、同じ人物も違う道を辿らせる。すると一人の男が3度各々違う年齢での経験を語り、もう一人の男が前出の男の不在を埋めるように話す4つの物語は、未知ついてのバージョンを作るだろう。が、放射能汚染されているゾーンから「ゴミ」を拾いにいく彼らの周りで何かが起こっており、娘はその影響で「もう人間じゃない」と言われる。指示不能な内包性は、未知を通して現実に何かを及ぼしつつ、映画、ゲームへとバージョン化を始める。
★3 - コメント(0) - 3月20日

予想していたより読みやすい本だった。知性についての会話とか面白かったがラストが謎多すぎてもうちょっと続いてほしかった。ヌーナン視点でもう一話くらい。
- コメント(0) - 3月18日

地球を訪れた地球外知性体の痕跡が残る領域“ゾーン”。人間の生命を脅かす異常現象が起こる“ゾーン”に潜入し、未知の物品を持ち帰る“ストーカー”と呼ばれる者たちがいたーー。ウクライナ製FPSゲームの元ネタであるというのは数年前に読んだ何かの本で知っていた。ゾーンに潜入して化物と戦うアクション物であると予想し、そんな展開を勝手に期待していたので肩透かしを食らったというのが正直なところ。そんなわけで、面白かったのだけれど満足感は薄かった。
- コメント(0) - 3月2日

「ストーカー」というタイトルを見ると、あの恋する相手をつけ狙う犯罪のストーカーと思いきや、SFだ。SFによくある様々な言葉が一体何のことかわからないというもどかしい序盤を過ぎると面白く読める。この作品では、来訪者と書かれているが、果たして何があったのかわからない。エイリアンがやってきたのか、何か天変地異が起きたのか、何もわからない。異常な出来事が起きたときの人間の姿が描かれており、よくあるSFとは趣が異なる。
★7 - コメント(2) - 2月5日

タルコフスキーの映画の原作という事で読了。映画のストーリーとは違ったSFらしい作品。映画ではほとんどSFらしい場面が無かった?しかし当初のタイトルが『路傍のピクニック』、ゾーンが来訪者のピクニックの後ってのは笑えるし、ストーリーの大きさも実感できた気がする。最後は映画、原作共々人間の幸福論で幕を閉じるのは同じ。改めて映画も見てみたい。
★3 - コメント(0) - 1月8日

早まった、もっと王道のコンタクトものを読んでからでも遅くなかった。SFホラーだね。「そもそも宇宙人は関係ないかも」という解説を読んで、さらにこわい。今読むと、ゾーンは別のイメージと重なります。そのあたりはネットではなく、読んだ人と直接顔を合わせて語りたい、繊細なところ。
★2 - コメント(0) - 1月3日

映画を見返してあらためて原作を手に取った。超知性体の来訪によって地球に出現した謎の領域「ゾーン」の案内人・探索者たる「ストーカー」に焦点が当てられている本書だが、映画とはまったく違うハードボイルドな趣には面食らってしまった。というかこれはつらい生業をつらいつらいと続けていかざるをえず身も心も擦り減らして生きていくという非常に泥臭い話で、新年一冊目としてはいきなりしんどい読書になった…。
★12 - コメント(2) - 1月3日

理不尽な状況で人がどう生きるか。アウトサイダーの暮らしはきついが楽しい。人と土地の感覚。
★1 - コメント(0) - 2016年12月29日

タルコフスキーの映画を観る前に読んでおきたいと思い入手。いわゆるファーストコンタクトものだが、コンタクトするのが「異星人の痕跡らしきもの」と「墓荒らしのようなならずものたち」というのが面白い。なんだかよくわからない現象に襲われ、必死に抵抗するならずもの<ストーカー>たちの有様は、冷めた眼で読めばちょっと滑稽だが、怖さがじわじわと後からくる。ストーカーたち本人ではなく、その家族や周囲のいろいろなものが原因不明なまま歪められてゆき、よくわからないものに変わってゆく。とても変わってる。あまり見ない面白さ。
★6 - コメント(1) - 2016年12月8日

「肉挽き機」「蚊の禿」。最高ですね
★3 - コメント(0) - 2016年10月7日

昔から映画版が好きで、けれども原作を読んだことがなかったのでようやく購読。宇宙人や何やらそのものとの対峙ではなく、ひたすら来訪者が去ったその跡を描く。ドンパチ最中の、高揚した臨場感の中では、一人の生死は見過ごされがちだったり、英雄的に祭り上げられたりするものだが、本作ではそういうことがない。そういう話は地に足付いた細かい人間模様が描かれていて実に素敵。折り合いをつけるということの難しさについて、ふと思いをはせるきっかけになる。
- コメント(0) - 2016年9月13日

わけのわからないものをわけのわからないまま、便利に使う、とはまさに目の前のこれ、のことである。ラストの沸き立つエモの源泉のことを考えると不思議。
★1 - コメント(0) - 2016年9月7日

かつて異星人の来訪があった街。彼らが去った後、汚染された街は「ゾーン」として封鎖された。危険を顧みず、不法侵入し人智を超えた物品を探求する男たちを人々は「ストーカー」と侮蔑を込めて呼ぶ。赤毛のニックネームを持つレドリックを主人公にし、ゾーンにまつわるストーカーたちや、垂涎ものの品を欲しがる研究者、ゾーンを封鎖しておきたい軍部、見えない渦が死の街を取り囲む。/ これを元に映画やゲームにもなっているそう。チェルノブイリの前に汚染された街を、ロシア作家が描いた不可思議。兄弟の作家ユニットでもあるみたい。恐ロシヤ
★9 - コメント(1) - 2016年8月26日

またしてもファーストコンタクトもの。解説によると、タルコフスキーの映画版は原作と全然違うのに、作者はそこそこ好意的みたい。「ソラリス」の映画版はストーリー自体は原作にある程度忠実なのに主題が違うせいで作者に怒られてるのと対照的。
★1 - コメント(0) - 2016年8月20日

控えめに言って、全く意味が分からない終わり方だった。 ハードボイルド風味の近未来的宝探しで、初めはステキな雰囲気だったが、状況がほぼ展開しないまま、人間とは何かの精神論へ突入していって、ハイおしまい。 原題が路傍のピクニック。異星人が残したゴミを、皆んな命がけでハントしていたんですか? 無意味の海で光り輝く人間性。主人公の最後の独白が輝かしくも哀れで苦しい。読後の衝撃で死にました。
- コメント(0) - 2016年8月10日

原題の「路傍のピクニック」とはよく言ったもんで、誰が何をしたのか、理由も方法もわからないのに誕生した「ゾーン」。その来訪の痕跡らしき品を漁りに行くストーカーたち。どこにどんな危険が潜んでいるのかわからないゾーンでは、わずかな移動も命がけだ。この異様な緊迫感とアウトローな登場人物たち。正義も幸福もないのにゾーン無しでは生きられない彼らに魅せられます。そして言葉でしか出てこない「来訪者」。う~ん、謎だらけだ。おもしろかった。
★24 - コメント(0) - 2016年7月14日

理解不能な一方通行のファーストコンタクトという状況で人はどのように生きるかという陰鬱で地味な話だけど、終始ただならぬ緊迫感が漂う探索シーンなど読み応えは抜群。なんとなく最後に全てが明らかになるつもりで読んでいたので思い切り肩透かしを食らってしまいましたが。
★34 - コメント(0) - 2016年6月1日

ウクライナの名作PCゲームS.T.A.L.K.E.R.の原作。ゾーンとゾーンを探索するストーカー達、アノマリーやゾンビ、ミュータントなどS.T.A.L.K.E.R.の世界観のモデルとなった描写が多くあり、S.T.A.L.K.E.R.好きなら一度は読んだ方がいい。映画ストーカーも見たが原作の方がS.T.A.L.K.E.R.らしかった。
★8 - コメント(0) - 2016年5月20日

umi
とても人間臭いSFというのが読後の一番の印象。ゾーンの圧倒的な理不尽さ、決して理解できない現象としての描き方が、バーのざわめきや飲んだくれの会話が聞こえてくるような生々しさと合わさってやたらリアルで魅力的。アウトローな主人公の、終盤に向かうにつれて煮詰められていく理不尽なものへの反骨心と怒り、理想に生きる友人との友情…などなど、明るい話ではないけれど、読んで熱くなる物語。
★5 - コメント(0) - 2016年5月3日

タルコフスキーの同名映画を観た影響で読んだ。映画とは全く違うというのは前から聞いていたけどその通りだった。こちらはスリリングでギャングっぽい。どっちかというと原題の「路傍のピクニック」のほうが好き。
★3 - コメント(0) - 2016年1月16日

こういう大いなる謎を克明に描き、安易に謎解きしないような作品はとても好みです。タルコフスキー作品もいいけど、原作に忠実な映画も観てみたいなあ。
★9 - コメント(0) - 2016年1月13日

なぜか感想が消えてたので再登録する。 人類には解明できない現象が起こるゾーンに宇宙人が残したと思われる様々な「物体」がある。ゾーンに入って物体を盗んでくる人のことをストーカーと呼ぶ。のちに映画化、ゲーム化された。
★2 - コメント(0) - 2016年1月5日

原題『路傍のピクニック』ピクニックって、この「ゾーン」への冒険のことかな、と思ってたけど異文明異星人の立ち寄った(ピクニック)あとの残骸(ゾーンとそれが生み出す謎)のことか。それがこの星にもとからいた人に及ぼす影響と、この不気味な世界そのものがテーマなんだな。「来訪」の理由も意味も、黄金の玉やゾンビとモンキーがどうなったか、レッドが無事生還したのか何もかもが不明だけど、それがいいっていうのはわかる。こういうラストが作品をより印象的にすると思った。
★14 - コメント(0) - 2015年12月30日

ゾーンが何であるか、ゾーンで手に入れるものが何なのか全くわからない。厚い本じゃないのにとてもいろいろなことが書いてありそれが全部謎というのが良かった。
★4 - コメント(0) - 2015年12月23日

理不尽極まりない「未知との遭遇」に翻弄される小国を描いた物語。目的はなんなのか、はたまたそもそも目的なんてものがあるのかさえわからないファーストコンタクトを通じて、「ガラクタかもしれない何か」に人生を賭ける人々の物語。その姿は、「知識欲ではなく、理解したいという欲求」と作中で定義づけられた人間の知性を表しているようでもあり、感慨深い。そしてその文脈において、ある種どこにも行かない結末を迎える展開もニクい。
★11 - コメント(0) - 2015年12月17日

文体はかなりざっくりした一人称ですが、内面は奥の深い作品。 ファースト・コンタクト物ですが、異星人が全く出てこないところが斬新。 ストルガツキー兄弟がソ連時代のロシア作家と言う事を考えると、ここに出てくるストーカー達や来訪者が何を表しているかとうがった見方、読み方が出来、そうなると深みが出てくる。 主人公のストーカー=レッドが、何でも願いを叶える<黄金の玉>に叫ぶ最後の言葉「すべてのものに幸福をわけてやるぞ、無料で」に全てが込められているんだろうな。 タルコフスキーの映画はちょっと観てやめた(退屈で)。
★6 - コメント(0) - 2015年12月4日

ロシアの兄弟作家によるSF。ストーカーは所謂あのストーカーではありません。異星の超文明が地球に遺していったと思われる謎の領域「ゾーン」。そこに残された物を命懸けで持ち出すものたち、それが「ストーカー」。そのストーカーのシュハルトが主人公。異星の超文明が遺したものとの接触という、ある種のファーストコンタクトもの。そのゾーン内では何が起こるかわからず、とてもハラハラさせられる。またゾーンの物品を巡る人間たちのやり取り、作品が投げ掛ける「知性」というものとは何かというテーマ。想像を捲し立てられる作品でした。
★58 - コメント(1) - 2015年10月16日

おお、これは面白い!宇宙人とのコミュニケーションの不可能性や、理不尽で不可知な力が支配する「ゾーン」という特異空間等々、哲学的に読めるシーンも多いのだけど、これはもう純粋にハードボイルドSFということで僕は楽しんだ。メッセージ性と呼ぶにはとっ散らかった著者の思考…というか嗜好は、文学と呼ぶにはジャンク臭が強く、日本で言うライトノベルに近いものを感じたのだ。しかしまあそんなことはどうでも良くて、これはSFファンもSF嫌いも高尚な読書家もゲテモノ好きもそれぞれの読み方が出来る希有な一冊なんじゃないだろうか。
★35 - コメント(0) - 2015年9月4日

ドラえもんのポケットが広がった世界でドラゴンボールを探す話ですね。(貧困なイメージ) 濃ゆい終わり方でずっと反芻してしまいますね、文学的なカットアップなのか、もうすでにその後も見通せるように実はヒントが書かれていたのか、それとも当時のソ連を暗喩してるのか・・・よくわかりませんが、主人公は苦悩し続けそれでも目の前の希望を焼き付けて終わったのでそれでいいのでしょう。ストーカーが持ち帰った品の中でも、永久機関をもたらしそうなリングにはゾクッとしました。
★5 - コメント(0) - 2015年8月27日

ガッツリロシアSF。読み応えあったけど、爽快感は…(汗
★1 - コメント(0) - 2015年7月15日

SF・ディストピア長篇。SF作品ながら、SF部分の解釈や結論的な物は僅かな推論しか述べられず、寧ろ理解不能なモノに接触した人類の、狂乱と退廃を描く作品です。未知の”ゾーン”と一定の距離を保ち、恐怖を感じながらも力を利用する産軍協同組織と、危険と隣り合わせで”ゾーン”深部へ挑む”ストーカー”。シュールレアリズム的でもあり様々な隠喩が含まれる作品ですが、探索の終末にある魂の回帰は安部公房『砂の女』にも似て強いカタルシスを感じる作品です(・ω・)ノシ
★19 - コメント(0) - 2015年6月20日

理不尽かつ常識では考えられないことが起きるゾーンと呼ばれる地域。そのまわりで生きていこうとする人々の醜悪で残酷な姿が描かれる。主人公の最後の願いには不思議な納得感があった。
★5 - コメント(0) - 2015年6月17日

この小説を元にしたゲーム、スタルカァからこの本を知った。細かい設定はゲームとは異なるものの、無慈悲(?)な世界観は一緒。人間らしさあふれる登場人物の未知のものに対する感情・行動は実際に自分がその立場になったらどうするだろうと考えさせられた。
★2 - コメント(0) - 2015年5月28日

なんとかやっと細切れ読書で読了した。章に切れ目がないので、一気読みを期待されてたのかな。その昔、まだソ連のころに読んでおくはずだったんだが、ずいぶん時間が経ってしまった。当時は確か、なんか辛気臭い感じがして敬遠してたのかもしれない。こんなSFだったとは。タルコフスキーの映画も見たくなった。
★3 - コメント(0) - 2015年5月27日

、「ゾーン」という未知なる区域が存在し、正規ルートをたどらないと命を落とす危険があるが、その分未知の物質を手に入れることができてそれが高値で取引されている世界、「ストーカー」とはそれらのことを生業にしている案内人兼便利屋のことである、壁の内/外、超常現象、特殊能力者といえば、いくつかのアニメや漫画作品にオマージュがみられる古典的傑作といえるだろう、タルコフスキー監督が映画化しており、『惑星ソラリス』『サクリファイス』の次くらいに好き、その特徴といえば、炎の演出と水の演出が特に強調されている点だ
★85 - コメント(2) - 2015年5月21日

いいなあ。こういう世界観すげえ好きだよ。「蚊の禿」「魔女のジェリー」「願望器」。ところどころ入るSF蘊蓄コーナーも楽しいし、ピクニックっていうモチーフがなんかだらだらしてて好き。
★7 - コメント(0) - 2015年5月19日

この小説から発想されたタルコフスキー監督の映画は、私の一番好きな映画である。私は、やはり小説より映画の方がいいと思った。
★3 - コメント(0) - 2015年5月18日

ドラマ化するっていう画像を見てからどんな内容なのか気になってた。よかったとてもよかった。PCゲームにもなってるんだとは知らなかったなー。
★2 - コメント(0) - 2015年5月11日

コミュニケートの不可能性を描いているんだけど、レムほどには理性に傾かずに、感性に訴えようとしている感じがある。所帯じみた生活と願望の中に、どうにも不可解なものが最初から居座っている。そういった構図を当然のものとして話は進み、それは最後まで変わることがない。ある種のリアリティがそこにはある。未見の映画の方を是非観たい。
★4 - コメント(0) - 2015年4月25日

ストーカーの 評価:66 感想・レビュー:142
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